動悸の鍼灸治療
東洋中村はり灸院 札幌院
突然の動悸や脈の乱れでお悩みではありませんか?
東洋中村はり灸院 札幌院では、東洋医学の観点から
動悸の根本改善を目指します。
動悸とは何か、そして医療機関の受診について
**動悸**は、心拍が激しく感じられたり、脈が乱れたりする状態を指します。これは突然起こることが多く、薬でのコントロールが難しい疾患であるとされています。
動悸や息切れの症状がある場合は、まず**病院での検査が必要**です。特に、心臓の働きを担う心室で異常な脈が発生し、けいれん状態になる「**心室細動**」や、心房が細かく震えて血液をうまく全身に送り出せなくなる「**心房細動**」は、命に危険を及ぼすため、**早急な治療が必要**とされています。
東洋医学の動悸へのアプローチ
病院での検査で重大な疾患が見つからない場合や、原因不明と診断された動悸や不整脈には、**東洋医学の鍼灸が有効**とされています。西洋医学が「救急救命や外科的な処置」といった「木を見る」治療を得意とするのに対し、東洋医学は「体質的な問題や慢性疾患」に対して「**森を見る**」という全体的な視点からアプローチします。東洋医学は日本に伝来してから約1400年もの歴史があり、経験医学に基づいた施術で多くの改善実績があります。
東洋医学における動悸の原因
東洋医学では、動悸や不整脈の主な原因として、以下の体質や臓器の不調が挙げられます。
気滞(きたい)
- **状態**: エネルギーである「気」の巡りが悪く停滞している状態を示します。これにより心身の状態が不安定になります。
- **原因**: 気滞体質の方は、精神的なストレスを抱え不安定になりがちで、人間関係などの強いストレスも原因となることがあるため、環境の改善も重要とされます。
肺虚(はいきょ)
- **状態**: 気滞体質の方に多く見られる、五臓のうち肺の機能が低下している状態です。肺は身体全体にエネルギーを循環するために重要な臓腑であると考えられています。
- **症状**: 肺の機能が低下すると、動悸や不整脈のほかに、咳、眠りの浅さ、のど・鼻・皮膚・背部の痛み、末端冷え性、足に汗をかきやすい、逆流性食道炎、便秘や下痢、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、朝の腰痛、朝起きるのがつらい、慢性的なダルさ、気分の落ち込み、午前中の頻尿、生理不順やPMS(月経前症候群)などの症状を抱えることがあります。横になると息苦しくなる方も、肺の機能が弱っている傾向がよく見られます。
肝(かん)
- **症状**: 動悸や息切れにお悩みの方の中には、「肝」に関連する症状を持つ方もいます。肝が影響している症状には、巻き爪、目の症状、アレルギー症状、肩こり・腰痛、生理痛・生理不順などが挙げられます。
東洋医学では、身体は肺・心・脾・肝・腎の五臓が相互に関連し合いながら健康を保っていると考え、「**相克関係**」という考え方に基づいて施術を行うため、これらの複合的な症状を一気に改善することが可能とされます。動悸や不整脈以外に現れている症状も、原因究明のために非常に重要視されます。
鍼灸施術によるアプローチ
東洋医学専門の鍼灸院では、動悸や不整脈といった内科的疾患の対処が可能です。鍼灸施術は、古来から伝わる伝統的な教えに従い、「**五臓六腑**」の弱った器官に有効な経絡へ鍼やお灸でアプローチします。
脈診流(みゃくしんりゅう)
東洋医学独自の「脈診」では、指先の感覚を研ぎ澄まし、脈の質、リズム、バランスなどから全身の異常を見つけ、健康な状態(健康脈)へ導くためのものです。これにより、個々の身体に合わせた鍼灸施術が可能になります。
補法(ほほう)
- 抵抗力が低下した身体に対してエネルギーを補う施術で、30秒から1分間行われます。
効果的なツボ
- **だん中(だんちゅう)**: 心の不安全般に有効な胸のツボで、特に推奨されています。
- 帰来(きらい):婦人科系の疾患に有効なおへその下のツボ。
- 気衝(きしょう):冷えを和らげる効果のある足のツボ。
- 孔最(こうさい):風邪症状に効く腕のツボ。
- 内関(ないかん):ストレスに効果を発揮する手首のツボ。
