札幌でめまいの鍼灸なら東洋中村はり灸院

東洋中村はり灸院

繰り返すめまいを、札幌の鍼灸で根本から。

ぐるぐる、ふわふわ、立ちくらみ。検査で「異常なし」と言われためまいにこそ、東洋医学の鍼灸は力を発揮します。

視界が回って起き上がれない。雲の上を歩いているようで、地に足がつかない。立ち上がった瞬間、目の前が暗くなる——めまいは、その日の予定も気力も静かに奪っていきます。しかも「いつ起きるか分からない」という不安が、外出そのものを遠ざけてしまいます。

薬でいったん抑えても、やめれば戻る。それは、めまいを繰り返させている体の内側の働きの低下に、まだ手が届いていないからです。東洋医学は、その見えない部分——気・血・水のめぐりと、肝や腎のはたらき——を立て直すことを目的としています。

めまいへの鍼灸施術|脈診で全身の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

こんなお悩みはありませんか

  • 頭を動かした瞬間、視界がぐるぐる回る
  • ふわふわして地に足がつかない感覚が、一日中続いている
  • 立ち上がるとクラッとして、目の前が暗くなる
  • めまいと一緒に、吐き気・耳鳴り・耳がふさがった感じがある
  • 雨や雪が降る前、低気圧が近づくと決まって調子が悪くなる
  • 病院で検査をしても「異常なし」としか言われない
  • 薬を飲めば楽になるが、やめるとまた戻る。量が増えてきた
  • いつ起きるか分からず、外出そのものが怖くなってきた

めまいは「たいしたことのない症状」では決してありません。ひどいときは立ち上がることも、仕事も家事もままならず、ただ横になってやり過ごすしかない。そのつらさは外からは見えず、人に説明することもできません。

当院には、耳鼻科や内科を回っても変化がなく、最後にたどり着いたという方が多くいらっしゃいます。検査で原因が見つからないのは、あなたの不調が気のせいだからではありません。西洋医学の検査が映し出すものと、めまいを起こしている体の状態とが、そもそも別のものだからです。

めまいへの鍼灸施術|腹診でお腹の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

めまいの種類と、まず医療機関へ行くべきサイン

私たちが姿勢を保っていられるのは、耳(内耳)・目・体(筋肉や関節の感覚)という三つの経路から届く情報を、脳が突き合わせているからです。この三つが食い違ったとき、あるいは突き合わせる働きそのものが乱れたとき、人はめまいを感じます。まずは、ご自分のめまいがどう出ているかを確かめてみてください。

ぐるぐるするめまい(回転性)

視界が回転し、天井や景色が流れて見えるタイプです。寝返り・振り向き・上を向くなど、頭の位置を変えた瞬間に強く出るのが典型で、吐き気を伴うことも少なくありません。病院では良性発作性頭位めまい症やメニエール病と診断されることが多いめまいです。

ふわふわするめまい(浮遊性)

雲の上を歩いているような浮遊感が、だらだらと続くタイプです。朝と夕方で差がある、季節や天気で波がある——そうした変動があるなら、脳や耳が壊れているのではなく、体の働きが落ちていることの表れだと東洋医学は考えます。耳鳴りや耳閉感を伴う方が多くいらっしゃいます。

クラッとするめまい(立ちくらみ)

立ち上がった瞬間に目の前が暗くなる、朝どうしても起きられない。動悸や息切れ、疲れやすさを伴うことが多く、貧血を指摘された経験のある方もいます。体を動かすエネルギーそのものが足りていないサインです。

まず医療機関へ。ふわふわ感が24時間途切れず続く、これまで経験したことのない強い頭痛を伴う、言葉が出にくい、手足に力が入らない・しびれる、ろれつが回らない——こうした症状があるときは脳の疾患の可能性があります。鍼灸より先に、必ず医療機関を受診してください。検査を受けたうえで「異常なし」と言われたのであれば、そこからが東洋医学の出番です。

