札幌で耳鳴りの鍼灸なら東洋中村はり灸院

東洋中村はり灸院

繰り返す耳鳴りを、札幌の鍼灸で根本から。

耳鳴りは、耳だけの問題ではありません。

耳の奥で鳴り続けるキーンという音。夜になると際立つジーという響き。目に見えない症状だからこそ、周囲に理解されず、一人で抱え込んでいる方がとても多い症状です。

耳鼻科で検査を受けても「原因不明」と言われ、薬をもらって帰る。飲んでいる間はいくらか紛れても、やめれば元に戻る。そんな経過をたどってこられた方が、当院にはよくいらっしゃいます。

東洋医学は、原因を耳の中だけに探しません。冷え、頻尿、腰のだるさ、眠りの浅さ、肩の張り——耳鳴りと一緒に抱えているそれらの不調こそが、根に手を入れるための手がかりになります。体全体の状態を確認し、耳鳴りを起こしている土台から整えていくのが、当院の鍼灸治療の考え方です。

耳鳴りへの鍼灸施術|脈診で全身の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

こんなお悩みはありませんか

  • 耳の奥でキーン・ピーという高い音が鳴り続けている
  • セミの鳴き声のようなジーという音が一日中している
  • ゴーという低い音が、疲れた日の夕方から夜にかけて強くなる
  • 耳鳴りが気になって眠れない。眠れない日ほど音が大きくなる
  • 耳鼻科で検査を受けたが「原因不明」と言われ、薬を出されただけだった
  • 薬を飲んでいる間は紛れるが、やめると元に戻ってしまう
  • 耳鳴りと一緒に、冷え・頻尿・腰のだるさ・肩こり・高血圧も抱えている
  • 冬になると、寒い日になると、音が強くなる気がする

耳鳴りは、周囲から見えません。だからこそ「気にしすぎ」「そのうち慣れる」と言われ、誰にも分かってもらえないまま年単位で抱え込んでしまう方が少なくありません。

けれど、上に挙げた項目のいくつかに当てはまるなら、それは体があなたに送っているサインです。耳鳴りだけが単独で鳴っているのではなく、冷えや眠りの浅さ、腰のだるさと同じ根から出ています。その根に手を入れることが、東洋医学の鍼灸治療の役割です。

耳鳴りへの鍼灸施術|腹診でお腹の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

耳鳴りとはどんな症状か

耳鳴りとは、周囲で実際には音が鳴っていないのに、耳の奥で音が聞こえ続ける状態のことをいいます。キーン・ピーという高い金属音、ゴーという低い音、セミの声のようなジーという音、波や風のような音——聞こえ方は人によってさまざまです。

音が聞こえる仕組みを簡単に振り返っておきます。外から入った音が鼓膜を振動させ、内耳の蝸牛(かぎゅう)に伝わり、そこで電気信号に変換されて聴神経から脳へ届き、はじめて「音」として認識されます。耳鳴りは、この音の通り道のどこかに不具合が起きているサインと考えられています。

音の質は、体の状態を知る手がかりになる

耳鳴りというと「うるさい音が鳴っている」とひとくくりにされがちですが、東洋医学ではその音の質と、強くなる時間帯を非常に重視します。高い音と低い音では、背景にある体の状態が違うからです。

キーンという高い音が響き、のぼせやほてり、寝つきの悪さ、血圧の高さを伴う方。ゴーという低い音が、下半身の冷えや頻尿、腰のだるさとともに現れる方。疲れた日だけ音が強まり、休むと軽くなる方。ストレスの強い時期に限って大きくなる方。同じ「耳鳴り」でも、体の中で起きていることは別物です。だからこそ、当院はまずお話を丁寧に伺うところから始めます。

放置するほど、輪が閉じていく

飛行機に乗ったときのような一時的な耳鳴りは生理的な範囲です。しかし慢性的に続く耳鳴りは、それ自体がストレスとなって眠りを妨げます。眠れなければ体は消耗し、消耗すればさらに音が強くなる。そして音を意識するほど脳は音に敏感になり、より大きく感じられるようになる——この輪の中に入ってしまうと、時間の経過とともに抜け出しにくくなります。

