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生理痛の認識と放置の危険性:「不通即痛」が伝える深刻なサイン

生理痛(月経困難症)は「あって当然」ではありません。「生理痛がない」状態こそが、東洋医学でいう「気血(きけつ)の流れが滞りなく通じている」本来の正常状態です。 痛みは、子宮や骨盤内での「気」や「血」の巡りが滞っている(不通)という、体からの深刻なSOSサインです。

痛みは「瘀血(おけつ)」という異常サイン

  • 「生理痛がない」が本来の正常状態:痛むのは、経血がスムーズに排出されず、子宮内に滞っている「瘀血(おけつ:ドロドロの古い血)」が原因です。
  • 我慢・放置はNG:生理痛を薬で一時的に抑えるだけの対症療法に頼り、根本の体質の異常を放置することは危険です。
  • 薬の役割:痛み止めは、「一時的にダムの決壊を防ぐ」ように、痛みの信号を遮断する役割はありますが、体質の根本的な滞り(瘀血)までは解消できません。

放置リスク:血の滞りの深刻な結果

  • 婦人科疾患のリスク増:痛みの原因である瘀血や炎症を放置すると、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫など、血の滞りが関わる深刻な病気の原因となり、不妊のリスクも増大します。
  • 服薬の長期化:痛みの原因(瘀血)が解消されないため、薬の長期化→薬への耐性→より強い薬が必要になる、という副作用の懸念がある悪循環に陥りやすいです。

生理痛の根本原因(西洋医学/東洋医学の捉え方)

痛みの原因には、局所の炎症物質と、それを増悪させる全身の体質的な滞りの両方が関わっています。

西洋医学的:局所の炎症と神経の過敏さ

西洋医学では、痛みの信号そのものや、それを生み出す炎症物質に焦点を当てます。

  • 発痛物質プロスタグランジンの過剰分泌:子宮を収縮させ、経血を排出しようとする際に過剰に分泌され、強い痛みを引き起こします。
  • 冷え・血流低下:子宮周囲の血流低下や、子宮口の狭さなどが、排出時のプロスタグランジンの作用を増悪させます。
  • 全身症状:ホルモンや自律神経の乱れから、頭痛・肩こり・吐き気など、子宮以外の全身症状を併発しやすいです。

東洋医学的:血の滞り(瘀血)と肝の機能低下

東洋医学では、生理痛のほぼ全てが「不通即痛」による血の滞りによって起こると考えます。

  • 瘀血(おけつ):「ドロドロとした汚れた古い血」が子宮内や骨盤内で停滞している状態です。これが子宮の正常な排出を妨げ、激しい「痛み・冷え・肌荒れ」の原因となります。まるで川がゴミで詰まり、水が溢れているような状態です。
  • 肝の機能低下:「肝(かん)」は血の貯蔵と全身の気の流れを司ります。ストレスなどによる肝の疎泄(そせつ:巡らせる働き)の低下が、血流を滞らせ、瘀血をさらに生み出します。
  • 全身のサイン:肝の乱れは、目の不調、肩腰のこり、イライラ、爪の異常など、婦人科以外の症状にも関連して現れます。

鍼灸の施術(経絡治療):体質改善と「血の巡り」の回復

生理痛の鍼灸治療は、痛みを引き起こす「瘀血(おけつ)」を解消し、子宮や骨盤内への血流(血の巡り)を正常に戻すことに特化します。痛みが現れるたびに薬を飲む必要のない体質を目指します。

施術の柱:根本を治す「本治法」

  • 経絡治療:「気・血・水」の巡りの滞り(不通)を整え、五臓(特に肝・脾・腎)へその良い影響を波及させます。子宮内膜がスムーズに剥がれ落ちるための体質づくりです。
  • 四診法による緻密な診断:脈・舌・顔色・声・生活習慣まで、全身の情報を把握します。これにより、痛みの原因が「冷え」「ストレス」「血の不足」のどれに起因するかを見極め、治療計画を立てます。
  • 本治法(ほんちほう):一時しのぎの「対症療法」でなく、病気の根本である体質を治すことを目的とします。生理周期全体を通して体質を整え、痛みが出にくい状態を維持します。