めまいへの鍼灸施術|手足のツボに鍼をしているようす|札幌 東洋中村はり灸院

なぜ薬でもマッサージでも、めまいは繰り返すのか

検査は「構造の異常」しか映さない

病院の検査は、姿勢を保つ仕組みの部品——内耳の耳石、前庭、脳——に壊れた箇所がないかを探すためのものです。MRIにもレントゲンにも血液検査にも、映るのは形と数値だけ。気血水のめぐりの悪さや、肝・腎のはたらきの低下といった「機能の低下」は、そこには決して映りません。だから「異常なし」と言われるのです。検査が不十分なのではなく、探しているものが違うのです。

薬は、いま起きている現象への対処

異常が見つからない以上、処方されるのは症状を抑える薬になります。抗めまい薬、吐き気止め、抗不安薬。メニエール病と診断されれば、内リンパの水を減らす利尿剤や炎症を抑えるステロイド剤。良性発作性頭位めまい症であれば、耳石を三半規管の外へ戻す処置。どれも、いま起きている現象への対応としては理にかなっています。

けれど——耳石を戻しても、耳石が動きやすい体そのものは変わっていません。良性発作性頭位めまい症が再発しやすいのは、そのためです。利尿剤で水を抜いても、水が滞る体質は残ったままです。飲めば楽になり、やめれば戻る。だんだん量が増えていく。多くの方がたどるこの道筋は、めまいの本体にまだ手が届いていないことの裏返しです。

マッサージも同じ構図をたどる

首や肩の緊張をゆるめれば、頭への血のめぐりは一時的によくなり、確かに軽くなります。けれど、その緊張をつくり出している肝のはたらきの低下や、気血そのものの不足は手つかずのまま残る。だから数日で元に戻ります。しかも、めまいの最中に首を強く動かしたり押したりする刺激は、かえって症状を誘発しかねません。

標治法と本治法——当院がまず行うこと

東洋医学は施術を二つに分けて考えます。標治法(ひょうちほう)は、症状の出ている場所を直接ねらう対症的な方法。本治法(ほんちほう)は、症状が出てくる背景そのものを解消する方法です。薬もマッサージも標治法にあたります。

当院がまず行うのは本治法です。めまいを起こしている体の内側の働きの低下——肝が虚しているのか、腎が虚しているのか、水が滞っているのか、気血が足りていないのか。それを確かめ、そこを補うところから始めます。

めまいへの鍼灸施術|髪の毛ほどの細さの鍼を用いた施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

東洋医学から見た、めまいの本当の原因

東洋医学は、めまいを「耳や脳という部品の故障」とは捉えません。体全体をめぐる「気・血・水」のバランスが崩れ、五臓のはたらきが落ちていること——それがめまいの根本にあると考えます。

気は体を動かすエネルギー、血は体を潤し栄養するもの、水は体をうるおし冷ますもの。この三つが十分な量で、滞りなくめぐっていれば、頭は正しく養われ、姿勢を保つ働きは乱れません。逆にどれかが不足するか、どこかで滞れば、頭を養う力が届かなくなる。それがめまいです。

そして、気血水を生み、めぐらせているのが五臓です。めまいに深く関わるのは次の三つです。

  • ——血を全身にくまなく行き渡らせる「疎泄(そせつ)作用」を担う。ストレスや目の使いすぎで疎泄が落ちると気が滞り、頭部へのめぐりが乱れてぐるぐる回る回転性のめまいになります。滞りは肩と背中に集中し、月経の不調・爪の変化・末端の冷えを伴います。
  • ——体の水をつかさどり、生命エネルギーを貯蔵する。そして耳と深くつながる。加齢・過労・冷えで腎が不足すると水のめぐりが乱れ、耳の奥に水が滞ってふわふわする浮遊性のめまい・耳鳴り・耳閉感が生じます。女性は50歳前後で腎の力が大きく減るとされ、更年期にめまいが始まる方が多いのはそのためです。
  • ——飲食物から気血をつくり出す源。脾が弱る、あるいは月経過多などで血を消耗すると、頭を養う気血そのものが足りなくなり、立ち上がった瞬間にクラッとする立ちくらみが起こります。

