後鼻漏|東洋中村はり灸院

【札幌】後鼻漏の鍼灸治療|東洋中村はり灸院 札幌院

後鼻漏の鍼灸治療
東洋中村はり灸院 札幌院

のどに流れ落ちる鼻水、痰が絡む咳、不快感でお悩みではありませんか?
東洋中村はり灸院 札幌院では、東洋医学の観点から
後鼻漏の根本改善を目指します。


後鼻漏とは何か?その不快な症状と特徴

**後鼻漏(こうびろう)**とは、過剰に分泌された鼻水がのどに流れ落ちてくる症状を指します。この状態になると、まるで水の中にいて溺れるような苦しさや、鼻づまりによる呼吸のしづらさを感じるなど、非常に不快な状態になることがあります。

私たちの体では、通常1日に1〜1.5リットル程度の鼻水が生成され、のどの方へ流れていくものですが、後鼻漏になるとこれ以上の大量の鼻水が流れるようになります。後鼻漏の鼻水は、風邪の時のサラサラとした鼻水とは異なり、**粘性が強くドロっとしている**のが特徴です。この粘度の高い鼻水が常にのどにへばりついているような不快感を感じさせ、鼻をかんでも症状が改善しにくいことが多いです。

後鼻漏は命に関わる病気ではありませんが、その症状が進むと日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

後鼻漏の主な症状

後鼻漏の主な症状は以下の通りです。

  • 痰がからみ咳が出る
  • 鼻の奥の不快感
  • 吐き気
  • 胃もたれ・胃痛
  • 肩こり・頭痛
  • 不眠
  • 口臭
  • 水に溺れるような苦しさ
  • 睡眠を妨げるほどの呼吸のしづらさ
  • のどの痛みやイガイガ
  • 逆流性食道炎などの胃腸障害
  • 食べ物や飲み物を飲み込みにくい
  • 食事や会話の時にたんがからむ
  • 仕事や家事に集中できない

後鼻漏の考えられる原因:西洋医学と東洋医学の違い

西洋医学から見た原因

西洋医学では、鼻水を過剰に発生させる以下のような疾患が後鼻漏の原因とされています。

  • 鼻炎
  • 副鼻腔炎 (鼻の奥にある副鼻腔の炎症も原因とされます)
  • アレルギー性鼻炎 (アレルゲンが鼻の粘膜に付着し、ハウスダストや花粉を洗い流すために大量の鼻水が作られます)
  • 上咽頭炎
  • 副鼻腔にできたポリープ
  • 鼻中隔湾曲症
  • 鼻の手術後 (傷跡を修復しようと多くの鼻水が作られます)

西洋医学では、これらの原因に対し、抗生物質の処方や鼻の洗浄、症状がひどい場合には手術を行うこともあります。しかし、手術を行っても100%改善するとは言い切れない現状があり、正直なところ病院では**完治が難しい**と言われることもあります。これは、西洋医学が現在起こっている目に見える症状(対症療法)に焦点を当てることが得意であるためです。

東洋医学から見た原因

東洋医学では、後鼻漏の根本原因を**内臓機能の低下**と見ています。この内臓機能の低下の状態は、東洋医学では**「湿邪(しつじゃ)」**や**「痰飲(たんいん)」**という用語で表され、これらの状態を改善することで後鼻漏の不快な症状から解放されると考えられています。

  • **湿邪(しつじゃ)**:私たちの体は多くの水分で構成されていますが、湿邪は余分な水分が体内に溜まっている状態を指します。通常、余分な水分は排泄や汗として体外に排出されますが、湿邪を引き起こしている場合は排出がうまくいかず、水分と熱がこもることで後鼻漏をはじめとする様々な症状が現れると考えられています。
  • **痰飲(たんいん)**:西洋医学では鼻水は鼻の疾患から発生すると考えられているのに対し、東洋医学では鼻水や痰は内臓から作られると考えています。特に、胃腸の機能が低下することで、体に害となる鼻水が多く生成され、後鼻漏につながるとされています。

さらに、東洋医学では後鼻漏の原因を**「冷えのぼせ」**であるとも考えています。これは「頭寒足熱」という健康な状態(頭が冷えていて足が暖かい状態)とは真逆で、足が冷えていて頭がのぼせている状態を指します。この状態が長く続くことで体内に熱がこもり、後鼻漏が引き起こされると考えられているため、まずは足を温めて体内の熱を外に逃す必要があります。

冷えのぼせの状態にある方は、以下のような症状にも悩まされている可能性があります。

  • 寝つきが悪い
  • ニキビや吹き出物が出やすい
  • 生理痛が重い
  • 頭や顔からよく汗が出る
  • 肩こり・頭痛
  • 上半身は温かいのに下半身は冷たい

これらの症状にお悩みの場合、東洋医学ではまず体質から改善する必要があると考えられています。


東洋医学の鍼灸が後鼻漏に効果的な理由

病院でなかなか良くならないという経験をされた方には、鍼灸施術がおすすめです。東洋医学は症状だけではなく体全体と向き合い、根本原因から改善することを目標としています。体質自体を改善することで、病気にかかりにくい・長引きにくい体質へと変え、健やかな毎日を取り戻すことを目指します。

鍼灸施術では、体の状態を内側からしっかり調べるために**「四診法(ししんほう)」**という診断方法が用いられます。これには以下の4つの方法があります。

  • **望診(ぼうしん)**:視覚を通して病態を確認する。
  • **聞診(ぶんしん)**:聴覚・嗅覚を通じて病態を確認する。
  • **問診(もんしん)**:問いかけと応答により病態を確認する。
  • **切診(せっしん)**:脈・腹に触れて病態を把握する。

