坐骨神経痛の原因と改善法。
どこに行っても治らない痛み・しびれを東洋医学で根本改善
「お尻から足にかけて電気が走るように痛む」 「長時間立っているのがつらい」 「病院で検査をしても異常なしと言われた」。 坐骨神経痛は、日常生活に大きな支障をきたしやすい症状です。
湿布や痛み止め、ブロック注射を続けても改善が乏しい場合、 それは痛みの背景にある根本原因に十分届いていない可能性があります。 東洋医学では、坐骨神経痛を単なる神経の問題とは見ず、 全身の巡りの乱れとして捉えます。
そのため、神経痛のある場所だけを追いかけるのではなく、 気・血・水の流れを整え、 痛みやしびれが起こりにくい身体そのものを目指していくことが大切です。

1. 坐骨神経痛とは?「病名」ではなく「症状」の総称
坐骨神経痛は、病名そのものではなく、 お尻から足先にかけて起こる痛みやしびれの総称です。 坐骨神経は腰から足まで伸びる非常に太く長い神経で、 その通り道のどこかに問題が起きると、広い範囲に症状が出ます。
代表的な症状
腰から太もも、ふくらはぎ、足先にかけてのピリピリした痛み、 お尻が痛くて座っていられない、 立ち続けるのがつらい、腰を反らすとしびれが強くなる、 足に力が入りにくい、下半身全体が重だるいなどがあります。
痛みだけでなく、しびれ、脱力感、だるさが重なることも多く、 放置すると歩行や日常生活に大きな影響が出ることがあります。

2. 西洋医学で「原因不明」と言われる理由
整形外科では、レントゲン、CT、MRIなどで原因を探ります。 椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と説明されることもありますが、 実際には画像所見と症状が一致しないことが少なくありません。

3. 東洋医学が考える坐骨神経痛の本当の原因
東洋医学では、病名そのものよりも、 その人の身体で何が起きているかを重視します。 坐骨神経痛では、神経の通り道そのものよりも、 その周囲を含む全身の巡りが悪くなっていることが大きな問題だと考えます。
東洋医学では「通りが悪ければ痛みが出る」と考えます。
気・血・水の巡りが、姿勢の乱れ、冷え、疲労、生活習慣、ストレスなどで滞ると、 痛みやしびれとして現れやすくなります。
つまり、坐骨神経痛は単なる神経の圧迫だけではなく、 身体全体の流れの乱れが背景にあることが多いというのが東洋医学の考え方です。

4. 自分で確認する目安「SLRテスト」の考え方
坐骨神経痛では、構造的な圧迫が強いのか、 それとも巡りの悪さが大きいのかを考えるヒントとして、 SLRテストという見方があります。
SLRテストとは
仰向けに寝た状態で、 膝を伸ばしたまま足を持ち上げてもらう方法です。 このときに痛みやしびれが強く増すかどうかを見ます。
東洋医学的に見るポイント
足を上げても症状があまり増悪しない場合は、 強い構造的圧迫よりも、 巡りの悪さや筋肉の緊張、体質的な問題が背景にある可能性があります。 その場合、東洋医学的なアプローチが役立つことがあります。

5. なぜ東洋医学の鍼灸が坐骨神経痛に効果的なのか
東洋医学専門の鍼灸では、しびれや痛みが出ている部分だけではなく、 全身の状態を整えることで根本改善を目指します。
痛みの緩和
神経や筋肉にやさしく刺激を与え、 痛みの感覚を和らげやすい状態へ導きます。
血液循環の促進
「血」の巡りを良くし、 筋肉や神経に必要な酸素や栄養が届きやすい状態を目指します。
筋肉の緊張緩和
神経の通り道周辺で硬くなっている筋肉をゆるめ、 圧迫されやすい環境を和らげていきます。
自然治癒力の活性化
体が本来持っている回復力を高め、 炎症や過敏な状態を落ち着かせていきます。
ストレスの軽減
緊張や不安が続くと痛みも増しやすくなるため、 心身の緊張をゆるめることも重要です。
体質に合わせた選穴
陽陵泉や金門などの代表的なツボを含めつつ、 一人ひとりの体質に合わせた施術を行います。

6. 坐骨神経痛の方に多い、他の不調
坐骨神経痛の方は、下半身の症状だけでなく、 他の不調も同時に抱えていることが少なくありません。 東洋医学では、こうした全身の状態をまとめて整えていきます。

まとめ。諦める前に東洋医学の門を叩いてください
坐骨神経痛は、「一生付き合うしかない」と思い込まれてしまうことが多い症状です。 しかし、東洋医学の視点で見直すことで、 改善の道が開けることは少なくありません。
痛みやしびれだけを抑えるのではなく、 体全体の巡りを整え、 冷えや不眠、むくみなども含めて改善していくことが、 坐骨神経痛の根本改善につながります。

施術費用と、お身体の巡りを整える通院ペースの目安
坐骨神経痛における東洋医学的なアプローチは、局所のしびれを和らげるとともに、お身体全体の巡りを整えることを目的としています。 当院の施術は自由診療となりますが、ご自身のお身体と向き合い、長期的に負担を軽くしていくための時間として捉えていただければ幸いです。
お身体の状態を丁寧にお聞きし、全身のバランスを確認します。しびれや痛みの原因となっている巡りの滞りを見極め、今後の進め方をご提案します。
その時々のお身体の変化に合わせ、巡りを促す施術を継続します。筋肉の強張りを緩やかに解き、お身体の土台を整えていきます。
通院の間隔について
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お身体が敏感な時期:
痛みやしびれが強く、巡りの滞りが著しい場合は、週に1〜2回程度の間隔で、集中的にお身体の土台を整えることが望ましい場合があります。 -
変化が落ち着いてきた時期:
不快な感覚が和らぎ、お身体の環境が安定し始めたら、週に1回程度のペースで、良い状態を維持し、さらに巡りを深めていきます。 -
健やかな状態を保つために:
症状が気にならない程度まで落ち着いた後は、再び滞りが生じないよう、2〜4週間に1回程度の定期的な調整をお勧めすることがあります。
お身体を整えていく過程は、少しずつ土壌を肥やしていくような歩みに似ています。
一度の施術ですべてが変わるわけではありませんが、丁寧にお身体と向き合い、良い環境を積み重ねていくことで、負担が軽くなる場合があります。

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院長プロフィール
中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長。
「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり、腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など、原因不明・治療法が限られる慢性疾患を中心にはり治療を行っています。
