繰り返す眼精疲労を、札幌の鍼灸で根本から。
目の疲れが続くなら、札幌の鍼灸で体質から整えてみませんか。
目薬をさしても、目の周りを揉んでも、夕方になればまた同じ場所が重くなる。眼科では「異常なし」。それでも毎日つらい──その理由は、目そのものではなく、目に血を送り届ける体の側にあります。
目が痛い・かすむ・頭痛がする──毎日繰り返す不調に、もう慣れてしまっていませんか。
眼精疲労は「目だけの問題」ではありません。東洋医学では、目は五臓の「肝(かん)」が蓄えた血を使ってはたらく器官と考えます。同じ時間画面を見ていても、疲れる方と平気な方がいる。その差は使った時間ではなく、目に届く血の質と量にあります。
このページでは、眼精疲労が繰り返す理由、東洋医学から見た4つのタイプ、当院で用いるツボ、そして札幌という土地ならではの事情まで、順を追ってお話しします。

こんなお悩みはありませんか
- 朝はまだしも、夕方になると目が限界になる
- 目の奥が重く痛み、頭痛や吐き気まで出てくる
- 目薬をさしても、その場しのぎにしかならない
- 充血・かすみ・ドライアイが慢性化している
- 画面から目を離しても、焦点が合うまで時間がかかる
- 肩こりや首こりも一緒に出て、仕事に集中できない
- 眼科に行っても「異常なし」と言われ、困っている
パソコンやスマートフォンが手放せない今、眼精疲労は特別な人の悩みではなくなりました。当院にも、10代の学生さんから60代の方まで、幅広い年代の方がご相談にみえます。
ただ、みなさんが口をそろえておっしゃるのは「目が疲れている」ことそのものより、何をしても元に戻ってしまうことのつらさです。目薬をさす、目の周りを揉む、休憩を挟む。その場は少し楽になっても、翌日の夕方にはまた同じ場所が重くなっている。この繰り返しに、いつのまにか慣らされてしまってはいないでしょうか。
そして眼精疲労は、目のなかだけで終わりません。放っておくと頭痛・肩こり・首こり・吐き気・倦怠感、そして眠りの質の低下へと、じわじわ広がっていきます。逆に言えば、目に出ているサインは、体全体からのサインでもあるということです。

なぜ眼精疲労は繰り返すのか
眼精疲労を感じたとき、多くの方はまず目薬を手にするか、目の周りをマッサージします。たしかに、その瞬間は楽になる。けれど、しばらくするとまた同じ状態に戻る。なぜでしょうか。
答えは単純です。目薬もマッサージも、目の表面しか変えていないからです。眼精疲労という現象が起きている場所は目でも、それを起こしている原因は、目に血を送り届ける体の側にあります。表面をなでている限り、原因はそこに残り続けます。
目薬が届かないところ
目薬は、今出ている乾きや充血を一時的に抑えるものです。「疲れ目になりやすい体そのもの」には何も作用しません。差せば楽になり、切れれば戻る。この往復を何年も続けている方が、当院には少なくありません。
加えて、市販の目薬の多くには防腐剤(塩化ベンザルコニウム)が含まれており、長期間の使用が角膜を傷つけるリスクも指摘されています。一時の清涼感のために、そのリスクを負い続ける。冷静に見れば、あまり割に合わない取引ではないでしょうか。
マッサージが逆効果になりうる理由
目の周りを揉むと、その場は確かにゆるみます。けれど東洋医学には、「加圧は瀉法(しゃほう)につながる」という考え方があります。押す・揉むという行為は、体から気を「抜く」方向にはたらくのです。
眼精疲労の大半は、目を使いすぎて必要なものが足りなくなっている「虚(きょ)」の状態です。足りないところを、さらに抜く。だからその場は緩んでも、すぐ元に戻り、繰り返しがかえって強化されていく。ぐいぐい押すほど効いている気がするのに、いつまでも卒業できないのは、このためです。
