札幌で坐骨神経痛の鍼灸なら東洋中村はり灸院

東洋中村はり灸院

繰り返す坐骨神経痛を、札幌の鍼灸で根本から。

札幌で坐骨神経痛にお悩みの方へ。痛む場所ではなく、痛みを生んでいる場所に向き合います。

お尻から太もも、ふくらはぎへと走る痛みとしびれ。歩くのもつらく、横になっても楽にならない。冬になると決まってひどくなる——そんな毎日を過ごしていませんか。

坐骨神経痛でお困りの方の多くは、すでに整形外科に通い、湿布を貼り、痛み止めを飲み、ブロック注射も受けてこられています。それでも繰り返すのは、あなたの体が特別に頑固だからではありません。痛んでいる場所と、痛みを生んでいる場所が別だからです。

お尻や太ももが痛んでも、坐骨神経の根っこは腰にあります。そしてその腰を支えているのは、東洋医学でいう「腎」の力です。東洋医学には「不通則痛(ふつうそくつう)」——通らざれば、すなわち痛む——という原則があります。腰から下肢へ流れる気血の道が滞れば痛み、通れば痛まない。このページでは、坐骨神経痛を東洋医学がどう捉え、どのタイプに分かれ、どのツボを用いるのかを、できるかぎり具体的にお話しします。

坐骨神経痛への鍼灸施術|脈診で全身の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

こんなお悩みはありませんか

  • 腰からお尻にかけて、ビキッと鋭い痛みが走る
  • 太ももの裏やふくらはぎに、電流が走るようなしびれがある
  • 座っている時間が長いと、お尻の一点が痛くなってくる
  • 長く歩く・立ち続けると、下半身がだるく重くなる
  • 横になっても、痛みやしびれで休んだ気がしない
  • 冬になると決まってひどくなり、春先まで足を引きずるように歩いている
  • 病院で「ヘルニア」「脊柱管狭窄症」と言われた。あるいは「異常なし」と言われた
  • 痛み止め・湿布・ブロック注射でしのいでいるが、切れるとまた戻る
  • 整体やマッサージに通っているが、翌日には元どおりになる

坐骨神経痛は、腰の重だるさから始まり、お尻・太もも・ふくらはぎ・足先へと痛みの範囲が広がっていくことの多い症状です。多くの方が「年のせい」「一生つきあうもの」と言われ、そこで諦めてしまいます。けれど、同じ年齢で同じ画像所見でも、痛む方と痛まない方がいます。その差はどこにあるのか——東洋医学は、まったく別の角度からこの問いに答えを持っています。

先に受診をお願いしたい場合
脚に力が入らない、つまずきやすく転びやすくなった、排尿や排便がコントロールしづらい——こうした症状がある場合は、進行のサインです。鍼灸よりも先に、医療機関の受診を優先してください。

坐骨神経痛への鍼灸施術|腹診でお腹の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

坐骨神経痛とはどんな症状か

坐骨神経は、人体でもっとも太く長い末梢神経です。腰椎から出た神経が束になり、お尻から太ももの裏、ふくらはぎ、足先へと走っています。この長い経路のどこかに障害が起きると、痛みやしびれとして現れます。ここで最初に押さえておきたいのは、「坐骨神経痛」は病名ではなく、症状につけられた名前だということです。「頭痛」と同じで、名前がついたからといって、原因が特定されたわけではありません。

病院で原因として挙げられるのは、主に椎間板が飛び出して神経を圧迫する「腰椎椎間板ヘルニア」と、加齢による背骨の変形で神経の通り道が狭まる「脊柱管狭窄症」です。どちらも、神経への物理的な圧迫という説明です。もうひとつ、お尻の深層にある梨状筋という筋肉が坐骨神経を締めつけて起きる「梨状筋症候群」もありますが、こちらは筋肉の緊張が画像に写らないため、病院では「原因不明」あるいは「坐骨神経痛ですね」とだけ告げられて終わることが少なくありません。

