食後の痛み、胸やけ、吐き気……胃潰瘍の不快な症状は、日常のあらゆる場面で生活の質を下げてしまいます。
繰り返す原因は「胃酸の量」だけではありません。東洋医学では、胃を弱らせる体の根本バランスに目を向けます。

こんなお悩みはありませんか
- 食後や空腹時にみぞおちがズキズキと痛む
- 胸やけや吐き気が続いており、食事が憂鬱になってきた
- 病院で胃潰瘍と診断され薬を飲んでいるが、やめるとすぐ再発する
- ストレスが続いた後から胃の調子がずっと悪い
- 体重が落ちてきた、顔色が悪いと言われる
- 胃の不快感が慢性化していて、もう何年も悩んでいる
「胃が弱い体質だから仕方ない」と諦めていませんか。胃潰瘍は適切なアプローチを続けることで、体質そのものから変えていくことができます。

胃潰瘍とはどんな状態か
胃潰瘍とは、胃酸が胃の粘膜を傷つけることで、潰瘍(ただれ)が生じる疾患です。私たちの胃は本来、粘膜の力で強い酸から自らを守っています。しかし、胃酸の分泌量が増えすぎたり、粘膜を保護する力が低下したりすると、この防御バランスが崩れ、胃の壁が傷つき始めます。
あらわれやすいのは、胸やけ・食欲不振・体重の減少、そして時にみぞおちを襲う激しい胃痛や吐き気です。進行すると便が黒っぽくなったり吐血がみられたりすることもあり、さらに悪化すれば急性腹膜炎につながって命にかかわる場合もあります。胃の違和感がいつもと違うと感じた時点で、様子見せずに対応しておきたいところです。
原因としてよく挙げられるのはピロリ菌・ストレス・食生活の乱れです。とくにストレスは、大きな出来事が重なった後に一晩で胃潰瘍が形成されることもあるほど、胃へのダメージが直接的です。
次のような症状は、すぐに医療機関を受診してください
- 血を吐く、コーヒーのかすのようなものを吐く
- 便が黒いタール状になる
- 突然、刺されるような激しい腹痛が起こる
- 冷や汗や立ちくらみを伴う強い胃痛
消化管からの出血や、胃に穴があく穿孔など、命に関わる病気のサインである可能性があります。東洋医学の対象は、こうした緊急性のある症状ではなく、検査で急性の異常が見つからない慢性的な胃の不調です。

薬を飲み続けても繰り返す理由
病院では、胃酸の分泌を抑える薬(プロトンポンプ阻害薬など)が処方されることが一般的です。薬を飲んでいる間は症状が落ち着いても、やめると再発する——多くの方がこの繰り返しを経験されているのではないでしょうか。
その理由は、薬が「胃酸を抑える」という対症療法に留まるからです。なぜ胃酸が過剰に分泌されているのか、なぜ粘膜の防御力が落ちているのか、という根本の原因には手が届きません。ストレスや自律神経の乱れ、消化機能の低下といった背景が解消されていなければ、薬をやめた途端にまた同じ状態に戻ってしまいます。
慢性的な胃潰瘍こそ、体全体のバランスを整える東洋医学が力を発揮する領域です。対症療法と並行しながら、根本から立て直すアプローチを取り入れることをお勧めします。

東洋医学から見た胃潰瘍の本当の原因
胃潰瘍の土台にあるのは「胃酸過多」の状態です。胃酸そのものは、口にしたものに含まれる雑菌を退けてくれる、なくてはならない働きを持っています。ただ、その量が適正な範囲を超えて出続けると、胃の粘膜が持ちこたえられなくなり、自らの壁を傷つけてしまうのです。
この胃酸の量を左右する大きな要因が、精神面の状態です。気がかりなことや緊張状態が長く続くと、自律神経を通じて胃酸の分泌が強まりやすくなります。ストレスの影響で胃潰瘍が悪化しやすいと言われる背景には、こうした体の仕組みがあります。
東洋医学では、こうした状態を「肝」と「脾」の関係の乱れとして捉えます。ストレスによって肝の働きが乱れると、その影響が消化を担う脾に及び、胃酸の調整力そのものが不安定になっていく——これが東洋医学から見た胃潰瘍のなりたちです。つまり、胃潰瘍の根にあるのは「ストレス→胃酸過多→胃粘膜の傷つき」という連鎖であり、この流れを断ち切ることが、再発しない胃の回復につながります。

当院の鍼灸アプローチ
東洋中村はり灸院(札幌)では、施術の前にまず丁寧なカウンセリングを行い、現在の胃の状態だけでなく、睡眠・食事・ストレスの度合い・生活リズムなど、体全体の状態を幅広く確認します。その後、脈の状態(脈診)を通じて気・血・水のバランスを把握し、どの経絡が乱れているかを見極めた上で施術を組み立てます。
主に用いるツボは、自律神経を整える「三陰交(さんいんこう)」「中脘(ちゅうかん)」、胃腸全体の働きを底上げする「足三里(あしさんり)」などです。ただし、同じ胃潰瘍であっても、ストレス型・疲労型・冷え型など体質によって使うツボの組み合わせや刺激の強さは変わります。画一的な施術ではなく、その方の体の状態に合わせた経絡治療を一人ひとりに行うのが当院のスタイルです。
鍼灸施術と合わせて、日常生活のアドバイスもお伝えします。食事の時間を一定にする、食後すぐに動かず少し体を休める、就寝の3時間前までに食事を終える——こうした小さな積み重ねが、自律神経の揺れを穏やかにし、胃酸が出すぎにくい生活リズムを支えます。