「10がちょうどいいところ、使いすぎて8になっている」
眼精疲労は、余っているものを減らす問題ではなく、足りないものを満たす問題です。ですから東洋医学のアプローチも、抜くのではなく、補うのが基本になります。セルフケアで「押す」より「温める」をおすすめするのも、同じ理由からです。
眼科が「異常なし」と言うのも当然のこと
西洋医学は、体を部品の集まりと捉え、壊れた部品を探す学問です。眼精疲労で眼科に行けば、角膜・水晶体・網膜・眼圧といった部品が一つずつ確認されます。そして、どこも壊れていない。だから「異常なし」。これは検査が雑なのではなく、見ている対象が違うのです。
壊れているのは部品ではなく、連携のほうです。肝と、血と、巡り。その関係の乱れは検査画像には写りませんし、写らないものは西洋医学の対象になりません。ここが、眼精疲労が何年も同じ場所を回り続ける本当の理由です。
東洋医学は、はじめから部品を見ていません。目に症状が出ていても、目だけを見ることはない。体全体の巡りのなかで、なぜ目にしわ寄せが来たのかを探していきます。

東洋医学から見た眼精疲労の原因
東洋医学では、目は五臓の「肝(かん)」と直結していると考えます。「肝の華は目」という言葉があるほど、この二つは切り離せません。
肝の二つのはたらき──疏泄と蔵血
肝には、大きく二つの役割があります。ひとつは疏泄(そせつ)。気血を全身にスムーズに巡らせる、交通整理のようなはたらきです。もうひとつは蔵血(ぞうけつ)。血を蓄え、必要な場所へ必要なぶんだけ送り出す、貯水池のようなはたらきです。
そして目は、この肝が蓄えた血をたっぷり使う器官です。文字を追う、画面を見る、焦点を合わせる。その一つひとつで、目の周りは血を消耗し続けています。長時間の作業とは、要するに肝の貯水池から水を汲み出し続けているようなものです。
決定的なのは「使った時間」ではない
ここでよく考えていただきたいことがあります。同じオフィスで、同じ時間、同じ画面を見ている。それでも夕方に目が限界になる人と、平然としている人がいる。この差は、いったい何でしょうか。
差は使った時間ではなく、目に届く血の質と量──つまり肝の充実度にあります。貯水池がたっぷり満ちていれば、多少汲み出しても平気です。もともと水位が低ければ、少し使っただけで底が見える。
だからこそ、「画面時間を減らしましょう」というアドバイスも、目薬も、この差そのものには手が届きません。汲み出す量を少し減らしたところで、貯水池の水位は増えないからです。眼精疲労で本当に変えるべきなのは、目ではなく肝であり、血であり、それを巡らせる体の力なのです。
肝が弱っているときに、一緒に出やすいサイン
肝は目だけでなく、筋肉・腱・爪ともつながりが深い臓です。そのため肝が弱ると、眼精疲労・ドライアイ・かすみ目と同時に、次のようなサインが出てくることがあります。
足がつりやすい/爪に縦線が入る・爪が薄い・巻き爪/肩こり・首こり・頭痛/イライラしやすい・怒りっぽい/寝つきが悪い/女性では生理痛・生理不順・PMS。
一見バラバラな不調に見えますが、たどっていくと同じ一つの原因に行き着くことが少なくありません。目という「出口」に症状が出ていても、整えるべき「入口」は体の内側にあります。
なお、眼精疲労のきっかけは目の使いすぎだけではありません。ストレスや自律神経の乱れ、睡眠不足、近視・遠視・乱視、メガネやコンタクトの度数が合っていないこと──こうした要因も引き金になります。東洋医学ではそれらを別々の話とせず、すべて「肝と血と巡りの乱れ」という一つの土俵の上で捉え直していきます。

東洋医学から見た眼精疲労の4タイプ
