腰痛でお悩みの方へ|札幌で東洋医学専門の鍼灸院をお探しなら東洋中村はり灸院

腰痛の現状と一般的な限界:「画像と症状が一致しない」根本原因

腰痛治療が抱える一般的な課題

  • 画像と症状の不一致: レントゲンやMRIなどの画像所見で異常なしと言われても痛むことは珍しくありません。神経や血流、筋肉の過緊張による痛みが多いため、画像と症状が一致しないケースが多数を占めます。
  • 原因不明の多さ: 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など、原因が特定できる腰痛(特異的腰痛)は全体のごく一部(15%未満)です。残りの多くは、非特異的腰痛(原因不明)とされます。
  • ぶり返しの実情: 湿布や一時的な投薬、マッサージなどの対症療法だけでは、痛みの根本原因(体質、姿勢のクセ、冷え)が残るため、ぶり返しやすいのが実情です。
  • 例え: 痛みを「家の火災報知器の音」とすれば、「報知器(痛み)を消しても、火種(根本原因)は消えていない」状態です。

東洋医学では、「不通則痛(通りが悪いから痛む)」という前提で、血流の滞りや全身の冷え、自律神経の緊張といった「根っこ」に働きかけることで、ぶり返さない体質を目指します。

東洋医学が見る原因:腰痛の根源は「不通則痛」と「内臓の関与」

東洋医学では、腰痛を局所の筋肉や骨の問題としてだけでなく、全身の生命力や巡りが落ちた結果として捉えます。

腰痛を引き起こす二つの根本原則

  • 不通即痛(ふつうそくつう):通りが悪いと痛む 気・血・水の通り道(経絡)が滞ると、その部位に痛みが出ます。腰痛の多くは、冷え、湿気、ストレスなどにより巡りが鈍ることで、腰という体の土台に痛みが現れている状態です。

    例えるなら、腰の道路に「血の渋滞」や「水の停滞」が起こり、痛みという「信号」が発せられている状態です。

  • 五臓の関与(電力不足): 腰は特に「腎(じん)」という臓腑(ホルモン、骨、回復力を司るシステム)と強く連動します。東洋医学では、腰を「電球」内臓を「電力」と捉え、電力(臓腑の働き)が落ちると、腰は明るくならない(症状が出る)と考えます。 特に腎の働きが落ちる(腎虚)と、腰痛、疲労、頻尿、冷えといった症状が連動して現れます。
  • 背景因子: ストレス(肝の滞り)、冷え、過労、運動不足などが巡りを鈍らせ、痛みを引き起こす土台となります。

鍼灸治療は、この「通り道の詰まり」と「電力(腎の力)」を底上げすることで、腰が自力で安定する体を目指します。

施術の特徴と方法:経絡治療による内臓(腎)の活性化と全身の巡り回復

鍼灸治療では、腰の痛みを全身の巡りの滞りと内臓の疲弊(腎虚など)が原因と捉え、根本からの体質改善を行います。

診断の土台:四診法(五感で体の物語を読み解く)

痛む部位だけでなく、腰痛をぶり返させる体質の原因を特定するため、東洋医学独自の診断法を用います。

  • 四診法(望・聞・問・切): 五感(見る、聞く、問う、触れる)を使って、舌の状態、脈の強さ、生活習慣など、全身の状態から「腎の弱り」や「血の滞り」といった真の原因に迫ります。
  • 役割: 部分的な所見に留まらず、「なぜこの腰痛は治らないのか」という体質の物語を丁寧に読み解き、治療の設計図を立てます。
  • 例え: 痛む腰(症状)だけでなく、「腰を支えている電力(腎の力)」が足りているかをチェックします。

経絡治療の方法と効果(体内の設計を立て直す)

経絡治療は、腰そのものを強く揉んだり押したりせず、手足や背中にあるツボを使って全身を調律します。

  • 経絡治療の配穴: 腰と密接に関わる内臓(腎、膀胱、肝)を活性化するツボを選定し、体内の設計から立て直します。
  • 鍼と灸: 極細でやさしい刺激の鍼(ステンレスや銀の鍼も体質に応じて使用)と、熱くないお灸(最高級もぐさ)で巡りをふわっと底上げします。
  • 効果: 血流の滞りが解消され、神経の過敏性が鎮静。腰痛のぶり返しを防ぎ、冷えや疲労といった全身症状も同時に改善します。