WHO・鍼灸師会も認める鍼灸の胃腸への効果
「胃潰瘍に鍼灸?」と疑問に思われる方もいるかもしれません。しかし、WHO(世界保健機関)が1979年に発表した鍼の適応疾患には「胃酸過多症」「慢性十二指腸潰瘍(除痛)」「急性・慢性胃炎」など胃腸疾患が複数含まれています。また全日本鍼灸マッサージ師会も「消化性胃潰瘍」を鍼灸の有効領域として挙げています。
肝・脾・胃・大腸・小腸など、経絡(気血の通り道)にはもともと臓腑の名前が付けられており、体の内側の働きにアプローチすることは鍼灸の本来の役割です。肩こりや腰痛といった運動器の症状だけでなく、胃腸の不調も鍼灸が力を発揮できる領域なのです。

改善の目安と通院ペース
胃潰瘍の慢性化には、長年にわたる生活習慣や体質の積み重ねが関わっています。そのため、鍼灸による改善も一定の時間をかけて体を整えていくことが基本です。
週1回の通院を基本とし、6〜8回(約2か月)で改善の手応えを感じ始め、3〜4か月の継続で体質から変わってくるのが一般的な目安です。
もちろん個人差はありますが、早い方では数回の施術で「胃痛の頻度が減った」「朝起きたときの胸やけが楽になった」といった変化を感じていただけることが多いです。現在服用中の薬との併用も可能ですので、まずはご相談ください。
胃潰瘍を繰り返している方・薬をやめると再発する方ほど、東洋医学の鍼灸が力になれる可能性があります。「慢性化している」と感じているなら、むしろ今が始め時です。

よくあるご質問
- Q. 現在、病院から胃薬を処方されています。鍼灸と一緒に続けても大丈夫ですか?
- はい、問題ありません。鍼灸は薬の効果を妨げるものではなく、薬で抑えきれていない根本の原因にアプローチするものです。「薬は飲みながら、体質も整えていきたい」という方にこそ、鍼灸をお勧めしています。
- Q. ストレスが原因だと思うのですが、鍼灸で対応できますか?
- はい。ストレスは胃酸の分泌量を大きく左右するため、ストレスによる胃潰瘍は自律神経の乱れと深く関係しています。鍼灸では自律神経のバランスを整えることで、ストレスがかかっても胃酸過多に傾きにくい体づくりをサポートします。
- Q. 鍼は痛くないですか?初めてで不安です。
- 当院で使用する鍼は非常に細く、注射針とは異なります。チクッとした感覚はあることがありますが、痛みというより「響き感(ズーンとした感覚)」と表現される方がほとんどです。初めての方も安心してお越しください。施術前に不安なことは何でもお話しいただけます。
- Q. 急性の胃潰瘍でも鍼灸を受けられますか?
- 急性期で出血が疑われる場合や、激しい痛みが続いている場合は、まず消化器科での検査・処置を優先してください。症状が落ち着いた段階で鍼灸を組み合わせることで、再発予防や体質改善に取り組んでいくことができます。
- Q. 札幌で鍼灸院を探しているのですが、どんな方が来院されていますか?
- 胃潰瘍・胃酸過多・逆流性食道炎など、胃腸の慢性的なお悩みを抱える方が多くいらっしゃいます。「病院では異常なしと言われたが症状がある」「薬をやめると再発する」という方も多く、東洋医学の視点が新しい突破口になるケースを多く経験しています。
- Q. 食事など生活習慣も変えないといけませんか?
- 鍼灸施術と合わせて、日常生活を少し見直していただくと改善が早まります。とはいえ、完璧を求める必要はありません。よく噛んで食べること・睡眠をしっかりとること・過度なストレスを溜め込まないこと——この3点を意識するだけでも、胃への負担は大きく変わります。具体的なアドバイスは施術の中でもお伝えしています。

胃の不調を繰り返している方へ、札幌の鍼灸院からひとこと
「また再発した」「薬に頼り続けるしかないのか」——そんなふうに感じているなら、ぜひ一度、東洋医学という選択肢を試してみてください。当院では、胃潰瘍の背景にある体全体のバランスを丁寧に確認し、あなたの体質に合った鍼灸治療をご提案します。
初めての方も、LINEからお気軽にご相談・ご予約いただけます。症状や不安なことを事前にメッセージで伝えていただいても構いません。札幌で胃潰瘍の鍼灸をお探しの方、お待ちしております。

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不安なことや現在の状態について、まずはお気軽にご相談ください。

院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
脈・腹などから全身の状態を見立てる伝統的な手法を軸に、その方に合ったはり・お灸を組み立てています。大切にしているのは、コリや痛みを引き算のように取り除くのではなく、足りない力を補って立て直すという視点です。肩こり・腰痛はもちろん、生理痛や自律神経の乱れ、原因がはっきりしない慢性的な不調まで、体質そのものから整えることを目指してはり治療を行っています。
