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のどの奥に停滞する、粘液の不快感へ。

後鼻漏の不快感:
お身体の「水はけ」を整え、粘液の停滞を和らげる

のどに絡みつくような不快感は、お身体の巡りが滞り、余分な水分が粘り気を持った「サイン」と捉えることができます。
局所的な処置だけでなく、水分の代謝を司るお腹や呼吸器の働きを整え、お身体全体の流れを円滑にすることで、粘液の状態に変化が現れる場合があります。

目次:後鼻漏と向き合い、お身体の巡りを整えるために

のどの奥に停滞する粘膜の不快感に対し、お身体の内側から「水はけ」を整えていく東洋医学的な視点をご紹介いたします。どのような背景でお痛みが現れ、どうお力添えできる可能性があるのかを順にお話しさせていただきます。

後鼻漏の状態:
のどの奥に停滞する粘液と、お身体に現れるサイン

後鼻漏(こうびろう)とは、鼻の空間で過剰に作られた粘液が、鼻の奥を通ってのど側へ流れ落ち続けてしまう状態を指します。

本来、鼻水は一日に一定量が分泌され、無意識のうちに処理されています。しかし後鼻漏の状態では、その量が増えたり粘り気が強くなったりすることで、のどに留まりやすくなります。通常の鼻水とは異なり、のどにへばりつくような感覚が続くため、ご自身で出そうとしても容易に離れてくれないのがこの状態の特徴です。

例えるなら、のどという通り道に、粘り気のあるものが停滞し、流れが滞ってしまっている状態と言えます。

主な自覚症状について

  • のどの異物感や停滞感:
    何かがのどにへばりついているような感覚や、常に詰まっているような不快感が続くことがあります。
  • 長引く咳や痰の絡み:
    落ちてくる粘液が気道の入り口を刺激することで、咳が出やすくなります。特に横になった際にお痛みが強まる場合があります。
  • のどの敏感さと不快感:
    常に粘液が触れていることで、のどがイガイガしたり、慢性的な炎症のような感覚を覚えたりすることがあります。
  • お休み中の呼吸や嚥下:
    飲み込みにくさを感じたり、お休み中に息苦しさを覚えるなど、生活の質に影響が出ることがあります。

お身体全体に現れるサイン

東洋医学では、のどの不調をお身体の巡りや胃腸の働きと深く関わっていると考えます。そのため、以下のようなお悩みも同時に現れる場合があります。

  • 胃腸への影響:
    粘液を飲み込み続けることで、胃もたれや食欲の低下など、お腹の不調としてサインが現れることがあります。
  • 心身の緊張:
    繰り返される咳や不快感が負担となり、肩まわりの緊張や、お休みが浅くなるといった状態を招くことがあります。
  • 精神的な消耗:
    のどが塞がるような感覚から、落ち着かない気持ちや不安感を覚えることもあるかもしれません。
後鼻漏は急を要する事態ではありませんが、日々続く不快感はお身体を少しずつ消耗させます。お身体の内側からバランスを見つめ直すことが、負担を軽くする助けとなる場合があります。

症状の特徴と日常生活の留意点:
不快感の変動と向き合うために

後鼻漏による不快感は、一定ではなく、その日の体調や環境によって波があることが一般的です。どのような時に変化を感じやすいかを知ることは、お身体の状態を客観的に見つめる一歩となります。

お身体の変化と生活への影響

  • 体調による変動:
    お身体の疲れや寝不足、空気の乾燥などが重なると、粘液の粘り気が増したり、停滞感が強まったりすることがあります。
  • 姿勢による一時的な変化:
    頭の位置や姿勢によって、のどへ流れる速さが変わるため、一時的に不快感が和らいだり、逆に横になった際に強く感じられたりすることがあります。
  • 日常のやり取りへの影響:
    のどの違和感から、会話の途中で咳払いを繰り返す必要が生じるなど、静かな場所や対面でのやり取りに気兼ねしてしまうこともあるかもしれません。
  • 心身の相互作用:
    長く続く不快感が負担となり、お身体が緊張しやすくなることで、さらに巡りが滞るという繊細な反応が重なる場合があります。

例えるなら、「常に拭いきれない湿り気」を抱えているような状態が、お身体と心の双方に少しずつ負担をかけていると言えるかもしれません。

【日常生活での留意点】 鼻水を強くすすり続けることは、耳の器官に過度な圧力をかけ、別の不調を招くきっかけとなる場合があります。不快な時は無理にすすり込まず、優しく鼻をかむか、必要に応じて適切な方法で鼻腔を清潔に保つことを検討してみましょう。

後鼻漏の原因と捉え方:
西洋医学の局所視点と東洋医学の全身視点

後鼻漏による不快感は、鼻やのどの局所的な状態だけでなく、お身体全体の水分バランスや胃腸の働きが関わっている場合があります。それぞれの捉え方を知ることで、多角的な視点からお身体を見つめることができます。

西洋医学的な視点
(局所へのアプローチ)

