病院で治らなかった症状に、東洋医学という選択を。
呑気症(空気嚥下症)について
げっぷ・お腹の張り・喉の違和感。
体質(気のめぐりと降濁のはたらき)を整え、空気がたまりにくいリズムへ。
呑気症の概要と症状
呑気症(空気嚥下症)は、つばや食事と一緒に空気を多く飲み込んでしまい、げっぷや張りが続く状態を指します。日常や仕事に支障をきたしやすい一方で、検査では原因がはっきりしないことも少なくありません。
主な症状
- げっぷが頻繁に出る/我慢しづらい
- お腹の張り・膨満感、喉のつかえ
- しゃっくり・胸の不快感
- 噛みしめに伴う頭痛や肩こり
発生要因と西洋医学の見解
発生要因の例
- 体質傾向/口呼吸/うつむき姿勢
- 早食い・がぶ飲み・食べ過ぎ
- ストレス背景(食いしばりと関連しやすい)
西洋医学での対応
- 検査で器質的問題が乏しい場合、機能面の課題として扱われやすい
- 投薬・食事指導・マウスピース・カウンセリングなど対処的ケアが中心
東洋医学の見立て(気滞と降濁)
気滞(気のめぐりの停滞)
- 緊張・気遣い・ストレスで気が滞ると、げっぷ・喉の違和感などが出やすい
- 肩こり・頭痛・婦人科の不調・睡眠の浅さなどが同時に現れることも
降濁の低下(下へ送る力の弱り)
- 胃腸のはたらきが落ちると、空気や内容物が上へせり上がりやすい
- 温める・動かすケアで、下へ送る力を取り戻す方針
鍼灸で整える代表的なツボ
ツボ | 要点 |
---|---|
中脘(ちゅうかん) | 胃の要穴。降濁を助け、張り・げっぷの緩和に。 |
天枢(てんすう) | 胃腸の動きを整え、停滞感を軽く。 |
足三里(あしさんり) | 胃腸の底上げ。体力と消化の両面から支える。 |
孔最(こうさい) | 呼吸器系を介して自律神経の緊張をやわらげる。 |
裏内庭(うらないてい) | むかつき・違和感の緩和に。 |
東洋医学の施術アプローチ
四診法で体質を見極める
- 望診・聞診・問診・切診で全身の状態を丁寧に評価
- 喉・鼻・皮膚・睡眠・冷え・気分なども含めて総合的に把握
経絡治療+養生
- 気滞をほどき、降濁を高める経穴を選穴
- やさしい刺激で初めての方でも安心
- 温かい和食中心・間食控えめ・冷たい飲食や白砂糖は少なめに
日常でできるセルフケア
- 鼻呼吸を基本に:口呼吸は空気が入りやすい。舌を上顎へ添える意識を。
- よく噛む・腹八分目:早食い・がぶ飲みは降濁を弱める。温かい飲食を少量ずつ。
- 食いしばり対策:力みを抜く、ストレッチ・散歩、就寝前のリラックス習慣。
- ツボのセルフケア:中脘を軽くマッサージ/温罨法。冷えを溜めない。
料金について
初回:5,500円(税込)
2回目以降:5,000円(税込)
院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり、腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など病院で原因不明、治療法がない慢性疾患を中心にはり治療を行っています。