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肩こりの一般的原因:なぜデスクワークやストレスで痛むのか

現代的なライフスタイルが引き起こす原因

  • 姿勢・同一姿勢の長時間化: 猫背、前首(ストレートネック)、前かがみの家事、長時間の画面凝視は、首・肩・背中上部の筋肉に持続的な負荷をかけ、血行不良を招きます。
  • ストレスと自律神経の乱れ: 精神的なストレスが加わると交感神経が優位になり、無意識に筋の緊張が持続します。これは肩こりだけでなく、頭痛やめまいの原因にもなります。
  • 眼精疲労: 目の使いすぎ(特にピント調整筋の疲労)は、首・肩の筋肉と連動して緊張を引き起こします。

東洋医学が着目する「ぶり返し」の根本原因

マッサージやストレッチで一時的に楽になっても、すぐに「ぶり返し」が起きる場合、それは内側(体質)からの原因が残っているサインです。

東洋医学では、肩こりを「内側(体質)の気の滞りや血の不足」が筋肉に現れた状態と捉えます。

  • 気の滞り(肝の興奮): ストレスが過剰で自律神経が緊張し、血管が収縮し続ける。
  • 血の不足(血虚): 冷えや栄養不足により、筋肉を養う血(栄養)が足りず、筋肉が硬く、修復しにくい状態になる。

鍼灸治療は、この「血行の土台」や「自律神経の誤作動」を内側から立て直すことで、ぶり返さない、根本的な体質改善を目指します。

東洋医学の見立て:肩こりの根源は「不通則痛」と「血の巡り不足」

東洋医学では、肩こりを単なる「筋肉の疲れ」としてではなく、「全身の巡りの停滞」によって起こる体の不調のサインと捉えます。

  • 「不通則痛(ふつうそくつう)」の原則: 「通りが悪いところには痛みが出る」という古来の考え方です。気・血・水の巡りが滞ると、筋肉に栄養が行き渡らず、老廃物が蓄積し、こり・痛みとなって現れます。
  • 血の巡り不足が特に深く関与: 慢性的な肩こりは、特に「血(けつ)」の巡り不足や量の不足(血虚)が深く関与するとされます。血は筋肉を養う栄養源であり、不足すると筋肉が硬くなり、ほぐれにくくなります。

    例えるなら、筋肉という「畑」に「水(血)」が十分に送られておらず、土壌が乾燥し、ひび割れている**状態です。

  • 五臓のバランス調整: 鍼灸治療では、五臓のバランス(特に肝:自律神経、脾:血の生成、腎:疲労・回復力)を整えて、根っこから軽さを育てることを目指します。

西洋医学の対症療法で改善しない慢性の肩こりは、この血の巡りと五臓の機能を底上げすることで、「こりにくい体質」へと変わる可能性があります。

五臓タイプと出やすい部位:肩こりの部位が示す「体質の偏り」

東洋医学では、肩こりの痛む部位や性質が、五臓(肝・心・脾・肺・腎)のどの機能が弱っているかを示す手がかりになると考えます。

肝タイプ 右肩や首の付け根に出やすい傾向。イライラやストレス、眼精疲労を伴うことが多いです。
心タイプ 肩甲骨の上部(背中側)に出やすい傾向。動悸や不眠、情緒の不安定と関連します。
脾タイプ 肩の健常部〜上部に出やすい傾向。だるさ、むくみ、胃腸の不調など、エネルギー不足を伴います。
肺タイプ 左肩や背中全体に出やすい傾向。風邪をひきやすい、皮膚の乾燥、鼻炎など、バリア機能の弱さと関連します。
腎タイプ 肩甲骨の内側(背骨沿い)に出やすい傾向。慢性疲労や腰の重だるさ、冷えといった回復力の低下を伴います。

※複合タイプも多く、人によって組み合わせはさまざまです。鍼灸治療では、症状の部位と体質のサインを組み合わせて根本原因を特定します。

全体を整えると、肩こり以外(頭痛・冷え・婦人科症状など)も一緒に軽くなることがあります——「森(全身)を見て木(部位)を治す」のが東洋医学の大きな特長です。

鍼灸がおすすめの理由:根本原因を断ち、ぶり返しを防ぐ体質改善

マッサージやストレッチで一時的に肩こりが解消してもすぐにぶり返す場合、それは体質的な血行不良や自律神経の過緊張が残っているサインです。鍼灸は、この「内側の根本原因」にアプローチします。

東洋医学による根本改善へのアプローチ

  • 根本原因にアプローチ: 肩こりの原因である「不通則痛(巡りの滞り)」に対し、全身を診て、血の不足(血虚)や気の滞り(気滞)を解消することで、「ぶり返し」を防ぐ設計です。
  • めぐりの回復と自己治癒力: 経絡治療で自己回復力を引き出し、筋肉を養う「血」の巡り(血流)を底上げします。これにより、老廃物の排泄を促し、筋肉が硬くなりにくい体質を養います。
  • 例え: 単に「肩を揉みほぐす」のではなく、筋肉へ「新鮮な血液という栄養」が流れる「配管」を全身から修理するイメージです。

