養生のこよみ|東洋医学のセルフケア|東洋中村はり灸院

養生のこよみ | 東洋医学のセルフケア

季節と暮らしで、からだを整える。

「養生(ようじょう)」は、不調を消すのではなく、不調が起きにくいからだへ整えていく日々の習慣です。

札幌・澄川の東洋医学専門、東洋中村はり灸院がお届けするセルフケアです。

東洋医学では、人を「自然の産物」と考えます。だからこそ、症状の出ている一本の木だけでなく、それを育てる森——暮らし・季節・こころ——を見つめます。「森をみて、木をなおす」。養生は、その毎日の小さな積み重ねです。

季節と五臓の養生

東洋医学では一年を五つの季節にわけ、それぞれに深く関わる臓(五臓)があると考えます。季節の変わり目は、からだが揺らぎやすい時期。過ごし方と旬の食べもので、五臓を養います。

春 ― 木・肝

気が上へ昇る芽吹きの季節。「肝」が高ぶり、イライラ・目の疲れが出やすい時期です。早起きしてのびやかに過ごし、気の巡りを妨げないように。旬:菜の花・ふきのとうなど、ほろ苦い春野菜。

夏 ― 火・心

気が最も高まり、「心(しん)」に負担がかかる季節。汗はほどよく、冷たい飲みものは控えめに。冷房でも、おなかは温めて。旬:トマト・きゅうりなど、熱を穏やかに冷ます夏野菜。

長夏 ― 土・脾

梅雨から真夏の湿気の季節。消化を担う「脾」が弱り、だるさ・むくみが出やすくなります。冷たいもの・生ものを控え、温かい汁ものを。旬:とうもろこし・豆類・かぼちゃ。

秋 ― 金・肺

実りを収め、力を内に蓄える季節。乾燥に弱い「肺」が影響を受け、のど・肌が乾きがちに。早めに休み、うるおす白い食材を。旬:れんこん・梨・大根。

冬 ― 水・腎

いのちの力を蓄える季節。生命力の源「腎」を養う時期です。早寝を心がけ、腰・足首・首を冷やさないことが一年の元気に。旬:黒豆・黒ごま・海藻・根菜。

今日からの養生

むずかしいことはいりません。できることを、ひとつずつ。大切なのは、完璧よりも「続けること」です。

食 ― その土地の旬を、丸ごと

身土不二・一物全体。旬の食材を皮や葉ごと、玄米などの穀物を中心に。味噌汁・納豆など発酵食品を毎日、腹八分目を目安に。

甘 ― 白砂糖は、ひかえめに

東洋医学では、白砂糖はからだを冷やし、血の巡りを滞らせると考えます。冷え・肩こり・肌あれの隠れた一因にも。甘いものは黒糖・てんさい糖を選び、少しずつ。

眠 ― 夜ふけの、血の洗いなおし

深夜1〜3時は「肝」が血をきれいにする時間。できれば0時前に就寝を。寝る直前のスマホの光は控えめに。

湯 ― ぬるめのお湯に、ゆっくり

38〜40度に10分、毎日つかるだけで巡りが変わります。熱すぎるお湯は眠りを妨げるので、ぬるめで。

動 ― 筋肉は、じぶんのストーブ

一駅歩く、階段を使う、15分の散歩。激しい運動より、心地よく続く軽い運動を。

息 ― ひと息、深く吐く

気の巡りは、呼吸から。ときどき手を止めて、吐く息を長く。数回で、高ぶった気が静まります。

節 ― 変わり目は、無理をしない

立春・立夏などの季節の変わり目は、からだが揺らぎやすい時期。予定を詰め込みすぎず、少し早めに休む。それも養生です。

かくれ冷えチェック

手足は冷たくないのに、内臓が冷えている「かくれ冷え性」。あてはまる項目が多いほど要注意です。

  • おなかを触ると冷たい
  • 顔がほてる・のぼせる
  • 胃腸が弱いほうだ
  • 冷たい飲みものが好き
  • 平熱が35度台
  • 入浴はシャワーだけ
平熱35度台は低体温のサイン。36度台を目安に、腰・足首を冷やさず温める習慣を。

ツボ養生

おうちで押せる、代表的なツボです。気持ちよい強さで、息を吐きながらゆっくりと。温めるのもおすすめ。

足三里(あしさんり)

膝のお皿の外側から指4本分下、すねの骨の外側。胃腸の疲れ・だるさ・元気の底上げに。

三陰交(さんいんこう)

内くるぶしから指4本分上、骨のきわ。冷え・むくみ・女性の不調に。

合谷(ごうこく)

手の甲、親指と人差し指の骨が合わさる手前のくぼみ。肩こり・頭やお顔まわりに。

百会(ひゃくえ)

頭のてっぺん、両耳を結ぶ線の中央。頭のもやもや・のぼせに。

風池(ふうち)

後頭部の生えぎわ、首すじの外側のくぼみ。頭・目の疲れ・首肩のこわばりに。

湧泉(ゆうせん)

足の裏、指を曲げるとへこむところ。冷え・だるさ・元気の底上げに。

息を吐きながら5秒、心地よい強さで3〜5回。市販のお灸やカイロで温めるのも。妊娠中の方は三陰交・合谷への強い刺激は控えてください。

台所の養生

台所でできる、昔ながらの温め習慣。くすりではなく、日々の一杯として。

白湯(さゆ)

朝いちばんに、40〜50度を一杯。内臓が目覚め、巡り・便通・冷えにやさしく。

三年番茶

まろやかで冷やしにくいお茶。カフェインひかえめで夜にも。冷たい飲みものの置き換えに。

梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)

梅干し・しょうゆ・生姜を番茶で。冷えや疲れが気になる朝の温め習慣。

ごま塩

炒った黒ごまと塩をすり合わせ、ご飯に。黒い食材は「腎」を養うとされます。

気になることは、お気軽にご相談ください

「これは自分に合っている?」——あなたのからだと暮らしに合わせて、一緒に養生を考えます。

完全予約制/受付 10:00〜20:00・水曜定休/札幌市南区澄川。初めての方も、LINEからお気軽に。