同じ「眼精疲労」でも、体のなかで起きていることは人によって違います。東洋医学ではこれを弁証(べんしょう)といい、その方の体質を見きわめたうえでアプローチを組み立てます。ここでは代表的な4つのタイプを挙げます。当てはまる項目が多いものが、今のあなたの体に近いと考えてください(複数のタイプが重なることもよくあります)。
① 肝血不足(かんけつぶそく)タイプ ── 血が足りない
- 朝はまだしも、夕方になると目が限界になる
- 目がかすむ・乾く・ショボショボする
- 爪に縦線が入る、爪が薄い、巻き爪
- 足がつりやすい
- 生理の量が少ない、生理不順がある
なぜそうなるのか。目は肝が蓄えた血を使ってはたらく器官です。肝の蔵血が足りないと、目に届く血が不足し、使えば使うほど枯れていきます。夕方に悪化するのは、一日かけて血を消耗し切るからです。肝は筋肉や爪とも関係が深いため、足がつる・爪が傷むといったサインが一緒に出てきます。
どうアプローチするか。抜くのではなく、補うのが中心です。肝経の太衝(たいしょう)や、血の巡りを支える三陰交(さんいんこう)に、ごく浅い鍼とお灸で補い、肝が血を蓄えられる状態に戻していきます。ご自宅では、押さずに温めること。そして夜1時〜3時は肝が血を整える時間帯とされますので、この時間に眠れているかどうかも大切な手がかりになります。
② 肝火上炎(かんかじょうえん)タイプ ── ストレスで熱が上る
- 白目が充血しやすい
- 目の奥がズキズキ痛む、こめかみが痛む
- イライラしやすい、怒りっぽい
- 寝つきが悪い
- 頭や顔がのぼせる感じがある
なぜそうなるのか。肝はストレスや怒りに弱い臓です。緊張が長く続くと肝の疏泄(気血をスムーズに巡らせるはたらき)が乱れ、行き場をなくした気が熱に変わって、上へ上へと昇っていきます。目は肝経の通り道にありますから、その熱がそのまま映る。充血・目の奥の痛み・のぼせは、この「上に昇った熱」のサインです。東洋医学ではこれを肝火上炎、あるいは肝陽上亢(かんようじょうこう)と呼びます。
どうアプローチするか。上に昇った気を下ろし、陽に傾いたバランスを陰の側へ戻していきます。三陰交で頭に上がった気を鎮め、太衝で肝の巡りを整える。このタイプは温めるより、まず気の流れを通すことが先になります。就寝前にゆっくり息を吐く腹式呼吸も、熱を鎮めるのに役立ちます。
③ 気滞(きたい)タイプ ── 首肩のこわばりを伴う
- 首・肩がいつもガチガチで、目と一緒につらくなる
- 眉間や目の奥が重苦しい
- 頭が重い、天気が崩れると悪化する
- デスクワークが続くと呼吸が浅くなる
- 焦点が合うまで時間がかかる
なぜそうなるのか。眼球を動かす筋肉と、首の後ろの筋肉は連動しています。仰向けになって首の後ろに指を当てたまま目だけを動かすと、後頸部の筋肉が収縮するのが分かるほどです。つまり画面を目で追うだけで、首は疲れている。そこが凝れば血の通り道が細くなります。東洋医学ではこの状態を「不通則痛(ふつうそくつう)」──通じなければ痛む、と考えます。目・首・肩・頭が一つながりに重くなるのは、このためです。
どうアプローチするか。凝っている首や目そのものを揉むのではなく、離れたツボから経絡の詰まりを通していきます。腕を走る手の陽経(大腸経・三焦経・小腸経など)は首肩につながっているため、手首や肘まわりのツボを使った遠隔的なアプローチが有効です。加えて、風池(ふうち)で後頸部の巡りを整えます。
④ 冷え・気虚(ききょ)タイプ ── 元気が足りない
- 手足や、お腹に触れると冷たい
- 平熱が35度台
- 少し画面を見ただけで、すぐ目が疲れる
- 寝ても寝ても眠気が抜けない、疲れが取れない
- 目を温めると、明らかに楽になる