「そのうち治まるだろう」と様子を見ているうちに年単位になってしまう方が本当に多い症状です。気になり始めた段階でご相談いただくことが、いちばんの近道です。

耳鳴りへの鍼灸施術|手足のツボに鍼をしているようす|札幌 東洋中村はり灸院

耳鼻科・薬・マッサージで耳鳴りが繰り返す理由

「原因不明」と言われたあと、打つ手が限られる

耳鳴りを感じた方の多くは、まず耳鼻科を受診されます。しかし聴力検査やレントゲン・MRIまで受けても原因が特定できず、「原因不明」と告げられるケースが大半です。

原因が分からなければ、打てる手は症状を抑える薬物療法と、心理的なアプローチに限られます。薬は飲んでいる間だけ音を紛らわせても、耳鳴りを起こしている体の状態そのものには届きません。だからやめれば元に戻ります。心理療法にいたっては「耳鳴りに慣れる」ことが目標であり、鳴っているという事実は変わりません。

耳鼻科は「耳」を扱う専門機関である

そしてもうひとつ、決定的な見落としがあります。耳鼻科は、その名のとおり「耳」を扱う専門機関だということです。

耳鳴りに悩む方は、そのほとんどが高血圧・頻尿・足の冷え・腰痛・不眠を同時に抱えています。ところが西洋医学では、それぞれ内科・泌尿器科・整形外科・心療内科と窓口が分かれます。耳鳴りとの関係は、誰にも拾われないまま置き去りになります。

しかし東洋医学から見れば、これらはすべて「腎」の力の衰えという一つの根から出た枝葉です。耳は腎とつながり、腎は水分代謝と、体を温める力と、生命の根を担っています。だから腎が弱れば、耳鳴りと頻尿と冷えと腰痛が一緒に出てくる。ここを分けて扱っているかぎり、耳鳴りだけが取り残されます。

肩や首を揉んでも、数日で戻るのはなぜか

マッサージで一時的に楽になるのは、滞った気血がその場で少し動くからです。けれど、肩背部に気血が滞る原因——肝のはたらきの低下や、腎の弱り——を残したまま揉みほぐしても、数日で元の張りに戻ります。首から上への巡りが細れば、耳を養う気血もまた届きません。

耳だけを見るのをやめ、体全体の状態を確認したうえで、根本の弱りに手を入れる。遠回りに見えて、これが耳鳴りにはいちばん確かな道です。それこそが、東洋医学の鍼灸治療が耳鳴りに向いている理由です。

耳鳴りへの鍼灸施術|髪の毛ほどの細さの鍼を用いた施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

東洋医学から見た耳鳴りの原因 ― 耳は「腎」の窓

東洋医学では、耳鳴りの根本には「腎(じん)」の衰えがあると考えます。

ここでいう「腎」は、西洋医学の腎臓よりもずっと広い概念です。生命の素である「精」を貯え、体を温め、水分の代謝を担い、成長と老化のスピードを決める——いわば生命力の貯金箱にあたる臓腑です。そして東洋医学では古くから「腎は耳に開竅(かいきょう)する」——腎は耳に窓を開いている、と言われてきました。腎の状態は、耳にもっとも早く現れるのです。

腎が弱ると、耳鳴りだけでは終わりません。頻尿、腰のだるさ、下半身の冷え、抜けない疲れ、髪や肌の乾燥、めまい。これらが同時に現れるのは偶然ではなく、同じ根から出た枝葉です。耳鳴りの方に冷え性・夜間のトイレ・腰痛が重なりやすいのは、東洋医学から見ればごく自然なことなのです。

腎の弱りには、冷えるタイプと、のぼせるタイプがある

腎の力が落ちた状態を「腎虚(じんきょ)」といい、これは大きく二つに分かれます。

  • 腎陽虚(じんようきょ):体を温める「陽」の力が落ちた状態。下半身の冷え・頻尿・腰のだるさとともに、ゴーという低い音が現れやすい
  • 腎陰虚(じんいんきょ):体を潤す「陰」が不足した状態。潤いで抑えていた熱が上に昇り、のぼせ・ほてり・不眠とともに、キーンという高い音が現れやすい

