長く続く胃の重みを
内側から温め、巡りを助けることで和らげる
食後の違和感や重さは、お身体の中心にある働きが揺らぎ、本来の巡りが滞りやすくなっているサインかもしれません。
鍼灸では、外から補うだけでなく、お身体を芯から温め、休息と巡りのバランスを整えるお手伝いをいたします。
例えるなら、「冷えて固まった土をほぐし、水が通りやすい柔らかな状態へ戻していく」ように、少しずつ、お食事の時間が穏やかなものへと変化していくことを目指します。

本ページの内容:副鼻腔の不調とお身体の関わりについて
長引く鼻づまりや、鼻の奥に停滞感がある状態に対し、お身体の内側にある「巡りの滞り」をどのように整え、負担を和らげていくか、その考え方をお伝えします。
- 副鼻腔の不調と主な状態:鼻の奥における「通り」の滞りについて
- 急な変化と長く続く変化:お身体の土台を見直す必要性
- 東洋医学的な視点:全身の「巡り」を整え、鼻の負担を和らげる
- お身体との向き合い方:休息の確保と段階的な調整の進め方
- 当院の考え方:不調が生じにくい環境を育むための働きかけ
- 施術費用と、変化を見守るための通院ペースの目安
- ご相談・ご予約について:お身体を休めるためのご案内
- 担当者プロフィール
例えるなら、「川の詰まりを取り除く際、その場所だけを掃除するのではなく、上流の水の流れを整え、土砂が溜まりにくい環境を整えていく」ような過程を大切にしています。

副鼻腔の不調と主な状態:鼻の奥における「通り」の滞りについて
副鼻腔の不調は、鼻の周囲にある空洞(副鼻腔)の粘膜に負担がかかり、分泌物がスムーズに排出されにくくなった状態を指します。本来は空気が行き交う場所が、滞りによって出口を失うことで、重みや違和感が生じやすくなります。
一度落ち着いても繰り返しやすかったり、すっきりしない状態が続いたりする場合、それはお身体全体の「巡りのバランス」を整える時期であるという知らせかもしれません。
主な自覚症状と生活への影響
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鼻の通りと分泌物の変化:
鼻が詰まりやすくなり、粘り気のある分泌物が続くことで、呼吸のしづらさを感じることがあります。 -
のどへの流れと咳:
分泌物がのどの奥へ流れることで、違和感や、夜間の咳・痰の原因となる場合があります。 -
お顔周りの重み:
頬や目の奥、頭全体に重い感覚が生じ、集中力の低下を招く一助となることがあります。 -
においの感じ方:
通りの滞りによって、においを感知する働きが一時的に鈍くなる場合が見受けられます。
東洋医学的な視点と受診の目安
西洋医学的な対応と並行し、お身体全体の「水はけ」や「冷え」を見直すことで、不調を繰り返しやすい環境を穏やかに整えていくお手伝いをします。
例えるなら、「換気が十分でない部屋に湿気がこもるのを、窓を開けて風を通しやすくする」ように、お身体の巡りを助ける視点を大切にします。
急激な高熱、お顔の強い痛み、目の周囲の腫れなど、強い炎症のサインがある場合は、速やかに耳鼻咽喉科を受診し、適切な処置を受けていただくことをお勧めします。

副鼻腔の不調の種類:時期による違いとお身体の整え方
急な変化が起きている時期
風邪などをきっかけに、鼻の奥で急激な反応が起きている段階です。
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主な状態:
色が濃く粘り気の強い分泌物が増え、お顔周りの痛みや熱感を伴うことがあります。 -
対応の優先順位:
この時期は、まず過剰な反応を鎮めることが大切です。西洋医学による抗菌薬などの適切な処置を優先し、お身体の大きな揺らぎを抑えるケアをお勧めします。 -
東洋医学の添え方:
激しい反応を和らげるお手伝いをしつつ、その後の長期化を抑えるための準備を少しずつ始めていきます。
長く続いている、または繰り返す時期
数ヶ月にわたって不調が続いたり、一度落ち着いてもまた繰り返したりする段階です。
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主な状態:
鼻の詰まりや停滞感が常態化し、嗅覚の変化や頭の重さが日常的な負担となる場合があります。 -
向き合い方の視点:
例えるなら、「火を消した後に残った熱を逃がし、湿気がこもりにくい風通しの良い環境を作り直す」ような時期です。なぜ不調が長引くのかという、お身体全体の巡りや蓄えに目を向けます。 -
調整の目的:
お身体の水はけを助け、粘膜の抵抗力が本来の働きを取り戻せるよう土台を整えることで、再発しにくい状態を穏やかに目指します。

