【原因不明の不調へ】自律神経の乱れと鍼灸｜東洋医学で整える「肝（かん）」と気の巡り

院長コラム

現代人の不調の司令塔｜自律神経の乱れと鍼灸で整える「肝（かん）」の働き

原因不明の不調、不眠、イライラに。体の司令塔を東洋医学で根本から調整。

検査で異常がないのに「疲れがとれない」「イライラする」「急に汗が出る」…。その不調は、体の司令塔である自律神経の乱れかもしれません。東洋医学の鍼灸は、この見えない乱れを、特に「肝（かん）」という臓器の働きから根本的に整えていきます。

自律神経は、私たちが意識しなくても心臓を動かし、呼吸や消化、体温調節を行う、**体の生命活動をコントロールする司令塔**です。

現代のストレス社会では、常に仕事や情報に追われ、この「アクセルとブレーキの切り替え」がうまくいかず、常にアクセルが踏みっぱなしの状態になりがちです。

東洋医学では、自律神経の働きや感情のコントロールを主に「肝（かん）」という臓腑の機能が担っていると考えます。（西洋医学の肝臓とは役割が異なります。）

「肝」は、「気（エネルギー）を全身にスムーズに巡らせる（疏泄：そせつ）」ことで、感情や自律神経のバランスをとっています。ストレスが過剰にかかると、この肝の働きが低下して「気」が滞り、自律神経の乱れが起こります。

「肝」は体の中の交通整理係

— ストレスで交通整理係（肝）が疲れると、気の流れ（交通）が滞り、イライラというクラクションや、頭痛という渋滞が発生します。

鍼灸は、気の流れを整えるツボを刺激することで、過剰に高ぶった交感神経（アクセル）の緊張を解き、副交感神経（ブレーキ）のスイッチを優しくオンにします。

東洋医学専門の鍼灸では、脈やお腹を診て、乱れの原因となっている「肝」の状態や気の滞りを見極め、根本から交通整理を促します。その結果、「体がポカポカする」「ぐっすり眠れた」といった、体がリラックスモードに切り替わった証拠を感じていただけます。

自律神経の乱れからくる不調は、鍼灸で「肝」と「気」のバランスを整えることで、必ず良い方向へ向かいます。長引く原因不明の不調に悩む方は、ぜひ一度、東洋医学の知恵にご相談ください。

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東洋中村はり灸院院長。
東洋医学専門の鍼灸で、札幌・澄川を中心に「病院で改善しなかった不調」に寄り添っています。
経絡治療を軸に、体質の根本改善をめざす施術を行っています。