同じ「腎虚」でも、冷えているのか、熱が昇っているのか。手の入れる方向が正反対になります。ここを取り違えると、良かれと思った施術がかえって症状を煽ってしまいます。

もうひとつの柱、「肝」と気血

腎とならんで耳鳴りに深く関わるのが「肝(かん)」です。肝には、気血を全身にくまなく巡らせる「疎泄(そせつ)」というはたらきがあります。ストレスが続くとこの機能が落ち、気血は肩・首・背中に滞ります。首から上への流れが細れば、耳を養う気血も足りなくなります。

また、そもそも耳を養っているのは、そこへ昇ってくる気と血です。疲労・睡眠不足・月経などで血が不足すれば、耳に届く分が減り、細いジーという音とめまい・立ちくらみが一緒に現れます。

腎の弱り、肝の滞り、気血の不足。あなたの耳鳴りがどこから来ているのか——次の項で、ご自身で見当をつけられる形にまとめました。

耳鳴りへの鍼灸施術|経絡治療による鍼灸施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

東洋医学から見た耳鳴りの4タイプ

東洋医学では、同じ耳鳴りでも体の状態によって手の入れ方を変えます。ご自身がどのタイプに近いか、当てはまる項目を数えながら読んでみてください。複数のタイプが重なっている方も少なくありません。

① 腎陽虚タイプ ― 冷えの腎虚

  • ゴー・ジーという低めの音が続く。疲れた日の夕方から夜に強くなる
  • 下半身・足先の冷えが強く、腰がだるい、腰痛がある
  • 夜中に何度もトイレに起きる(頻尿)
  • 朝から疲れが抜けず、体力の落ち込みを感じる
  • 冷えた日、湯冷めした日に耳鳴りが強まる感じがある

なぜそうなるのか。腎は生命の素を貯え、体を温め、水分代謝を担う臓腑です。その「温める力」が落ちた状態が腎陽虚で、胃腸が冷え、そこから下半身へと冷えが広がっていきます。耳は腎とつながっていますから、腎が弱れば耳鳴りが現れ、同時に頻尿・腰のだるさ・冷えも顔を出します。これらが重なるのは偶然ではありません。

どう手を入れるか。腎の経絡を補うことが軸になります。足の腎のツボにごく浅く鍼を当てて不足を補い、うつ伏せで腎兪・志室の反応を確認しながら短く鍼を入れ、内くるぶし周りの太渓・三陰交にお灸で温めます。耳だけを狙わず、体の芯の温める力を立て直すことで、音の大きさや気になる時間が少しずつ減っていきます。

② 腎陰虚・肝陽上亢タイプ ― のぼせの腎虚

  • キーン・ピーという高い金属音が響く
  • のぼせ・ほてりがあり、顔や頭は熱いのに足は冷える
  • 寝つきが悪い、夜中に目が覚める。眠れない日ほど耳鳴りが強い
  • 血圧が高め、目が充血する、イライラしやすい
  • 静かな夜、横になったときに音が際立って気になる

なぜそうなるのか。体を潤す「陰」が不足した状態が腎陰虚です。潤いで抑えていた熱が上に昇り、肝の陽気が過剰に高ぶる「肝陽上亢(かんようじょうこう)」を招きます。熱と気が頭部に集まるため、高い音・のぼせ・不眠・血圧の乱れがひとそろいで現れます。眠れないほど陰は消耗し、消耗するほど熱が昇る——耳鳴りが夜に強まり、それが不眠を呼ぶ悪循環は、ここから生まれています。

どう手を入れるか。腎の陰を補いながら、頭に昇った熱と気を下ろします。足元の太渓・三陰交を補い、上に偏った気を下半身へ引き戻すよう組み立てます。首の付け根や翳風あたりの張りにも軽く触れて緩めます。刺激が強いとかえって熱を煽るため、髪の毛ほどの細い鍼で静かに行うのが、このタイプの要点です。

③ 肝の疎泄が滞るタイプ ― ストレス・気の滞り

  • ストレスの強い時期、緊張した日に耳鳴りが大きくなる
  • 肩から背中にかけて強く張る、首すじがこる
  • イライラやため息が増え、気持ちが休まらない
  • 目が疲れやすい、月経前に不調が増える
  • 耳鳴りを意識すればするほど、音が大きく感じる

