動悸・不整脈が病院で「異常なし」と言われたら?
東洋医学による根本改善ガイド
「突然胸がドキドキする」「脈が飛ぶような感じがして不安になる」。 病院で検査を受けても「特に異常はありません」と言われ、 どうしたらよいのか分からず悩んでいる方は少なくありません。
東洋医学では、こうした動悸や不整脈を 心臓だけの問題として切り離して見ません。 気の巡り、自律神経、呼吸器や消化器の弱りなど、 身体全体のバランスの乱れが胸の症状として現れていると捉えます。
そのため、検査で異常が見つからなかった方や、 薬ではなかなかすっきりしない方こそ、 体質から整える東洋医学の鍼灸が役立つ可能性があります。

1. 西洋医学と東洋医学の役割の違い
動悸や不整脈を感じた時、まず優先すべきなのは病院での検査です。 命に関わる病気が隠れていないかを確認することは、とても大切です。
西洋医学(病院)の役割
心房細動や心室細動などの重篤な不整脈、 心疾患の発見、救急対応、外科的処置などを得意とします。
東洋医学(鍼灸)の役割
検査で大きな異常が見つからない体質的な問題や、 慢性的にくり返す症状の改善を得意とします。
つまり、病院と鍼灸は対立するものではなく、 役割が違います。 病院で異常なしと言われたのに症状がつらいという方こそ、 東洋医学の出番です。

2. 東洋医学から見た「動悸・不整脈」の正体
東洋医学では、原因不明の動悸や不整脈の背景に 気滞(きたい)、 つまり生命エネルギーである「気」の巡りの悪さがあると考えます。
ストレス、不安、過労、睡眠不足、冷えなどによって気の流れが滞ると、 胸のあたりに違和感やドキドキ感が起こりやすくなります。
東洋医学では、脈の乱れも全身のバランスの崩れの一つとして見ていきます。

3. 呼吸器系(肺)の弱りが影響していることがあります
東洋医学では、動悸や不整脈の背景に 肺の機能低下(肺虚)がある方が多いと考えます。 肺は呼吸だけでなく、気を全身へ巡らせる役割を持つためです。
眠りが浅い・気分が落ちやすい
呼吸器系の弱りがある方は、 睡眠の質の低下や気分の不安定さを伴うことがあります。
末端冷え性・風邪をひきやすい
気の巡りが弱いと、 手足の冷えや体表の弱さとして現れやすくなります。
便秘・下痢・逆流性食道炎
東洋医学では肺と大腸はつながりが深いと考え、 動悸と胃腸症状が一緒に出ることも珍しくありません。
肌荒れ・鼻の不調
肺の弱りは皮膚や鼻にも現れやすく、 乾燥、鼻炎、花粉症などを伴うことがあります。

4. 東洋中村はり灸院での鍼灸施術
当院では、単なるマッサージや整体ではなく、 東洋医学専門の鍼灸で体質から整えることを大切にしています。
脈の質やリズムを確認し、心臓だけではなく全身の乱れを見立てます。
だん中、内関、気衝、公孫などを、その方の状態に合わせて選んでいきます。
心臓を含めた全身の巡りを整え、ドキドキしにくい身体づくりを目指します。

5. 「陽中の陽」だからこそ、整いやすい
東洋医学では、心臓は「陽中の陽」と呼ばれます。 これは、身体の中でも特に循環と活動性が高い臓器であり、 反応が出やすい場所だという考え方です。
胸の症状は心臓そのものだけでなく、 呼吸、胃腸、冷え、精神的緊張などの影響を強く受けます。
だからこそ、全身を整えることで胸のドキドキも落ち着いていく、 というのが東洋医学の考え方です。

6. 今日からできるセルフケアと食習慣
日常生活を少し見直すだけでも、 動悸や不整脈の出方が変わることがあります。 鍼灸とあわせて行うことで、より整いやすくなります。
左右の指を組み、肘を近づけて30秒。指の組み方を上下入れ替えてさらに30秒。手の経絡を刺激し、循環を助けます。
パン・乳製品・白砂糖を控えめにし、食べ過ぎを避けることで、心臓や胃腸への負担を減らしていきます。

7. まとめ。原因不明の動悸・不整脈は体からのSOSです
動悸や不整脈は、検査で異常がないからといって 「気のせい」で片づけてよいものではありません。 体が何らかの負担や乱れを抱えているサインであることは少なくありません。
東洋医学の鍼灸は、自己治癒力を引き出し、 ドキドキしにくい身体、疲れにくい身体、 そして不安に振り回されにくい心身の土台づくりを目指します。 病院で異常なしと言われてもつらい方は、ぜひ一度ご相談ください。

お身体を調えるための費用と通院の目安
鼓動の揺らぎや全身の緊張を和らげるためには、ある程度の時間をかけて、お身体の「巡り」と「蓄え」のバランスを整えていく必要があります。
今のお身体の状態を詳しく伺い、全体のバランスを観察します。その上で、今後の方針を一緒に検討するための調整を行います。
その時々の変化に合わせ、全身の巡りを整えます。日々の負担を少しずつ和らげ、お身体が落ち着きを取り戻す過程を支えます。
通院頻度について
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お身体の揺らぎが目立つ時期:
週に1〜2回ほどの頻度でお越しいただくことで、昂ぶりやすい状態を早めに落ち着かせる手助けをします。 -
状態が落ち着いてきた時期:
週に1回ほどのペースに緩めながら、全身の調和を保つ力を養っていきます。 -
安定を維持する時期:
2〜4週間に1回程度、定期的な点検としてお身体を整えることで、穏やかな日常を維持しやすくします。
例えるなら、「通院を重ねることは、少しずつお身体の偏りを中央に戻し、安定した重心を見つけていく作業」のようなものです。
まずは集中的にお身体を休める時間を作り、徐々にその間隔を空けていけるよう調整を進めていきましょう。

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院長プロフィール
中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長。
「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり、腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など、病院で原因不明・治療法がない慢性疾患を中心にはり治療を行っています。
