病院で治らなかった症状に、東洋医学という選択を。
胃酸過多症について
薬で抑えるだけに頼らず、体質から整える。
四診法による見立てと経絡治療で、胃の負担を軽く、日々を穏やかに。
和の食養生で、しみない胃・落ち着く呼吸・安らぐ睡眠へ。
西洋医学と東洋医学:治療目標の違い
西洋医学(病院)の基本
- 胃酸を抑える薬(PPI/H2ブロッカー等)で症状を鎮める対症療法が中心
- 原因はストレス・生活習慣など多因子が示唆されるが個々で異なる
- 臓器ごとに専門が分かれるため、症状別に通院が分散しやすい
東洋医学(当院)の基本
- 体質から整える根本改善を重視(自然治癒力の回復)
- 胃だけでなく、呼吸・自律神経・睡眠・冷えなど全身を総合評価
- 同じ症状でも原因は人それぞれ——個別に合わせた施術設計
診断方法の違い(四診法)
四診法(望・聞・問・切)
- 望診:顔色・舌(色/苔/形)・皮膚・姿勢を観察
- 聞診:声の調子・呼吸・においなどを把握
- 問診:食事・睡眠・便尿・既往歴・家族歴まで丁寧に確認
- 切診:脈・腹部の緊張や冷え、ツボの反応を触診
胃酸過多症の背景にある「脾胃の弱り」「肝(ストレス)の停滞」「肺(呼吸)からの影響」など、全身のつながりを見立てます。
治療手段の違い(鍼灸・経絡)
当院の鍼灸(経絡治療)
- 細い鍼・やさしい灸で、気血の通り道(経絡)を整える
- 脾胃の“火力”を底上げし、肝のこわばり・肺の乱れを調整
- 痛みや熱さを最小化した心地よい刺激設計
ツボの一例(状態により選穴)
- 中脘・天枢・足三里:胃腸の働きを助ける要穴
- 孔最:呼吸と大腸の連携を整え、上腹部のこわばりをやわらげる補助
- 腹部の冷えや張りが強い場合は温灸で負担を軽減
食事・生活アドバイス(食養生)
基本の考え方
- 胃にやさしい温かい和食中心(汁物・煮物・お粥・柔らかい根菜)
- 冷たい飲食・白砂糖・高脂肪・刺激物・過度のカフェインを控えめに
- 就寝2〜3時間前は食事を控え、湯船入浴と腹部の保温で休息モードへ
体質に合わせたポイント
- 冷えが強い:温かい飲み物・生姜や大根の穏やかな辛みを上手に
- 張り・逆流感:早食い・食べすぎを避け、小分けで回数を調整
- 緊張が強い:呼吸を深めるセルフケア(胸/脇/肩周りのゆるめ)を追加
西洋医学との併用について
- 薬の調整や検査は、必ず医師の判断に基づいて行いましょう
- 当院は、即効性の対症療法(病院)と体質改善(鍼灸)の両輪を推奨
- 鍼灸で睡眠・自律神経・消化のリズムを整えることで、再燃しにくい土台づくりを支援
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院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり・腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など病院で原因不明、治療法がない方を中心にはり治療を行っています。