ここに、体内の水が滞った状態である水滞(すいたい)が加わります。気圧が変われば体内の水の循環バランスは崩れ、余分な水が内耳に停滞して回転感・吐き気・耳閉感を生みます。メニエール病で説明される「内リンパ水腫」と、東洋医学の水滞は、同じ現象を別の言葉で言い表したものと考えることができます。

めまいだけを切り離さず、腰痛・冷え・月経の不調・耳鳴り・眠りの浅さといった一見無関係な症状もあわせて伺うのは、それらが同じ一つの根から出ていることが多いからです。根を補えば、めまいと一緒にそれらも軽くなっていきます。東洋医学が「森を見て木を治す」と言われるのは、このためです。

めまいへの鍼灸施術|経絡治療による鍼灸施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

あなたのめまいはどのタイプか——東洋医学の4分類

東洋医学は、めまいを一括りにしません。どの臓のはたらきが落ちているかによって、大きく四つのタイプに分けて考えます。当てはまる項目を追いながら、ご自分がどれに近いか確かめてみてください。めまいの「出かた」だけでなく、めまい以外の症状が、タイプを見分ける決め手になります。

肝タイプ|ぐるぐる回る、回転性のめまい

  • 視界がぐるぐる回る。天井や景色が回転して見える
  • 寝返り・振り向き・上を向くなど、頭の位置を変えた瞬間に強く出る
  • 月経痛・月経不順・子宮筋腫・卵巣嚢腫など、婦人科の不調を併せ持つ
  • 手足の末端が冷える。爪が割れる・でこぼこする・筋が入る
  • イライラしやすく、ストレスがかかった時期にめまいが増える。肩や背中がガチガチに張る

頭を動かした瞬間に景色が回転するのは、肝の疎泄作用が落ちて気が滞り、頭部へのめぐりが乱れているためです。肝は筋・爪・婦人科・末端の冷えとつながっているため、これらの不調が並んでいるかどうかが見分ける決め手になります。

アプローチ:肝の経絡を用いた本治法が中心です。まず足の肝経のツボに鍼を触れさせるだけで不足を補い(この段階では刺しません)、気血の滞りが集まる肩背部へは遠隔のツボからはたらきかけます。うつ伏せで肝兪・胆兪などの背部のツボに、反応を確かめながらごく浅く鍼を用い、最後にめまいの特効穴である顖会(しんえ)にお灸を添えます。

腎タイプ|ふわふわする、浮遊性のめまい

  • 雲の上を歩いているような浮遊感が続き、地に足がつかない
  • 耳鳴り・耳がふさがった感じ(耳閉感)・聞こえにくさを伴う
  • 腰が重だるい。下半身が冷える。夜中にトイレで起きる
  • 血圧が安定しない(低い日と高い日がある)
  • 更年期の時期と重なって出てきた。年々ひどくなってきた

腎が不足すると水のめぐりが乱れ、耳の奥に水が滞ってふわふわ感が生じます。耳の症状と、腰・下半身の冷えが同時に出ているなら、腎タイプと考えてまず間違いありません。

アプローチ:腎のはたらきを高めることが軸になります。腎の原穴である太谿(たいけい)や、腎兪・志室といった腰背部のツボに反応を確かめながらはたらきかけ、体の芯の力を底上げしていきます。腎虚には、のぼせが出やすいタイプと冷えが出やすいタイプがあり、どちらなのかを脈やお腹に触れて確かめたうえで、ツボを選び分けます。

水滞タイプ|天気・気圧で崩れるめまい

  • 雨や雪の前、低気圧が近づくとめまいが出る/ひどくなる
  • めまいと一緒に、強い吐き気や嘔吐感がある
  • 頭が重い。体がむくむ。体が重だるい
  • 耳がふさがった感じがある。メニエール病と病院で診断されたことがある
  • 冷たい飲み物をよく摂る。汗をあまりかかない