道具と配慮:安心できるやさしい刺激

  •  鍼:注射器の約50分の1の細さの使い捨ての鍼を使用し、痛みを感じにくいやさしい刺激を徹底します。鍼は主に手足のツボ(遠隔取穴)に用いることが多いため、腹部や腰部に強い刺激を与えることはありません。
  • お灸:国産最上級もぐさを使用し、熱くない心地よさで**子宮周囲の冷え(寒邪)を取り除きます。これは「温経散寒(おんけいさんかん:経絡を温めて冷えを散らす)」作用で、生理痛の最も大きな原因である冷えと瘀血にアプローチします。
  • 配慮:痛みに弱い方や初めての方にも、体がリラックスできるような刺激設計で安心して受けていただけます。

効果の目安と体質を整える食事・養生

生理痛の治療は、「冷え」と「瘀血(おけつ)」の体質を改善する期間が必要です。症状の軽減と全身の体質変化を実感できるまでの目安と、治療効果を高めるための養生をご紹介します。

効果の目安(体感):全身の巡りが改善するサイン

  • 多く*3〜4ヶ月で生理痛が大幅に軽減:血の巡り(瘀血)の改善には、最低でも数周期の治療が必要です。継続することで、痛み止めに頼る日数が減るなど、痛みの波が小さくなります。
  • 全身症状にも同時アプローチ:生理痛の根本原因である肝の滞りや冷えを整えるため、肩こり・冷え・頭痛・腰痛・不眠・不安といった周辺症状も同時に緩和に向かいます。
  • 薬に頼らず、体質そのものを自然に整える:鍼灸と養生で子宮周囲の巡りが改善されるため、体質が自然に整い、痛みが起こりにくい状態を維持できます。

食事・養生のポイント:「冷え」と「瘀血」を作らない

生理痛の最大の敵である「冷え」と「瘀血」を作らない食事を意識しましょう。

  • 控えるもの:砂糖・小麦・冷たい飲食は脾胃(消化器)を冷やし、血の滞りを生み出すため控えます。加工食品や体を冷やす果物も控えめに。
  • 推奨食:和食中心で、温かいものを摂るのが基本です。玄米・味噌汁・海藻・根菜など「ひらがなの食べ物」は、脾胃を温め、血を補い、巡りを助ける東洋医学的な理想食です。
  • 温活:生理期間にかかわらず、腰・お腹・足元を温め、子宮周囲の血流を常に良い状態に保ちましょう。

施術の流れ:根本原因を見極め、体質を立て直す

当院では、東洋医学の伝統に基づいた緻密な診断と、身体に負担の少ない経絡治療で、生理痛の根本原因である「瘀血(おけつ)と冷え」にアプローチします。

  1. 受付:現在の症状だけでなく、生理周期や随伴症状について、カウンセリングシートに詳しくご記入いただきます。
  2. お着替え:施術しやすいよう、当院にて患者着を無料でご用意しております。
  3. カウンセリングと四診法:脈・舌・お腹の張りなどを見る四診法で、体質(肝・脾・腎の虚弱)や生活習慣、ストレス負荷まで丁寧にヒアリングし、痛みの根本原因を特定します。
  4. 鍼灸(経絡治療):痛くない鍼・熱くないお灸(温和な刺激)で、子宮周囲の血の巡り(瘀血の解消)と全身の気の巡りを調整します。
  5. 今後のご説明:診断結果に基づき、お客様の体質に合わせた現状と、生理痛がなくなるまでの根本改善プラン、日常生活での養生法をご案内します。

料金について

初回:5,500円(税込)

2回目以降:5,000円(税込)

院長プロフィール

東洋中村はり灸院 院長 中村麻人の写真

中村 麻人(なかむら あさと)

札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。

「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり、腰痛をはじめ、生理痛、顔面神経麻痺、潰瘍性大腸炎、線維筋痛症、耳管開放症など、病院で原因不明・治療法がない慢性疾患を中心に経絡治療を行っています。