病院で治らなかった症状に、東洋医学という選択を。
逆流性食道炎について
逆流の不快感をおさえ、食後も落ち着くリズムへ。
全身のバランス(体質)を整え、呼吸・消化・自律神経の協調を取り戻すやさしい経絡治療。
逆流性食道炎の概要
胃液や食べ物が食道へ逆流し、胸やけ・むかつき・酸味の逆流感などを生じる状態。食道粘膜は胃酸への防御が弱く、逆流が続くと炎症やただれが起きます。
主な症状・特徴
- 胸やけ/胸の痛み/酸っぱい・苦い逆流感
- 胃もたれ・上腹部不快・膨満感・げっぷ
- 喉の違和感・咳払い・声枯れ(風邪と紛らわしいことも)
- 食後や就寝時に強まりやすい/睡眠の質低下につながることがある
西洋医学の見立てと治療
一般的な方針
- 胃酸分泌を抑える薬・酸を中和する薬で症状コントロール
- 食事・姿勢・就寝前の過食回避など生活面の指導
- 体質面までは扱わないため、再発を繰り返す方は生活全体の見直しが鍵
東洋医学の捉え方
逆流性食道炎は「胃だけの不調」ではなく、全身のバランスの乱れとして捉えます。呼吸・消化・自律神経のリズムを整え、再発しにくい土台をつくるのが基本姿勢です。
体質の傾向
- 呼吸器系(肺)の弱さ・喉の違和感が出やすい
- 冷え・血流の滞り/ストレスによる自律神経の乱れ
- 胃腸機能(脾)の低下や食後のだるさ
全身連動で整える
- 局所ではなく「森を見て木を治す」発想
- 呼吸×消化×自律神経を同時に調律
- 生活習慣・食事も含めて体質の底上げを図る
鍼灸施術(経絡治療)
アプローチ
- 経絡とツボを用い、内臓機能と自律神経の協調を促す
- やさしい刺激で、初めての方でも安心
- 呼吸(肺)と消化(脾)の連動を高める
代表的なツボ
- 中脘(胃の働きを整える)
- 天枢(消化機能・腸の動きを助ける)
- 孔最(呼吸と大腸の連携)
- 足三里(胃腸全般の底上げ)
食養生
- 冷たい飲食/白砂糖/高脂肪・刺激物・アルコールは控えめに
- 温かい和食中心(汁物・煮物・やわらかい根菜)/よく噛んで少量ずつ
- 就寝2〜3時間前の飲食は避け、睡眠の質を守る
併発しやすい症状
- 肩こり・首こり/頭痛・めまい
- 冷え性・倦怠感
- 鼻炎・喉の違和感
- 眠りの浅さ・不眠
- 生理痛・婦人科系の不調
院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり、腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など病院で原因不明、治療法がない慢性疾患を中心にはり治療を行っています。