【札幌】不妊症の根本改善を鍼灸で
東洋中村はり灸院
**札幌**で不妊症にお悩みではありませんか?
東洋中村はり灸院では、東洋医学の深い知見と伝統的な鍼灸治療を通じて、
**妊娠しやすい体質**へと導くサポートをしています。
不妊症の定義と東洋医学における認識
不妊症とは、自然な状態で妊娠に至れない、または妊娠を一定期間以上維持できない状態を指します。WHO(世界保健機関)および日本産科婦人科学会では、「**1年以内に妊娠に至れない状態**」と定義されています。また、日本生殖医学会は「加齢による難妊化」や「45歳以上の女性の有効卵子枯渇」も不妊症に含め、「人類の高齢女性はみな不妊症」と考えることもあるようです。
東洋医学では、不妊は「**不孕(ふよう)**」または「**絶子**」という疾患として数千年前から認識されており、鍼灸や漢方を用いた長い治療の歴史があります。不妊症は病気ではなく、「**症候群**」と捉えられています。
不妊の原因:西洋医学と東洋医学の視点
西洋医学の視点と限界
西洋医学では、不妊の原因として女性側の原因(卵巣機能不全、子宮内膜症など)、男性側の原因(無精子症、性交障害など)、あるいは両方に原因がある場合の3つが考えられます。しかし、**原因不明なケースも少なくない**のが現状です。
東洋医学の視点:臓腑の不調と体質の問題
東洋医学では、不妊の原因を臓腑の不調や体質の問題と捉え、根本的な体質改善を目指します。特に月経・妊娠・着床・出産といった生理現象には、**肝・腎・脾の3つの臓**が深く関わるとされています。
東洋医学が考える不妊体質の主なタイプ
「**腎の気**」が不足することが不妊の基本的な原因とされ、以下のような状態が合わさることで妊娠しにくくなると考えられています。
- **腎虚証(じんきょしょう)**:生命力の根源が弱く、次の命を作れない状態。
**主な症状**: 重い腰痛、足の冷え、低体温、髪の細さや少なさ、むくみやすさなど。 - **肝虚証(かんきょしょう)**:血液が正常に働きにくかったり、全身にくまなく送れなくなった状態。これにより**瘀血(おけつ)**ができやすくなり、不妊体質になります。
**主な症状**: 巻き爪、生理痛、PMS、偏頭痛、感情の起伏の大きさ、睡眠障害、眼精疲労など。 - **脾虚証(ひきょしょう)**:消化器系が弱くなり、正常な血液を作れない状態。生殖器系への血液循環も悪くなります。
**主な症状**: 身体のだるさ、胃弱、下痢気味、足のむくみ、冷え症など。 - **氣虚証(ききょしょう)**:身体のエネルギーが不足している状態。
**主な症状**: 低体温、寒がり、疲れやすさ、やる気のなさ、自律神経失調症、息切れ、風邪を引きやすいなど。 - **血虚証(けっきょしょう)**:血が少ない状態で、生殖器を正常に働かせられなくなり不妊体質になります。肝・脾の機能低下が主な要因です。
**主な症状**: 生理痛、生理不順、立ちくらみ、めまい、のぼせ、貧血、腰の冷えなど。 - **氣血両虚証(きけつりょうきょ)**:血虚と気虚が同時に存在し、気と血が不足している状態。気と血は相互に依存していると考えられています。
**主な症状**: 肩こり、過少月経、生理痛、生理不順、乾燥肌、巻き爪、頭髪が抜けやすい、めまい、睡眠障害、立ちくらみなど。
不妊症に合わさって起きる症状
上記体質に加え、以下の状態も不妊の原因となることがあります。
- **肝鬱(かんうつ)**:日常のストレスなどで気血の循環異常が起こり、流れが悪くなった状態。
**主な症状**: イライラ感、怒りっぽさ、頭痛、めまい、目の充血、抑うつ感、肋骨周辺の違和感、生理不順、肩こりなど。 - **痰湿(たんしつ)**:体液の吸収や排泄障害で生じる余分な水(痰)が停滞したもの(湿)が集まり形成された状態。消化器系の弱り(脾虚)で発生しやすく、気血の巡りを阻害し、子宮内膜が薄くなったり卵巣機能が低下したりします。
**主な症状**: 肥満体型、月経異常、無月経、めまい、息切れ、動悸、胃腸障害、吐き気、腹部膨満感、消化不良、食欲不振、足のむくみなど。 - **瘀血(おけつ)**:汚れて鬱滞している血液(古血)。ホルモン剤の注射や現代人の食生活の乱れが原因となることがあります。子宮や卵巣に影響を与え、生理痛、生理不順、排卵障害などを引き起こすことがあります。
- **冷え性**:東洋医学において不妊症改善の最重要項目の一つ。下腹部や腰部、臀部、足の冷えは生殖器系が充実していない証拠であり、妊娠しにくい状態を示します。冷えは「気血の巡りが滞っている」状態、つまり血液循環の乱れが原因であり、妊娠に必要な組織の機能低下を招きます。
- **寒邪実盛(かんじゃじっせい)**:非常に寒い環境にさらされたり、元々代謝が悪く身体内部が常に冷えている状態。腹部に強い冷えを感じ、冷えによる凝滞作用が不妊の原因となります。これにより、子宮や卵巣への血液循環が悪くなり、排卵障害、子宮内膜の厚み不足、卵子の空包化、着床障害、流産といった問題が生じる可能性があります。
東洋医学の鍼灸による不妊改善法
**札幌の東洋中村はり灸院**では、伝統的な東洋医学に基づいて不妊症の方の妊娠しにくい身体を妊娠しやすい身体へと導いていきます。妊娠中は薬を飲むことができないため、妊娠前から妊娠中、出産後のあらゆる症状に服薬せずに対応できる東洋医学専門の鍼灸院が推奨されています。
鍼灸施術のポイント