気圧が変わるたびに体内の水の循環バランスが崩れ、余分な水が内耳に停滞して、回転感・吐き気・耳閉感となって表面化します。水をさばくのも腎の役目ですから、腎の力が落ちるほど天気に振り回されやすくなります。「天気予報より自分の体のほうが当たる」という方は、このタイプです。

アプローチ:水のめぐりを立て直すことを目標にします。腎の力を補いながら、水の代謝に関わるツボを用いて、体に溜まった余分な水を動かしていきます。同時に、外気の変化に対応する力(東洋医学では「肺」が担うと考えます)も整えることで、天気に左右されにくい体をつくっていきます。

気血不足タイプ|立ちくらみ、クラッとするめまい

  • 立ち上がった瞬間にクラッとする。目の前が暗くなる
  • 朝がとにかくつらく、なかなか起きられない
  • 動悸・息切れがする。少し動くとすぐ疲れる
  • 顔色が白い。唇や爪の色が薄い。爪がもろい
  • 月経量が多い。食事が不規則。貧血を指摘されたことがある

頭を養う気血そのものが足りず、立ち上がった瞬間に脳へ届く気血が追いつかずクラッとします。気虚はよく「ガソリン不足の車」に例えられます。朝、エンジンがかからない——このタイプは、体が壊れているのではなく、動き出す力が足りないのです。

アプローチ:脾のはたらきを補い、気血をつくる力そのものを底上げします。三陰交(さんいんこう)や足三里といったツボにお灸を重ね、めぐりを整えていきます。抑え込むのではなく「足りないものを補う」施術ですので、体が本来のエネルギーを取り戻すにつれ、めまいだけでなく朝のつらさや疲れやすさも一緒に軽くなっていきます。

タイプは一つとは限りません。複数が重なることもあれば、季節や体調によって主役が入れ替わることもあります。ここでの自己判別は、あくまで目安とお考えください。初回のカウンセリングで、脈やお腹の状態も含めて確認したうえで、いまのあなたの体をどこから立て直すべきかをお伝えします。

めまいへの鍼灸施術|お灸による施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

めまいに用いる代表的なツボ

当院がめまいに用いる経穴(ツボ)のうち、代表的なものをご紹介します。どれを使うかはタイプと脈の状態によって変わりますが、「なぜそこなのか」を知っていただくと、東洋医学が体をどう見ているかが伝わるはずです。ご自宅で押す場合は、強い刺激は必要ありません。痛気持ちよいと感じる程度で十分です。

顖会(しんえ)

位置:頭のてっぺん寄り、顔の真ん中を通る正中線上。前髪の生え際の中心に親指を横向きに当て、その親指2本分(二寸)だけ頭頂部側へ進んだところ。

めまいの特効穴として、当院が最も重視するツボです。ここには透熱灸を用います。ただしこのツボは頭髪に隠れているため、ドラッグストアで売られている台座灸では的確に狙えず、自宅で自己流にお灸をするのには向きません。頭へのお灸は、鍼灸師のなかでもできる人が限られる技術です。「めまいには顖会」と知っていることと、実際に据えられることは別の話——鍼灸院を選ぶときは、頭にお灸ができるかを確かめてみてください。

太衝(たいしょう)

位置:足の甲。親指と人差し指の骨が合流する手前のくぼみ。骨と骨の間を足首方向へ指でなぞっていき、指が止まるところです。

肝の原穴(もとになるツボ)です。ぐるぐる回る回転性のめまい——つまり肝タイプに用います。肝の疎泄作用を立て直し、滞った気を流すことで、頭に向かう気血のめぐりを整えます。ストレスでめまいが増える方、イライラや肩背部の張りを伴う方に反応が出やすいツボです。押すときはゆっくりと。強く揉みほぐす必要はありません。

太谿(たいけい)

