過敏性腸症候群|東洋中村はり灸院

【過敏性腸症候群(IBS)でお悩みの方へ】東洋医学専門の鍼灸で根本改善 | 東洋中村はり灸院

【過敏性腸症候群(IBS)でお悩みの方へ】
東洋医学専門の鍼灸で根本改善

「通勤や通学途中にお腹が痛くなる」「電車での移動が毎日不安」「会議前には必ずトイレに行く」「下痢や便秘を繰り返す」「人前に立つ機会があると腹痛やガスがたまる」
このようなお悩みはありませんか?

過敏性腸症候群は先進国に多い病気だと言われており、ここ日本では約10人に1人が悩んでいると報告されています。特に若い世代での発症が多いことが特徴です。

東洋中村はり灸院

〒005-0004 北海道札幌市南区澄川4条3丁目2-7

地下鉄南北線澄川駅より徒歩4分

(※当ページは、東洋中村はり灸院様の過敏性腸症候群に対する一般的な情報提供と東洋医学的アプローチについて解説しています。実際の施術方針については直接お問い合わせください。)


過敏性腸症候群の定義

2016年に国際消化器学会の提唱により定められた「ローマⅣ基準」という診断基準があります。その内容は下記のとおりです。

  • 大腸に器質的病変(潰瘍や炎症)がみられない。
  • 最近3か月の間に月に4日以上腹痛が繰り返し起こり、次の項目に2つ以上該当すること。
    • 排便と症状が関連する(トイレにいけば症状が軽減するなど)
    • 排便頻度の変化を伴う(トイレに通う頻度に増減がある)
    • 便状の変化を伴う(便の外観が変わったり、硬さが変わったりする)
  • 6か月前から同様の症状があって、ここ3か月上記の条件にあてはまること。

これらの診断方法に当てはまった場合は、過敏性腸症候群と診断されます。

過敏性腸症候群のタイプ

過敏性腸症候群は大きく分けて以下の3つの型があります。

  • 下痢型: 男性に多く見られ、精神的緊張やストレスで腹痛を訴え、トイレに駆け込むことが多いタイプです。
  • 便秘型: 女性に多く見られ、週3回以下の排便で、排便時に腹痛を伴い、強く踏ん張らないと便が出にくい、残便感があるなどの特徴があります。
  • 混合型: 下痢と便秘を繰り返すタイプです。

ご自身の症状が下記に当てはまる場合は、過敏性腸症候群の可能性があります:

  • お腹の痛みや違和感をよく感じる
  • 慢性的な下痢症状がある
  • お腹が常に張った感じがある
  • 腹痛を起こしたときの便の形状が変わる
  • 通常より排便の回数が増えている
  • 会議中にトイレに行かないために食事を控えている
  • 常に下痢や腹痛が起きないか不安で旅行ができない
  • お腹が痛くなるのが不安で電車に乗るのが怖い
  • 授業中もお腹がゴロゴロする感じがして勉強に集中できない
  • 生活リズムを整えたり、薬を飲んだりしても改善しない

ただし、便に血が混じる血便、夜中に便意で目が覚める、発熱や急な体重減少がある場合は、大腸がんやクローン病など他の重篤な病気が隠れている可能性もありますので、まずは医療機関を受診して診断を受けることが重要です。


西洋医学的な原因と東洋医学的なアプローチ

西洋医学(科学)では、以下のことが過敏性腸症候群の原因だと言われています。

  • 食物不耐症
  • ストレス
  • 感染
  • 内臓痛覚過敏
  • SIBO(小腸内細菌異常増殖症)
  • 腸内フローラ

食物不耐症とは、特定の食品を分解する酵素が欠損している状態のことで、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、ソーセージやハムなどの加工肉、グルテン、果糖などが挙げられます。SIBO(小腸内細菌異常増殖症)とは、吸収不良症候群の一部であり、小腸の内容物の動きが悪いために、ある種の腸内常在細菌が過剰に増殖してしまう病気です。

しかし、西洋医学では薬物療法などの対処療法がメインとなり、体質改善をする治療は行わないのが現状です。当院では、この体質改善に焦点を当て、東洋医学の観点から根本的な原因にアプローチします。

過敏性腸症候群になりやすい人の特徴(東洋医学的視点)

東洋医学では、過敏性腸症候群になりやすい人の特徴として、以下のような項目が挙げられます。

  • 力が抜きにくい
  • 人にすごく気を使う
  • 爪が脆くなりやすい
  • 手足や脇に汗をかきやすい
  • ガス溜まりでお腹が張る
  • 元々胃腸が弱い
  • 大きい音や怒鳴り声が苦手
  • 昔から便秘もち
  • 気圧の変化で偏頭痛になる
  • 考え事が多く不安感も強い

もしあなたが上記の項目に7つ以上当てはまるようであれば、東洋医学的なアプローチが必須と言えるでしょう。


当院の東洋医学的な過敏性腸症候群の分類と施術

当院の臨床経験では、過敏性腸症候群の原因を下記の3つに分類し、それぞれに応じた施術を行います。

1. 血行不良

状態: 血の巡りが悪く腸に必要な栄養が行き届いていない状態です。腸の運動(収縮と弛緩)にも血の巡りは重要です。

その他の症状: 爪が脆い、よく足をつる、末端冷え性、緊張すると脇汗をかく、首肩こりが酷い、目の奥が痛む偏頭痛、生理痛が重い、下半身のむくみ、ガスが溜まりやすい、内腿を揉むと圧痛がある、足に糸ミミズ状の毛細血管が浮き出るなど。

施術: 鍼灸ではお腹の冷えがある場合は箱灸をしたり、末端のツボを用いて血流を改善していきます。

2. 熱こもり

状態: 慢性炎症やストレスによって体(腸)に熱がこもりやすい状態です。熱がこもると自律神経が乱れて腸の運動に悪影響を与えます。

その他の症状: 逆流性食道炎がある、運動しても汗をかきづらい、アレルギー性鼻炎、夏(暑さ)に弱い、顔面部に熱がこもる、頭痛を頻繁に引き起こす、イライラしやすい、寝つきが悪い、喉が乾く、口臭があるなど。

施術: 鍼灸治療ではお腹周りの緊張を緩める、腸以外の症状を考慮して自律神経を調整する施術を行なっていきます。

3. 感覚過敏

状態: 皮膚や腸の粘膜が敏感で緊張と弛緩を繰り返す状態です。生まれつき呼吸器系が弱い体質(東洋医学では肺虚と言う)の方に多いです。

特徴: 気配りができたり、細かい仕事をきっちりこなす、相手の気持ちを考えて行動するなどの特徴があります。

その他の症状: 服の繊維が気になる、一人の時間が好き、ストレスに弱い、人にすごく気をつかう、怒鳴り声や大きい音が苦手、鼻炎を持っている、昔から朝が弱い、喘息やアトピーの経験がある、お腹が張りやすい、呑気症(空気を飲み込みやすい)など。

施術: 鍼灸ではツボを用いて鼻や皮膚の粘膜を強くする、お灸で体の緊張をとる施術を行います。

病院やクリニックで薬を処方されても一向に改善しない方は多いと思います。東洋医学は腸だけにフォーカスするのではなく、体質や気質などに考慮し施術を行う医学です。もしあなたが過敏性腸症候群でお悩みなら、東洋医学も選択肢の1つに入れてください!必ず突破口はあります。