「肩甲骨はがし」をしても肩こりが改善しない方へ
「肩甲骨はがし」という言葉を、街中や書店、SNSなどで見かけることが増えました。 実際に受けてみたものの、 「その場では楽になるが、すぐ戻ってしまう」「全然改善しない」 と悩んでいる方も少なくありません。
なぜ、肩甲骨はがしだけでは肩こりが解消されないのでしょうか。 この記事では、その理由と、東洋医学から見た根本原因、そして改善の考え方についてわかりやすく解説します。

肩甲骨はがしで「循環」が持続しない理由
肩こりの主な原因は、 血液の循環不良 です。 肩甲骨はがしを行うと、その周辺の筋肉がゆるみ、一時的に血流がよくなることがあります。
しかし、それはあくまで外から一時的に流れを作っている状態です。 自分の力で血液を巡らせる能力そのものが高まっているわけではないため、施術が終われば再び循環が悪くなり、肩こりが戻りやすくなります。
自力で巡らせる力が弱いままでは、肩こりは何度も繰り返されます。

鍵を握るのは東洋医学の「疏泄(そせつ)作用」
東洋医学には、全身に血や気をくまなく行き渡らせる 「疏泄(そせつ)作用」 という考え方があります。 この働きがしっかりしていると、体の隅々まで必要なものが巡りやすくなります。
この機能を司っているのが、五臓六腑の一つである 「肝」 です。 肩こりが治りにくい方は、この肝の力が弱っている可能性があります。
それが、根本改善のために重要になります。

「肝」の力が弱いと、肩こり以外の不調も出やすくなります
肝の力が弱まると、肩こりだけではなく、全身の巡りに関わるさまざまな症状が出やすくなります。
- 腰痛
- 足がつる、こむら返り
- 眼精疲労
- 筋肉のこわばりや張り
つまり、肩こりを肩だけの問題として片づけるのではなく、全身の巡りを支える機能低下として捉える必要があります。

肩こり以外の「他の症状」を無視してはいけません
体はすべてつながっています。 肩こりを訴える方の多くは、肩だけでなく他の不調も抱えています。
東洋医学では、これらを別々の問題としてではなく、一つの体に起きているつながった不調として見ていきます。

東洋医学では、肩こりだけを切り離して考えません
西洋医学では、生理痛は婦人科、鼻炎は耳鼻科、皮膚の症状は皮膚科というように、それぞれ別の科で扱われます。
一方、東洋医学では「一つの体」に起きている現象として捉えます。 そのため、生理痛を放置したまま肩こりだけを治すという考え方はしません。

根本改善のためには「東洋医学専門の鍼灸」が大切です
肩甲骨周辺だけに鍼をして電気を流すような施術であれば、考え方としてはマッサージの延長に近くなります。 本当の意味で改善を目指すなら、体全体を見立てる東洋医学専門の鍼灸が重要です。
- 五臓六腑を整える:肝の機能を高め、自力で血を巡らせる体を目指します。
- 全身を診る:肩こり以外の悩みも同時に整理しながら施術します。
- 体質そのものに働きかける:局所の対処だけではなく、再発しにくい体を目指します。

肩こりを、その場しのぎで終わらせないために
「自力で循環させられる体が欲しい」「肩こり以外の不調もまとめて解決したい」 そう考える方には、局所的な処置ではなく、体質そのものを変えていく東洋医学のアプローチが向いています。
東洋中村はり灸院では、肩だけを部分的にみるのではなく、全身のバランス、内臓機能、他の不調とのつながりまで含めて丁寧にみていきます。 長年の肩こりでお悩みの方は、一度ご相談ください。
肩こりを一時的にゆるめるだけでなく、自力で血を巡らせやすい身体づくりを目指して施術を行っています。
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院長プロフィール
中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長。
「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり、腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など、原因不明・治療法が限られる慢性疾患を中心にはり治療を行っています。
