アレルギー性鼻炎・慢性鼻炎の 再発を防ぐ根本体質改善
症状を「煙」、肺の弱さや冷えを「火の元」と捉え、東洋医学で根本を鎮めます。
全身の巡りと粘膜バリアを底上げし、薬に頼り切らず症状が起こりにくい身体へ。
経絡治療と養生で、再発しない体質づくりを目指します。

本ページの内容(目次):鼻炎・花粉症の再発を防ぐ根本体質改善アプローチ
くしゃみ・鼻水・鼻づまりが続く鼻炎に対し、肺の機能を強化し、粘膜の過敏性を解消する東洋医学の根本的な体質改善の道筋を解説します。

鼻炎の概要と全体観:粘膜の過敏性と全身のバリア機能の乱れ
鼻炎(アレルギー性鼻炎/慢性鼻炎)は、鼻の粘膜の反応性が高まり、外部の刺激(アレルゲン、温度差、乾燥など)に対して、くしゃみ・鼻水・鼻づまりといった症状が過剰に続く状態を指します。
西洋医学では「鼻の局所的な炎症」と捉えがちですが、東洋医学では鼻を切り取らず、全身の機能のつながりの中で捉えます。これは、鼻の粘膜を「玄関のバリア」と考え、「体全体の免疫システム」が弱っているためにバリアが破られやすくなっていると診るためです。
鼻炎が根本から整うと、併発していた冷え、胃腸の弱さ、咳、皮膚の不調といった他の不定愁訴も同時に軽減されていきます。これが「全体を治す」という東洋医学の発想です。

鼻炎に併発しやすい全身症状:東洋医学「肺虚」と自律神経のサイン
全身のバリア機能(肺)の低下
- 冷え・肌・毛髪の不調: 手足の冷え(末梢血流の悪さ)、乾燥肌、アトピー、円形脱毛症。これらはすべて、東洋医学でいう「肺」(呼吸器・粘膜・皮膚を司る)の機能低下と関連します。
- 呼吸器・感染後症状: 風邪をひきやすい、扁桃炎・気管支炎になりやすい、風邪後に咳が長引く、家族にぜんそくや咳が出やすい体質が多い。
- 手のひらの汗: 手のひらに汗をかきやすい(手掌多汗)のは、自律神経の乱れだけでなく、呼吸器の弱さを示す東洋医学的な徴候です。
自律神経・疲労のサイン(肝・腎の不調)
- 睡眠・自律神経面: 眠りが浅い、途中で何度も起きる、寝た気がしない。鼻炎による呼吸のしづらさや、自律神経の乱れ(肝の偏り)からくる軽いうつ症状、自律神経失調。
- 痛み・疲労(特に朝): 朝の腰痛・肩の痛み(夜間の冷えや緊張による血流滞り)、朝とにかく体がだるい、元気が出ない(腎の疲弊)といった症状。
身体はすべて「肺—大腸」のように密接につながっています。鼻炎は「最前線のバリアが破られたサイン」と捉え、一緒に現れる不調も同時に整えるのが当院の全身調整(経絡治療)の方針です。

東洋医学の考え方:全身のバランスを整え、粘膜の過敏性を解消する
東洋医学では、鼻炎(アレルギー性鼻炎、慢性鼻炎)を、粘膜の過剰な反応と全身のバリア機能の弱さ(肺虚)が原因であると捉え、根本からの体質改善を目指します。
A. 身体のつながりと「全体を治す」発想
症状は体からのサイン。東洋医学は鼻だけを切り取らず、全体を診て、体の機能を高め、体質を変えることを得意とします。
B. 火と煙のメタファー:
くしゃみ・鼻水・鼻づまりや随伴症状は「煙」です。対症療法で煙を抑えるだけでなく、煙の元である「火の元(根本原因)」**を見つけ、そこに消火(治療)を行います。
C. 具体的な根本原因の像(体質の偏り)
鼻炎の根本には、五臓の機能低下や体内のバランスの偏りがあります。
- 巡りの滞り(気・血・水の乱れ): 特に水分の巡り(水滞)や血流の滞りが、鼻粘膜のむくみや鼻水、鼻づまりを招きます。
- 粘膜の乾燥/過敏(肺虚): 「肺(はい)」の機能低下により、粘膜のうるおい不足や過敏性が生じ、わずかな刺激にも反応してしまいます。
- 冷えと上半身ののぼせ(冷えのぼせ): 下半身が冷えて、上半身に熱がこもる(頭寒足熱の逆)。この熱が鼻の粘膜に集まり、炎症や過敏性を悪化させます。
これらを整えることで、鼻の反応性そのものを根本から落ち着かせ、症状が起こりにくい強い身体へと導きます。