位置:足首の内側。内くるぶしの一番高いところとアキレス腱の間の、へこんだところ。脈が触れる場所です。

腎の原穴です。ふわふわする浮遊性のめまい、耳鳴り、下半身の冷え、腰の重だるさ——腎タイプの方に用います。体の水の循環を促し、老廃物を流すはたらきを助けるツボとされ、冷えとむくみを抱えた方には欠かせません。札幌の冬に足元から冷える方は、ここをカイロや蒸しタオルで温めるだけでも違います。

三陰交(さんいんこう)

位置:足の内側。内くるぶしの一番高いところから、指4本分(人差し指から小指を揃えた幅)まっすぐ上がった、骨の際。

肝・脾・腎という三つの陰の経絡が交わるツボです。一か所へのお灸で三つの経絡すべてに届く、たいへん効率のよいツボで、これを使わない鍼灸院はまずありません。血をつくる脾を補うため、立ちくらみ・動悸・息切れを伴う気血不足タイプに向きます。婦人科の不調にも用いるツボですから、めまいと月経の不調が並んでいる方には、特に理にかなっています。

翳風(えいふう)

位置:耳たぶのすぐ裏側。耳たぶを後ろに倒したときにちょうど隠れる、あごの骨と乳様突起の間のくぼみ。押すとツーンと響きます。

気と血のめぐりをよくするために用いる、耳のすぐそばのツボです。めまいに耳鳴りや耳閉感が伴う場合、また首肩の緊張が強く、頭部への流れが滞っている場合に使います。ただし、ここは局所へのアプローチ(標治法)です。これだけでめまいが解消するわけではありません。肝や腎の根本を補う本治法と組み合わせてこそ、意味を持つツボです。

めまいへの鍼灸施術|全身のバランスを整える鍼灸施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

札幌の冬と、めまい

札幌でめまいを抱える方には、この土地ならではの事情がいくつも重なっています。「冬になると決まってひどくなる」——それは気のせいではありません。

寒邪は、めまいの根本にある「腎」を直撃する

東洋医学では、外から体を侵す邪気を六淫(風・暑・湿・燥・寒・火)と呼び、寒さは寒邪(かんじゃ)にあたります。寒邪が体に入ると気血のめぐりが滞ります。そして寒邪に最も弱いのが、めまいの根本にある腎です。腎は冷えによって力を落とし、水をさばくはたらきが鈍ります。「冬になるとふわふわ感がひどくなる」「雪が積もる時期は耳鳴りが強い」——腎タイプ・水滞タイプの方が冬に崩れやすいのは、偶然ではありません。

雪かきは、めまいを誘発しやすい動作

早朝の冷え切った空気のなか、体が温まらないうちに重い雪を持ち上げ、放り上げる。この動作は、上を向いたり下を向いたりと頭の位置を何度も変えます。頭位が変わった瞬間にぐるぐるするタイプのめまいを抱えている方にとって、雪かきは症状を誘発しやすい動作です。加えて首肩と背中を固めるため、気血の滞りが集中する肩背部——肝タイプのめまいが悪化する場所——を、さらに硬くしてしまいます。

寒暖差と低気圧が、めぐりを乱し続ける

暖房の効いた室内と氷点下の屋外を、一日に何度も行き来する。この落差もめぐりを乱します。東洋医学では、外気の変化に対応する力は「肺」が、ストレスや変化に対応する力は「肝」が担うと考えます。落差が大きいほど両者は消耗し、めまいの起きやすい状態が続きます。低気圧が近づくと水のバランスが崩れて症状が出る水滞タイプの方にとって、雪の降る前に決まって不調になる札幌の冬は、その引き金が何度もやってくる季節です。

日照の短さと、活動量の低下

冬は日が短く、外に出る機会も減ります。体を動かさなければ気血はつくられにくく、体は気虚に傾きます。「冬になると朝起きられない」「立ち上がるとクラッとする」——気血不足タイプのめまいが冬に増えるのには、こうした背景があります。

札幌で暮らす以上、冬は避けられません。だからこそ、寒さや気圧の変化に振り回されない体をつくっておくことに意味があります。理想は、症状が出そろう真冬になってから慌てるのではなく、秋のうちから体を整えておくことです。