東洋医学(鍼灸)の視点:全身の巡りを整え、鼻の負担を和らげる
繰り返す不調とお身体の関わり
お薬で一時的に落ち着いても、再び滞りが生じやすいのは、お身体が水分を適切に運ぶ力が揺らいでいるからかもしれません。鍼灸では、鼻という一部分だけでなく、全身のバランスに働きかけます。
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水はけを助ける調整:
お身体の中にある水分の巡り(水)を整えることで、鼻の奥に分泌物が溜まりにくい環境作りを後押しします。 -
抵抗力と安定を支える:
粘膜のバリアや生命力を支える箇所を穏やかに刺激し、外部からの刺激に過敏になりにくい土台を養います。 -
関連するお悩みの同時調整:
鼻の不調に伴いやすい頭の重さ、肩周りの緊張、生理痛といった他のお悩みについても、全身の巡りを整える中で負担が軽くなる場合があります。 - 例えるなら、「水の流れが悪くなった川で、一箇所だけを掃除するのではなく、全体の高低差を整えて水が自然に流れるように促す」ようなアプローチです。
お身体に優しい施術の進め方
不調が続いている時は、お身体が繊細になっていることもあります。そのため、私たちは穏やかな刺激を大切にしています。
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柔らかな刺激の使用:
使い捨ての非常に細い鍼や、心地よい温かさを感じるお灸を用います。自律神経の過度な緊張を避け、深部の巡りに働きかけます。 -
その方に合わせた調整:
体力やお疲れの度合いに応じて刺激量を加減します。特に違和感の強い部位へは慎重に向き合い、お身体の負担にならないよう配慮いたします。 -
西洋医学との歩み寄り:
現在服用中のお薬がある場合はお知らせください。耳鼻科での治療を尊重しつつ、お身体の回復を多面的に支えるための方法を一緒に考えていきましょう。

副鼻腔の不調との向き合い方:時期に合わせた調整と体質の見直し
急な変化への「一時的な保護」
症状が急激に悪化した時期は、まずお身体の不快感を和らげ、消耗を防ぐことが大切です。
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休息と適切な処置:
強い痛みや発熱がある際は、無理をせずにお身体を休めてください。西洋医学によるお薬や専門的な洗浄などは、滞ったものを物理的に取り除く上で非常に助けとなります。 -
悪化サインへの配慮:
高熱やお顔の強い腫れなどが見られる場合は、お身体を守るために速やかな専門医への相談をお勧めします。
長く続く不調への「土台作り」
不調が長引いたり、再発を繰り返したりする場合、お身体の「水はけの力」そのものが揺らいでいる可能性があります。
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環境を見直すアプローチ:
例えるなら、「雨漏りの際に床を拭くだけでなく、屋根や排水路の詰まりを整えて、水が自然に流れるようにする」ような視点を大切にします。 -
巡りと抵抗力の後押し:
お身体の水分代謝や、粘膜が本来持っている守りの力を整えることで、停滞が生じにくい状態を穏やかに目指します。 -
目指すべき状態:
鼻の通りを助けるだけでなく、頭の重さや呼吸のしづらさが和らぐことで、日常の負担が軽くなる場合が見受けられます。

当院の方針:お身体全体の巡りを整え、健やかな環境を育む
長く続く鼻の停滞感や、繰り返す違和感を和らげるためには、お身体全体の「巡りの力」を静かに整えていくことが大切です。東洋医学の視点に基づき、不調が生じにくい環境づくりを多面的に支えます。
① 滞りの元を見つめる視点
鼻づまりや頭の重さを単に抑えるだけでなく、なぜそこに滞りが生じているのか、その背景にある巡りの偏りに働きかけます。例えるなら、「川面に浮かぶ落ち葉を取り除くだけでなく、水の流れそのものを穏やかに整えていく」ような過程を大切にします。
② 全身を一つのつながりとして捉える
鼻の不調と関連しやすい頭重感や肩周りの緊張、生理に伴うお悩みなども、お身体全体のバランスの揺らぎとして捉えます。一つ一つの症状を分けるのではなく、お身体全体を整えることで、多岐にわたる負担が軽くなる場合があります。
③ 穏やかで細やかな刺激の調整
お身体の負担にならないよう、非常に細い鍼や、柔らかな温かさを感じるお灸を用います。その日の体調や回復の度合いを丁寧に伺いながら、必要十分な刺激となるよう微調整を重ねていきます。
④ 積み重ねられた経験の活用
東洋医学が長い年月をかけて培ってきた、身体の整え方に関する知恵を活用します。現代の生活習慣から生じる慢性的なお悩みに対しても、お一人おひとりの体質に合わせた静かな調整を提案いたします。

施術費用と、変化を見守るための通院ペースの目安
当院の施術は、お身体の巡りや蓄えの状態を整えることを目的とした自由診療(保険外)となります。鼻の滞りを和らげ、長期的に健やかな状態を保つための土台作りに焦点を当てています。
初回
現在のお悩みや生活習慣について詳しく伺い、不調の背景にある巡りの偏りを見極めた上で、当日の状態に合わせた調整を行います。
2回目以降
継続的にお身体へ働きかけることで、巡りの滞りが生じにくい環境作りを積み重ねていきます。
お身体の変化を見守る通院の目安
お身体の状態は日々変化するため、一概には言えませんが、多くの場合、以下のような段階を経て調整を進めていきます。
- 調整の始まり(停滞感が強い時期) 週に1回程度の頻度でお身体を整えることで、巡りの土台を安定させていきます。
- 安定への移行(不快感が和らいできた時期) お身体の反応を見ながら、1〜2週間に1回へと少しずつ間隔を広げ、ご自身の調整力を支えていきます。
- 健やかさを保つ(状態が落ち着いている時期) 月に1回程度の定期的な調整を行うことで、季節の変わり目などによる影響を和らげ、良い状態を維持するお手伝いをします。
例えるなら、「長期間手入れをしていなかった庭の土壌を、まずは集中的に耕し、その後は健やかな芽が出るのを静かに見守りながら手入れを続ける」ような過程を大切にしています。

院長プロフィール
中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり、腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など病院で原因不明、治療法がない慢性疾患を中心にはり治療を行っています。