鍼灸治療が腰痛に効く5つの理由:根本原因を断つメカニズム

鍼灸治療は、湿布や痛み止めが効きにくい慢性腰痛やぶり返す腰痛に対し、「不通則痛(通りを良くする)」という東洋医学の原則に基づき、根本的な体質改善を促します。

  1. 痛みをやわらげる(鎮痛効果): 鍼の刺激により、神経・筋の過緊張を直接的にほどき、脳内での痛みの伝達を一時的に遮断します。これにより、痛みの悪循環を断ち切ります。
  2. 血行促進(栄養の供給): ツボへの温熱・鍼刺激で血管を拡張させ、酸素・栄養の流通を高め、痛みの原因である老廃物の排出を促します。

    例:腰の「詰まった道路」を開通させ、新鮮な血液という「物資」を届ける役割。

  3. 経絡調整(エネルギー通路の整備): 経絡(エネルギーの通路)の滞りを解消し、痛みの根(血の滞りや冷え)を断ちます。これにより、痛みが移動したりぶり返したりする現象を防ぎます。
  4. 自然治癒力アップ(臓腑の底上げ): 腎(腰の土台・回復力)や肝(自律神経)といった五臓の働きを底上げし、再発しにくい体質の土台を自力で構築する力を引き出します。
  5. 代謝改善と全身の調和: 気・血・水のめぐりが整うと、腰痛だけでなく冷え、疲労、不眠といった全身のバランスも整い、体全体が軽くなる相乗効果が生まれます。

鍼灸治療は、腰痛を体質のサインと捉えることで、根本からの解決を目指します。

改善までの目安と相乗効果:早期の体感と全身の機能底上げ

腰痛の軽減と体質改善のペース

鍼灸治療による気の巡りと筋緊張の改善は、比較的早期に体感を得やすい傾向があります。

  • 早期の体感: 早い方は1回の施術から、「腰が軽くなった」「可動域が広がった」など、痛みの変化が出ることがあります。
  • 変化実感の目安: 平均4〜5回前後で、痛みの頻度や強さが軽減し、ぶり返しの波が小さくなったといった体質的な変化を実感される方が多くいます。
  • 治療の設計: 体質に合わせた設計で腎の力(回復力)を底上げするため、単に痛みを抑えるだけでなく、ぶり返しにくい土台づくりへと着実に前進します。

鍼灸がもたらす全身の相乗効果

腰痛の治療は「腎」や「脾(消化器)」といった五臓を活性化するため、腰以外の不調も同時に改善されるケースが多数あります。

全身を診るので、冷え・便秘・肩こり・不眠など、体質の偏りから生じていた不調が同時に軽くなる相乗効果が期待できます。

腰は「家の土台」であり、東洋医学で土台を整えることで、「家全体の軋み(肩こり、不調)も連動して解消される」のです。

血の巡りが悪いと出やすいサイン:腰痛の背景にある「血虚」と「瘀血」の症状

東洋医学では、腰痛の根源である「血の滞り(瘀血)」や「血の不足(血虚)」は、腰だけでなく、全身の末端や皮膚、粘膜にもサインとして現れます。

血(けつ)が不足・滞留していることによる全身のサイン

  • 爪・髪の異常: 爪の縦線や割れやすさ。髪のコシ・ツヤがなくなる/細くなる。東洋医学で肝は筋・爪・髪の成長に関わるため、血の不足がダイレクトに現れます。
  • 皮膚の乾燥: 乾燥肌。血は全身の潤いを運ぶ役割も担うため、血が不足すると皮膚や粘膜が乾きやすくなります。
  • 筋肉の異常: 足がつりやすい(こむら返り)。血が筋肉に十分な栄養を与えられず、筋の緊張が起こりやすくなっています。
  • 眼の疲労: 眼精疲労。肝は血を蔵し目を養うため、血が不足すると目のピント機能が低下し、疲れやすくなります。
  • 冷え・痛み: 末端の冷え、肩こり、婦人科のゆらぎ(生理痛など)。血の巡りが悪い(瘀血)ことで、これらの症状も併発しやすいです。

