病院で治らなかった症状に、東洋医学という選択を。
クローン病について
小腸から大腸まで、くり返す炎症と向き合うために。
体質のバランスを整え、巡りと消化のリズムを立て直す。
和食中心の食養生と、やさしい経絡治療ではじめる安定への一歩。
まずは 症状のポイント(目次) へ。

クローン病の概要と西洋医学の認識
小腸・大腸など消化管の広い範囲に深い炎症や潰瘍を生じる慢性疾患。10代後半〜30歳前後の発症が目立ちますが、年齢を問わず起こりえます。
主な症状
- 慢性的な腹痛・下痢、微熱、倦怠感
- 体重減少、貧血ぎみ
- 寛解と活動期を繰り返す経過
- 狭窄・瘻孔・肛門病変などの合併に注意
西洋医学での対応
- 薬物療法:5-ASA、ステロイド、免疫調整薬・生物学的製剤
- 栄養療法(成分栄養等)と生活指導
- 狭窄・瘻孔などは外科的治療が検討される場合も

東洋医学から見た原因と体質
クローン病は体質(全身の機能バランス)に、食生活や生活リズムの負担が重なって表れると捉えます。局所ではなく全体を整えるのが基本姿勢です。
五臓六腑の機能低下
- 肺—大腸:バリア・水分代謝・排泄
- 肝:ストレスや感情
- 脾胃:消化・吸収・変換
食生活の乱れ
- 冷たい飲食,白砂糖,小麦,乳製品,高脂肪

併発しやすい体質・症状
消化器系の症状とともに次のような訴えが重なることがあります。体質から整えるほど、再燃しにくい土台づくりにつながります。
- 呼吸器系が弱い(風邪・咳、浅い呼吸)
- 乾燥肌・敏感肌などの皮膚トラブル
- 生理痛・生理不順など婦人科の悩み
- 不眠(寝つきが悪い/浅い睡眠)、朝のだるさ
- 肩こり・頭痛など慢性的なこわばり

東洋医学による改善方法
鍼灸
- 細い鍼・温和なお灸で、気血の通り道(経絡)を整える
- 肺—大腸・肝・脾胃のバランスを立て直す
- 例:孔最・大腸兪など
養生
- 和食中心・温かい調理(汁物・煮物・お粥)
- 白砂糖・小麦・乳・高脂肪・冷たい飲食の頻度を控えめに
- 湯船入浴・腹腰の保温、就寝前のデジタル断ちで睡眠リズムを整える

当院の施術の特徴
四診法による見立て
- 望診・聞診・問診・切診で体質を立体的に把握
- 舌・脈・腹部など全身情報を統合
経絡治療
- 局所+全身の巡りを整え、安定した日常へ
- やさしい刺激で継続しやすい設計
清潔・安心・続けやすさ
- 髪の毛より細いディスポ鍼/温和なお灸
- 生活・食養アドバイスで日常まで伴走
- 無理のない頻度・刺激量で計画

院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、消化器・自律神経・婦人科領域を中心に、体質から整えるはり灸を行っています。