バセドウ病の症状と改善策|
東洋医学と鍼灸で根本から体調を整える方法
「しっかり食べているのに体重が減っていく」「最近、汗を異常にかきやすい」。 こうした変化が続くと、体だけでなく気持ちまで落ち着かなくなってしまいます。
バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、 体の代謝が必要以上に高まってしまう病気です。 動悸や不眠、疲れやすさなどを伴うことも多く、日常生活への影響が大きいのが特徴です。
東洋医学では、甲状腺だけを局所的に見るのではなく、 全身のバランスの乱れとして捉えます。 そのため、今ある症状だけでなく、体質そのものを整えることを重視します。

1. バセドウ病とは?主な症状をチェック
バセドウ病は、喉にある甲状腺からホルモンが過剰に分泌され、 体の代謝が異常に活発になる病気です。
全身の熱感と発汗
体が熱っぽい、汗が止まらない、暑がりになったと感じることがあります。
眼球突出
目が前に出てきたように見える、目つきが変わったと感じる方もいます。
動悸や血圧上昇
脈が速い、胸がドキドキする、血圧が高めになるなどの変化が出ることがあります。
食欲はあるのに体重が減る
食べているのに痩せていくのは、体のエネルギー消費が高まりすぎているためです。

2. 西洋医学における3つの治療法
現代医学では、甲状腺ホルモンの分泌をコントロールするために、 いくつかの方法が選ばれます。
薬によって甲状腺ホルモンの分泌を抑えていく方法です。
甲状腺の状態によっては、外科的な対応が検討されることがあります。
ヨウ素を内服し、内部から甲状腺細胞を減らす治療法です。
これらは非常に大切な治療ですが、 東洋医学ではそれに加えて「なぜその状態になったのか」という体質面も重視します。

3. 東洋医学によるバセドウ病へのアプローチ
東洋医学では、症状そのものだけを抑えるのではなく、 体全体のバランスを整えることを目指します。
代謝が高まりすぎる背景には、体の緊張や回復力の低下、 臓腑の働きのアンバランスが隠れていると考えます。
そのため、動悸や発汗だけを追うのではなく、 体質そのものを整えていくことが大切になります。

4. 肝・脾・腎の機能を高める
東洋医学では、バセドウ病の背景に 肝・脾・腎の機能低下が深く関わると考えます。
肝
自律神経のような働きや、気の巡りと深く関係します。 イライラや緊張、動悸の背景を見るうえで重要です。
脾
食べたものをエネルギーに変える土台です。 体重減少や疲れやすさを考えるうえで欠かせません。
腎
生命力や回復力の源と考えられます。 体の土台が弱ると、全身のバランスが崩れやすくなります。

5. 全身のツボを駆使した鍼灸施術
東洋医学の鍼灸では、症状の出ている場所だけでなく、 全身にあるツボの中から、その人に合った場所を選びます。
全身の状態を見ながら、肝・脾・腎のバランスを整えるためのツボを選んで施術します。
対症療法として強く抑え込むのではなく、体が本来持つ自然治癒力を引き出すことを目的とします。
鍼灸は、単に楽にするだけでなく、 体が自分で整っていく力を支える方法です。

6. 日常生活でのサポートも重要です
バセドウ病の改善には、施術だけでなく、 日々の生活の整え方も大きく影響します。
無理を続けること、睡眠不足、ストレス過多は、 体の回復力を落としやすくなります。
東洋医学では、施術とあわせて、 生活習慣や休み方まで見直していくことを大切にします。

7. まとめ|どこに行っても改善しないとお悩みの方へ
バセドウ病による動悸、だるさ、汗の異常、体重減少などは、 毎日の生活に大きな不安を与えます。 それだけに、数値だけでなく体調全体を整える視点が大切です。
これまでの治療で思うような改善を感じられなかった方も、 東洋医学という選択肢を加えることで、 体の整い方が変わってくることがあります。 体質を見直しながら、無理のない回復を目指していきましょう。


院長プロフィール
中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり、腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など病院で原因不明、治療法がない慢性疾患を中心にはり治療を行っています。
