慢性上咽頭炎でお悩みの方へ|札幌で東洋医学専門の鍼灸院をお探しなら東洋中村はり灸院

慢性上咽頭炎(NPE)の定義と西洋医学の考え方:局所の炎症と全身の関わり

慢性上咽頭炎(NPE, Chronic Nasopharyngitis)は、鼻の奥から喉にかけての上咽頭(じょういんとう)という部位に、炎症が持続的に起こっている状態を指します。上咽頭は鼻呼吸で吸い込んだ空気や細菌が最初に通る場所であり、痛み・ヒリつき・異物感・つかえ感などが長く続くことでQOL(生活の質)を大きく低下させます。

西洋医学の分類では「慢性」は症状が数週間〜数ヶ月以上にわたり持続的に続く状態を指します。症状が長期化するため、治療も対症療法中心になりやすいという課題があります。 例えるなら、体の「バリア機能の玄関」が、常に「軽い火事」を起こしている状態です。

病院での主な対応と治療法

  • 診断: 耳鼻咽喉科での診察が基本です。内視鏡などで上咽頭の発赤、腫れ、粘液の付着などの局所所見を確認します。
  • 薬物療法: 症状を抑えるための抗菌薬、消炎薬(炎症止め)、鼻の粘液を改善する薬などが処方されます。
  • Bスポット療法(上咽頭擦過療法): 塩化亜鉛などの薬剤を上咽頭に直接塗布・擦過することで、炎症部位を強制的に治療する専門的な治療法です。
  • 診療の課題: 上咽頭炎に起因する全身の不定愁訴(頭痛、めまい、疲労など)は、担当科が分かれてしまい(消化器、婦人科、睡眠など)、全体像を把握しにくい傾向があります。

治療の限界と課題(対症療法中心)

  • 局所の症状を抑えることが中心: 治療は主に炎症のあるのど周辺の症状を抑えることに焦点が置かれます。
  • 全身的な要因へは届きにくい: 慢性上咽頭炎の根本原因とされる「全身の冷え」「自律神経の乱れ」「内臓機能の疲弊」といった全身的な要因へ直接アプローチすることは困難です。
  • 東洋医学への期待: 炎症を繰り返す「体質の根本的な弱さ」が残るため、症状の改善が停滞し、対症療法からの脱却が難しくなります。
  • 薬には副作用の可能性(眠気、胃腸障害など)があるため、必ず医師の指示に従い、適切に使用しましょう。

東洋医学の根本治療と体のつながり:「炎と煙」のメタファーで根本を鎮める

東洋医学の全体観:「体はすべて繋がっている」

西洋医学が局所の炎症(上咽頭)に注目するのに対し、東洋医学ではのどの不調も全身の機能の乱れ(冷え、血流、自律神経)が上咽頭という弱い部位に集中して現れている**ものと捉えます。

  • 統合的評価: 症状だけを別々に扱うのではなく、体質、生活習慣、自律神経、そして五臓(特に肺・脾・腎)の機能まで含めて統合的に評価します。
  • 「炎と煙」のメタファー: 症状(痛み・ヒリつき・つかえ感)は「煙」であり、根本原因は「炎」**です。対症療法で煙を抑えつつ、経絡治療で「炎そのものを鎮める」=根本改善を目指します。

治療の柱:経絡(けいらく)治療の具体的な役割

  • 経絡による局所と全身の連携: 上咽頭周辺の炎症・ヒリつきに関連する経絡(気の通り道)を選択し、炎症部位の血流とリンパの巡りを直接的に改善します。
  • 肺・大腸経を中心に調整: 上咽頭(粘膜・バリア機能)と関連の深い肺経や大腸経の通りを整え、さらに脾(水分代謝)、腎(生命力)のバランスも整えることで、粘膜の抵抗力と免疫の働きを底上げします。
  • 気・血・水の巡りを高める: 鍼灸刺激により、気(自律神経)、血(血液)、水(リンパ液)の巡りを高め、炎症部位に溜まった老廃物を排出し、新しい血液を送る粘膜環境の修復を促します。

施術の特長(安心・安全設計)

  • 極細ディスポーザブル鍼: 痛みをほとんど感じない極細の使い捨て鍼を使用します。炎症で神経が過敏になっている方も安心して受けていただけます。
  • 上質なもぐさで温和な刺激: お灸には熱すぎない上質なもぐさを用い、年齢や体質に合わせて温和な温熱刺激を微調整します。
  • 【併用治療の原則】 医科での治療(Bスポット療法など)と併用可。西洋医学の迅速な対処と、東洋医学の根本改善を両立させます。

東洋医学が目指す根本改善のゴール

慢性上咽頭炎の東洋医学的なゴールは、のどの炎症が落ち着くことはもちろん、炎症を再発させない強い体質を作ることです。

  • 再発の予防: 粘膜の抵抗力が上がり、風邪やストレスに負けにくい体になります。
  • 全身症状の改善: 併発していた頭痛、倦怠感、睡眠の質低下、胃腸の不調などが同時に軽減されます。
  • 自律神経の安定: 慢性の痛みが解消されることで、自律神経が安定し、精神的なストレスも軽減します。