圧迫だけでは説明がつかない

ただ、この「圧迫」という説明には大きな穴があります。坐骨神経痛では画像所見と症状が一致しない方が約8割にのぼるといわれているのです。MRIで椎間板の突出が見つかっても、まったく痛みのない人がいる。逆に画像はきれいなのに、歩けないほど痛む人が現実にたくさんいる。もし圧迫だけが痛みの正体なら、こんなことは起こりようがありません。

そして、あなた自身がいちばんよくご存じのはずです。痛みは一定ではありません。冷えた日にひどくなる。朝がつらい。座り続けると出てくる。気を張った週の終わりに強くなる。骨の形は昨日と今日で変わらないのに、痛みは変わる。この「揺れ動く」という事実こそが、原因のありかを教えてくれています。痛みを動かしているのは、骨の形ではなく、あなたの体の状態のほうなのです。東洋医学が見ているのは、まさにそこです。

坐骨神経痛への鍼灸施術|手足のツボに鍼をしているようす|札幌 東洋中村はり灸院

なぜ薬・注射・マッサージで繰り返すのか

坐骨神経痛が繰り返すのには、はっきりした理由があります。痛んでいる場所と、痛みを生んでいる場所が別だからです。

お尻や太ももが痛んでも、坐骨神経の根っこは腰にあります。さらにその腰を支えているのは、東洋医学でいう腎の力です。ですから、痛む部位に湿布を貼り、痛み止めを飲み、ブロック注射で神経の信号を止めても、それは痛みの「感じ方」を一時的に鈍らせているだけで、痛みを生み出している構造には何ひとつ触れていません。薬が切れれば戻る。だから注射を繰り返すことになる。これは、あなたの体が悪いのではなく、そういう仕組みなのです。

画像に写らないものは、何度撮っても写らない

レントゲンやMRIは、横になって静止した一瞬を切り取った写真です。しかし人は、立ち、歩き、冷え、疲れ、緊張しながら生きています。冷えると悪化する、朝がつらい、座っていると出てくる——そうした「動いている体」で起きていることは、静止画には決して写りません。写らないものは、いくら撮り直しても見つからないのです。「異常なし」と言われて途方に暮れた方は、異常がなかったのではなく、その方法では見えないものを探していた、というだけのことです。

マッサージが続かない理由

マッサージや整体が続かないのも、同じ理屈です。表面の筋肉をほぐせば数時間は楽になります。けれど坐骨神経を締めつけている梨状筋はお尻の深層にあり、強く揉むとかえって緊張を強めてしまうことすらあります。そして何より、その筋肉を硬くさせている冷えや疲れ、腎の弱りは、揉んでもそのまま残ります。土台が残っているのだから、翌日には元に戻ります。

湿布も、痛み止めも、ブロック注射も、マッサージも、この土台には触れていません。痛みだけを追いかけても、土台が変わらなければ、また同じ場所が痛みます。繰り返してきたのは、あなたの体が頑固だからではなく、原因のある場所に手が届いていなかったからです。

坐骨神経痛への鍼灸施術|髪の毛ほどの細さの鍼を用いた施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

東洋医学から見た坐骨神経痛の原因

東洋医学には「不通則痛(ふつうそくつう)」という原則があります。通らざれば、すなわち痛む。気血の流れが滞ったところに痛みが生じ、通れば痛まない、という考え方です。坐骨神経痛も例外ではなく、腰からお尻・下肢へ流れる気血の道が滞ることで、痛みやしびれが現れると捉えます。

腰は「腎の府」

坐骨神経痛でもっとも深く関わるのが「腎(じん)」です。東洋医学で腰は「腎の府(じんのふ)」——腎の宿るところ——と呼ばれ、腎は骨と腰を主る臓とされます。そして腎は、五臓のなかでもっとも寒さに弱い臓です。加齢・過労・冷えによって腎の力が落ちる(これを「腎虚(じんきょ)」といいます)と、骨や椎間板を潤す力が衰え、腰から下肢の気血が滞って、痛みやしびれとなって現れます。