なぜそうなるのか。血を目まで押し上げるには、体の温かさと元気(気)が要ります。内臓が冷えて巡らせる力そのものが落ちていると、血が足りているかどうか以前に、目まで届かない。使いすぎて足りなくなっているところに、届ける力も弱っている状態です。温めると楽になるかどうかが、このタイプを見分ける一番はっきりした目安になります。
どうアプローチするか。お灸で補うのが中心です。押す(=抜く)ケアは避けてください。三陰交や百会(ひゃくえ)を穏やかに温め、体そのものが熱をつくる力を戻していきます。ご自宅では、38〜40度のぬるめのお湯に10分でも毎日つかること。そして蒸しタオルで目の周りを温めることをおすすめします。
ご自分がどのタイプか判断がつかなくても、まったく問題ありません。初回のカウンセリングで四診(ししん)を用いてお体の状態を確認し、どこから整えるべきかを一緒に見つけていきます。

札幌の冬と眼精疲労
「冬になると目のつらさが増す気がする」──札幌で施術をしていると、この声を本当によく伺います。気のせいではありません。この土地の冬は、眼精疲労にとって三重に不利な条件が重なっているからです。
一つめ ── 寒さ(寒邪)が首と肩をこわばらせる
東洋医学では、外から体に入り込む寒さを「寒邪(かんじゃ)」と呼びます。寒邪を受けると体は縮こまり、気血の巡りが滞ります。そのとき真っ先にこわばるのが、首から肩にかけて。ちょうど、目を動かす筋肉と連動している後頸部です。
凍結した路面で足を踏ん張り、雪かきで肩を酷使し、外に出るたびに肩をすくめる。札幌の冬に当たり前にしているその全部が、目へ向かう血の通り道を細くしていきます。首肩のこりと眼精疲労が冬に同時に悪化するのは、偶然ではありません。
二つめ ── 暖房の乾燥(燥邪)が、もともと足りない潤いを奪う
閉め切った室内を暖房で暖め続ければ、空気は乾きます。この乾燥は東洋医学でいう「燥邪(そうじゃ)」にあたり、もともと血が足りず潤いを保ちにくい目には、こたえます。
冬に目の乾き・ショボショボ感が増す方が多いのは、体の内側の血の不足に、外からの乾燥が重なるからです。加湿器を足すことは無駄ではありませんが、それだけで解決しないのは、内側の不足が残っているためです。
三つめ ── 屋内時間が伸び、画面を見る時間だけが増える
日が短く、外に出るのも億劫になる。結果として、屋内で画面に向かう時間だけが伸びていきます。東洋医学では冬を「エネルギーを温存し、生命力を養う季節」と考えます。本来なら消耗を抑えるべき時期に、目だけを使い続けている──これが、札幌の冬の眼精疲労の姿です。
ですからこの土地では、「目を休ませましょう」というアドバイスだけでは足りません。体を冷やさないこと、内側から温めて巡らせること。それがそのまま、目のケアになります。冬に症状の波がある方は、その波を「体質を変える手がかり」として一緒に見ていきましょう。

当院の鍼灸アプローチ
四診法による丁寧なカウンセリング
施術の前に、東洋医学に伝わる「四診法(ししんほう)」を用いてお体の状態を確認します。望診・聞診・問診・切診の4つを組み合わせることで、症状が出ている場所だけでなく、体全体の状態と、その方の眼精疲労がどのタイプに近いのかを見きわめていきます。
「眼精疲労と関係ないかな」と思われることこそ、大切な手がかりになります。足がつる、爪が割れる、生理が重い、眠りが浅い、手足が冷たい──どれも肝や血とつながる話です。気になることは何でもお話しください。
経絡へのはり治療で、肝と血を補う
当院の核となるのが「経絡治療(けいらくちりょう)」です。全身に張り巡らされた経絡(気血の通り道)に鍼とお灸でアプローチし、肝のはたらきを高めながら、血の巡りを整えていきます。