慢性上咽頭炎に併発しやすい全身症状:自己免疫・自律神経の乱れを示すサイン

慢性上咽頭炎は、のどの炎症が自律神経系と全身のバリア機能を乱すことで、一見無関係に見える多岐にわたる不定愁訴を引き起こします。東洋医学では、これらの症状を根本原因(体質)を特定するための重要な手がかりとします。 例えるなら、**のどの炎症は「表面の傷」ですが、併発症状は「全身の免疫システムが過敏になっている証拠」**です。

カテゴリ(東洋医学の関連) 具体的な症状
呼吸器・鼻(肺) 慢性鼻炎・副鼻腔炎・花粉症、風邪をひきやすい、咳が出やすい、喘息ぎみ、呼吸器の弱さ
消化器系(脾・大腸) 便秘・下痢を繰り返す、過敏性腸症候群(IBS)、潰瘍性大腸炎、痔 など
婦人科(肝・腎) PMS(月経前症候群)、生理不順、生理痛、子宮筋腫 など
皮膚・循環(肺・心) アトピー性皮膚炎・乾燥肌・湿疹、汗の異常(多汗/無汗)、末端冷え、手掌多汗 など
痛み・疲労(腎・肝) 朝の腰痛(動くと楽になるもの)、ぎっくり腰を時々起こす、首の痛み、強いだるさ・起きられない(慢性疲労)など
精神・その他(心・肝) 睡眠障害(浅い眠り・早朝覚醒)、動悸、円形脱毛、うつ傾向 など

これらの症状は、体内の「湿(水分代謝の悪さ)」や「冷えのぼせ(自律神経の偏り)」が原因で上咽頭炎と同時に生じています。季節の変わり目に体調を崩しやすい、風邪で咳が長引くといった体質傾向も、見立ての重要な手がかりとなります。

慢性上咽頭炎の治療で東洋医学を選ぶ利点:根本からの体質転換と多角的改善

① 炎症を繰り返さない「根本改善」

症状(痛み・つかえ感)を「煙」、全身の体質的な原因(冷え・気滞)を「炎」と捉えます。対症療法で煙を抑えるだけでなく、炎そのものに働きかけることで、再発しにくい強固な体質を目指します。

② 併発症状の「多症状同時改善」

慢性上咽頭炎は全身の乱れのサインであるため、頭痛、倦怠感、胃腸の不調、婦人科系の悩みなど、併発する多岐にわたる症状もまとめて一体的にケアできます。症状ごとに異なる科を受診する必要がありません。

③ 粘膜と免疫の「体のベース強化」

経絡治療・はり灸により、自己調整力と免疫の働きを底上げします。粘膜環境と自律神経が安定し、風邪やストレスといった不調が起こりにくい健康な体のベース作りができます。

④ 身体に優しい「自然志向」の治療

極細の鍼や温かいお灸など、身体にやさしい刺激で、内臓や自律神経の機能を回復させます。必要に応じ医科の治療(Bスポット療法など)と併用しつつ、薬に頼り切らない体質へと導きます。

慢性上咽頭炎の体質改善専門施術の料金と効果的な通院ペース

当院の慢性上咽頭炎に対する経絡治療は、全身の粘膜バリア機能と自律神経の安定に焦点を当て、炎症を繰り返さない体質を構築することを目指します。自由診療(保険外)となりますが、全身の不定愁訴の改善と再発予防という長期的な視点での費用対効果を重視しています。

初回カウンセリング+施術

5,500円
(税込)

詳細な問診と東洋医学的診断に基づき、**炎症の根本原因**(冷え、気滞、陰虚など)を特定し、治療計画を立案します。

2回目以降(通常施術)

5,000円
(税込)

肺・脾・腎を中心に調整し、粘膜の抵抗力と血流を改善。のどのヒリつきやつかえ感の軽減を図ります。

効果を最大化する通院ペースの目安(粘膜バリア機能回復の戦略)

  • 導入期(炎症が強く、症状が持続する時期): 週に1~2回の集中治療が必要です。炎症の鎮静と自律神経の安定に焦点を当て、局所の血流と抵抗力を高めます。
  • 安定化期(症状が落ち着いてきた時期): 週に1回のペースで、粘膜の強さと免疫力を根本から立て直し、炎症を繰り返さない体質を構築します。
  • 維持期(体質が改善し、症状が安定した時期): 症状が安定したら、2〜3週間に1回、あるいは月に1回のペースで、再発予防と全身の疲労回復を目的としたメンテナンスを行います。

慢性上咽頭炎の体質改善は荒れた土地の緑化に似ています。初期に集中して土壌(粘膜抵抗力)を整え、栄養を与えることで、風雨(ストレス・感染)に強い植物が育つ(再発しにくい体質になる)ようになります。まずは集中的に通院し、早期の症状軽減を目指しましょう。

院長プロフィール

東洋中村はり灸院 院長 中村麻人の写真

中村 麻人(なかむら あさと)

札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。

「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり、腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など病院で原因不明、治療法がない慢性疾患を中心にはり治療を行っています。