なぜそうなるのか。肝には、気血を全身にくまなく巡らせる「疎泄」というはたらきがあります。ストレスが続くとこの機能が落ち、気血の滞りが肩・背中・首に集中します。首から上への巡りが細れば、耳を養う気血も届きません。さらに耳鳴りそのものがストレスとなって脳が休まらず、音に過敏になって耳鳴りを増幅させる。この悪循環に入っている方が、とても多いのです。

どう手を入れるか。肝の経絡を整え、肩背部に固まった気血の滞りを流します。手足の遠くのツボから遠隔的にはたらきかけ、首まわりの天柱・翳風の反応を確認しながら緩めます。合谷など自律神経を落ち着かせるツボを組み合わせ、副交感神経が優位になる時間をつくることも大切にしています。

④ 気血不足タイプ ― 血虚

  • セミの鳴き声のような、細いジーという音が続く
  • 疲れた日・寝不足の日に音が強まり、休むと軽くなる
  • 立ちくらみ、顔色が青白い、ふわふわしためまい感がある
  • 眠りが浅く夢を多く見る、髪や肌が乾燥する
  • 月経の量が少ない、経血の色が薄い

なぜそうなるのか。耳を養っているのは、そこへ昇ってくる気と血です。疲労・睡眠不足・月経などで血が不足すると、頭部と耳に十分な気血が届かず、耳鳴り・めまい・立ちくらみ・浅い眠りが同時に現れます。このタイプは「音が大きい」というより、「休むと軽く、疲れると強い」という揺れ方をするのが特徴です。

どう手を入れるか。血をつくる土台である脾胃の力を高め、腎に蓄えられた生命力を補います。足三里・中脘・三陰交などを用い、鍼とお灸で気血を増やす方向に整えます。休息と睡眠を確保していただくことが、施術と同じくらい大きな意味を持つタイプです。

ご自身では判断がつかなくても、まったく問題ありません。当院では初回に時間をかけてお話を伺い、脈やお腹、背中の反応を手で確かめたうえで、どこに手を入れるべきかを組み立てます。

耳鳴りへの鍼灸施術|お灸による施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

札幌の冬と耳鳴り

東洋医学では、冬は「腎」がもっとも弱りやすい季節とされます。冷えは腎の大敵であり、外から入り込む冷え——寒邪(かんじゃ)——は真っ先に腎を侵すと考えられてきました。半年近く冬が続く札幌は、腎にとって一年でいちばん厳しい土地だといえます。

耳は腎とつながっています。ですから「冬になると耳鳴りが強くなる」「寒い日は音が大きい気がする」という実感は、決して気のせいではありません。

札幌には、腎を削る要素が重なる

  • 雪かき・凍結路面での踏ん張り:腰は腎の宿る場所です。冬のあいだ腰に負担をかけ続ける生活は、そのまま腎を消耗させます。腰のだるさと耳鳴りは、同じ根でつながっています
  • 日照時間の短さ:東洋医学では、冬に太陽の光を浴びることが腎を養う秘訣とされます。札幌の冬は日が短く、外に出る機会も自然と減ります
  • 屋内外の激しい寒暖差:暖房の効いた室内と氷点下の屋外を行き来する生活は、気の巡りを乱します
  • 上に熱、下に冷え:暖房で頭ばかりが火照り、足元は冷えたまま。この状態は、キーンという高い耳鳴りをいっそう響かせます

札幌で耳鳴りに悩む方に、冷え・腰痛・頻尿・眠りの浅さが重なりやすいのは、こうした土地の条件と無関係ではありません。

ただ、これは悪い話ばかりではありません。季節や時間帯によって耳鳴りの強さが変わる方は、鍼灸で変化が出やすいタイプだと考えられています。冬に強まる耳鳴りは、それ自体が「腎の弱りが関わっている」という手がかりであり、手の入れどころがはっきりしているということでもあるのです。

耳鳴りへの鍼灸施術|全身のバランスを整える鍼灸施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

当院の鍼灸アプローチ

四診法でお体の状態を確かめる

当院では施術の前に、東洋医学に伝わる「四診法(ししんほう)」でお体の状態を確認します。顔色や姿勢を見る(望診)、声の調子を聞く(聞診)、お話を伺う(問診)、脈やお腹・背中に触れる(切診)。この四つを組み合わせて、耳鳴りの背景にあるものを探ります。