当院では、不妊体質改善のために以下の3項目を重視した鍼灸施術を行います。
- **冷え症の徹底改善**:女性特有の病気の原因となる冷え性を、東洋医学的なアプローチで改善します。特に下腹部や腰部、臀部、足の冷えは生殖器系の機能と関連が深いです。
- **内臓の血流改善**:西洋医学では重視されない内臓の冷えが、子宮や卵巣など生殖器系の血液循環悪化につながるため、鍼灸で改善します。受精卵の着床には生殖器系の血液循環が不可欠です。
- **不調のない身体へ導く**:健康な男女であれば妊娠は自然なことです。現代人の生活習慣による身体の不調を改善し、健康で高い生命力を持つ身体へと変えることで、妊娠しやすくなります。
鍼灸のアプローチと期待される効果
- **四診法(ししんほう)**:東洋医学の伝統的なカウンセリング手法で、施術者が五感を駆使し、身体の状態、原因を正確に特定します。
- **経絡治療(けいらくちりょう)**:身体のツボ(経穴)に鍼灸で刺激を与え、「気・血・水」の通り道である経絡の巡りや「五臓」の不調を改善させます。不妊の根本原因である臓腑にアプローチし、血流促進、冷え解消、生命力向上を通じて、妊娠しやすい身体づくりをサポートします。
- **妊孕(にんよう)の力を高める**:妊娠するための力(妊孕力)を生殖器、体温、身体のバランスなど総合的に高めます。
- **内臓機能を正常に整える**:ツボへのアプローチにより、経絡とつながりのある臓腑の機能を向上させます。
- **ストレスの軽減と自律神経のバランス調整**:鍼灸にはリラックス効果があり、不妊治療に伴うストレスを軽減し、自律神経のバランスを整える作用があります。
- **ホルモンバランスの乱れを正し、生理周期を整える**:不規則な生理周期を改善し、規則的なリズムに戻すことで排卵の時期を安定させ、妊娠に支障が出ないようにします。
- **肝機能の改善と血行促進**:肝機能を改善し、身体の巡りを整えることで血流を促進し、冷えを解消します。
実際に、不妊鍼灸によって**妊娠率が16.2%向上した**という報告があり、近年では多くのメディアに取り上げられ、医療現場でも認められつつあります。東洋中村はり灸院でも、多くの方が妊娠に成功されています。鍼は「全然痛くない」と感想を述べる方もいらっしゃいます。
不妊鍼灸が期待できる方
以下の症状や状態に当てはまる方に、不妊鍼灸の効果が期待できます。
- 黄体機能不全と診断された方
- 低温期の体温が36.0℃以下の方、高温期の体温が36.5℃以下の方
- 生理痛がとても強い方や生理不順の方
- 様々な症状があり、普段から体調が悪い方
- 原因不明の不妊症の方
- 冷え症・手足のほてり・のぼせがある方
- 下腹部が硬い方、お腹を触ると冷たさを感じる方
- 流産を繰り返す方
- 体外受精を何度か受けても着床しない方
- 西洋医学の薬で体調を壊した方
- 骨盤の歪み・開きがある方
- 自律神経失調症と診断されたことがある方
- 胃腸が弱い方
**男性不妊**に対しても鍼灸が行われており、精子の数や運動率の正常化、ホルモンバランスの調整、EDの改善にも効果が期待できます。
施術期間と頻度
体質改善には早くても**3〜6ヶ月の期間**を要し、平均的には約**4〜6ヶ月で妊娠に至るケースが多い**とされています。通う頻度としては**週に1回のペース**が推奨されます。基礎体温の測定も身体の状態を知る重要な指標として推奨されます。
食事指導と生活習慣の改善
「**命(めい)は食にあり**」と言われるように、身体のすべては食べ物によって作られるため、妊娠しやすい身体をつくる上で食事は非常に重要です。
「生命力の高い食べ物」と「栄養価が高い食べ物」は異なるという考えがあります。貧しい時代の粗食は「生命力の高い食べ物」であり、贅沢で様々な国の食べ物は「栄養価は高いが生命力が低い食べ物」とされます。 東洋中村はり灸院では、現代栄養学ではなく、**東洋医学の食養理論**に力を入れ、希望者には食事指導を行っています。
推奨される食べ物
**強い生命力を持った食べ物**(季節ごとの旬の食材、玄米、丸ごと食べられる魚、小魚、種子、番茶など)を摂ることが推奨されています。
控えるべき食べ物
インスタント食品、レトルト食品、人工甘味料、清涼飲料水などの**加工食品**が挙げられます。調味料も無添加の自然食品が望ましいとされます。
生活習慣の改善
生活習慣の改善も不妊治療において非常に重要です。
- 毎日しっかりと湯船に浸かって温浴する。
- 深夜0時までには就寝し、特に深夜1〜3時の「肝」が働く時間は熟睡していることが望ましい。
- 足元を冷やさないように心がけ、寝るときも靴下を履く習慣を取り入れる。
- 寝る時は携帯電話やスマホの電源をオフにする(電磁波の影響を意識する)。
- 1日1度はリラックスできる時間を作り、ストレスやイライラを減らす(ヨガ、ストレッチなど)。
**札幌の東洋中村はり灸院**では、患者様のお悩みに寄り添い、身体の内側から自然治癒力を高め、ホルモンバランスを整えて妊娠しやすい身体づくりをサポートしています。