腰椎すべり症の痛みは、あきらめなくていいかもしれません
「腰椎すべり症」と診断され、手術しかないと言われたり、長引く腰の痛みに悩んだりしていませんか。 画像で異常を指摘されると、それだけで不安になってしまう方は少なくありません。
ですが実際には、画像上の変形と、今感じている痛みが必ずしも一致するとは限りません。 本記事では、腰椎すべり症とは何か、そして東洋医学ではなぜ痛みを改善できる可能性があるのかをわかりやすく解説します。

腰椎すべり症とは?
腰椎すべり症とは、腰の骨である腰椎の一部が前方へずれてしまった状態を指します。 もともと腰椎は、5つの骨が関節でつながりながら体を支えていますが、そのつなぎ目が疲労骨折などで壊れ、骨が前へずれることで「すべり症」と診断されます。
なお、骨折だけで骨のずれがない状態は「腰椎分離症」と呼ばれます。 そこから実際に骨がずれてくると、「腰椎すべり症」とされます。
分離症=骨折はあるが、まだ大きくずれていない状態
すべり症=骨が前方へずれている状態

驚きの事実:画像の変形と症状は必ずしも一致しません
腰椎すべり症と診断されると、「骨がずれているのだから痛くて当然」と思ってしまいがちです。 しかし実際には、画像で見える変形と、今ある痛みが必ずしも一致するわけではありません。
レントゲンやMRIで変形が見つかっても、痛みがほとんどない方もいます。 逆に、画像上では大きな異常がないのに、強い腰痛や足の症状に悩んでいる方もいます。
ここを見落とすと、「ずれているから治らない」と思い込んでしまいやすくなります。

東洋医学が考える痛みの原因「不通則痛」
では、骨のずれだけが原因でないとしたら、なぜ痛みが出るのでしょうか。 東洋医学には、「不通則痛(ふつうそくつう)」という考え方があります。
つまり、血液や気の巡りが悪くなり、循環障害が起きることで痛みが出る、という考え方です。
東洋医学では、痛みを単なる骨の形の問題だけでなく、体の中の流れが滞っている状態として捉えます。 そのため、患部だけでなく全身の巡りを整えることが重要になります。

「蛍光灯」に例えるとわかりやすくなります
腰椎すべり症の痛みは、蛍光灯に例えると理解しやすくなります。
- 蛍光灯本体(構造)
- 電線(つながり)
- 電気(エネルギー・循環)
病院の検査では、主に蛍光灯本体や配線といった「構造」に問題がないかを確認します。 それはとても大切なことです。
体も同じで、骨の形だけでなく、血液や気の巡りといった「循環」が保たれているかどうかが、痛みの有無を左右することがあります。

鍼灸で痛みがやわらぐのは、骨を戻すからではありません
腰椎すべり症に対して鍼灸を行っても、ずれた骨が元の位置に戻るわけではありません。 ですが、それでも痛みが軽くなることは十分にあります。
その理由は、鍼灸によって患部周辺や全身の巡りを整え、循環不良を改善していくからです。 東洋医学では、骨の形そのものよりも、痛みが出ている背景にある「滞り」に注目します。
「骨がずれているから痛い」ではなく、「循環が悪いから痛い」という見方を持つことで、手術以外の選択肢が見えてくることがあります。

西洋医学と東洋医学は、得意分野が異なります
医療にはそれぞれ得意分野があります。どちらか一方だけが正しいのではなく、状態に応じて使い分けることが大切です。
西洋医学
病院での検査、画像診断、神経症状の評価、外科的処置など、構造的な問題や緊急性の判断を得意とします。
東洋医学
はり灸や漢方によって全身の調整を行い、循環を整え、慢性的な痛みや体質面にアプローチすることを得意とします。
いきなり体に負担の大きい外科的処置を考える前に、まずは東洋医学の施術で循環を整えてみることも、有益な選択肢のひとつです。

「すべり症だから治らない」と決めつける前に
腰椎すべり症と診断されても、痛みの原因が骨のずれだけとは限りません。 画像だけでは見えない、体の巡りや全身の状態が関係していることもあります。
東洋中村はり灸院では、腰だけを見るのではなく、冷え、疲労、胃腸の状態、全身の循環まで含めて丁寧にみていきます。 手術しかないと不安を感じている方も、一度ご相談ください。
腰椎すべり症による痛みを、構造だけでなく全身の巡りから見直し、繰り返しにくい体づくりを目指します。
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院長プロフィール
中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長。
「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり、腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など、原因不明・治療法が限られる慢性疾患を中心にはり治療を行っています。