痛みのラインは、経絡のライン

もうひとつ大切なのが「経絡(けいらく)」——気血の通り道です。腎と表裏の関係にある膀胱の経絡(足の太陽膀胱経)は、背中から腰、お尻、太ももの裏、ふくらはぎへと下っていきます。この道筋を思い浮かべてみてください。まさに、坐骨神経痛が痛むラインそのものです。

一方、体の側面を走る足の少陽胆経は、腰の横から太ももの外側、すねの外側へと下ります。痛みやしびれが「外側」に出る方は、こちらの道が乱れています。あなたの痛みが体の後ろ側を走るのか、外側を走るのか——それは単なる場所の違いではなく、どの経絡が滞っているかを示す、はっきりした手がかりなのです。

坐骨神経痛の方の多くは、痛みと同時に冷え性・疲れやすさ・眠りの浅さ・胃腸の弱さを抱えています。これらは腎虚や気血不足のサインが、腰以外の場所にも顔を出しているだけです。痛みの部位だけを見ていては、この関連は見えません。当院が体全体の状態からお話を伺うのは、痛みを「腰の問題」ではなく「体全体の巡りの問題」として捉えているからです。

坐骨神経痛への鍼灸施術|経絡治療による鍼灸施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

東洋医学から見た坐骨神経痛の4つのタイプ

同じ「坐骨神経痛」でも、東洋医学ではその方の体の状態によっていくつかのタイプに分けて考えます。どの臓が弱り、どの経絡が滞っているかによって、痛み方も、悪化する条件も、用いるツボもまったく変わってくるからです。ここでは代表的な4つのタイプを挙げます。ご自分の痛み方と照らし合わせながら読んでみてください。

1. 腎タイプ — 冷えると痛む・後ろに反ると痛む

  • 腰を後ろに反らせたり、立ちっぱなしでいると痛みやしびれが強くなる
  • しゃがむ・前かがみになると、少し楽になる
  • 寒い日や体が冷えた日に痛みが増す。夏より冬がつらい
  • 筋肉というより、骨の奥が痛む感じがする
  • 背中から腰、お尻、太ももの裏側へと、痛みのラインがつながっている

なぜそうなるのか。腎の力が落ちると、腰を支え、骨を潤す働きそのものが弱まります。反らす姿勢や立ちっぱなしで痛みが強まり、前かがみになると少し楽になるのは、腰を支える力が足りていないサインです。そこに冷えが加わればさらに腎は削られ、痛みは増します。痛みが背中から腰・お尻・太ももの裏へと一本のラインでつながるのは、腎と表裏をなす膀胱経が、まさにその道筋を走っているからです。坐骨神経痛の多くは、この腎タイプに当てはまります。

どうアプローチするか。腎そのものを補うツボ(腎兪・志室)にお灸で熱を届け、膀胱経の要である委中や金門で、腰から下肢のラインを通していきます。痛む場所を強く刺激するのではなく、冷えて力を失った腎を温め直すことから始めます。

2. 肝タイプ — 前にかがむと痛む・ストレスで悪化する

  • 前屈すると痛む。靴下をはく動作や、洗顔の姿勢がつらい
  • ぎっくり腰を繰り返した経験がある
  • 仕事や家庭で気を張った時期のあとに悪化する
  • 太ももの外側〜すねの外側と、体の「横のライン」に沿ってしびれる
  • イライラ・目の疲れ・生理前の不調を一緒に抱えている

なぜそうなるのか。肝は筋(すじ)を主る臓です。前屈で痛むタイプの腰痛・下肢痛は、この肝の失調と結びつきます。ストレスによって肝の気がのびやかに流れなくなると筋が緊張し、体の側面を走る胆経の巡りが滞ります。痛みやしびれが太ももやすねの「外側」に出るのは、この胆経のラインが乱れているサインです。

どうアプローチするか。胆経の要穴である陽陵泉——筋の集まるツボです——を中心に、体の側面の流れを通します。急に痛めた時期には外丘も用います。緊張した筋を力ずくでゆるめるのではなく、筋を緊張させている肝の気を流すことを目的とします。

3. お尻の深部が緊張しているタイプ(梨状筋型)