眼精疲労の場合、目に鍼を刺すことは一切ありません。用いるのは、足の太衝(たいしょう)・三陰交(さんいんこう)、首の風池(ふうち)、頭頂の百会(ひゃくえ)といった、目から離れたツボが中心です。「なぜ足のツボで目が変わるのか」と不思議に思われるかもしれませんが、肝経は足から始まって目へとつながっており、これは経絡というつながりを前提にした、東洋医学の筋の通ったアプローチです。
そして前の章でお伝えしたとおり、眼精疲労の多くは「虚」──足りない状態です。ですから当院のはり治療も、強い刺激で抜くのではなく、穏やかに補うことを基本とします。刺さずに整える方法を用いることもあります。
鍼・お灸の安全性について
鍼は髪の毛ほどの細さで、体への刺激を最小限に抑えたものを使用します。すべて滅菌済みの使い捨て(ディスポーザブル)ですので、衛生面もご安心ください。お灸のもぐさは国産の良質なものを使い、一つひとつ丁寧に仕上げています。「痛そう」「熱そう」と身構えていらっしゃる方がほとんどですが、実際に受けていただくと、そのまま眠ってしまう方も少なくない、静かな施術です。

眼精疲労に用いる代表的なツボ
実際にどこを使うのか、代表的なツボを挙げておきます。どれも目から離れた場所にありますが、経絡でつながっているツボばかりです。位置と意味を知っておくと、ご自宅でのケアにも役立ちます。
太衝(たいしょう)
位置。足の甲。親指と人差し指の骨をたどっていき、二本の骨が合流する手前のくぼみです。
なぜこのツボか。肝経(かんけい)を代表するツボです。目とつながる「肝」の疏泄(気血をスムーズに巡らせる)と蔵血(血を蓄え、流れを調節する)に直接はたらきかけます。熱が上って充血する方にも、血が足りずかすむ方にも軸になる、眼精疲労の要のツボです。
風池(ふうち)
位置。首の後ろ、髪の生え際。太い筋の外側にある、左右のくぼみです。
なぜこのツボか。眼精疲労・かすみ目・ドライアイのいずれにも共通して使われる、後頸部の要です。目を動かす筋肉と後頸部の筋肉は連動しており、画面を追うだけでここは疲労します。風池の巡りが滞ると、目の奥の重さやかすみが抜けにくくなります。首肩のこりを伴う気滞タイプの方には、特に大切なツボです。
攅竹(さんちく)
位置。眉毛の内側の端、眉頭のくぼみです。
なぜこのツボか。目の奥の痛み、眉間の重苦しさ、焦点が合うまで時間がかかる──そうした訴えに用います。ただしセルフケアでは押さないでください。蒸しタオルや玄米カイロで「じんわり温める」のが原則です。乾いた熱や風で温める方法は目の周りには向きませんし、皮膚が薄く火傷しやすい場所ですので、温度にはくれぐれもお気をつけください。
三陰交(さんいんこう)
位置。足の内くるぶしの一番高いところから、指4本分上。骨のきわです。
なぜこのツボか。体全体の血の巡りを整え、頭に上ってしまった「気」を鎮めるはたらきがあるとされます。眼精疲労と一緒に出やすい首こり・肩こり・寝つきの悪さ、そして生理痛やPMSにも同時にはたらきかけられるため、複数の不調を抱えている方の要になるツボです。お風呂上がりや就寝前に、優しく温めてあげてください。
百会(ひゃくえ)
位置。頭のてっぺん。左右の耳の先を結んだ線と、鼻筋をまっすぐ上がった線が交わるくぼみです。
なぜこのツボか。頭部に上ってしまった気を整え、目の疲れを軽くします。眼精疲労・かすみ目・ドライアイに共通して用いられる、いわば全体のバランスを取るツボです。のぼせや寝つきの悪さがある方にも用います。
なお、当院ではこれらを機械的に「眼精疲労にはこのツボ」と当てはめることはしません。同じ眼精疲労でも、熱が上っている方と、血が足りない方と、冷えて届いていない方では、使うツボも刺激の入れ方も変わります。ツボは処方箋ではなく、その方の体と対話するための入り口です。

