口臭のお悩みに|札幌で東洋医学専門の鍼灸院をお探しなら東洋中村はり灸院

口臭の一般的な原因と東洋医学の見立て:口は「消化器の鏡」と捉える

一般的に言われる要因(口内環境と自律神経)

口臭の多くの原因は口の中にありますが、全身の機能や精神状態が強く影響します。

  • 口内環境: 舌苔(舌の白い汚れ)、歯周病などによる細菌の増殖、唾液減少・口腔乾燥(自浄作用の低下)。
  • 消化器系: 胃のはたらきの低下(消化不良)や胃の不調(逆流性食道炎など)。
  • 全身・精神面: 緊張・ストレスによる唾液の減少、ホルモン変化(更年期など)による体質の変化。

部位ごとのケアも大切ですが、原因が分散しやすく、口腔外の「根っこ」に届きづらいことが、口臭治療の難しさにつながります。

東洋医学の視点:口は「消化器の鏡」

東洋医学では、口臭を体全体の機能低下や熱・湿の停滞が消化器(胃・脾)を通じて現れたサインと考えます。

  • 胃熱(いねつ): 暴飲暴食やストレスにより胃に熱がこもる状態。熱が上に上がり、においを発生させます。 例えるなら、胃という「生ゴミ処理機」「熱暴走」を起こし、嫌な熱を吐き出している状態です。
  • 気滞(きたい): ストレスや緊張で気の巡りが滞り、消化液の分泌や排泄が鈍ることで、悪臭の原因となる老廃物が体内に留まりやすくなります。
  • お血(おけつ): 血が滞り淀みやすい状態。体内に古い血が残ることで、においとなって体外に放出されます。

湿や熱が溜まると舌に白い汚れ(舌苔)が付きやすく、これが口臭という悩みへつながりがちです。鍼灸は、この熱と湿を体質から解消します。

すぐできる対策(即効ケア):口臭の発生源を物理的に除去する応急処置

口臭の大部分は口内の細菌が発生源です。鍼灸による体質改善を進める間、以下のケアを継続することで、「今のにおい」を物理的に軽くすることができます。

  • 舌みがき: 口臭の大きな原因である舌苔(ぜったい:舌の白い汚れ)を専用の舌ブラシやスクレーパーで除去します。ただし、舌の表面を傷つけないよう舌苔の“上の汚れ”だけを優しく行い、擦り過ぎは味覚異常や逆効果になるため厳禁です。
  • 丁寧な歯周ケアとフロス: 歯周病や虫歯も口臭の原因となります。毎日のブラッシングに加え、歯周ポケットを意識した丁寧なケアと、デンタルフロスの使用で、食べかすや細菌の滞留を防ぎましょう。
  • 例え: 口臭を「生ゴミの匂い」とすれば、これらのケアは「生ゴミの物理的な除去」にあたり、応急的に臭いを軽減します。

【根本治療の必要性】 これらのケアは応急ケアです。舌苔がすぐ付く、歯周病がないのに口が乾くといった根本には、東洋医学でいう「胃熱」や「気滞」といった体の巡りの乱れが潜んでいます。根本改善には体質からの積み上げが必要です。

根本改善:消化器機能を高め、口臭の根源「胃熱」と「湿」を断つ

口臭の根本原因である「胃熱」や「痰湿」は、消化器(胃・脾)の機能低下から生じます。鍼灸治療に加え、セルフケアで胃の働きを底上げすることが、口臭の再燃を防ぐ鍵となります。

お灸で「胃の力(脾気)」を底上げするセルフケア

セルフお灸は、冷えや機能低下した胃腸(脾)を温め、消化吸収の効率を高めるのに役立ちます。

  • 足三里(あしさんり): 膝外側の皿の下から指3〜4本下のツボ。全身の胃腸の働きを強め、気力を底上げする万能のツボです。
  • 中脘(ちゅうかん): みぞおちとへその中間、お腹の正中線上のツボ。胃腸の中枢を温め、消化吸収を助けます。
  • 注意点: お灸は心地よい温感でOKです。熱さを我慢しないこと、食後すぐは避けることがコツです。
  • 例え: 弱った胃という「消化炉」に、穏やかな「火(お灸)」を焚き、消化能力を回復させるイメージです。

食生活の見直し:湿と熱をためない工夫

  • 刺激物を控える: 辛味、アルコール、香辛料は胃熱を溜めやすく、口臭を悪化させます。症状が強い時期は控えめにしましょう。
  • 脂質を管理: 脂っこい・こってりした食事は消化に負担がかかり、湿(ドロドロした老廃物)を溜めやすくなります。「続けない」設計にしましょう。
  • 食事の摂り方: 一口ごとによく噛む、夜遅すぎない(就寝の3時間前までに)、腹八分を心がけ、胃腸に休息を与えます。
  • 目標: 湿と熱をためないことが、口臭の「根」を枯らし、再発を防ぐ近道です。