- 公孫(こうそん):消化器に効く足のツボ。
- 大腸兪(だいちょうゆ):鍼灸が施されるツボの一つ。
お灸には最高級品のもぐさを使った、人体に優しいお灸が使用されます。透熱灸(7壮行うお灸)や、免疫力を向上する奇経灸も有効とされています。 鍼は痛みがほとんどない「**円皮鍼(えんぴしん)**」を使用する場合もあります。
これらの鍼灸施術を行うと、気滞状態が改善され、動悸や不整脈と合わせて全身の調子が整っていくとされます。東洋医学の鍼灸は、身体のコンディションを整え、自己治癒力を引き出し、心のバランスも図ることで、大病になりづらい健康な身体を作ることができます。
動悸・息切れのセルフケアと生活習慣
動悸や不整脈は、東洋医学で改善が期待できる疾患であり、セルフケアも有効です。
経絡ストレッチ
簡単にできるセルフケアとして、以下の「**経絡ストレッチ**」が紹介されています。
- 指が下向きになるように左右の指を組み合わせます(どちらの指が上でも構いません)。
- そのまま左右の肘を近づけ、30秒ほどキープします。
- 次に、最初とは反対側の指を上にして組み替え、同様に30秒ほどキープします。
この動きは、動悸のある方にも改善効果があるほど効果的とされています。このストレッチは、手にある多くのツボや経絡(ツボの道)を刺激し、血液の循環を良くすることで効果を発揮します。ツボが「駅」だとすると、経絡は「線路」であり、この線路に詰まっている「ゴミ」を取り除くのがストレッチや鍼灸の仕事であると説明されています。動悸がない方には予防にもなります。
生活習慣と食生活の改善
動悸・不整脈の原因には生活習慣も大きく関わっているとされます。動悸・不整脈がある方は他の症状も抱えているケースが多く、これは身体全体からのサインであるため、生活習慣を変える必要があります。
- **食べ過ぎの注意**: 食べ過ぎは身体の負担となり、消化・吸収・分解に多くのエネルギーを使うため、心臓にも大きな負担をかけます。
- **特定の食材への注意**: パン、乳製品、白砂糖の摂りすぎは、含まれるグルテンやカゼインが腸の炎症を促進し、腸内環境の悪化につながるとされています。腸内環境の悪化は、腸で作られる血液の質を悪くし、「ドロドロの血液」が脳梗塞や動悸・不整脈の原因となる可能性があるため、食べ物は非常に重要です。
セルフケアのストレッチと食生活の改善によって、大部分の動悸・不整脈が改善できるとされており、手術が必要と言われたケースでも改善が見られる場合があります。
心臓と東洋医学の考え
東洋医学では、「**心は陽中の陽(ようちゅうのよう)**」と言われており、心臓は最も改善しやすい臓器だと考えられています。心臓はポンプの役割をしており、最も循環の良い臓器であるため、鍼灸やセルフケアによって簡単に機能を上げられる臓器だとされています。
鍼灸院によっては、体感的な心地よさよりも、病の根本改善に最大限「力」を注ぐことを専門としています。
東洋中村はり灸院 札幌院について
「東洋中村はり灸院 札幌院」は、東洋医学専門の鍼灸院として、動悸でお悩みの方に対応しています。
- **専門性**: 全国で2%ほどしか存在しない東洋医学を専門とする「鍼灸専門院」です。
- **所在地**: 〒005-0004 北海道札幌市南区澄川4条3丁目2−7 Betula澄川
- **アクセス**: 地下鉄南北線 澄川駅より徒歩3分(※アクセスは一般的な例を記載。正確な情報に置き換えてください。)
- **定休日**: 水曜日、お盆・年末年始
- **施術者**: 院長が施術を担当いたします。国家資格者ですので安心して施術を受けられます。当日予約も可能です。
- 使用する鍼は衛生面に配慮した**使い捨ての極細鍼**で、ほとんど痛みを感じないように工夫されています。
- お灸には不純物が混じっていない国産の最高級品のもぐさを使用し、熱すぎて火傷する心配がないよう、スタッフが一つひとつ丁寧に手びねりして用いています。
当院では、「痛くない」「熱くない」鍼灸施術で動悸の症状改善へと導くことを目指しています。
動悸の症状でお悩みでしたら、札幌にある東洋医学の専門家にご相談してみてはいかがでしょうか。