  • 座っている時間が長いと、お尻の一点が痛くなってくる
  • 足を組むクセがある。あるいは長時間の運転が多い
  • 寝るときに、痛む側を上にするとしびれる
  • 電流が走るように、ビリビリした痛みが出る
  • 病院で「原因不明」または「坐骨神経痛」とだけ言われた

なぜそうなるのか。お尻の深いところにある梨状筋の下を、坐骨神経が通っています。座位の続く生活で梨状筋が硬く縮むと、その下の神経が締めつけられ、坐骨神経痛とよく似た痛み・しびれが出ます。筋肉の緊張は画像に写らないため、病院では原因不明とされやすい状態です。東洋医学ではこれも「不通則痛」——体の後面と側面の気血の滞りとして捉えます。筋肉量の少ない女性に多いのも特徴です。

どうアプローチするか。お尻を強く揉むのは逆効果になりやすいため、行いません。胆経の陽陵泉、手の外関など、お尻から離れたツボから気血を巡らせ、深部の緊張がゆるむ道筋をつくります。

4. 肺タイプ — 朝いちばんが一番つらい

  • 朝起きた瞬間が一番痛く、動いているうちに気にならなくなる
  • 慢性的な肩こり・首こりも抱えている
  • 便秘しやすい
  • 気分が落ち込みやすく、ため息が多い
  • 一日の終わりより、一日の始まりのほうがつらい

なぜそうなるのか。肺は気の巡りの出発点です。肺の力が落ちると、朝、体を動かし始めるときに気が行き渡らず、腰から下肢が固まったまま動き出すことになります。動いて気が巡り始めると痛みが薄れていく——これがこのタイプの特徴です。腰痛・下肢痛のなかでは少数派ですが、朝の痛みが際立つ方は、この見立てを外すことができません。

どうアプローチするか。孔最・腰陽関などのツボで肺の気を立て直しながら、腰から下肢の流れを整えます。朝の痛みが軽くなること自体が、経過の目安になります。

ご自分がどれに当てはまるか、はっきりしない方もいらっしゃると思います。実際、複数のタイプが重なっている方も少なくありません。当院では初回に時間をかけてお話を伺い、脈やお腹の状態を確認したうえで、その方の体がいまどの状態にあるのかをお伝えします。

坐骨神経痛への鍼灸施術|お灸による施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

坐骨神経痛に用いる主なツボ

坐骨神経痛に用いるツボは、お尻や腰にあるとは限りません。むしろ、ひざの裏や足先など、痛む場所から遠く離れたところにある経穴が要になります。それは、痛みを生んでいるのが経絡の滞りであり、経絡は体を縦に貫いて流れているからです。ここでは当院がよく用いるツボを挙げ、なぜそこなのかをご説明します。

委中(いちゅう)
ひざの裏側、ちょうど中央のくぼみにあります。古来「腰背は委中に求む」——腰や背が痛む人は、まず委中を用いよ——と言われてきた、腰下肢の痛みの要のツボです。膀胱経の上にあり、腰・お尻・太ももの裏という、坐骨神経痛の痛むラインをそのまま通します。腎タイプの坐骨神経痛に、もっともよく用います。
腎兪(じんゆ)
腰のいちばんくびれたあたり、背骨から指2本分ほど外側。左右にあります。腎の気が集まるツボです。腎は骨と腰を主り、寒さに弱い臓ですから、ここをお灸で温めることで、冷えて弱った腎を内側から立て直していきます。ご自宅で腰を温める際にも、この位置を意識してカイロや湯たんぽを当てると助けになります。
志室(ししつ)
腎兪のさらに外側、背骨から指4本分ほど離れた腰の位置。腎兪と対にして用いる、腎を補うツボです。慢性化した腰から下肢の痛み、冷えると出る痛みに対して、腎兪と合わせてお灸で熱を届けます。
金門(きんもん)
足の外くるぶしの前下方、小指側の足の外縁のくぼみ。太ももの裏・ふくらはぎと、体の「後ろ側」に痛みやしびれが出るときに用いる膀胱経のツボです。痛む腰やお尻から遠く離れた足先から、後面のラインを通していきます。
陽陵泉(ようりょうせん)
ひざの外側、少し下にある骨の出っ張り(腓骨頭)のすぐ下のくぼみ。体の「横側」の症状に強い胆経のツボで、筋(すじ)の集まる要とされます。太ももの外側・すねの外側に沿ってしびれる方、ストレスで悪化する方、お尻の深部が緊張している方に用います。セルフケアで押さえる場合は、指の腹で気持ちよい程度に、ゆっくりと。強く長く押す必要はありません。

