症状だけでなく、体質から。東洋医学という選択。
白髪について
メラニンと五臓の関係を見極め、
「腎」を中心に全身の巡りを整えるやさしい経絡治療。
食養生・漢方・呼吸と合わせ、内側からケアを。
白髪のメカニズムと西洋医学の見解
メラノサイト(色素細胞)がつくるメラニンが髪色の源。メラニン産生が低下・停止すると白髪として現れます。
- 主因として:加齢/遺伝的要因/ストレス/病気/生活習慣 など
- 一般に加齢性白髪は「不可逆」と扱われやすく、根本改善は難しいとの見解が主流
東洋医学の捉え方(腎・肝・脾)
① 腎の作用低下
- 生命力・成長発育・生殖を支える要。「腎の華は髪にあり」
- 冷えのぼせ/夜間頻尿/更年期症状/不眠 などが伴いやすい
② 肝の作用低下
- 気・血・水を巡らせる役目。瘀血が生じやすい
- 頭皮の硬さ/こむら返り/末端冷え/生理痛・頭痛 等
③ 脾の作用低下
- 栄養と気を生む“エネルギー工場”
- 胃もたれ/浮腫み/抜け毛/食欲低下/寝つきの悪さ 等
髪にまつわる東洋医学の言葉
- 「腎の華は髪にあり」…髪の艶やハリは腎の充実度を映す
- 「髪は血の余り」…血虚(血不足)で白髪・薄毛が進みやすい
セルフケア(漢方/食事/運動・呼吸/睡眠)
漢方(体質により選択)
- 六味地黄丸…腎を補う。冷えが目立たない方向け
- 八味地黄丸…腎+温めを意識。下半身の冷えがある方向け
※体質に合わない服用は逆効果の恐れ。専門家へご相談ください。
食事(弱っている臓に合わせて)
- 腎タイプ:黒い食材・豆類(黒ごま/海藻/黒豆/ひじき/種子類 等)
- 肝タイプ:酸味・青緑の食材(酢の物/青魚/ニラ/レバー/小松菜 等)
運動・呼吸
- 垂直方向の運動(階段・スクワット)で腎を底上げ
- 腹式呼吸で下腹(丹田)を使い、内側から巡りを改善
- 唾液分泌を促す(梅干し/よく噛む/ガム等)
睡眠の質を上げる
- 日付が変わる前の就寝を目標に、自律神経を調整
- 就寝2時間前は強い光・刺激物・長風呂を控える
鍼灸施術について
- 四診法(望・聞・問・切)で体質と生活因子を丁寧に把握
- 経絡治療で「腎」を中軸に、肝・脾も含め全身調整
- 使い捨ての細い鍼/国産もぐさで、刺激はやさしく衛生的
- 食養生・漢方・呼吸法と並走し、再発しにくい体質づくりを目指す
料金について
初回:5,500円(税込)
2回目以降:5,000円(税込)
院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり・腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など、病院で原因不明・治療法がない慢性疾患を中心にはり治療を行っています。