症状だけでなく、体質から。東洋医学という選択。
アトピー性皮膚炎について
「皮膚は内臓の鏡」。
肺・肝・腎・脾の働きを整え、かゆみと炎症が波立ちにくいからだへ。
やさしい経絡治療と食養生で、内側から肌力を育てます。
現状・症状と西洋医学の見解
主な症状と生活への影響
- 強いかゆみ、発疹、乾燥、黒ずみ、腫脹、水疱
- 睡眠不足・集中力低下・自己肯定感の低下につながりやすい
西洋医学の見解と課題
- 皮膚バリア低下/IgE反応/セラミド異常などを背景に炎症を説明
- 対処:保湿・ステロイド外用・抗ヒスタミン等(症状コントロールが中心)
- 長期化しやすく、薬中止でぶり返す・副作用への懸念が残る
東洋医学の捉え方(五臓・気血水)
肺(肌をつかさどる)
- 肌の潤いとバリアに関与。呼吸と皮膚は表裏の関係
- 花粉症・鼻炎・咳との関連も
肝・腎(解毒・排泄)
- 肝は解毒、腎はろ過・代謝の要
- 内臓機能低下で毒素処理が追いつかず、皮膚から外へ出やすい
脾(消化吸収)
- 食の偏り→湿や痰を生みやすく、炎症を長引かせる
巡りの視点:気・血・水
- 不通即痛:巡りが滞ると痛みやかゆみ・発赤が生じやすい
- 瘀血/水滞のケアで炎症の波を小さく
皮膚は身体のゴミ捨て場
- 排泄ルート(便・尿・汗)が詰まると皮膚に症状が出やすいという古典的視点
鍼灸による体質改善(経絡治療)
アプローチ
- 四診法(望・聞・問・切)で体質と生活因子を丁寧に把握
- 経絡治療:肺・肝・腎・脾の働きを底上げし、気血水の巡りを整える
- 使い捨ての細い鍼/国産もぐさで、やさしい刺激と衛生管理
期間の目安と進め方
- 目安:3ヶ月〜半年(個人差あり)
- 皮膚の回復サイクルに合わせ、無理なく段階的に体質改善
生活と食養生(入浴・スキンケア)
食事
- 白砂糖・菓子・添加物・アルコール・油物を控える
- 温かい和食中心/よく噛む/腹八分目
- 便と尿のリズムを整え、排泄ルートを確保
入浴・スキンケア
- 洗浄はやさしく短時間・よくすすぐ・刺激の強い洗剤は避ける
- 入浴後はすぐ保湿(擦らず押さえる)
肌を休める
- 休日はメイク・強いクレンジングをお休みして回復時間を確保
- 衣類は肌触りの良い素材を選ぶ
睡眠・ストレス
- 日付が変わる前の就寝を目標に自律神経を整える
- 深い呼吸・軽い運動・入浴でリラックス
薬との併用方針
- 急性期は医師の指示に従い薬で炎症コントロール
- 鍼灸で体質改善を進めながら、医師と相談の上で徐々に薬量の見直しを検討
料金について
初回:5,500円(税込)
2回目以降:5,000円(税込)
院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり・腰痛をはじめ、アトピーや蕁麻疹など皮膚症状、顔面神経麻痺、潰瘍性大腸炎、耳管開放症などの慢性疾患を中心にはり治療を行っています。