ここに挙げたツボを、すべての方に同じように使うわけではありません。腎タイプの方には腎兪・志室・委中・金門を、胆経の乱れが強い方には陽陵泉を——というように、その方の状態に合わせて組み立てます。お尻が痛いからお尻に鍼を打つ、という発想を取らないのが、経絡治療の考え方です。

坐骨神経痛への鍼灸施術|全身のバランスを整える鍼灸施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

札幌の冬と坐骨神経痛

「冬になると決まってひどくなる」「春先まで足を引きずるように歩いている」——札幌でこうおっしゃる方は、とても多いです。これは気のせいでも、思い込みでもありません。坐骨神経痛と札幌の冬は、東洋医学の見立てのうえで直接つながっています。

理由はすでにお話ししたとおりです。坐骨神経痛のほとんどを占める腎タイプの「腎」は、五臓のなかでもっとも寒さに弱い臓だからです。寒さにさらされ続けると腎の力が削られ、腰から下肢の気血が滞り、痛みとしびれが強くなります。冬に悪化するのには、体感どおりの理由があるのです。

寒邪は、腰とお尻から入る

東洋医学では、冷たいところに長く座る、風にあたって体が冷えるといった外からの冷えを「寒邪(かんじゃ)」と呼びます。凍った階段、冷え切った車のシート、雪かきで濡れた腰まわり。これらはまさに、寒邪が腰とお尻から入り込む場面です。

雪かきは、坐骨神経痛と相性が最悪

前かがみで雪をすくい、腰をひねって放り投げる。この前屈とひねりの反復は肝タイプの痛みを呼び、重い湿雪を持ち上げる動作は腰と腎に直接負荷をかけます。しかも作業中は汗をかき、終わったあとに一気に体が冷える。負荷と冷えが、同時に来るのです。札幌で暮らす以上、雪かきを避けることはできませんが、前後に腰を温めるだけでも体への残り方は変わります。

凍結路面の「踏ん張り」が、お尻を固める

もうひとつ見落とされがちなのが、凍結路面です。滑らないように一歩ごとにお尻と太ももの外側で踏ん張り続けると、梨状筋を含むお尻の深部が緊張したままになります。札幌の方は、冬のあいだこの踏ん張りを何か月も無意識に続けています。加えて冬期は車移動が増え、座っている時間も延びる。お尻の深部が緊張しているタイプの痛みが冬に悪化するのには、こうした背景があります。

対策として、難しいことは要りません。腰(腎兪・志室のあたり)を冷やさないこと。雪かきの前後に腰を温めること。湯船に浸かって、体の芯まで温め直すこと。この症状にとって、冷えは最も避けるべきものです。北海道の冬は長く、そのあいだ体は静かに冷やされ続けます。だからこそ、温めるという一手の効き方も、この土地では大きいのです。

坐骨神経痛への鍼灸施術|院内・施術ベッドのようす|札幌 東洋中村はり灸院

当院の鍼灸アプローチ

東洋中村はり灸院は、全国でもわずか2%ほどしか存在しない「東洋医学専門の鍼灸院」です。整体・マッサージの類は一切行わず、鍼とお灸のみで施術しています。

まず、体全体の状態を確認します

施術前には「四診法(ししんほう)」という伝統的なカウンセリングを行います。脈の状態、顔色、舌の様子、声、姿勢、お腹の張り——こうした体が発しているサインを総合的に確認し、体の内側で何が起きているのかを読み取ります。痛むお尻や腰だけを見るのではありません。冷えはあるか、眠れているか、胃腸はどうか。それらすべてが、あなたがどのタイプなのかを教えてくれます。

