ぎっくり腰(急性腰痛)の急性痛とぶり返しを根本改善
痛みの正体は「血の渋滞」と「腰の許容量オーバー」。東洋医学の不通則痛を解消します。
腎(土台)と肝(巡り)の機能を底上げし、再発しにくい強固な体へ。
経絡治療で短期改善とぶれにくい腰の土台づくりを目指します。

本ページの内容(目次):ぎっくり腰の急性痛とぶり返しを防ぐ根本改善アプローチ
「魔女の一撃」と呼ばれるぎっくり腰に対し、不通則痛を解消し、腰の土台(腎の力)を強化することで再発しない体質を目指す道筋を解説します。

ぎっくり腰(急性腰痛)の概要:腰の「許容量オーバー」による突発的な激痛
ぎっくり腰は、正式には急性腰痛(きゅうせいようつう)と呼ばれ、文字通り突然の強い痛みで、動作不能に陥ることもある状態を指します。
この痛みの原因は、重い物を持つことよりも、実際は「些細な動作」の積み重ねで腰の筋肉や関節が許容量オーバーに達し、限界を超えた瞬間に破綻することにあります。 例えるなら、何日も酷使した「ゴムバンド(筋肉・靭帯)」が、最後に「くしゃみ」という軽い刺激でプツンと切れるようなものです。
日常で起こりやすい「引き金」の例
- 不用意な動作: 歯ブラシをしようと前かがみになった瞬間、床の物を拾おうと手を伸ばした瞬間。
- 急激な負荷: 立ち上がる、くしゃみをした拍子、靴下を履くなど、普段は意識しない急激な腹圧や捻りが加わった時。
ぎっくり腰は20〜60代に見られ、特に30〜40代の男性で目立つ傾向があります。事前の疲労蓄積が、発症の鍵となります。

西洋医学と東洋医学の見方:急性痛の「緊急対処」と体質の「根本修復」
ぎっくり腰(急性腰痛)の治療において、西洋医学と東洋医学は異なる役割を担います。急性期の強い痛みの軽減には西洋医学が優れますが、ぶり返しを防ぐためには東洋医学の視点が不可欠です。
西洋医学の一般的な流れ(緊急対処)
西洋医学は炎症と痛みの鎮静に焦点を当てます。
- 診断: 画像検査(レントゲンなど)で骨折や重篤な疾患(腫瘍、感染症など)の異常がないかを確認。画像で異常が見当たらないことも多いです。
- 治療: 湿布・鎮痛薬、筋弛緩薬、ブロック注射などで痛みを抑える対症的ケアが中心となります。
- 役割の例え: 火災現場への「緊急消火活動」であり、炎症と痛みを迅速に抑え込むことで、重症化を防ぎます。
東洋医学の設計(根本修復)
東洋医学は「なぜ些細な動作で破綻したのか」という体質的な弱さに注目します。
- 巡りの回復: 季節の変わり目、冷え、過労などで低下した巡り(気・血・水)を整え、滞り(不通則痛)を解消します。
- 臓腑の底上げ: 腎(じん:腰の土台、回復力)といった五臓の働きを強化し、痛みの元にアプローチします。
- ゴール: ぶり返しを防ぎ、同じ負荷がかかっても耐えられる、再発しにくい体づくりを目指します。

痛みのメカニズム:東洋医学の原則「不通則痛」と巡りの重要性
東洋医学における痛みの本質は、「不通則痛(ふつうそくつう)」=通らなければ痛むという原則です。
ここでいう“通り”とは、身体を巡る気(エネルギー)、血(血液)、水(体液)の巡りのことです。冷え、疲労、ストレス、季節の温度差**などでこの巡りが落ちると、腰の経絡(エネルギーライン)上で滞り(詰まり)が生じ、突発的な痛み(ぎっくり腰)として現れやすくなります。
【東洋医学の視点】
ぎっくり腰の原因そのものは「腰単体」にあるのではなく、全身の巡りの乱れや体力の消耗にある——これが東洋医学の基本的な考え方です。
巡りという「道路」が詰まっている限り、腰という「交差点」では事故(痛み)が起きやすいのです。

正しい対処法:ぎっくり腰の悪循環を断つ「温活」と「避けるべきこと」
ぎっくり腰は、急性炎症期(発症直後)を過ぎたら、「冷え」による血流の滞り(不通則痛)を解消し、回復力(腎)を底上げするケアに切り替えることが重要です。
急性期後のケア原則:まずは「温める」
痛みの激しい時期(炎症のピーク)を過ぎたら、積極的に温めましょう。温めることで血流が促され、修復が早まります。
- 湯船でゆっくり温める: ぬるめ〜温かめの湯(目安10〜15分)で全身を芯から保温します。これにより、腰の緊張と全身の巡りが促されます。
- 体幹全体を温める意識: 腰だけでなく、腹部や体幹全体を温めることで、内臓(腎)の働きを助け、血流の土台を強化します。
- 就寝時の工夫: 就寝時は、腹部・腰を冷やさない寝具(腹巻、厚手のパジャマなど)で保温し、夜間の冷えによる痛みの悪化を防ぎます。
- 例え: 詰まった血流という「ヘドロ」を、体温という「ぬるま湯」で溶かすイメージです。
ぎっくり腰の再発を招く避けたいNG行為
- 冷却中心のケアを続ける: 痛みが慢性期に入った後も、冷感湿布などで冷やし続けると、血管が収縮し、回復に必要な血流(血)が滞り、治癒が遅れます。
- 強いもみ押し・無理なストレッチ: 痛みのある筋肉や靭帯を強く揉む・叩く、無理に伸ばす行為は、組織をさらに傷つけ、炎症や緊張の悪循環を助長します。
- 痛みを我慢しての長時間同一姿勢: 痛みを我慢してPC作業などを続けると、筋肉が防御反応で硬直し、痛みの悪循環が深まります。短い休憩と姿勢の入れ替えを意識しましょう。
- 自己判断での安静期間の延長: 痛みが引いた後も過度に安静にすると、筋力低下と血流停滞を招き、ぶり返し**の原因となります。医師の指示に従い、徐々に体を動かすことが大切です。