改善の目安と通院ペース
週1回の通院を基本とし、6〜8回(約2か月)で改善の手応えを感じ始め、3〜4か月の継続で体質から変わってくるのが一般的な目安です。
なぜこれだけの期間が要るのか。血が入れ替わるには時間がかかるからです。目に届く血の質と量を変えるということは、体そのものを作り替えるということ。長い年月をかけて積み重ねてきた疲れ目の体質を変えるには、それ相応の時間が必要になります。
眼精疲労の方に多いのは、「仕事量を変えていないのに、夕方の限界が来なくなった」という形で変化に気づかれるパターンです。画面時間はそのままなのに、以前ほど消耗しなくなる。それは、受け皿である体の側が変わってきたということです。
ひとつだけお願いがあります。楽になった時点でやめてしまうと、戻りやすくなります。目は毎日使い続ける器官ですから、消耗そのものはこれからも続いていきます。症状が落ち着いてきたら、通院の間隔を少しずつ空けながら、体質そのものが変わるところまで一緒に取り組んでいきましょう。
東洋中村はり灸院(札幌)について
① 鍼灸専門院です。伝統的な東洋医学一筋で、はり治療とお灸のみを行っています。マッサージや慰安目的の施術は一切行いません。
② 国家資格を持つ鍼灸師が、すべての施術を担当します。
③ 「原因不明」「異常なし」と言われた慢性的な不調を、体全体から見直すことを専門としています。

眼精疲労の方に試してほしいセルフケア
大原則をひとつだけ、先にお伝えします。眼精疲労のセルフケアは「押す」ではなく「温める」です。押す・揉むは体から気を抜く方向にはたらきますが、眼精疲労の多くは足りていない状態だからです。よかれと思ってぐいぐい押すことが、遠回りになっていることは珍しくありません。
眉頭(攅竹)のあたりを、じんわり温める
蒸しタオルや玄米カイロを、眉頭のくぼみ(攅竹)から目の周り全体にかけて、そっと当ててみてください。じんわりと熱が入っていく感覚があれば十分です。ドライヤーの温風のような乾いた熱は目の周りには向きませんし、皮膚が薄く火傷しやすい場所ですので、熱すぎないかを必ず確かめてから当ててください。長時間のパソコン作業の合間に挟むと、疲れが積み重なる前に抜けていきます。
三陰交(さんいんこう)を優しく温める
足の内くるぶしから指4本分上、骨のきわ。ここを、お風呂上がりや就寝前に温めてあげてください。全身の血の巡りを整え、頭に上った気を鎮めるツボです。眼精疲労だけでなく、肩こり・眠りの浅さ・生理痛やPMSにも同時にはたらきかけられます。強く押す必要はありません。手のひらで包む、湯たんぽを当てる、その程度で十分です。
お風呂は、ぬるめに毎日
38〜40度のぬるめのお湯に、10分でも構いませんので毎日つかってください。特に、手足やお腹に触れて冷たい方、平熱が35度台の方。血を目まで押し上げるには、体の温かさそのものが要ります。シャワーだけで済ませる日が続くと、その力が育ちません。札幌の冬は、これだけでも体の底が変わってきます。
夜1時〜3時に、眠っている
東洋医学では、夜中1時〜3時は肝が血を整える時間帯と考えます。この時間に深く眠れているかどうかが、翌日の目の状態に直結します。寝る直前までスマートフォンを見ていると、目を酷使したまま、肝が仕事をする時間に入ってしまう。せめて就寝前の30分だけでも、画面から目を離してみてください。
ゆっくり息を吐く
特に、充血しやすい・目の奥がズキズキする・イライラしやすいという方に。就寝前、吐く息を長くする腹式呼吸を数分でも行うと、上に昇った熱が静まりやすくなります。デスクワークが続くと呼吸は自然と浅くなり、気の巡りも滞ります。1時間に一度、深く息を吐くだけでも違ってきます。