東洋医学のアプローチ:呼吸器系(肺)の機能強化と粘膜バリアの構築
東洋医学の五臓論では、鼻は「肺(呼吸器)」のあらわれであり、鼻炎は「肺」の働きが弱っているサイン(肺虚)と捉えられます。そのため、鼻炎を根本から治すには、肺の機能を強化することが不可欠です。
経絡治療では、鼻の症状を改善するために、肺の「衛気(えき:防御エネルギー)」を高め、全身の免疫力と粘膜環境を底上げしていきます。
- 粘膜のうるおいと防衛力(バリア)を育てる: 肺(免疫・呼吸器・皮膚を司る)の働きを整え、粘膜の乾燥や過敏な反応を鎮めます。さらに、脾(消化器・水分代謝)、腎(生命力・冷え)を要に治療することで、全身的な体質の安定化を図ります。
- 過敏な反応を落ち着かせる: 季節の変わり目や気温差による自律神経の揺らぎからくる鼻の過剰な反応を落ち着かせ、環境の変化に強い状態へ導きます。
- 呼吸器サインの同時ケア: 手の発汗、長引く咳、喉の痛みなど、肺の弱さからくる呼吸器系の随伴症状も同時にケアし、体全体のバリア機能の回復を目指します。
- 鼻のバリアは「城の門」です。肺の治療は、門(鼻)を強化するだけでなく、門を守る兵士(免疫)を増強する治療法です。

西洋医学的アプローチの限界:症状抑制と体質改善の課題
西洋医学(耳鼻咽喉科)による鼻炎治療は、急性期の炎症を迅速に抑えることに優れています。しかし、慢性的な症状や再発を繰り返す場合、根本的な体質改善が追いつかないという限界に直面することがあります。
西洋医学の治療手段と課題
- 対症療法が中心: 抗ヒスタミン薬、ステロイド点鼻薬、血管収縮剤などの薬や、局所的な処置は、鼻水・鼻づまりといった症状を一時的に抑えることが中心です。これは、鼻の「アラームを消す」ことであり、体質そのもの(肺の弱さや冷え)を変えることにはつながりにくいです。
- 全身のつながりを一体で扱いにくい: 鼻炎の背景にある胃腸の弱さ、冷え、自律神経の乱れ、皮膚の不調といった全身のつながりは、担当する科が分かれるため、一体で根本的に扱うことが難しくなります。
- 長期的な副作用への配慮: 薬物による症状抑制が長期化する場合、副作用や薬への耐性の懸念も生じます。