これらのサインは、腰だけでなく全身の**「栄養不足」や「水の詰まり」が共通の根源であることを示しています。

セルフケアと注意点:腰の土台(腎の力)を温め、血流の滞りを解消する

腰痛のぶり返しを防ぐには、鍼灸治療に加え、腰の土台(腎)を支え、全身の血流の滞り(不通則痛)を解消する日々のセルフケアが非常に重要です。

お灸・指圧におすすめのツボ(腰の底力アップ)

セルフお灸や指圧で以下のツボを温めることは、腰痛の根本原因である「腎の冷え」を解消するのに役立ちます。

  • 腎兪(じんゆ): 第2腰椎(ウエスト最細部レベル)の背面、背骨から指2本分外側。腎の力を直接高め、腰の土台を底上げし、重だるさを軽減します。
  • 水分(すいぶん): おへそから指1本分上。体内の水はけを整え、むくみや重だるさといった「水滞」による腰痛を緩和します。
  • 膀胱兪(ぼうこうゆ): 仙骨部。排泄を促し、骨盤周りの巡りをスムーズにして、腰の重だるさを軽減します。
  • 足三里(あしさんり): 膝下。血流改善の要点であり、疲れ、免疫、筋緊張に広く有用なツボです。

運動の考え方と日常の注意点

  • 運動の原則: 「動かなさすぎ」が原因の腰痛(不通則痛)には、軽いウォーキングやジョギングで全身の巡りを促すことが重要です。
  • 痛みが強い局面: 急性的な痛みが強い時期は無理をせず、安静と温めを優先します。呼吸を深く意識し、ゆるやかな可動域づくりから始めましょう。
  • 避けるべき行為(NG行為): 強い揉み・叩きは筋肉を傷つけ、冷やす行為は血流を止めて巡りを悪化させ、痛みを長引かせやすいため控えめにしましょう。
  • 例え: 土台(腎)が弱いときは、激しい運動で「土台を揺さぶる」のは避けるべきです。温めて「養生」することが最優先です。

【重要な注意】
急な激痛、しびれ、排泄障害などがある場合は、神経圧迫や重篤な病気の可能性があります。速やかに整形外科での評価もご検討ください。

腰痛専門施術の料金とぶり返しを防ぐ通院ペース

当院の腰痛に対する経絡治療は、痛みの本質である「不通則痛」と腰の土台(腎の力)の弱さを根本から解消することに焦点を当てています。自由診療(保険外)となりますが、ぶり返しの予防と全身の回復力の底上げという長期的な視点での費用対効果を重視しています。

初回カウンセリング+施術

5,500円
(税込)

詳細な問診と四診法に基づき、腰痛の根本原因(腎虚、血の滞り、冷えなど)を特定し、治療計画を立案します。

2回目以降(通常施術)

5,000円
(税込)

腎経・肝経を中心に調整し、腰の血流と全身の筋緊張を緩和。腰が自力で安定する状態を目指します。

効果を最大化する通院ペースの目安(土台回復と再発予防の戦略)

  • 導入期(痛みが強く、波が大きい時期): 週に1~2回の集中治療が必要です。不通則痛を早期に解消し、炎症と神経の過敏性を鎮静させることに焦点を当てます。
  • 安定化期(痛みが減り、動けるようになってきた時期): 週に1回のペースで、腎(回復力)と脾(エネルギー)の機能を根本から立て直し、腰がぶれにくい土台を構築します。
  • 維持期(ぶり返しがほとんどなくなった時期): 症状が安定したら、2〜3週間に1回、あるいは月に1回のペースで、再発予防と全身の体力維持を目的としたメンテナンスを行います。

腰痛の体質改善は家の土台の補強に似ています。初期に集中して基礎(腎の力)を固め、配管(血流)を整備することで、ぶり返さない強固な体が完成します。まずは集中的に通院し、早期の痛みからの解放を目指しましょう。

院長プロフィール

東洋中村はり灸院 院長 中村麻人の写真

中村 麻人(なかむら あさと)

札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。

「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり、腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など、原因不明・治療法が限られる慢性疾患を中心にはり治療を行っています。