耳鳴りの方に伺うのは、耳のことばかりではありません。音の質と強くなる時間帯、足元の冷え、夜のトイレの回数、腰のだるさ、眠りの深さ、月経の状態。一見関係のなさそうなこれらの情報が、腎なのか肝なのか、冷えなのか熱なのかを見分ける決め手になります。

経絡治療で、体質の側から整える

当院の鍼灸治療の核は「経絡治療(けいらくちりょう)」です。経絡とは気血が流れる通り道で、その上に点在するのがツボ(経穴)です。腎の経絡を補い、肝の滞りを流し、上に昇った熱を下ろす。耳という一点ではなく、全身を流れる巡りの側から立て直していきます。

大切なのは、タイプによって手を入れる方向が正反対になるということです。冷えの腎虚には温める力を補い、のぼせの腎虚には昇った熱を下ろす。同じ耳鳴りに同じ施術を当てはめることはしません。

標治法ではなく、本治法を軸に

鍼灸には、症状の出ている場所を狙う「標治法」と、症状を起こしている根本にはたらきかける「本治法」があります。当院が軸に据えているのは本治法です。耳に鍼を刺すことは基本的にありません。手足のツボにごく浅く触れる程度の鍼で、体の内側から整えていきます。

「音を消す」ことだけを目標にはしません。眠れるようになる。足元が温まる。夜中に起きる回数が減る。そうして体の土台が整っていく過程で、音が小さくなり、気にならない時間が増えていく。これが耳鳴りの改善のたどり方です。

痛みの少ない、静かな施術

当院で使う鍼は髪の毛ほどの細さで、すべて滅菌済みの使い捨て(ディスポーザブル)です。刺激が強いとかえって熱を煽り、音を大きくしてしまうことがあるため、必要に応じて「刺さない鍼」で対応する場面もあります。お灸もじんわりと温かい程度で、熱さを我慢していただくことはありません。「鍼は痛そう」と身構えておられる方こそ、一度受けてみていただきたいと思っています。

耳鳴りへの鍼灸施術|院内・施術ベッドのようす|札幌 東洋中村はり灸院

耳鳴りに用いる主なツボとセルフケア

当院が耳鳴りの施術でよく用いるツボを挙げます。なぜそのツボなのかまで知っていただくと、ご自宅でのケアも変わってきます。ツボ押しは「痛気持ちいい」程度で十分です。強く押しすぎないでください。

翳風(えいふう)

位置:耳たぶの後ろにある骨のでっぱりの先端の、少し前。押すと痛気持ちいいくぼみがあります。

なぜこのツボか:耳のすぐ後ろにあり、耳の不調全般に古くから用いられてきたツボです。耳まわりの気血の滞りを動かし、しつこい耳鳴りに使います。髪を乾かすときにドライヤーの温風を当てて温めるだけでも、日々のケアになります。

太渓(たいけい)

位置:内くるぶしの頂点とアキレス腱の間の、くぼみ。

なぜこのツボか:腎の力がもっとも集まるツボです。腎が弱ると耳鳴り・頻尿・腰のだるさ・下半身の冷えが現れるため、耳鳴りの根に手を入れるには外せません。体の水の巡りと血の巡りを立て直し、抜けない疲れを底上げします。

腎兪(じんゆ)

位置:腰の高さで、背骨から指2本分ほど外側。腰に手を当てたとき、親指が届くあたりです。

なぜこのツボか:腎の気が背中に注ぐツボで、腎虚タイプの耳鳴りの要です。腰のだるさ・冷え・頻尿を抱える方は、ここが硬い、あるいは押すと力なく沈むことが多い場所です。当院では隣の志室(ししつ)とあわせて反応を確かめながら用います。カイロで温めるセルフケアにも向きます。

合谷(ごうこく)

位置:手の甲側、親指と人差し指の骨が交わる手前のくぼみ。

なぜこのツボか:自律神経を落ち着かせ、全身のバランスを調える万能のツボです。ストレスで耳鳴りが大きくなる方、音が気になって脳が休まらない方に向きます。痛気持ちいい強さで、ゆっくり押し揉みしてください。強く押しすぎないことが大切です。

