不妊症

東洋医学における不妊の基礎

歴史と基本理念

  • 東洋医学では古来より不孕・絶子として記載
  • 『黄帝内経』:「月事以時下、故有子」=月経が整えば授かる
  • 妊娠は健康な体の自然な働きと捉える

体質改善の要点

  • 月経の状態(周期・量・痛み)の調整が要
  • 腎・肝・脾の働きを整え、冷えと巡りを改善
  • 薬に頼らず、妊娠しやすい身体づくり

当院の不妊専門鍼灸:3つの柱

① 冷え症の徹底改善

  • 下腹部・腰・臀部・足の深部冷えを解消
  • 気血の滞りを整え、基礎体温の質を底上げ

② 内臓の血流改善

  • 子宮・卵巣の血液循環を高め着床環境を整備
  • 鍼灸で自律神経と内臓機能のバランスを最適化

③ 不調の少ない身体へ

  • 頭痛・肩こり・不眠・冷えなど全身の不調も同時にケア
  • 生命力(腎気)を高め、授かる土台づくり

不妊体質のタイプ(証)と症状

腎虚(じんきょ)

  • 生命力(腎気)の不足で生殖力が低下
  • 重い腰痛/足の冷え/低体温/むくみ/髪が細い

肝虚・肝鬱(かんきょ/かんうつ)

  • 血の疎泄低下/ストレスで気血が滞る
  • 生理痛/PMS/偏頭痛/情緒不安定/睡眠障害/眼精疲労

脾虚(ひきょ)

  • 消化機能が弱く十分な血が作れない
  • だるさ/胃弱/下痢傾向/足のむくみ/冷え

血虚(けっきょ)

  • 血不足で子宮・卵巣の栄養が不足
  • 生理不順/立ちくらみ/めまい/のぼせ/貧血/腰の冷え

気虚(ききょ)

  • エネルギー不足で受胎力が低下
  • 低体温/寒がり/疲れやすい/息切れ/風邪をひきやすい

瘀血・痰湿・寒邪

  • 古血/余分な水/深部冷えで着床環境が不利
  • 強い冷え/肥満傾向/月経異常/排卵・着床障害 など

鍼灸の効果と適応

鍼灸が有効な理由

  • 妊孕力(妊娠する力)を内側から整える
  • 経絡から臓腑へ働きかけ、自律神経・ホルモン・血流を最適化
  • リラックス効果でストレス軽減、基礎体温リズムの安定
  • 肝の機能を助け、巡りと冷えを改善

こういう方に(適応例)

  • 原因不明の不妊/流産を繰り返す
  • 人工授精・体外受精で着床しにくい
  • 低温期<36.0℃、高温期<36.5℃
  • 強い生理痛・生理不順・黄体機能不全
  • お腹が冷たい/自律神経失調症の既往
  • 頭痛・肩こり・腰痛・不眠・喘息体質など併発症状が多い

食事・生活習慣とセルフケア

食養生の考え方

  • 「命は食にあり」。生命力の高い食を重視
  • 控える:白砂糖/南国果物/加工食品/人工甘味料/清涼飲料
  • 勧める:旬の食材/玄米/小魚/種子/海藻/番茶

栄養価だけでなく、食材の“生命力”を意識します。

毎日のセルフケア

  • 入浴:シャワーで済ませず、湯船で深部まで保温
  • 就寝:0時までに入眠(肝が働く1〜3時に熟睡)
  • 冷え対策:就寝時も足を冷やさない
  • 電磁波対策:枕元にスマートフォンを置かない
  • ストレス軽減:呼吸法・ストレッチ・ヨガでリラックス

体質改善には3〜6ヶ月ほどを目安にコツコツ継続。

料金について

初回:5,500円(税込)

2回目以降:5,000円(税込)

院長プロフィール

東洋中村はり灸院 院長 中村麻人の写真

中村 麻人(なかむら あさと)

札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。

「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり、腰痛をはじめ、生理痛、顔面神経麻痺、潰瘍性大腸炎、線維筋痛症、耳管開放症など、病院で原因不明・治療法がない慢性疾患を中心に経絡治療を行っています。