  • 状態の捉え方:
    鼻水の分泌が増える背景として、鼻炎や副鼻腔炎、あるいは上咽頭の炎症などの存在を考慮します。
  • 主な対応:
    お薬による炎症の抑制や、鼻洗浄などを通じて、今起きている局所の停滞を和らげることを優先します。
  • 特徴:
    つらい症状を一時的に抑える力に長けていますが、お身体の傾向そのものに変化がない場合、状態が長く続くことがあります。

東洋医学的な視点
(お身体の土台)

  • 状態の捉え方:
    内臓の働きが弱まったり、巡りが滞ったりすることで、余分な水分が溜まりやすい「お身体の土台」があると考えます。
  • 主な対応:
    巡りを整え、水分を適切にさばく力を補うことで、粘液が過剰に作られにくいお身体の状態を目指します。
  • 期待される役割:
    お薬などの対応でもなかなか変化が見られにくい慢性的な不快感に対し、負担を軽くする助けとなる場合があります。
東洋医学では、お身体を一つの循環系として捉えます。お身体の中の「水分の出口」がうまく働かず、行き場を失った水分がのどへと溢れ出している状態と考えることで、全体のバランスを整える道筋が見えてくる場合があります。

東洋医学的な視点:
後鼻漏と関わりの深い「水分の滞り」と「お身体の冷え」

東洋医学では、後鼻漏の状態を鼻だけに限定せず、お身体全体の水分代謝やエネルギーのバランスから捉えます。特に、滞った水分が粘り気を持つことや、お身体の上下で温度差が生じていることに着目します。

① 水分の停滞
(巡りの滞り)

お身体に必要な水分が適切に循環せず、一箇所に留まってしまう状態を考慮します。

  • 背景: 巡る力が弱まることで、本来排出されるべき水分が体内に残り、それが熱などの影響で粘り気を帯びることがあります。
  • 現れ方: この粘り気のある水分がのどに停滞することで、特有のへばりつき感や不快感としてサインが現れる場合があります。

② 胃腸の働き
(粘液の生成との関わり)

鼻水や痰といった粘液の調整には、胃腸をはじめとする消化吸収の働きが深く関わっていると考えます。

  • 背景: 冷たいものの摂りすぎや不規則なお食事などでお腹が冷えると、水分を処理する力が低下し、余分な粘液が作られやすくなることがあります。
  • 関わり: 後鼻漏に伴って胃もたれや食欲の変動を感じやすいのは、お腹の働きが水分代謝の根底にあるためだと捉えています。

③ お身体の温度差
(冷えのぼせの状態)

足元は冷えているのに、顔やまわりが熱く感じるような、お身体のバランスの偏りに着目します。

  • 背景: 緊張や疲労により、本来下にあるべきエネルギーが上へと偏ることで、鼻やのどの粘膜が過敏になりやすい状態を招くことがあります。
  • 併せて現れるサイン: 肩の張りやお休みの浅さ、また女性の場合は生理痛など、お身体の他の部分にも巡りの滞りが現れている場合があります。

例えるなら、「水はけの悪い土地に熱がこもり、湿気が停滞している状態」をお身体の内側で整えていくことが、負担を軽くする鍵になると考えています。

鍼灸によるお身体の調整方針:
全身の巡りと粘膜環境を見つめ直す

後鼻漏に対する施術では、のどの不快感そのものだけでなく、余分な粘液を生み出しやすいお身体の土台を整えることを大切にしています。水分代謝や胃腸の働きを緩やかに立て直していくことで、滞りのない状態を目指します。

施術の考え方
(お身体の土台作り)

  • 全体的なバランス調整:
    鼻やのどのサインを「お身体全体からのメッセージ」と捉え、気・血・水の巡りを整えることで、不調が現れにくい土台を築きます。
  • 三つの働きの調和:
    水分をさばく胃腸、粘膜を保護する呼吸器、そしてお身体の根源となる力を支える働きを整えます。これにより、粘液の質や量の変化を促します。
  • 巡りの正常化:
    例えるなら、「滞っていた排水の流れを穏やかに再開させ、お身体という土壌を整える」ようなアプローチです。

お身体の状態を知る診断

その時々のお身体の状態(証)を丁寧に確認し、最も適したポイント(ツボ)を選定します。

  • 望診(ぼうしん): お顔の色つやや、お身体の活力を視覚的に確認します。
  • 聞診(ぶんしん): お声の響きや呼吸の様子から、状態の性質を読み取ります。
  • 問診(もんしん): 生活の習慣やこれまでの経緯を、静かに伺います。
  • 切診(せっしん): 脈やお腹の弾力、経絡の反応を直接手で触れて確かめます。

鍼灸施術の配慮
(穏やかな刺激)

  • 細やかな刺激量:
    髪の毛ほどの細さの使い捨て鍼や、心地よい温かさのお灸を用います。お身体の負担にならないよう、慎重に刺激を調整いたします。
  • 段階的なアプローチ:
    特にお疲れが強い方や、不快感が長引いている方には、より穏やかな接触鍼や温灸を選び、自然な回復の力を妨げないよう努めます。
医療機関での治療と並行して受けていただけます。現在お使いのお薬については、ご自身の判断で変更せず、安全を優先して進めてまいりましょう。