鍼灸治療と並行し、これらのセルフケアで体質を内側からサポートすることが、舌苔が付きにくい口内環境につながります。

東洋医学の鍼灸(経絡治療):口臭の根源「胃熱」と「滞り」を全身から解消

全体を診て“根っこ”から改善する方針

口臭の原因を局所の問題ではなく、消化器(胃・脾)にこもった熱や湿、そして全身の巡りの滞り(気滞・お血)にあると捉えます。

  • 全体観の重視: 四診法(望・聞・問・切)で体質の「今」を丁寧に把握し、喘息、胃の不快、末端冷え、皮膚症状、婦人科のお悩み等も含めて、気・血・水のバランスを整えます。
  • 根源へのアプローチ: 脈・腹の反応を確認しながら経絡を選定し、口臭の「火の元」である胃の熱や気の滞りを解消します。
  • 例え: 口臭を「生ゴミの匂い」とすれば、鍼灸は「匂いの原因となるゴミ処理システム(消化器)の機能回復」を行います。

施術の特徴と期待される体質の変化

  • 極めて穏やかな刺激: 髪の毛より細い鍼と上質なもぐさでやさしく刺激します。痛み・熱さを抑えた心地よい施術で、自律神経をリラックスさせ、唾液の分泌を促します。
  • 体質への働きかけ: 施術により全身の巡りが底上げされ、胃熱が鎮静し、湿や熱が溜まりにくいコンディションへと体質が変化します。
  • 再発しづらい状態へ: 口臭の原因となる舌苔が付きやすい、口が乾燥しやすいといった体質的な問題が解消され、再発しづらい状態を目指します。

【治療の目安】 施術効果には個人差があります。生活習慣の改善と併せて、安全第一・無理のないペースで体質改善を進めます。

食養生と日々の整え方:口臭の根源「胃熱」と「気滞」を断つ生活習慣

口臭を改善する体質づくりの4つの要点

  • 水分・睡眠・呼吸の質を上げる(唾液の質の土台): 唾液は天然の抗菌作用を持ち、口臭予防の鍵です。十分な睡眠と深い呼吸で自律神経を整え、口の乾燥を防ぐことで、唾液の質を底上げします。
  • 温活と巡りの促進(冷えの解消): お腹・背中を冷やさない服装を心がけ、半身浴で全身の巡りをアップさせます。冷えによる血の滞り(お血)や気の滞り(気滞)を解消します。
  • 胃の負担を軽減する生活習慣: 食後すぐ横にならないことを徹底し、胃液の逆流(逆流性食道炎)や胃の負担を軽減します。胃に負担がかかるほど胃熱がこもりやすくなります。
  • 食事の頻度と質を整える(湿と熱の回避): 間食や甘味、脂質は湿と熱を溜め込み、胃熱の原因になります。「頻度」を整え、胃腸(脾)の機能が休まる時間を作りましょう。

【東洋医学の原則】 口臭治療は、「胃熱」を鎮め、「気の流れ」をスムーズにする小さな習慣の積み重ねが重要です。舌苔が付きにくい、唾液の出る良いコンディションを目指します。

口臭専門施術の料金と胃熱・気滞を解消する通院ペース

当院の口臭に対する経絡治療は、消化器(胃・脾)の機能を高め、口臭の根源である「胃熱」と「気滞」を解消することに焦点を当てています。自由診療(保険外)となりますが、舌苔が付きにくい体質と再発予防という長期的な視点での費用対効果を重視しています。

初回カウンセリング+施術

5,500円
(税込)

詳細な問診と四診法に基づき、口臭の原因となる「胃熱」「気滞」「お血」のタイプを特定し、治療計画を立案します。

2回目以降(通常施術)

5,000円
(税込)

胃経・肝経を中心に調整し、胃の熱と全身の気の巡りを解消。唾液の質と自浄作用の回復を促します。

効果を最大化する通院ペースの目安(胃熱鎮静と体質改善の戦略)

  • 導入期(症状が強く、舌苔が厚い時期): 週に1~2回の集中治療が必要です。胃熱の鎮静と気の滞りを早期に解消することに焦点を当てます。
  • 安定化期(症状が落ち着いてきた時期): 週に1回のペースで、脾胃の機能を根本から立て直し、湿や熱が溜まりにくい体質を構築します。
  • 維持期(口臭がほとんど気にならなくなった時期): 症状が安定したら、2〜3週間に1回、あるいは月に1回のペースで、再発予防と全身の機能維持を目的としたメンテナンスを行います。

口臭の体質改善は消化システムの清掃に似ています。初期に集中して「ゴミ(熱・湿)」を取り除き、後は「ゴミが溜まりにくい運転モード(胃の力)」を維持することが、根本解決につながります。まずは集中的に通院し、早期の不快感からの解放を目指しましょう。

院長プロフィール

東洋中村はり灸院 院長 中村麻人の写真

中村 麻人(なかむら あさと)

札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。

においの悩みの背景にある「気滞・お血・胃熱」を見極め、体質からやさしく整えます。