「安静にしているのに胸がドキドキする」「少し動くだけで息が切れる」——そんな症状が続くと、日常生活はもちろん、心にも不安が積み重なっていきますよね。
病院で検査しても異常なし、という方ほど、東洋医学の考え方が力を発揮します。

こんなお悩みはありませんか
- 安静にしているのに、胸がドキドキ・バクバクする
- 少し階段を上っただけで、息が切れてしまう
- 横になると呼吸が苦しくなる
- 脈が乱れる感覚があり、不整脈を疑っている
- 病院で検査を受けたが「異常なし」と言われ、途方に暮れている
- 動悸と一緒に、喉のつまり感や胸の圧迫感もある
- 朝に体が重く、なかなかスッキリ起き上がれない
- 季節の変わり目になると、決まって体調が崩れる
一つでも当てはまることがあれば、ぜひこのままお読みください。

病院で「異常なし」と言われる理由
動悸や息切れが続いているのに、検査をしても原因が特定できない——そんなケースは決して珍しくありません。
西洋医学は循環器科・呼吸器科・心療内科など、専門ごとに細分化された診療体制をとっています。それぞれの科が担当する範囲を精緻に診るのは得意ですが、「どの科にも引っかからない不調」は対処が難しいのが実情です。動悸の検査で心臓に異常がなければ「問題なし」となり、息切れで肺の所見がなければ「様子を見てください」で終わることもあります。
しかし、症状は確かに存在しています。体がなんらかのサインを出しているのに、パーツごとに区切った診かたでは、そのサインの「大元」がどこにあるかを捉えにくいのです。
東洋医学はその逆で、体をひとつのつながりとして捉えます。動悸・息切れという症状だけに注目するのではなく、その症状の流れが体全体のどこで滞っているのかを探っていきます。
次のような症状は、すぐに医療機関を受診してください
- 胸の強い痛みや締めつけ感を伴う動悸・息切れ
- 突然の激しい動悸とともに、めまいや意識が遠のく感じがある
- 安静にしていても息苦しさが続く、唇や顔色が悪い
心筋梗塞や重篤な不整脈など、命に関わる病気のサインである可能性があります。東洋医学の対象は、こうした緊急性のある症状ではなく、検査で心臓・肺に異常が見つからない慢性的な動悸・息切れです。

東洋医学から見た動悸・息切れの原因
東洋医学では、動悸・息切れの根本には「気滞(きたい)」と「肺虚(はいきょ)」という二つの状態が関わっていると考えます。
動悸の背景にある「気滞」
「気」とは、体と心を動かすエネルギーのことです。この気が滞りなく全身を巡っていると、臓腑の働きが安定し、心身ともに落ち着いた状態が保てます。ところが、ストレスや過労・生活の乱れなどによって気の流れが詰まる「気滞」の状態になると、心臓に余分な負荷がかかり、動悸として現れやすくなります。
気の流れをつかさどるのは主に「肝(かん)」の働きです。肝がストレスの影響を受けて疏泄(そせつ・気を巡らせる機能)がうまく働かなくなると、気が胸のあたりで渋滞を起こし、動悸として自覚されやすくなります。この渋滞は循環器だけにとどまらず、喉のつかえるような違和感、ため息が増える、情緒が不安定になりやすいといった形でも表れます。ゆったりしているはずの休日や夜間にかえって動悸が強まる方が多いのも、気滞タイプの特徴のひとつです。
息切れの背景にある「肺虚」
東洋医学の「肺」は、呼吸を司るだけでなく、体全体に気を行き渡らせる「気の総司令官」ともいうべき臓腑です。肺の機能が低下した肺虚の状態になると、気を全身に送り出す力が弱まり、ちょっとした動作でも息が切れたり、横になると呼吸が苦しくなったりします。
肺は「衛気(えき)」という、体を外の刺激から守るバリア機能とも深く結びついています。肺虚の方は、息切れに加えて風邪をひきやすい・声がかすれやすい・空咳が出やすいといった、呼吸器まわりの弱さを併せ持つ傾向があります。乾燥する季節や気温の変化が大きい時期に症状がぶり返しやすいのも、肺の力が落ちているサインのひとつです。
二つは深くつながっている
気滞と肺虚は、それぞれ独立した問題ではなく、相互に影響し合っています。肺が弱まると体全体への気の供給が滞り、気滞が起きやすくなります。そして気滞が長引くと、さらに肺への負担が増すという悪循環が生まれます。だからこそ、動悸と息切れが同時に現れる方が多いのです。
当院ではこの二つを分けて考えるのではなく、体全体の流れを一つながりのものとして整えていくアプローチをとっています。

当院の鍼灸アプローチ
東洋中村はり灸院では、「脈診流」と呼ばれる東洋医学の伝統的な技法を中心に施術を行っています。
脈診は、単に脈拍数を数える検査とは違います。指先で脈の力強さや幅、流れ方といった細かな情報を汲み取り、そこから気滞や肺虚がどの程度、体のどこに現れているかを見極めていきます。施術の前後で脈の変化を確かめながら、その日の状態に合わせて進め方を調整するのが特徴です。
施術では、気滞や肺虚と関わりの深い経絡上のツボに、痛みの少ない細い鍼と、熱くなりすぎないお灸を組み合わせてアプローチします。動悸・息切れが出ている部位だけを局所的に刺激するのではなく、根本にある気の巡りと肺の働きを整えることを目的としているため、回数を重ねるにつれて動悸・息切れ以外の不調も穏やかに改善していくことが期待できます。
東洋医学では心臓を「陽中の陽」、つまり体の中でもっとも勢いのある臓器と捉えます。休みなく血を送り続けるパワフルな臓器だからこそ、気の巡りを整える鍼灸の働きかけに対しても反応が早く、変化を感じやすい部位のひとつとされています。

