病院で変わらなかった慢性痛に、東洋医学という選択を。
帯状疱疹後神経痛(PHN)について
服が触れてもしみる・ピリピリする。
不通即痛の考えで「巡り」を整え、
背中・胸郭・上腕に走る痛みの閾値をやさしく下げていく。
症状の特徴と西洋医学の限界
よくある訴え
- 肩甲骨〜背中・胸郭・脇のライン、上腕にかけての痛み・しびれ
- 衣服や風が触れるだけで痛む(アロディニア)
- 鈍い感覚・違和感、ピリピリ・ビリッと電気様の痛み
- 発疹が少ない(または治った後でも)痛みが続く
西洋医学(病院)の経過と課題
- 抗ウイルス薬・鎮痛薬等での対症療法が中心
- 慢性化すると薬だけでは痛みの閾値が十分に下がらないことが多い
- 検査で新たな異常が見つからず、痛みだけが残るケースも
東洋医学の考え方(五臓六腑/経絡)
体質(五臓六腑)からの把握
- 望・聞・問・切の四診法で弱っている臓腑を把握
- 体の内側の力を底上げし、痛みの閾値を下げる土台づくり
不通即痛 × 経絡の調整
- 不通即痛:巡りが滞れば痛む——まず「通す」
- 痛むラインに沿って経絡を選別(例)
・側胸〜脇:胆経/前胸部:胃経/背部:膀胱経 - 局所だけでなく全身のつながりを整える
鍼灸の進め方(四診・選穴・流れ)
施術の流れ
- 四診法で体質と痛みの分布・誘発因子を確認
- 経絡治療で全身の巡り・自律のバランスを調整
- 必要に応じて温熱(灸)で皮膚の過敏をやさしく鎮める
代表的な選穴例(状態に応じて調整)
目的 | 例 | ねらい |
---|---|---|
背部ラインの緊張緩和 | 膏肓・天宗 | 肩甲帯のこわばりをゆるめる |
胸郭〜側胸の痛み | 期門・帯脈 | 肋間の張りと呼吸の同調 |
神経過敏の鎮静 | 内関・神門 | 自律の鎮静・睡眠の質改善 |
体力の底上げ | 足三里・三陰交 | 消化吸収と血行の基礎づくり |
※皮膚刺激は最小限。痛みや熱さを感じにくい施術で進めます。
西洋×東洋の役割分担
- 西洋医学:急性期・命に関わる分野、外科・合併症管理に強み
- 東洋医学:慢性痛・体質由来の不調に強く、再燃しにくい土台づくり
- どちらが上ではなく「和食と洋食」。状況に合わせて最適解を選ぶ
併発しやすい症状
- 慢性肩こり・首こり、背部のこわばり
- 睡眠の質低下・自律神経の乱れ
- 鼻炎・花粉症など呼吸器の弱り
- 冷え・むくみ、消化の弱り
- ストレス反応の強さ(緊張で痛みがぶり返す 等)
料金について
初回:5,500円(税込)
2回目以降:5,000円(税込)
院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり、腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など病院で原因不明、治療法がない慢性疾患を中心にはり治療を行っています。