肩の夜間痛で眠れない方へ
肩の夜間痛で眠れない夜を過ごし、湿布や痛み止めを使ってもなかなか改善しないとお悩みではありませんか? もし、1か月以上も痛みが続いているのであれば、それは東洋医学的なアプローチが必要なサインかもしれません。
本記事では、東洋医学の視点から見た肩の夜間痛の原因と、自宅でできる効果的な対処法をわかりやすく解説します。

なぜ湿布や痛み止めで肩の夜間痛が治らないのか?
多くの病院や施術所では、肩の夜間痛を「炎症」が原因であると捉える西洋医学的な視点で治療が行われます。 そのため、炎症を抑える目的で湿布や消炎鎮痛剤が使われることが一般的です。
ただし、それでも改善しないケースは少なくありません。 特に、夜になると痛みが強くなり、眠れないほどつらい方は、単に炎症だけでは説明しきれない場合があります。
このようなケースでは、東洋医学の視点から体を見直すことが大切です。

東洋医学では「不通則痛」と考えます
東洋医学では、肩の痛みの原因を 「不通則痛(ふつうそくつう)」 と考えます。
つまり、血流や気の流れが悪くなり、肩の周囲で滞りが起きているから痛みが出る、という考え方です。
このような状態に対して、冷やすことばかりを続けると、かえって流れが悪くなり、痛みが長引いてしまうことがあります。

「夜に痛む」のは流れが悪い証拠
肩の夜間痛がある方に、ぜひ確認していただきたいポイントがあります。
- 昼間の活動時は痛みが少し楽になる
- 入浴後に痛みがやわらぐ
これらに当てはまる場合、原因は「不通則痛」にある可能性が高いといえます。 昼間は体を動かすことで循環が良くなり、入浴も体を温めて流れを改善します。
一方、就寝中は体を動かさず、気温も下がりやすいため、流れが滞って痛みが強く出やすくなります。

患部を温める
東洋医学的な原因による肩の夜間痛では、冷やすのではなく 温めて流れを良くすることが大切です。
貼るタイプのカイロや蒸しタオルなどを活用し、肩まわりが冷えないように意識してみてください。 特に、夜になると痛みが強くなる方は、寝る前に肩を温めておくことが有効です。

寝る姿勢を工夫する
痛い方の肩を下にして寝ると、肩が圧迫されてさらに流れが悪くなり、夜間痛が強くなりやすくなります。
そのため、痛い方の肩を上にして寝ることが大切です。 必要に応じて、抱き枕やクッションを使って腕の位置を安定させると、肩への負担を減らしやすくなります。

漢方薬「桂枝加朮附湯」を試す
桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)は、体を温めて流れを良くする方向に働く漢方薬として知られています。 肩の夜間痛が冷えや循環不良と関係している場合、選択肢のひとつになります。
市販で手に入ることもありますが、体質との相性があるため、まずは無理のない範囲で試しつつ、必要に応じて専門家に相談するのが安心です。

根本改善を目指すなら、東洋医学一筋の鍼灸を
セルフケアだけでは改善が難しい場合は、専門的な鍼灸施術が有力な選択肢になります。 肩だけをみるのではなく、全身の流れを整えながら、なぜ夜に痛みが出るのかという根本から見直していくことが大切です。
良い鍼灸院を選ぶポイントは、「鍼灸専門」であり、「東洋医学一筋」であることです。 その場しのぎではなく、繰り返さない体づくりを目指したい方は、一度ご相談ください。
肩の夜間痛を、肩だけの問題として終わらせず、全身の状態から丁寧にみていきます。
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院長プロフィール
中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長。
「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり、腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など、原因不明・治療法が限られる慢性疾患を中心にはり治療を行っています。