西洋医学では薬を用いて改善を図ることが多いですが、薬には効果だけでなく副作用もあります。その点、鍼灸施術は薬のような副作用がなく、小さなお子さまからご高齢の方まで幅広い年代の方が気軽に受けられます。使用される鍼は使い捨てで、一般的なものよりも細く柔らかいのが特徴です。症状や年齢に合わせて、さらに細い美容鍼を使ったり、パワーの強い金の鍼を撫でるだけの施術が行われることもあります。お灸には国産のもぐさが使用されます。

東洋医学を用いた鍼灸施術は、湿邪や痰飲といった状態を根本原因から改善することが可能です。


ご自宅でできる後鼻漏のセルフケア

鍼灸施術と合わせて、ご自宅でのセルフケアを行うことでさらなる効果が期待できます。特に**冷えの解消**が重要とされています。 以下に後鼻漏におすすめのセルフケアをご紹介します。

半身浴(+肘から下もお湯に入れる)

40〜42度のお風呂に10〜15分浸かることが推奨されます。通常の半身浴は肘から下を出した状態で行うことが多いですが、肘から下や膝から下には体の調子を整える大事なツボ(経穴)が多く、これらをお湯の中に入れることで、内臓を温め、血液や水の循環を良くすることに直結します。二の腕にうっすら汗をかくくらいが目安です。

甘いものを控える

白砂糖の摂りすぎは血液を汚し、循環を悪くすることで体の隅々に冷えの症状を強く出し、後鼻漏を引き起こす原因となる場合があります。

ストレスを溜めない

「病は気から」という言葉があるように、大きなストレスは体にとって良いことは一つもありません。体と心はつながっており、くよくよしたり不安があるといったマイナス感情は内臓のバランスを乱してしまいます。没頭できる趣味を見つけたり、友人に相談するなどして、マイナス感情が続かないようにすることが大切です。

眉間マッサージ

人差し指と中指を眉間に置き、時計回りに10回、反時計回りに10回、軽い力で回すマッサージです。鼻の通りを良くする一時的な効果が期待できますが、根本的な改善には半身浴と食事の改善がより重要です。

その他、以下の点も意識してみてください。

  • 鼻うがい
  • 「迎香(げいこう)」「鼻通(びつう)」のツボを押す
  • 冷たい食べ物・飲み物を摂らない
  • 南国の食べ物を摂らない
  • 直接床で寝ない・座らない

これらのセルフケア、特に半身浴と食事の改善を習慣化することで、内臓の機能を高め、後鼻漏だけでなく他の病気も起こりにくくすることができると考えられています。できるだけ下半身を温めるようにするだけでも**「温活」**となり、様々な病気にかかりにくくなります。

後鼻漏は不快感が強く、慢性化しやすい症状ですが、東洋医学のアプローチや日々のセルフケアによって、根本からの改善を目指し、快適な毎日を送ることが期待できます。もし長引く後鼻漏にお悩みの場合には、専門の鍼灸院へ相談することも一つの選択肢です。


東洋中村はり灸院 札幌院について

「東洋中村はり灸院 札幌院」は、北海道札幌市南区に位置する、東洋医学専門の鍼灸院です。後鼻漏をはじめ、原因不明の症状や慢性的な不調でお悩みの方々が、心身ともに健康な状態を取り戻せるよう、真摯な治療を提供しています。

  • **高い専門性**: 当院は、全国で2%ほどしか存在しないとされる、東洋医学を専門とする「鍼灸専門院」です。脈診をはじめとする伝統的な診断法に基づき、症状の根本原因を追求し、患者様一人ひとりに最適なオーダーメイドの治療計画をご提案します。
  • **国家資格者による安心の施術**: 院長が全ての施術を担当いたします。厚生労働大臣が認める国家資格「はり師」「きゅう師」を保有しており、豊富な経験と知識に基づいて、安全で効果的な施術を提供します。当日予約も可能ですので、急な痛みでお困りの際もご相談ください。
  • **衛生管理と品質**: 使用する鍼は、感染症のリスクを徹底的に排除するため、**衛生面に配慮した使い捨ての極細鍼**のみを使用しています。ほとんど痛みを感じないよう、熟練した技術で施術を行いますので、鍼灸が初めての方もご安心ください。また、お灸には不純物が混じっていない**国産の最高級品のもぐさ**を使用。熱すぎて火傷する心配がないよう、スタッフが一つひとつ丁寧に手びねりして用いています。
  • **アクセス**: 〒005-0004 北海道札幌市南区澄川4条3丁目2−7 Betula澄川にございます。地下鉄南北線 澄川駅より**徒歩3分**と、非常にアクセスしやすい立地です。お仕事帰りやお買い物のついでにもお気軽にお立ち寄りいただけます。
  • **定休日**: 水曜日、お盆・年末年始は休診とさせていただいております。その他、急な変更がある場合はウェブサイトでお知らせいたします。

当院では、「痛くない」「熱くない」鍼灸施術で、つらい後鼻漏の症状改善へと導くことを目指し、皆様の健康な生活をサポートいたします。どうぞ安心してご来院ください。

後鼻漏の症状でお悩みでしたら、札幌にある東洋医学の専門家「東洋中村はり灸院 札幌院」にぜひ一度ご相談ください。
皆様のお問い合わせを心よりお待ちしております。