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膝の症状と一般的な原因:体を支える「関節の要」の摩耗と疲弊

膝は、体重を支える最大の関節であり、歩行・立ち座り・階段の上り下りといった日常動作の要(かなめ)となります。

一般的な原因としては、加齢による軟骨の摩耗(変形性膝関節症)、スポーツや過度な労働による負担、冷えによる血行不良、体重増加などが挙げられます。 例えるなら、膝関節という「建物の土台のヒンジ」が長年の負荷で摩耗し、摩擦熱(炎症)を持っている状態です。

膝の痛みは改善に時間がかかるのが特徴です。放置すると、痛む膝をかばおうとして股関節や足首に代償動作が増え、痛みが全身に広がる悪循環を招くため、早期に根本原因にアプローチすることが重要です。

主な症状(変形性膝関節症の例)

  • 動作時痛: 階段の上り下り、立ち座り、歩き始めのズキッとした痛み。
  • 可動域制限: 膝が完全に曲がらない、伸びきらない、水がたまる。
  • 安静時・夜間痛: 炎症が強い急性期に見られる症状。

痛みの種類とメカニズム:摩擦・負荷による痛みと体質的な背景

代表的な痛みと仕組み(運動器由来)

  • 変形性膝関節症: 軟骨の水分低下や摩耗で痛みが生じます(中高年に多い)。軟骨は原則再生しにくいため、周辺組織の血流と筋力を維持することが鍵です。
  • 階段の昇降痛: 特に下りは関節への荷重、上りは筋活動が増して痛みやすいです。
  • 動き始め痛: 冷えや循環低下で関節液の潤滑が悪くなり、始動時に痛みが生じます。動くと巡りが上がり和らぐことも多いです(東洋医学の不通則痛)。

    例:朝の「エンジンのかかりが悪い」ように、循環が鈍いと痛みやすい。

その他の膝の痛みと東洋医学の視点

  • 注意すべき疾患: 化膿性関節炎(細菌性、早期の医療対応が必須)、関節リウマチ・膠原病(自己免疫性で難治性)など、内科的治療が優先される疾患もあります。
  • 体質的要因(低気圧・冷え): 低気圧が近づくと痛むのは、水分代謝の乱れ(東洋医学の水滞)で関節周囲のむくみが生じやすくなるためです。
  • 発熱時の関節痛: 多くはウイルス性の炎症反応ですが、まれに細菌性の場合もあります。
  • 東洋医学の役割: これらの冷え、水滞、自己免疫の背景にある肝(筋)、腎(骨・水)、脾(水分代謝)の機能を整えることで、痛みが起こりにくい体質を目指します。

西洋医学の限界と東洋医学の強み:痛みの「対処」と「根本体質」の対比

西洋医学(整形外科)の対応と限界

西洋医学は、関節の構造や炎症に注目し、痛みの症状を抑える対症療法が中心となります。

  • 治療: 画像診断と痛み止め、注射(ヒアルロン酸、ステロイド)などの対症療法が中心。
  • 副作用リスク: 自己免疫疾患(リウマチなど)に対しては免疫抑制剤やステロイドが用いられ、副作用のリスクに配慮が必要です。
  • 診断上のギャップ: 変形性膝関節症など、画像上で変形が見られても症状がない、逆に画像に異常がなくても痛むという報告が多く、変形と症状は約8割で不一致という報告もあります。
  • 限界: 「冷え」「水分の滞り」といった痛みの背景にある体質を直接変えることは難しいです。

東洋医学(鍼灸)の強みと根本アプローチ

東洋医学は、画像に映らない「機能的・体質的な原因」にアプローチします。

  • 不通即痛の解消: 不通即痛(通りを良くすれば痛みが消える)の原理に基づき、気・血・水の巡りを回復し、痛みの土台(冷え、血流不足)から調整します。
  • 全身最適化の視点: 膝だけでなく、腎(骨・回復力)、肝(筋・血流)、脾(消化・水分代謝)の機能を調律し、全身最適で整えます。
  • 得意分野: 原因不明の痛みや、天気・冷えで悪化する慢性病へのアプローチが得意です。
  • 例え: 鎮痛剤が「警報を止める」なら、鍼灸は「関節に栄養を届ける配水管の詰まりを解消する」ことです。

五臓(胃経・腎)と膝の関係:膝の痛みは「骨」と「水分代謝」の乱れから

東洋医学では、膝の痛みの原因を「不通則痛(巡りの滞り)」と捉えるだけでなく、膝の構成要素(骨・筋)と水分代謝を司る五臓の働きに注目します。

胃腸(脾/胃経)との関連:水分代謝と炎症

  • 胃経のルート: 胃経の経絡は膝の前面を走行しています。食べ過ぎや消化の負担で胃腸の働き(脾)が乱れると、その影響が胃経を通じて膝に波及し、痛みやむくみとなって現れやすいです。
  • 体重・水分の滞り: 胃腸機能が落ちると、水分代謝も乱れ、膝に余分な水(水滞)が溜まりやすくなります。体重増加と膝への荷重増の悪循環もここに深く関わります。
  • 施術の応用: 実際の施術では、胃腸のツボ(足三里など)を併用し、膝と消化器系の不調を同時に改善へと導きます。
  • 例え: 消化器という「排水ポンプ」が弱ると、膝という「窪地」に水が溜まる(むくみ、水滞)状態です。