三陰交(さんいんこう)

位置:内くるぶしの頂点から指4本分ほど上、すねの骨のきわ。

なぜこのツボか:肝・脾・腎の三つの経絡が交わるツボです。血を増やし、冷えを取り、ホルモンの揺らぎを整えます。耳鳴りに冷え・月経の乱れ・浅い眠りが重なる30〜50代の方には、施術でもセルフのお灸でもよく用いる要所です。

日常で心がけていただきたいこと

  • 足元を温め、頭を冷ます:靴下や湯たんぽで足を温めるだけでも、上に偏った気は下りやすくなります。特に札幌の冬は、暖房で頭だけが火照りがちです
  • 腰を冷やさない:腰は腎の宿る場所です。カイロや腹巻きで腰を温めることは、そのまま耳へのケアになります
  • 眠りを削らない:睡眠不足は、腎と血を直接すり減らします。耳鳴りのある方にとって、休むことは施術と同じくらい重要です
  • 音を追いかけすぎない:「今どのくらい鳴っているか」を確かめるほど、脳は音に敏感になります。意識をほかへ向ける時間をつくってください
耳鳴りへの鍼灸施術|鍼灸施術を受けているようす|札幌 東洋中村はり灸院

改善の目安と通院ペース

耳鳴りは、経過が長引くほど時間がかかる症状です。

週1回の通院を基本とし、6〜8回(約2か月)で改善の手応えを感じ始め、3〜4か月の継続で体質から変わってくるのが一般的な目安です。

変化は「音が消える」より先に、別の形で現れる

耳鳴りの改善は、ゆるやかに進みます。そして多くの場合、「音が小さくなった」より先に、「眠れるようになった」「気にならない時間が増えた」「足元が温かい」「夜中に起きなくなった」という形で現れます。腎や気血の土台が整いはじめたサインです。ここを見落とさずに続けていただくことが大切です。

変化が出やすい方

  • 症状の経過年数が比較的短い方
  • 50代以下の方
  • 時間帯や季節によって耳鳴りの強さが変わる方

一方で、70〜80代で長年の重い耳鳴りを抱えている場合は、変化が出るまでに相当の期間を要することがあります。

正直にお伝えすると、東洋医学の鍼灸でも耳鳴りは決して簡単な症状ではありません。それでも、対症療法とは違って根本の弱りに手を入れられる分、改善が見込める余地は確かにあります。諦める前に、まずは現在のお体の状態を確認させてください。

耳鳴りへの鍼灸施術|脈診で全身の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

よくあるご質問

Q. 耳鼻科に通いながら鍼灸も受けられますか。薬をやめる必要はありますか。

併用していただけます。鍼灸は薬を使わないため、現在の通院や服薬を続けたまま受けていただけます。薬をやめるかどうかは処方した医師の判断ですので、当院から中止をお勧めすることはありません。薬で音を抑えながら、その間に体の根本を整えていく——という組み立てで通われる方が多くいらっしゃいます。

Q. 耳鼻科で「原因不明」と言われました。それでも鍼灸で変わりますか。

耳鳴りは、検査で原因が特定できないことのほうが多い症状です。東洋医学は、原因を「耳の中」だけに探しません。冷え・頻尿・腰痛・眠りの浅さといった、あなたが同時に抱えている不調こそが手がかりになります。それらを一つの体の状態として確認し、腎や肝の弱りに合わせて鍼灸治療で整えていきます。原因不明と言われた方こそ、東洋医学の得意とする領域です。

Q. 耳鳴りが始まって10年以上経ちます。今からでも間に合いますか。

正直にお伝えすると、経過年数が長いほど時間はかかります。特に70〜80代で長年の重い耳鳴りを抱えている場合、変化が出るまでに相当の期間を要することがあります。一方で、経過が比較的短い方、50代以下の方、そして時間帯や季節によって音の強さが変わる方は、変化が出やすい傾向があります。10年以上の方でも、体質が整うにつれて音が小さくなったり、気にならない時間が増えていく方はいらっしゃいます。まずは現在のお体の状態を確認させてください。