改善の目安と通院ペース
動悸・息切れの症状は、体質的な問題が積み重なった結果として現れているケースがほとんどです。そのため、一度の施術で劇的に変わるというよりも、回数を重ねながら体の底から整えていくイメージで通っていただくのが理想です。
週1回の通院を基本とし、6〜8回(約2か月)で改善の手応えを感じ始め、3〜4か月の継続で体質から変わってくるのが一般的な目安です。
もちろん、症状の重さや体質・生活習慣によって個人差はあります。施術の都度、体の状態を確認しながら通院ペースや施術内容を柔軟に調整していきますので、「いつまで通い続けるかわからない」という不安はご無用です。

日常でできるセルフケア
鍼灸施術と並行して、日常生活でのセルフケアも症状の改善を後押しします。
動悸が気になるときにおすすめなのが、指を組んで両肘を体に引き寄せるストレッチです。手のひらから腕にかけては経絡が集まっている場所なので、こうして軽く負荷をかけるだけでも巡りを後押しする刺激になります。左右の指の組み方を入れ替えながら30秒ずつ、思い出したときに職場や自宅で気軽に試してみてください。
動悸や息切れが起きているとき、呼吸は浅く速くなっています。背筋を伸ばして座り、鼻からゆっくり息を吸い、その倍の時間をかけて口から吐く。これを数分繰り返すだけでも、気の巡りが落ち着き、胸のざわつきがやわらいでいきます。
体を冷やさないことも大切です。首元・お腹・足首を温かく保ち、シャワーで済ませず湯船につかって、一日の緊張をゆるめてください。そして何より、睡眠時間を確保して体を休めること。気を養う土台は、休息にあります。

よくあるご質問
Q. 病院では「心臓に異常なし」と言われました。鍼灸で改善できますか?
はい、むしろそのような方に東洋医学は向いています。検査で異常が見つからない動悸・息切れは、「気の滞り」や「肺の弱り」といった体質的な問題から来ていることが多く、これは東洋医学が得意とする領域です。まずはお気軽にご相談ください。
Q. 不整脈と診断されています。鍼灸を受けても大丈夫ですか?
多くの場合、鍼灸施術を受けていただくことができます。ただし、重篤な心疾患がある場合や、主治医から安静を指示されている場合は、事前にご相談いただいてから判断します。施術前のカウンセリングで現在の状態とお薬・通院状況を確認した上で進めますので、ご不安な点は遠慮なくお話しください。
Q. 鍼は痛くないですか?お灸は熱くないですか?
当院で使用する鍼は髪の毛ほどの細さで、注射針とはまったく別物です。皮膚への刺激はごくわずかで、強い痛みを伴うものではありません。お灸も熱さを感じる前に取り除きますので、初めての方も安心してお受けいただけます。
Q. 動悸・息切れ以外の症状(肩こりや不眠など)も一緒に相談できますか?
もちろんです。東洋医学では体を一つながりとして捉えるため、複数の不調は根本の原因が共通していることが多いです。気になる症状はカウンセリングの際にすべてお伝えください。一つの施術で全体を整えていくのが当院のアプローチです。
Q. 札幌在住ですが、どのくらいの頻度で通えばよいですか?
週1回を基本にしていただくと、体の変化を積み上げやすく、改善のペースも安定します。お仕事の都合などで難しい場合は、2週に1回からスタートすることも可能ですので、まずはご相談ください。
Q. 更年期による動悸・息切れにも対応できますか?
はい、対応できます。更年期は腎の機能が低下しやすく、その影響が心臓や肺にも及ぶと東洋医学では考えます。ホルモンバランスの変化による不調は薬でコントロールするのが難しいケースも多く、体質を整える東洋医学の鍼灸が力を発揮しやすい場面です。

動悸・息切れのお悩み、札幌の鍼灸院にご相談ください
「異常なし」と言われながらも症状が続く——そのつらさは、決して気のせいではありません。体が出しているサインを、東洋医学の視点で丁寧に読み解き、根本から整えていきます。
当院では初回のカウンセリングで現在のお体の状態をじっくりお伺いし、一人ひとりに合った施術プランをご提案しています。「まず話だけ聞いてほしい」という方も、どうぞお気軽にご連絡ください。
LINEから24時間いつでもご予約・ご相談を受け付けています。動悸・息切れでお悩みの方は、ぜひ一度東洋中村はり灸院(札幌)へお越しください。

初めての方へ
不安なことや現在の状態について、まずはお気軽にご相談ください。

院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長。鍼灸師・医薬品登録販売者(国家資格)。
脈・腹などから全身の状態を見立てる伝統的な手法を軸に、その方に合ったはり・お灸を組み立てています。大切にしているのは、コリや痛みを引き算のように取り除くのではなく、足りない力を補って立て直すという視点です。肩こり・腰痛はもちろん、生理痛や自律神経の乱れ、原因がはっきりしない慢性的な不調まで、体質そのものから整えることを目指してはり治療を行っています。