痛む場所から離れたツボを使います

施術は「経絡治療(けいらくちりょう)」が中心です。痛む部位に鍼を刺すのではなく、滞っている経絡を通し、弱った臓を補うツボを選びます。腎タイプであれば腎兪・志室にお灸で熱を届け、委中や金門で膀胱経を通す。胆経の乱れが強ければ陽陵泉を用いる。お尻が痛いからお尻を刺す、という発想は取りません。とくに梨状筋がかかわる痛みでは、その場所を直接強く刺激することが悪化につながりかねないからです。

鍼について

当院の鍼は髪の毛ほどの細さで、すべて滅菌済みの使い捨て(ディスポーザブル)です。注射針とはまったくの別物で、刺すというより「触れる」感覚に近いものです。状態によっては、皮膚に刺さずに触れるだけの鍼を用いることもあります。お灸には不純物のない上質なもぐさを使い、心地よい温かさで熱を届けます。「鍼は怖い」という方こそ、一度受けてみていただきたいと思っています。

坐骨神経痛への鍼灸治療を進めるなかで、冷え性や眠りの浅さ、胃腸の不調といった他の不調も一緒に楽になっていく方が多くいらっしゃいます。それは偶然ではなく、痛みもそれらの不調も、同じ「体全体の巡りの低下」から出ているものだからです。

坐骨神経痛への鍼灸施術|鍼灸施術を受けているようす|札幌 東洋中村はり灸院

改善の目安と通院ペース

坐骨神経痛の方は、もともと腰痛を長く抱えていたケースがほとんどです。何年もかけて積み重なってきた冷えや疲れが土台にありますから、1〜2回で劇的に変わるというよりも、体の底からゆっくり積み上がるように変わっていきます。

週1回の通院を基本とし、6〜8回(約2か月)で改善の手応えを感じ始め、3〜4か月の継続で体質から変わってくるのが一般的な目安です。

もちろん、症状の重さや年齢、体質によって個人差があります。経過に応じて通院ペースや施術内容はその都度お伝えしますし、ご不安な点はいつでもお聞きください。当院では、必要以上に通院を引き延ばすようなことはいたしません。変化が出ていればそう伝え、思うように出ていなければそれも正直にお伝えします。改善の見通しを誠実にお話しすることを、何より大切にしています。

なお、経過を見るときの目安はタイプによって違います。冬に悪化する腎タイプであれば「冷えた日の痛みの出方」、朝がつらい肺タイプであれば「起き抜けの痛み」、座位で悪化するタイプであれば「座っていられる時間」——ご自分の変化を測るものさしを、初回にお伝えします。

坐骨神経痛への鍼灸施術|脈診で全身の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

ご自宅でできること

坐骨神経痛にとって、冷えと疲労が最大の敵です。ご自宅でできることも、この2つに絞って構いません。あれこれ頑張る必要はありません。

腰を温める

腰のいちばんくびれたあたり、背骨から指2〜4本分外側——腎兪・志室のあたりを冷やさないでください。カイロや湯たんぽを当てる、腹巻きで守る、それだけで違います。雪かきの前後、長時間の運転の前後は特に意識してください。汗をかいたあとに冷やすのが、いちばんいけません。

湯船に浸かる

シャワーで済ませず、夜に湯船へ。表面ではなく体の芯まで温め直すことが、腎を助けます。札幌の冬は、屋内にいても足元から冷えが上がってきます。一日の終わりに、その冷えをリセットしてあげてください。

陽陵泉を、やさしく押さえる

ひざの外側、骨の出っ張り(腓骨頭)のすぐ下のくぼみ。ここを指の腹で、気持ちのよい強さで、ゆっくり押さえます。強く長く押す必要はまったくありません。痛いほど押すのは逆効果です。

ストレッチは、無理にしない

痛みを我慢して行うストレッチはおすすめしません。特にお尻を無理に伸ばす動きは、梨状筋がデリケートなため悪化することがあります。「伸ばせば良くなるはず」と我慢して続けた結果、かえってこじらせてしまう方をよくお見かけします。心地よい範囲を超えたら、そこでやめてください。