Q. キーンという高い音とゴーという低い音では、施術が変わりますか。

変わります。のぼせ・ほてり・眠りの浅さ・高血圧を伴うキーンという高い音は、腎の潤いが減って熱が上に昇っている状態(腎陰虚・肝陽上亢)と考えます。下半身の冷え・頻尿・腰のだるさを伴う低い音は、腎の温める力が落ちた状態(腎陽虚)です。前者は上に昇った熱を下ろし、後者は芯を温める——方向が正反対になります。音の質は、体の状態を知る大切な手がかりです。

Q. 鍼は痛くありませんか。耳に鍼を刺すのですか。

当院で使う鍼は髪の毛ほどの細さで、すべて滅菌済みの使い捨て(ディスポーザブル)です。耳に鍼を刺すことは基本的にありません。当院が軸に据えているのは、症状の出ている場所を狙う標治法ではなく、耳鳴りを起こしている根本にはたらきかける本治法です。手足のツボにごく浅く触れる程度の鍼を用いることが多く、「刺さない鍼」で対応する場面もあります。

Q. 何回くらい通えばよいですか。

週1回の通院を基本とし、6〜8回(約2か月)で改善の手応えを感じ始め、3〜4か月の継続で体質から変わってくるのが一般的な目安です。耳鳴りは変化がゆるやかに出ることが多く、「音が小さくなった」より先に「眠れるようになった」「気にならない時間が増えた」という形で現れるのが特徴です。

Q. 耳鳴りのせいで眠れません。不眠も一緒に相談できますか。

もちろんです。むしろ、切り離さずに扱うべき症状です。眠れないことで体は消耗し、消耗が耳鳴りを強め、強い耳鳴りがまた眠りを妨げる——この輪を断つには、両方に同時に手を入れる必要があります。冷え・腰痛・頻尿・肩こりなども同じです。耳鳴りが軽くなるにつれ、それらも一緒に楽になっていく方が少なくありません。

Q. 札幌は冬に耳鳴りがひどくなる気がします。気のせいでしょうか。

気のせいではないと考えています。東洋医学では冬は腎がもっとも弱りやすい季節とされ、耳は腎とつながっています。外からの冷え(寒邪)、雪かきや凍結路面で腰にかかる負担、日照時間の短さ、暖房による上半身の火照りと足元の冷え——札幌の冬には腎を削る要素が揃っています。そして、季節によって音の強さが変わる方は、鍼灸で変化が出やすいタイプでもあります。冬に強まるという実感は、手がかりとして大切にしてください。

耳鳴りへの鍼灸施術|腹診でお腹の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

耳鳴りを我慢し続けるのは、もう終わりにしませんか

キーンという音が頭の中に居座り、眠れない夜が続く。「原因不明」と言われたまま、仕方ないと諦めてしまっている方も多いのではないでしょうか。

札幌の東洋中村はり灸院では、耳鳴りの根本にある「腎の弱り」「肝の滞り」「気血の不足」に目を向け、経絡治療を軸とした鍼灸治療で体の内側から整えていきます。冷え・頻尿・腰のだるさ・眠りの浅さも、切り離さずに一緒に扱います。耳鼻科で変わらなかった方こそ、一度ご相談ください。

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東洋中村はり灸院(札幌)のご案内

住所
〒005-0004 北海道札幌市南区澄川四条3丁目2-7 Betula澄川
アクセス
地下鉄南北線「澄川駅」より徒歩4分(地図
受付時間
10:00〜20:00/定休日 水曜
料金
初回 5,500円(四診+鍼灸施術)/2回目以降 5,000円(料金の詳細
ご予約
完全予約制。LINEより24時間受付
耳鳴りへの鍼灸施術|手足のツボに鍼をしているようす|札幌 東洋中村はり灸院
耳鳴りへの鍼灸施術|髪の毛ほどの細さの鍼を用いた施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

院長プロフィール

東洋中村はり灸院 院長 中村麻人

中村 麻人(なかむら あさと)

札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。

「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、腰痛、肩こりをはじめ、坐骨神経痛・生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など、原因不明・治療法が限られる慢性疾患を中心にはり治療を行っています。

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