鍼灸アプローチ:腰の痛みの根源「不通則痛」を全身の巡りから解消
設計思想:急性痛の短期改善と体質の根本修復
- 巡り(気・血・水)の立て直し: 不通則痛を解消するため、全身の巡りをツボ刺激で立て直し、痛みの元である滞った血流や老廃物を排泄します。
- 短期改善と再発予防の両立: 急性の強い痛みは「標治法」で短期改善を目指し、同時に五臓(特に腎)の働きを高める「本治法」で再発しにくい体へと体質を修復します。
- 腰に触れない安全な施術: 腰に炎症があり、触れると痛む急性期でも、手足や背中などにある遠隔の経穴(ツボ)を使って全身を整える施術設計が可能です。
- 例: 腰の「詰まった水道管」を、離れた場所にある「ポンプ(内臓)」を動かして通水するイメージです。
施術で用いる経穴(ツボ)の例:孔最(呼吸器・免疫調整)、陽陵泉(筋の調整)、腰陽関(腰の局所調整)など(体調により選定)。
体感と安全性への配慮
- 安全性への配慮: 極細鍼と上質なもぐさを使用し、痛みや熱感は最小限です。刺激はやさしく穏やかであるため、急性期の強い緊張も解きほぐし、安心感があります。
- 施術後の好転反応: 施術後は巡りが急に上がるため、だるさ、眠気、一時的な痛みなどの「好転反応」が稀に出ることもあります。しかし、多くは一過性です。
- 全身の相乗効果: 腰痛だけでなく、冷え、便通の乱れ、肩こりなど、腎や肝の機能低下からくる他の不調も同時に軽快を目指します。

当院の特徴:ぎっくり腰を根本から治す経絡治療と安全設計
経絡治療を中核に(全身の巡りを調整)
- 全身調整: 腰そのものだけでなく、巡り(気・血・水)を底上げし、痛みの根源である腎や肝といった五臓の機能から整えます。
- 全体観の重視: 痛みを「点」ではなく、ぶり返しや冷えといった全身の体質的な流れで捉え、根本からの改善を目指します。
- 例え: 痛む腰の「詰まり」を、離れた経絡のツボから「流す」イメージです。
四診法で根本原因を正確に把握
- 伝統カウンセリング: 望(舌)・聞(声)・問(生活)・切(脈・腹)の四診法で、患者様の体質と疲労度を詳細に把握します。
- オーダーメイド: この診断に基づき、生活習慣や姿勢まで含めて治療を最適化し、再発リスクを下げます。
優しい鍼灸で安全設計
- 穏やかな刺激: 極細鍼と上質もぐさ(熱くないお灸)で、痛みに敏感な急性期でも受けられる穏やかな刺激です。
- 安心感: 鍼灸専門での徹底した衛生管理のもと、はじめての方も安心の施術設計です。

ぎっくり腰(急性腰痛)専門施術の料金と早期回復を目指す通院ペース
当院のぎっくり腰に対する経絡治療は、痛みの本質である「不通則痛」を解消し、腰の土台(腎の力)を根本から回復させることに焦点を当てています。自由診療(保険外)となりますが、早期の痛みからの解放とぶり返し予防という長期的な視点での費用対効果を重視しています。
初回カウンセリング+施術
詳細な問診と四診法に基づき、急性炎症の程度と根本原因(冷え、腎虚など)を特定し、治療計画を立案します。炎症期でも腰に触れない遠隔のツボを用いて安全に施術します。
2回目以降(通常施術)
腎経と肝経を中心に調整し、血流の滞りを解消。急性痛の鎮静と腰の回復力を底上げします。
効果を最大化する通院ペースの目安(短期集中と再発予防の戦略)
- 急性期(発症直後〜数日): 可能であれば毎日〜週3回の超集中治療が必要です。痛みの悪循環を早期に断ち切り、安静期間を短縮することに焦点を当てます。
- 回復期(痛みが治まってきた時期): 週に1~2回のペースで、腎(土台)と肝(筋・腱)の機能を根本から立て直し、腰がぶれにくい体を構築します。
- 維持期(ぶり返し予防): 症状が安定したら、2〜3週間に1回のペースで、再発予防と全身の疲労回復を目的としたメンテナンスを行います。
ぎっくり腰治療は初期の集中ケアが鍵です。初期に集中治療を行うことで、安静期間を短くし、ぶり返さない強固な土台を築くことができます。まずは症状が出始めたらすぐにご相談ください。


院長プロフィール
中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり、腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など、原因不明・治療法が限られる慢性疾患を中心にはり治療を行っています。
