見える悩みも、見えない体質からやさしく整える。
円形脱毛症について
症状だけを追わず、からだ全体を診る東洋医学。
肺のはたらきと巡りを底上げし、再発しにくいリズムへ。
円形脱毛症の概要と西洋医学の課題
どんな症状?
- 髪の毛が10円玉大に抜ける(単発〜多発)
- 外見への影響が大きく、精神的負担が増えやすい
西洋医学の見解と治療
- 有力視:自己免疫(T細胞が毛根を誤攻撃)
- 治療:副腎皮質ステロイド外用/注射/内服、一部で光線療法
- 課題:対症療法中心で再発・副作用の懸念(皮膚萎縮・感染リスクなど)
東洋医学の捉え方(肺と体質)
体質をみる:四診法
- 望診・聞診・問診・切診で全身像を把握
- 「森を見て木をなおす」方針で根本へアプローチ
鍵は「肺」のはたらき
- 肺の機能低下が皮毛・表面の弱りに反映しやすい
- ストレス・免疫低下が重なると脱毛を誘発しやすい
合わせてみられやすい随伴症状
- 生理不順・生理痛・PMS
- 末端冷え性、肩こり、寝つきの悪さ
- 鼻炎・蓄膿、風邪をひきやすい
- 逆流性食道炎、ドライアイ・眼精疲労 など
鍼灸の進め方(四診・選穴・流れ)
施術の流れ
- 四診法で体質・随伴症状・生活因子を整理
- 経絡治療で肺を中心に五臓のバランスを調整
- 必要に応じて温熱(灸)で表面の力と循環を底上げ
代表的な選穴例(状態に応じて調整)
目的 | 例 | ねらい |
---|---|---|
肺のはたらきを助ける | 孔最・太淵 | 皮毛・表面の機能を補う |
血の巡りの改善 | 三陰交・合谷 | 冷え・肩こり・婦人科症状の底上げ |
消化吸収の強化 | 足三里・中脘 | 体力と栄養の土台づくり |
ストレス応答の鎮静 | 内関・神門 | 自律の安定・睡眠の質改善 |
※痛みや熱さを感じにくい刺激で進めます(やさしい経絡治療)。
日常の養生(食事・睡眠のヒント)
- 食事は“和食+温かいもの”を中心に(冷飲・白砂糖は控えめ)
- 睡眠は午前1〜3時(肝の時間)に熟睡できるリズムづくり
- 入浴は湯船で保温、頭皮の過度な刺激は避ける
- 呼吸法・軽いストレッチで自律を整える
西洋×東洋の役割分担
- 西洋医学:自己免疫や合併症の管理、皮膚科的評価に強み
- 東洋医学:体質改善・再発しにくい土台づくりに強み
- 状況に応じて併用し、患者さまに最適なバランスを選択
料金について
初回:5,500円(税込)
2回目以降:5,000円(税込)
院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり、腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など病院で原因不明、治療法がない慢性疾患を中心にはり治療を行っています。