病院で治らなかった症状に、東洋医学という選択を。
三叉神経痛(さんさしんけいつう)について
針で刺されたような鋭い痛み、電撃痛。
全身のバランス(気・血・水)を整えて、痛みが出にくい体のリズムへ。やさしい経絡治療で体質からアプローチ。
三叉神経痛の概要と主な症状
顔の感覚を脳へ伝える三叉神経のどこかで過敏化・圧迫が起こり、片側に鋭い痛み(電撃痛)が走る状態です。日常動作や対人場面に大きな負担となりやすいのが特徴です。
よくある自覚
- 数秒〜数分の鋭い発作痛が走る/電気が走るように痛む
- 触れる・歯みがき・会話・食事などで誘発されやすい
- 左右どちらか片側のみに出る(顔全体なら別疾患の可能性)
- 仕事・家事・育児・人前での会話に支障が出やすい
三叉神経の特徴
- 脳幹から枝分かれし、額〜頬〜下顎へ分布(3枝)
- 痛みも枝の分布に沿って現れやすい(上枝のみ/上+中枝/全枝 など)
原因と「西洋医学/東洋医学」の違い
西洋医学(病院)の見方
- 物理的圧迫:血管・腫瘍などが神経を圧迫 → 画像や所見に応じて外科的対応が検討
- 原因不明の過敏化:圧迫所見なしでも痛みが持続するケース
- 対処:抗けいれん薬/鎮痛薬/神経ブロック 等(症状コントロールが中心)
東洋医学の見方
- 不通即痛:気・血・水の巡りが滞ると痛みが出るという考え
- 神経だけでなく、全身の巡り・体力・自律神経のバランスを整える
- 局所ではなく全身から原因にアプローチ
東洋医学の考え方(不通即痛)と鍼灸の要点
不通即痛=滞れば痛む
- 気(エネルギー)・血(栄養)・水(体液)の巡りを回復
- 首肩〜側頭部・顎関節・消化の状態など、顔以外も整える
- 四診法(望・聞・問・切)で体質差に合わせた施術計画
鍼灸のアプローチ
- 全身の経絡バランスを整え、神経の過敏化を鎮める土台づくり
- 代表ツボ例:合谷/太衝/風池/曲池/頬車/足三里 など(個別に選穴)
- やさしい刺激で体の自己調整力を引き出す
鍼灸が選ばれる理由
- 根本視点:局所にとらわれず全身の巡り・自律神経・体力を底上げ
- オーダーメイド:四診法で体質差を見極め、選穴・手法を調整
- やさしい刺激:初めてでも受けやすい穏やかな施術
- 副作用に配慮:からだ本来の調整力を引き出すアプローチ
鍼灸の有効性を見きわめるヒント
痛みが日によって変動する/季節・気圧・時間帯で変わるなら、巡りの乱れが関与しているサイン。鍼灸の適応が見込めます。
一方、画像で明らかな器質的圧迫が示されるケースでは、医療機関での評価・方針に沿って併用を検討しましょう。
日常でできるセルフケア
- 保温:首・側頭部・顎周りの冷えを避ける(就寝前の入浴)
- 噛みしめ対策:日中の食いしばりに気づく/就寝前のリラックス習慣
- 刺激の整理:長時間の画面作業を区切る・強い寒風を避ける
- やさしい食事:温かい和食中心、冷たい飲食や糖分は控えめに
- 呼吸:肩が上がらない深い呼吸で自律神経を整える
西洋医学との併用について
- 医療機関での評価をふまえ、鍼灸と生活養生を並走させる
- 症状コントロール(薬・ブロック等)と、体質からの改善を組み合わせる
- 再発しにくい土台づくり(睡眠・保温・消化の管理)を重視
料金について
初回:5,500円(税込)
2回目以降:5,000円(税込)
院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり、腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など病院で原因不明、治療法がない慢性疾患を中心にはり治療を行っています。