腎(じん)との関連:骨・軟骨と回復力の源

  • 腎の役割: 腎は東洋医学で骨、歯、関節など、体の土台を司る臓腑です。また、生命力・自己修復力の根源でもあります。
  • 膝への影響: 加齢や過労(夜間の消耗)で腎の働きが落ちると、骨や軟骨の衰えが早まり、膝の摩耗や回復の遅れに影響が出ると考えます。
  • 施術の目的: 腎のツボや経絡を用いて、生命力・自己修復力の底上げを図ります。これにより、関節の炎症を抑え、軟骨の健康を間接的にサポートします。

四診と経絡治療の設計:膝の痛みの根本原因を体質から特定し、巡りを回復

膝の痛みは、局所の摩耗や炎症に加え、全身の冷えや水分代謝の乱れが深く関わります。東洋医学では、この「体質の偏り」を特定し、不通則痛を解消することで痛みの根本的な改善を目指します。

診断の土台:四診法(五臓の働きを見立てる)

痛みの背後にある肝(筋)、腎(骨)、脾(水)の機能の偏りを、以下の四診で総合的に評価します。

  • 望診: 顔色、舌の状態、姿勢(緊張)を観察し、体内の熱や血の過不足を診る。
  • 聞診: 声、息、体臭などから、体力の消耗度を測る。
  • 問診: 食習慣、冷えの程度、天候感受性(雨の日に痛むなど)など、体質のヒントを整理。
  • 切診: 脈、腹の反応、経絡の硬直や凹みを診て、どの五臓が原因かを決定。

施術(経絡治療):痛みの滞りを解消するオーダーメイド

  • 不通即痛の原則で滞りを解消: 気・血・水の滞りを解消することで、膝の炎症やこわばりという痛みを鎮めていきます。
  • 関連経絡の組み合わせ: 膝局所のツボだけに頼らず、胃経(膝の正面を通る)、腎経(骨と深く関わる)など、関連経絡を組み合わせて全身の循環と骨・筋の回復力を底上げします。
  • オーダーメイドの刺激設計: 極細ディスポ鍼と温和なお灸を使用。刺激量はやさしく、その日の体調や舌脈腹の所見に応じて、オーダーメイドで調整します。
  • 例え: 変形という「建物の老朽化」があっても、「水道管の詰まり(不通則痛)」を解消することで、痛み・動きの質が変わる余地は十分にあります。

生活・セルフケア:膝の痛みと負担を軽減する日常の動作と温活

膝の痛みは荷重、冷え、水分代謝の影響を強く受けます。鍼灸治療と合わせて、膝関節の摩耗と体質的な負担を減らす工夫をしましょう。

膝の負担を減らす5つの習慣

  • 動き始めはゆっくり(潤滑の改善): 冷えている朝や長時間の座位後は、関節液の潤滑が悪くなっています。小さく動かしてから可動域を広げましょう。

    例:エンジン(膝)が温まるまで、ゆっくり発進するイメージです。

  • 階段のコツ(荷重の分散): 下りは手すりを使って膝への荷重を分散します。上りは、太もも裏やお尻の筋肉を意識して、前腿だけで頑張らないようにしましょう。
  • 保温(不通則痛の解消): 膝〜太ももを冷やさない服装を心がけ、入浴や温罨法(蒸しタオルなど)で巡りを助けます。冷えは痛みを長引かせます。
  • 体重管理と食養生(胃経の負担軽減): 体重管理は、膝への荷重を減らす最も重要なセルフケアです。食べ過ぎに注意し、消化にやさしい献立にすることで、胃経(膝の前面を通る経絡)の負担を軽減します。
  • 天気対策(水分代謝の調整): 低気圧(雨の日)は水分代謝が乱れて膝がむくみやすくなります。適度な水分・塩分と入浴で代謝リズムを整えましょう。

痛みが強い日は無理をしないが最優先です。鍼灸治療による小さな調整の積み重ねが、軟骨の摩耗があっても痛まない体への回復を後押しします。

膝の痛み専門施術の料金と可動域回復を目指す通院ペース

当院の膝の痛みに対する経絡治療は、摩耗による炎症の鎮静と膝の潤滑(水)、骨・筋の回復力(腎・肝)を根本から底上げすることに焦点を当てています。自由診療(保険外)となりますが、痛みとむくみの軽減という長期的な視点での費用対効果を重視しています。

初回カウンセリング+施術

5,500円
(税込)

詳細な問診と四診法に基づき、膝の痛みの根本原因(冷え、水滞、腎虚など)を特定し、痛みとむくみの軽減に特化した治療計画を立案します。

2回目以降(通常施術)

5,000円
(税込)

胃経・腎経を中心に調整し、膝周囲の血流と水分代謝を改善。関節の潤滑を促し、動き始めの痛みの軽減を目指します。

効果を最大化する通院ペースの目安(骨・筋の回復戦略)

  • 導入期(炎症やむくみが強い時期): 週に1~2回の集中治療が必要です。不通則痛を早期に解消し、炎症と水分の滞りの鎮静に焦点を当てます。
  • 安定化期(痛みが減り、動作が楽になった時期): 週に1回のペースで、腎(骨)と脾(水分代謝)の機能を根本から立て直し、膝への負担に耐える体質を構築します。
  • 維持期(安定した動作が可能な時期): 症状が安定したら、2〜3週間に1回、あるいは月に1回のペースで、再発予防と全身の体力維持を目的としたメンテナンスを行います。

膝の治療は土台とヒンジのメンテナンスに似ています。初期に集中して土台(腎)を固め、潤滑油(水)を供給することで、摩耗があっても痛まない強さを自力で保持できるようにします。まずは集中的に通院し、早期の痛みからの解放を目指しましょう。

院長プロフィール

東洋中村はり灸院 院長 中村麻人の写真

中村 麻人(なかむら あさと)

札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。

「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり、腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など、原因不明・治療法が限られる慢性疾患を中心にはり治療を行っています。