疲れをためない

腎は過労で消耗します。忙しい時期に痛みが強くなるのは、根拠のあることです。休むことも、この症状に対しては立派なケアのひとつです。

坐骨神経痛で、やってはいけないこと

「早く良くしたい」という一心で行ったことが、かえって回復を遠ざけている場合があります。

  • 痛む側のお尻や足を強く揉む・叩く——強い刺激を受けた筋肉は、身を守ろうとしてかえって硬くなります。「揉むほど硬くなる」と言われるのはこのためです。しびれている場所は、すでに巡りが足りていない場所です。そこを削るような刺激は逆効果になります。
  • 痛みをこらえてのストレッチ——痛みが出るところまで伸ばす必要はありません。伸ばすたびに炎症を起こしていては、いつまでも落ち着きません。「痛気持ちいい」ではなく、「痛くない範囲」にとどめてください。
  • 長時間座り続けること——坐骨神経はお尻の下を通ります。座り続けると圧迫が続き、巡りが滞ります。30分から1時間に一度は立ち上がってください。
  • 患部を冷やすこと——ぎっくり腰の直後など、熱を持っている急性期を除けば、坐骨神経痛は温めたほうが楽になる方がほとんどです。冷やして固めてしまわないでください。
  • 「安静にしすぎる」こと——痛いからと寝たきりで過ごすと、巡りはさらに落ちます。痛みの出ない範囲で、日常の動きは続けてください。

やってよいのは、腰・お尻・足を温めること、痛くない範囲で体を動かすこと、こまめに姿勢を変えることです。

坐骨神経痛への鍼灸施術|腹診でお腹の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

よくあるご質問

Q. 病院で椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と診断されました。鍼灸でも意味はありますか?
はい、ご相談いただけます。画像に椎間板の突出や脊柱管の狭まりが写っていても、それが今の痛みの原因だと確定しているわけではありません。実際、坐骨神経痛では画像所見と症状が一致しない方が約8割にのぼるといわれ、同じ画像所見でも痛む人と痛まない人がいます。東洋医学は、その画像に写らない部分——冷え・疲れ・気血の滞り——に働きかけます。骨の形そのものを変えることはできませんが、痛みやしびれが楽になっていく方は多くいらっしゃいます。
Q. 痛むのはお尻と足なのに、どうして腰や手足のツボを使うのですか?
痛んでいる場所と、痛みを生んでいる場所が違うからです。坐骨神経痛では、体の後ろ側を走る膀胱経、外側を走る胆経という気血の道の滞りが痛みをつくっています。ひざ裏の委中、足先の金門、ひざ外側の陽陵泉といったツボは、この道の流れを通す要所です。痛む場所を直接刺激しなくても、離れたツボから経絡を通すことで、お尻や太ももが楽になっていきます。
Q. 冬になると必ず悪化します。これは治まりますか?
冬に悪化するのは、東洋医学でいう「腎タイプ」の典型的な特徴です。腎は寒さに弱く、冷えると腰から下肢の気血が滞ります。逆にいえば、冷えで悪化する方は、どの経絡・どの臓を立て直せばよいかがはっきりしているということでもあります。腎兪・志室へのお灸で腰を温め、腎の力を補っていくことで、冬の痛みの出方が変わってくる方は多いです。
Q. 鍼は痛くないですか? お尻に太い鍼を刺されるのでしょうか。
当院の鍼は髪の毛ほどの細さで、すべて滅菌済みの使い捨て(ディスポーザブル)です。注射針とはまったく別物で、刺すというより触れる感覚に近いものです。また当院は経絡治療が中心ですので、痛むお尻に太い鍼を深く刺すようなことはいたしません。状態によっては、刺さずに触れるだけの鍼を用いることもあります。
Q. お尻をマッサージしてもらったほうが早いのでは?
坐骨神経を締めつけている梨状筋はお尻の深層にあり、強く揉むとかえって緊張が増して悪化することがあります。当院は鍼と灸のみで、マッサージ・整体は一切行いません。深部の緊張は、離れたツボから気血を通すことでゆるめていきます。
Q. 痛み止めやブロック注射を続けながら受けても大丈夫ですか?
問題ありません。病院での処方や施術と、鍼灸は矛盾しません。痛みが強い時期に薬で日常生活を保ちながら、並行して体の巡りを立て直していくのは現実的な選択です。ただし、脚に力が入らない、転びやすくなった、排尿や排便がコントロールしづらい——こうした症状がある場合は進行のサインですので、医療機関の受診を優先してください。
Q. ストレッチや体操はしたほうがいいですか?
痛みを我慢して行うストレッチはおすすめしません。特にお尻を無理に伸ばす動きは、梨状筋がデリケートなため悪化することがあります。当院がお伝えしているのは、腰(腎兪・志室のあたり)を温めること、湯船で芯まで温まること、陽陵泉を気持ちのよい強さで押さえること、そして疲れをためないこと。この症状にとって、冷えと疲労が最大の敵です。
Q. 何回くらい通えばよいですか?
坐骨神経痛の方はもともと腰痛を長く抱えていたケースが多く、慢性化している分、変化はゆっくり積み上がっていきます。週1回の通院を基本とし、6〜8回(約2か月)で改善の手応えを感じ始め、3〜4か月の継続で体質から変わってくるのが一般的な目安です。必要以上に通院を引き延ばすことはいたしません。