めまいへの鍼灸施術|院内・施術ベッドのようす|札幌 東洋中村はり灸院

当院の鍼灸アプローチ

四診法で、体の内側の状態を確かめる

施術の前に、東洋医学に伝わる「四診法(ししんほう)」でお体の状態を確認します。目で見て(望診)、声や呼吸を聞いて(聞診)、症状やお悩みを伺って(問診)、脈やお腹に触れて(切診)——五感をすべて使うことで、検査には映らない体の内側を読み取ります。

脈に触れると、五臓それぞれの力の状態が見えてきます。肝が虚しているのか、腎が虚しているのか、水が滞っているのか、気血が足りていないのか。この見立てが的確であるかどうかが、鍼灸治療の結果を左右します。めまい以外の症状——腰の重さ、冷え、月経の不調、眠りの浅さ——を細かく伺うのも、この見立てのためです。

経絡治療で、根本から立て直す

当院が行うのは、東洋医学の伝統技術である「経絡治療(けいらくちりょう)」です。経絡とは、体内をめぐる気・血・水の通り道のこと。この経絡上にあるツボに鍼やお灸ではたらきかけることで、五臓のはたらきを高め、全身のめぐりを整えていきます。

めまいのタイプに応じて、肝の経絡・腎の経絡・脾の経絡を使い分けます。症状の出ている頭や耳ではなく、足や背中のツボを中心に使うのが経絡治療の特徴です。頭に鍼を打てば頭が良くなる、という考え方を東洋医学は取りません。そのうえで、めまいの特効穴である顖会(しんえ)へのお灸のように、必要に応じて局所への標治法を組み合わせます。

痛くない鍼、熱くないお灸

使用する鍼は髪の毛ほどの細さで、刺入時の痛みはほとんど感じません。すべて滅菌済みの使い捨て(ディスポーザブル)です。お灸は国産最高級のもぐさを一つひとつ手びねりしたもので、じんわりとした温かさとして感じていただけます。施術中にうとうとされる方がほとんどです。鍼が怖いという方には、刺さない鍼で対応することもできますので、遠慮なくお申し出ください。

鍼灸だけを、専門に

当院はマッサージ・整体を一切行わない鍼灸専門院です。もみほぐしを組み合わせて表面の緊張だけを取るのではなく、体の機能そのものを内側から立て直すことに専念しています。めまいのような、検査に映らない不調ほど、この違いがはっきりと出ます。

めまいへの鍼灸施術|鍼灸施術を受けているようす|札幌 東洋中村はり灸院

ご自宅でできること

鍼灸治療と並行して、ご自宅でできることもあります。どれも激しい刺激を必要としません。めまいがあるときに無理をすると、かえって症状を誘発します。「気持ちがよい」と感じる範囲を超えないことを、まず守ってください。

足元を温める

腎は冷えに弱く、足元の冷えはそのまま腎の力を削ります。内くるぶしの内側にある太谿(たいけい)のあたりを、蒸しタオルやカイロでじんわり温めてください。入浴も、熱い湯に短く浸かるより、ぬるめの湯にゆっくり浸かるほうが体の芯まで届きます。長風呂でのぼせる方は、足湯だけでも構いません。低温やけどにはご注意ください。

ツボをやさしく押す

回転性のめまいで肩背部が張っている方は太衝(たいしょう)を、ふわふわ感と耳鳴りがある方は太谿(たいけい)を、立ちくらみがある方は三陰交(さんいんこう)を、痛気持ちよい程度にゆっくり押してください。強く揉みほぐす必要はまったくありません。頭のツボ(顖会)はご自宅では扱えませんので、施術にお任せください。

耳のまわりをゆるめる

両耳をやさしくつまんで3秒ほど外側に伸ばし、そのまま前に3回、後ろに3回、ゆっくり回します。耳のまわりのめぐりが整い、気圧の変化に振り回されにくくなります。ただし、めまいの発作が起きている最中に首を強く動かすのは禁物です。首を回すのではなく、耳のまわりだけを動かしてください。