鍼灸(経絡治療)の具体と期待:肺機能の強化と鼻粘膜の過敏性を鎮静
治療のアプローチ:肺—大腸の連携回復
鼻炎の根本原因である「肺虚」と全身の冷え・滞りを解消し、粘膜の抵抗力を向上させます。
- 肺経・大腸経を中心とした調整: 表裏一体の関係にある肺経(粘膜・呼吸器)と大腸経(排泄・免疫)を中心に、気の巡りを整えます。これにより、鼻粘膜の過敏な反応とうるおいを根本から調整します。
- 脾・腎を支え、巡り(気・血・水)を整える: 脾(水分代謝)と腎(生命力・冷え対策)を支えることで、冷え・のぼせ(頭寒足熱の逆)の是正を促し、過敏反応を体質から鎮めることを目指します。
- 鼻の粘膜という「門番」の体力をつけ、興奮しすぎないよう鎮静させることで、花粉などの侵入を許さない体づくりを行います。
施術の特徴と期待される変化
- 極細ディスポーザブル鍼と温和な灸: 極細ディスポ鍼と、熱すぎず心地よい上質なもぐさを使用し、体力・年齢に合わせて刺激量を微調整(接触鍼など)することで、穏やかな刺激で治療を行います。
- くしゃみ・鼻水の頻度と強さの低下: 鼻粘膜の過敏性が鎮静されることで、くしゃみ・鼻水・鼻づまりの頻度と強さが低下し、薬の使用量の軽減も期待できます。
- 睡眠の質の向上と併発症状の改善: 夜間の鼻づまりや咳が減ることで睡眠の質が向上し、併発していた冷えや倦怠感も同時に改善に向かいます。

鼻炎治療で専門院を選ぶ理由:再発を防ぐ根本体質改善のメリット
① 鼻炎を繰り返さない「根本改善」
症状(鼻水・鼻づまり)を「煙」、体質の弱さ(肺虚・冷え)を「火の元」と捉え、その「火の元」を見極めて体質から整えます。薬で症状を抑えるだけでなく、繰り返さない強い身体へと根本から改善します。
② 多症状の「同時改善」
鼻炎の根本原因(肺の弱さや自律神経の乱れ)は、他の多くの症状にも関与しています。鼻炎だけでなく、冷え・肌荒れ・慢性的な咳・睡眠障害など、全身の不調をまとめて一体的に整える設計です。
③ 歴史と知見に裏打ちされた技法
東洋医学は日本で約1400年、世界で約4000年の実践史を持つ、体質づくりの深い知恵が蓄積された技法です。この歴史に根ざした経絡治療が、現代のアレルギーや慢性の鼻炎にも確かな体質改善の道筋を示します。
④ 生活習慣まで伴走するサポート
鍼灸治療に加え、東洋医学の診断に基づいて、体質に合うセルフケア(温活、食養、呼吸法、睡眠リズム)を個別に提案します。体のバリア機能を維持する「日々の努力」まで専門家が伴走します。

鼻炎・花粉症の体質改善専門施術の料金と粘膜バリアを強化する通院ペース
当院の鼻炎(アレルギー性/慢性)に対する経絡治療は、肺の機能を強化し、粘膜の過敏な反応と冷えのぼせを解消することに焦点を当てています。自由診療(保険外)となりますが、薬の減量と再発予防という長期的な視点での費用対効果を重視しています。
初回カウンセリング+施術
詳細な問診と東洋医学的診断に基づき、鼻炎の根本原因(肺虚・冷え・水滞など)を特定し、治療計画を立案します。
2回目以降(通常施術)
肺・大腸の経絡を中心に調整し、鼻粘膜の過敏性を鎮静。冷えと水分の滞りを改善します。
効果を最大化する通院ペースの目安(粘膜バリア強化の戦略)
- 導入期(症状が強く、不安定な時期): 週に1~2回の集中治療が必要です。炎症の鎮静と冷えのぼせの是正に焦点を当てます。
- 安定化期(症状の頻度が減り、落ち着いた時期): 週に1回のペースで、肺機能(粘膜バリア)を根本から立て直し、季節の変わり目に揺らがない体質を構築します。
- 維持期・予防期(症状のない季節): 症状が安定したら、2〜3週間に1回、あるいは月に1回のペースで、再発予防と体質維持を目的としたメンテナンスを行います。
鼻炎の体質改善はダムの防水工事に似ています。初期に集中して壁(粘膜)を強化し、排水システム(水分代謝)を整えることで、大雨(花粉)が来ても水が漏れにくくなります。まずは集中的に通院し、早期に症状の軽減を目指しましょう。


院長プロフィール
中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり、腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など、原因不明・治療法が限られる慢性疾患を中心にはり治療を行っています。