自律神経と五臓六腑の調和

  • 自律神経を整える: 肝(かん)の経絡を調律し、交感神経の過緊張をほどきます。これにより、ストレス起因の無意識の筋の緊張やこわばりをやわらげます。
  • 五臓六腑の調和: 細い鍼とやさしい灸で、気・血・水のバランスを整えます。特に肝・脾・腎の連携を調和させることで、頭痛、眼精疲労、冷え、婦人科症状など、肩こりと併発する全身の不調も同時に改善します。

避けたい対処と原則:慢性肩こりを悪化させる「三つのNG行為」

慢性的な肩こりや血行不良が背景にある痛みに対し、良かれと思って行っている対処が、かえって筋緊張の悪循環や血流の停滞を招いているケースがあります。

肩こりを悪化させる「三つのNG行為」

  • 強く押しすぎる/揉みすぎる(強揉みは逆にこわばりを助長): 筋肉を強く揉んだり押したりすると、筋繊維や血管が傷つき、体は「危険信号」として反射的に筋肉を硬直させます。その結果、かえってこわばりがひどくなる悪循環に陥ります。
  • たたく(炎症・筋緊張の悪循環): 肩を強くたたく行為は、局所に微細な炎症を引き起こし、筋肉をさらに緊張させてしまいます。特に慢性的な痛みや炎症が疑われる場合は避けましょう。
  • 冷やす(巡りを滞らせる): 肩こりの多くは血行不良と冷えが原因です。冷湿布やクーラーの風などで冷やすと、血管が収縮し、老廃物の排泄や新鮮な血(栄養)の供給が滞り、痛みが強くなります。

【正しい原則】 つらい時は「温めて、軽くさする(血流を促す)」程度に留めましょう。根本は東洋医学でいう「全身の巡りを整える」ことです。 肩を「叩く」のではなく、「温かい血」という栄養を送って「ほぐす」ことが大切です。

おすすめのツボ:筋緊張と全身の巡りを同時に調える経穴

鍼灸治療では、肩の局所だけでなく、手足にあるツボ(経穴)から全身の気・血の巡りを調整します。以下のツボは、セルフケアでも役立ちます。

陽陵泉(ようりょうせん)

場所: 膝下の外側、腓骨頭(ひこっとう)前下のくぼみ。

役割: 東洋医学で「筋会(きんえ)」と呼ばれ、全身の筋や腱の不調を改善する特効穴です。首肩など筋のこわばりに用いられます。

全身の筋肉の「コントロールセンター」の役割を果たします。

大椎(だいつい)

場所: 首を前に倒したとき、首の付け根で一番飛び出す骨(第7頸椎)のすぐ下。

役割: 首肩まわりの巡りを促し、冷えや発熱の初期にも使われます。自律神経の乱れ(のぼせ、緊張)を調整する上でも重要です。

外邪(風邪・寒さ)の「侵入口」であり、「首肩の熱の排出口」でもあります。

肩井(けんせい) 【注意】

場所: 第七頸椎(大椎)と肩先(肩峰)の中点。

役割: 肩こりの代表的なツボで、強い刺激で局所の血流を促します。

セルフケアの注意点: 強い圧は筋緊張や吐き気を助長する可能性があるため、やさしく温める程度に留め、強い押圧は避けてください。必要時は専門家へご相談ください。

セルフケアは「やさしく・短時間」が原則です。本格的な体質改善は、東洋医学の経絡の設計に基づき、全身の気・血のバランスから整えます。

肩こり専門施術の料金と「こりにくい体質」を目指す通院ペース

当院の肩こりに対する経絡治療は、肩の血行だけでなく、根本原因である自律神経の過緊張と血の不足(血虚)を解消することに焦点を当てています。自由診療(保険外)となりますが、頭痛薬の減量と再発予防という長期的な視点での費用対効果を重視しています。

初回カウンセリング+施術

5,500円
(税込)

詳細な問診と四診法に基づき、肩こりの根本原因(肝の乱れ、血虚、冷えなど)を特定し、治療計画を立案します。

2回目以降(通常施術)

5,000円
(税込)

肝・脾・腎を中心に調整し、首肩の緊張と全身の血の巡りを解消。「血(栄養)」を筋肉に届けます。

効果を最大化する通院ペースの目安(巡りの回復と体質安定の戦略)

  • 導入期(痛みが強く、ぶり返しやすい時期): 週に1~2回の集中治療が必要です。血の滞りと筋の過緊張を早期に解消することに焦点を当てます。
  • 安定化期(症状の頻度が減り、楽な状態が維持できる時期): 週に1回のペースで、肝(自律神経)と脾(血の生成)の機能を根本から立て直し、「こりにくい体質」を構築します。
  • 維持期(ぶり返しがほとんどなくなった時期): 症状が安定したら、2〜3週間に1回、あるいは月に1回のペースで、再発予防と全身の体力維持を目的としたメンテナンスを行います。

肩こりの体質改善はダムの放水路の整備に似ています。初期に集中して詰まり(滞り)を解消し、後は水(血)がスムーズに流れる経路を維持することが、根本解決につながります。まずは集中的に通院し、早期の痛みからの解放を目指しましょう。

院長プロフィール

東洋中村はり灸院 院長 中村麻人の写真

中村 麻人(なかむら あさと)

札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。

「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、肩こり、腰痛をはじめ、生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など、原因不明・治療法が限られる慢性疾患を中心にはり治療を行っています。