呼吸と休息

不安や緊張は肝を消耗させ、めまいを起こしやすくします。ゆっくり吐く呼吸——4秒かけて吸い、8秒かけて吐く——を数分続けるだけでも、気のめぐりは変わります。そして、睡眠は気血をつくり直す時間です。夜更かしが続いているなら、その一点を変えるだけで体は違ってきます。

ただし、セルフケアはあくまで補助です。体の内側の機能低下そのものは、鍼灸治療でなければ届かない部分があります。めまいが頻繁に起きているうちは、まず施術で体の状態を変えることを優先してください。

めまいへの鍼灸施術|脈診で全身の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

改善の目安と通院ペース

めまいは慢性化するほど、体の機能低下が深いところまで及んでいます。1回の施術ですべてが解消するというより、施術を重ねるごとに「めまいのない時間が増えていく」という変化を積み重ねていきます。

週1回の通院を基本とし、6〜8回(約2か月)で改善の手応えを感じ始め、3〜4か月の継続で体質から変わってくるのが一般的な目安です。

症状が比較的軽い方・発症してから日が浅い方は、早い段階で変化を感じられることが多くあります。一方、長年繰り返してきた方は、体がめまいのある状態を「これが普通」と覚えてしまっているため、それを書き換えていく時間が必要になります。焦らず、体をつくり直すつもりでお越しください。

落ち着いてきたら、隔週・月1回のメンテナンスに移行していきます。特に札幌では、冬に入る前——秋のうちから整えておくことをおすすめしています。

施術の間隔や回数は、お体の状態を見ながら一緒に調整していきます。「何回通えばいいのか」という不安があれば、最初のカウンセリングで遠慮なくお聞きください。

めまいへの鍼灸施術|腹診でお腹の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

よくあるご質問

Q. 病院で検査をしても「異常なし」と言われました。それでも鍼灸で改善は見込めますか?

はい、むしろそうした方こそ東洋医学の得意とするところです。「異常なし」とは「体の構造に壊れた部分が見つからない」という意味であり、「不調がない」という意味ではありません。気血水のめぐりの乱れや肝腎の機能低下は、MRIにも血液検査にも映らないからです。当院ではその見えない部分——体の内側のはたらきの低下——を、脈やお腹に触れながら確かめ、整えていきます。

Q. 良性発作性頭位めまい症やメニエール病と病院で診断されています。対応できますか?

はい、対応しております。東洋医学ではこれらの病名にとらわれず、体の状態そのものを見ます。良性発作性頭位めまい症のように頭を動かすと回転性のめまいが出るタイプは「肝」の不調、メニエール病のように耳鳴り・耳閉感を伴い水が絡むタイプは「腎」と水の滞りとして捉え、そこを補うはり治療を行います。耳石を戻す処置や利尿剤は、いま起きている現象への対処です。それを繰り返させている体の側を変えていくのが鍼灸治療の役割で、両者は矛盾しません。病院に通いながらお受けいただけます。

Q. いま処方されている薬を飲みながら鍼灸を受けてもいいですか?

問題ありません。鍼灸治療は薬のはたらきを妨げるものではなく、体が本来持っている回復する力を引き出すものです。ただし、薬を減らす・やめるという判断は、必ず処方した医師とご相談のうえで行ってください。当院から服薬について指示することはありません。体が整うにつれて薬に頼る場面が減っていく方は多くいらっしゃいますが、それはあくまで結果としての変化です。自己判断での中断は避けてください。

Q. めまいの発作が起きているときでも施術を受けられますか?通院そのものが不安です。

発作の最中で、起き上がることも移動もつらいという状態であれば、無理をして来院される必要はありません。まずは安静にしてください。落ち着いてからお越しいただければ十分です。ただし「いつ起きるか分からないから外出が怖い」という不安から通院をためらっておられるなら、その不安自体がめまいを悪化させる要因になります。ご心配なことはLINEで事前にお伝えください。移動や当日の体調に合わせて日時を調整します。当院は完全予約制ですので、待合室で長くお待たせすることはありません。

