脊柱管狭窄症は手術の前に鍼灸を。
原因・症状と東洋医学による改善法
腰の痛みや足のしびれで「脊柱管狭窄症」と診断され、 「もう手術しかないのだろうか」と不安になっていませんか。 薬やリハビリを続けても思うように変化せず、 歩くこと自体が不安になっている方も少なくありません。
東洋医学では、脊柱管狭窄症を単に画像上の問題としてだけでは見ません。 体全体の巡りの悪さ、気血の滞り、内側の弱りが痛みやしびれを長引かせている と考え、全身から整えていきます。
そのため、手術を急いで決める前に、 まずは今ある痛みやしびれが本当に「切らなければならないものなのか」を 別の角度から見直す価値があります。

1. 脊柱管狭窄症とは?主な症状と「間欠跛行」
脊柱管狭窄症は、背骨の中を通る神経の通り道である脊柱管が狭くなり、 神経や血管が圧迫されることで起こるとされています。 特にミドル世代からシニア世代に多く見られます。
腰の痛み・足のしびれ
腰の重だるさ、足のしびれ、ふくらはぎの張りなどが出やすくなります。
間欠跛行
しばらく歩くと痛みやしびれで歩けなくなるものの、 座ったり前かがみで休むとまた歩けるようになるのが特徴です。
会陰部や排泄の違和感
会陰部のほてり、排尿障害、便秘などを伴う方もいます。
前かがみになると楽になるのは、姿勢によって神経への圧迫が少しゆるむためです。 症状が進むと歩行自体が困難になり、生活の質が大きく下がっていきます。

2. 西洋医学(整形外科)の限界と「画像のズレ」
整形外科ではMRIなどの画像検査が中心になります。 もちろん大切な検査ですが、画像に写った変化と、 実際のつらさがぴったり一致するとは限りません。
画像だけでは判断しきれない理由
MRIはあくまで静止画像です。 しかし人間の体は常に動いており、神経の圧迫や循環の状態も一定ではありません。
画像上は狭窄があっても痛みのない方もいれば、 逆に画像だけでは強い痛みの理由を説明しきれない方もいます。 そのため、湿布、痛み止め、リハビリ、そして改善しなければ手術、 という流れだけでは納得できないケースが生まれます。

3. 東洋医学が脊柱管狭窄症に強い理由
東洋医学では、画像に映る構造だけでなく、 その人の全身の状態、血流、気の巡り、体力の低下まで含めて見ていきます。
東洋医学では、気や血の流れが滞ると痛みが出ると考えます。
つまり、狭さそのものだけが原因ではなく、 巡りの悪さが痛みやしびれを増幅させている場合が多いという見方です。
鍼灸は、この「巡りの悪さ」を整えることを得意としており、 痛みやしびれの背景にある体全体の弱りに働きかけていきます。

4. 伝統的な「四診法」で全身を把握する
東洋医学では、画像だけに頼らず、 四診法という方法で体全体の状態を細かく見ていきます。 これにより、一人ひとりに合った施術が可能になります。
顔色、姿勢、動き、皮膚や舌の状態などを視覚で確認します。
声の出方、呼吸の音、においなどを通して全身状態を見ます。
痛みの出方、歩ける距離、冷え、睡眠、便通などまで丁寧に伺います。
脈やお腹、筋肉の緊張に触れながら、気血の流れと体質を確認します。

5. 東洋中村はり灸院の鍼灸施術の特徴
東洋中村はり灸院では、痛みのある場所だけを追いかけず、 全身の循環と機能を整えることを大切にしています。
慢性症状に強い
長引く腰痛や足のしびれのような慢性症状に対して、 体質から立て直す施術を行います。
道具へのこだわり
一般的な針だけでなく、身体へのやさしさを重視した道具を用い、 お灸も心地よい温かさで整えていきます。
国家資格者による施術
体の仕組みを理解したうえで、 東洋医学の理論に基づいて安全に施術を行います。

6. 手術を決める前に、なぜ鍼灸を試すべきなのか
手術は最終的に必要な方もいますが、 すべての痛みやしびれがすぐに手術でしか改善しないわけではありません。 とくに、画像だけでは説明しきれない症状が多い以上、 別の視点から体を整える価値があります。
巡りの悪さや筋緊張、体力の低下が主な背景なら、 鍼灸でかなり楽になる可能性があります。
そのうえで本当に手術が必要かどうかを考えた方が、 納得して次の選択がしやすくなります。

7. 最後に。自分の足で歩き続けるために
「もう手術しかない」と言われると、 それしか道がないように感じてしまうかもしれません。 ですが、脊柱管狭窄症のつらさは、 東洋医学の鍼灸で改善の道が開けることも少なくありません。
痛みやしびれが軽くなれば、 旅行、散歩、山歩き、お孫さんと遊ぶことなど、 もう一度やりたいことに向かって歩き出せます。 手術を決める前に、まずは体を整える選択肢も考えてみてください。

施術の費用と、
お身体の巡りを整えるための通院の考え方
当院では、お身体の巡りを整えることで、神経を養う力を高めていくことを目指しております。施術は自由診療となりますが、長期的なお身体の維持という視点を大切に、丁寧に進めてまいります。
現在のお身体の状態を詳しく伺い、東洋医学的な視点から、巡りを妨げている要因を丁寧に見極めていきます。
初回で見立てた方針に基づき、全身のバランスを整えながら、腰周りや足の巡りを促す調整を重ねていきます。
お身体の状態に合わせた通院の目安
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初期の段階:
しびれや痛みによって、歩ける距離が限られている時期などは、週に1〜2回ほどの調整を重ねることで、お身体の巡りが定着しやすくなる場合がございます。 -
安定への段階:
日常生活の中での不快感が和らいできた時期は、週に1回ほどのペースでお身体の「支える力」を養っていくことが、安定につながると考えています。 -
維持の段階:
活動範囲が維持できている時期は、2〜3週間に1回、あるいは月に1回ほどのメンテナンスを行うことで、再び巡りが滞ることを防ぐ助けとなります。
「お身体の調整は、枯れかけた植物に少しずつお水を与えるようなもの」かもしれません。一度にたくさん与えるよりも、適切な頻度で巡りを整えていくことが、健やかな状態を保つための近道となることがございます。
お一人おひとりの生活環境やご希望に合わせ、無理のない計画を一緒に考えてまいります。

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院長プロフィール
中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり、腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など、原因不明・治療法が限られる慢性疾患を中心にはり治療を行っています。