期待されるお身体の変化
(日々の負担を軽くするために)

経過には個人差がありますが、お身体のバランスが整うにつれて、以下のような変化が見られる場合があります。

  • 停滞感の緩和: のどにへばりつく粘り気が和らぎ、日常の不快感が軽減されることがあります。
  • 咳の頻度の変化: 粘液による刺激が静まることで、慢性的な咳の勢いが落ち着く場合があります。
  • お腹の調子の安定: 胃腸の働きが整うことで、食欲や消化の状態に良い変化が現れることがあります。

ご自宅で取り組める養生:
粘液の停滞を和らげ、お身体の巡りを整えるために

後鼻漏の不快感を和らげるためには、日々の生活の中で「余分な水分を溜め込まないこと」と「巡りを妨げないこと」が大切です。お身体を内側からいたわる習慣が、粘膜環境を穏やかに整える助けとなる場合があります。

お身体の土台を整える:温活とお食事の工夫

  • 穏やかな温熱習慣:
    ぬるめのお湯での入浴などで、足元からゆっくりとお身体を温めます。下半身の巡りを促すことで、上半身に偏りがちな熱を静め、粘膜の過敏さを和らげることにつながる場合があります。
  • お食事への配慮:
    甘いものや脂っこいもの、冷たい飲食物を控えめにします。これらはお腹の働きを妨げ、停滞しやすい粘液を生み出す一因となりやすいため、できるだけ「温かく、消化に優しいもの」を選ぶことが勧められます。
  • 水分補給の工夫:
    粘液の濃度を適切に保つため、こまめに水分を摂ることが望ましいですが、一度に多く飲むとお身体に負担がかかります。常温以上の温度のものを、一口ずつゆっくりと摂るよう心がけてみましょう。
  • 冷えから守る:
    足元や腰周りを冷やさない服装を意識します。特に床からの冷えはお身体の巡る力を削ぐことがあるため、厚手の靴下や履物での保護が役立つ場合があります。

例えるなら、「お身体という土壌の水はけを良くするために、余分な湿気を控え、穏やかな温もりを注ぐ」ようなイメージです。

日常で意識できるその他のケア

  • 鼻腔の清潔維持:
    のどへ落ちてくる粘液を洗い流すために、無理のない範囲で鼻洗浄(鼻うがい)を検討します。その際、お耳への負担を避けるため、強くすすり込む動作は控えることが大切です。
  • 緊張を解く時間:
    鼻まわりや眉間の緊張を、指先で優しくなでるように緩めます。また、十分な休息は自律神経の安定を助け、粘液の過剰な分泌を穏やかにする方向に働く場合があります。
日々の養生は、鍼灸やお薬の働きを支える大切な基盤となります。お身体の状態に変化が見られない場合や、不安を感じる際は、抱え込まずに専門家へご相談ください。

施術料金と、
お身体を整えていくための通院の目安

当院の施術は自由診療となります。お身体の巡りを整え、粘液の停滞しにくい土台作りを目的としています。長期的な視点でお身体の調和を見つめ直し、日々の負担を軽減することを目指します。

初回:問診とお身体の確認
5,500円
(税込)

現在の状態を詳しく伺い、お身体のタイプを確かめます。その上で、巡りを助けるための方向性を組み立ててまいります。

2回目以降:継続的な調整
5,000円
(税込)

初回の見立てに基づき、水分代謝や内臓の働きを整えるための調整を重ねていきます。

通院頻度に関する一つの目安

お身体が新しい巡りのリズムを覚えるまでには、一定の期間を要する場合があります。状態に合わせて、無理のない範囲で調整を続けていきましょう。

  • 初期の段階:
    不快感が強く、お身体の巡りが滞っている時期は、週に1回程度の頻度で調整を重ねることで、お身体に変化が現れやすくなる場合があります。
  • 状態が落ち着いてきた頃:
    不快な感覚が少しずつ和らいできたら、2週間に1回など、徐々に間隔をあけながらお身体の安定を図ります。
  • 健やかな状態を保つために:
    負担が軽くなった後は、月に1回程度の定期的なメンテナンスをお勧めしています。季節の変わり目など、巡りが乱れやすい時期の備えとなります。

例えるなら、「お身体の調整は、ゆっくりと時間をかけて良質な土壌を育てること」に似ています。

まずは現在のお身体の状態を確認し、どのようなペースで進めていくのが望ましいか、一緒に考えてまいりましょう。

ご予約・ご相談

院長プロフィール

院長 中村麻人
院長・鍼灸師

中村 麻人(なかむら あさと)

札幌「東洋中村はり灸院」院長。

「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり・腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など、病院では原因不明とされる慢性疾患や、治療法が確立されていない症状を中心にはり治療を行っています。