Q. 頭にも鍼やお灸をするのですか?痛くありませんか、熱くありませんか?

めまいの特効穴である顖会(しんえ)は頭頂部寄りにあるため、頭にお灸を用いることがあります。使用する鍼は髪の毛ほどの細さで、刺入時の痛みはほとんど感じません。すべて滅菌済みの使い捨て(ディスポーザブル)です。お灸は国産最高級のもぐさを一つひとつ手びねりしたもので、じんわりとした温かさとして感じていただけます。施術中にうとうとされる方がほとんどです。なお、鍼が怖いという方には刺さない鍼で対応することもできますので、遠慮なくお申し出ください。

Q. 施術のあとに、めまいが一時的に強くなることはありますか?

施術後に眠気やだるさを感じる方はいらっしゃいます。これは体が回復に向かう過程でよく見られる反応で、通常は一日ほどで落ち着きます。めまいそのものが強まることは多くありませんが、体の状態は一人ひとり違います。当日は激しい運動や長風呂、飲酒は控えていただき、ゆっくりお休みください。気になる変化があれば、次回に必ずお聞かせください。その反応も含めて、次の施術の組み立てに活かします。

Q. 何回くらい、どのくらいの期間通えばよいですか?

週1回の通院を基本とし、6〜8回(約2か月)で改善の手応えを感じ始め、3〜4か月の継続で体質から変わってくるのが一般的な目安です。症状が軽い方・発症から日が浅い方ほど早く変化が出ます。逆に、長年繰り返してきた方は、時間をかけて体をつくり直す必要があります。間隔は状態に合わせて一緒に調整していきますので、不安があれば最初のカウンセリングで遠慮なくお聞きください。

Q. 冬になるとめまいがひどくなります。冬だけ通うのでは意味がないでしょうか?

冬だけでも受けていただく価値はありますが、できれば秋のうちからお越しいただきたいのが正直なところです。札幌の冬は、寒邪による冷え・雪かきの負担・激しい寒暖差・低気圧の連続と、めまいを悪化させる条件が重なります。真冬に崩れてから立て直すより、崩れる前に腎の力を蓄えておくほうが、体はずっと楽です。すでに冬の只中で苦しんでおられるなら、もちろん今からで構いません。その場合も、症状が落ち着いたところで終わりにせず、次の冬に備えて体を整えておくことをおすすめします。

めまいへの鍼灸施術|手足のツボに鍼をしているようす|札幌 東洋中村はり灸院

繰り返すめまいを、根本から変えていきましょう

「また起きるかもしれない」という不安を抱えながら毎日を過ごすのは、本当につらいことです。薬でごまかし続けるのではなく、めまいが起きにくい体をつくっていく——それが東洋中村はり灸院の鍼灸施術です。

札幌でめまいの鍼灸をお探しの方、病院で改善しなかった方、まずはお気軽にご相談ください。体の状態をしっかり確認した上で、あなたに合った施術をご提案します。

初めての方も安心。カウンセリングからていねいにお話を伺います。まずはLINEでお気軽にご連絡ください。

東洋中村はり灸院(札幌)のご案内

住所
〒005-0004 北海道札幌市南区澄川四条3丁目2-7 Betula澄川
アクセス
地下鉄南北線「澄川駅」より徒歩4分(地図
受付時間
10:00〜20:00/定休日 水曜
料金
初回 5,500円(四診+鍼灸施術)/2回目以降 5,000円(料金の詳細
ご予約
完全予約制。LINEより24時間受付
めまいへの鍼灸施術|髪の毛ほどの細さの鍼を用いた施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院
めまいへの鍼灸施術|経絡治療による鍼灸施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

院長プロフィール

東洋中村はり灸院 院長 中村麻人

中村 麻人(なかむら あさと)

札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。

「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、腰痛、肩こりをはじめ、坐骨神経痛・生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など、原因不明・治療法が限られる慢性疾患を中心にはり治療を行っています。

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