Q. どのくらいの期間で変化を感じられますか?

A. 週1回の通院を基本とし、6〜8回(約2か月)で改善の手応えを感じ始め、3〜4か月の継続で体質から変わってくるのが一般的な目安です。ただし坐骨神経痛は、発症からの期間によって見通しが変わります。出はじめて間もない方は数回で変化を感じられることもありますし、何年も抱えてこられた方はそのぶん時間がかかります。初回に、あなたのお身体の状態に即した見通しを正直にお伝えします。

Q. ストレッチやウォーキングはしたほうがよいですか?

A. 痛みの出ない範囲であれば、続けていただいて構いません。ただし「痛気持ちいい」ところまで伸ばす必要はありません。痛みをこらえて伸ばすたびに炎症を起こしていては、いつまでも落ち着かないためです。また、痛いからと寝たきりで過ごすのも逆効果です。巡りがさらに落ちてしまいます。痛くない範囲で日常の動きを続ける——これが一番良い状態です。

坐骨神経痛への鍼灸施術|手足のツボに鍼をしているようす|札幌 東洋中村はり灸院

足腰の痛み・しびれ、一人で抱えないでください

「病院に行っても原因がわからなかった」「マッサージや整体に通っても繰り返す」——そうお悩みの方こそ、ぜひ一度東洋中村はり灸院にご相談ください。札幌で坐骨神経痛の鍼灸に取り組む専門院として、体の奥にある根本原因に丁寧に向き合います。些細なことでも構いません。まずはLINEでお気軽にお問い合わせください。

LINEからご予約・ご相談いただけます。お名前・ご希望の日時・お悩みの症状をお送りいただくとスムーズです。

東洋中村はり灸院(札幌)のご案内

住所
〒005-0004 北海道札幌市南区澄川四条3丁目2-7 Betula澄川
アクセス
地下鉄南北線「澄川駅」より徒歩4分(地図
受付時間
10:00〜20:00/定休日 水曜
料金
初回 5,500円(四診+鍼灸施術)/2回目以降 5,000円(料金の詳細
ご予約
完全予約制。LINEより24時間受付
坐骨神経痛への鍼灸施術|髪の毛ほどの細さの鍼を用いた施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院
坐骨神経痛への鍼灸施術|経絡治療による鍼灸施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

院長プロフィール

東洋中村はり灸院 院長 中村麻人

中村 麻人(なかむら あさと)

札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。

「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、腰痛、肩こりをはじめ、坐骨神経痛・生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など、原因不明・治療法が限られる慢性疾患を中心にはり治療を行っています。

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