よくあるご質問
Q. 眼科で「異常なし」と言われましたが、鍼灸を受けてもいいのでしょうか。
はい、そういう方こそ東洋医学が力になれるケースです。眼科の検査は目という「部品」に破損がないかを確かめるものなので、部品自体は無事でも、巡りが足りていない状態は写りません。東洋医学は目に症状が出ていても目だけを見ることはせず、体全体から原因を探していきます。まずはカウンセリングでお体の状態をお聞かせください。
Q. 目に鍼を刺すのですか。怖いのですが。
目に鍼を刺すことはありません。眼精疲労へのアプローチは、手足や首、体幹のツボが中心です。目は東洋医学でいう「肝」とつながっており、足の太衝や三陰交といった離れたツボから巡りを整えていきます。鍼は髪の毛ほどの細さで、すべて滅菌済みの使い捨て(ディスポーザブル)です。
Q. 自分でツボを強く押すのは効きますか。
強く押すのはおすすめしません。東洋医学には「加圧は瀉法(しゃほう)につながる」という考え方があります。押す行為は体から気を抜く方向にはたらくため、目を使いすぎて足りなくなっている状態の方がぐいぐい押すと、かえって逆効果になりかねません。眼精疲労のセルフケアは「優しく温める」が基本です。蒸しタオルや玄米カイロを、眉頭(攅竹)のあたりに当ててみてください。
Q. 市販の目薬をずっと使っています。やめたほうがいいですか。
自己判断でのお薬の中止についてはお答えできませんので、処方薬であれば必ず眼科の先生にご相談ください。そのうえで東洋医学の立場から言えば、目薬は今出ている症状を一時的に抑えるもので、疲れ目になりやすい体そのものは変わりません。鍼灸と併用していただいて構いませんし、体が変わるにつれて「差す回数が減った」と感じる方もいらっしゃいます。
Q. 眼精疲労と一緒に、肩こり・首こり・頭痛もあります。まとめて相談できますか。
もちろんです。むしろ眼精疲労だけという方のほうが稀です。目を動かす筋肉と首の後ろの筋肉は連動していますし、東洋医学では目・筋肉・頭痛はいずれも「肝」と関わりの深いものと考えます。別々の不調に見えても、たどっていくと同じ一つの原因に行き着くことが多いのです。
Q. パソコン仕事は減らせません。それでも改善しますか。
同じ時間画面を見ていても、目が疲れる方と平気な方がいます。この差は使った時間ではなく、目に届く血の質と量、そしてそれを支える体の力の差です。画面時間をゼロにできなくても、その受け皿である体を整えることはできます。仕事量を変えずに「夕方の限界が来なくなった」という変化から実感される方が多い症状です。
Q. どれくらい通えばいいですか。
週1回の通院を基本とし、6〜8回(約2か月)で改善の手応えを感じ始め、3〜4か月の継続で体質から変わってくるのが一般的な目安です。血が入れ替わるには時間がかかるため、長年積み重ねた疲れ目の体質を変えるにはそれ相応の期間が必要になります。楽になった時点でやめてしまうと戻りやすいので、間隔を空けながら続けていくのがおすすめです。
Q. 冬になると目のつらさが増します。気のせいでしょうか。
気のせいではないと思います。札幌の冬は、寒さで首や肩がこわばり、暖房で室内が乾き、外に出づらくなって画面を見る時間が増える──目にとって不利な条件が重なります。東洋医学では、寒さも乾燥も体に影響を与える外からの要因(寒邪・燥邪)と考えます。季節で波がある方は、冬のあいだこそ体を冷やさないこと、そして温めるセルフケアを意識してみてください。

目の疲れを根本から変えたい方へ
「目薬を手放せない」「眼科では異常なしと言われた」「肩こりや頭痛もずっと続いている」──そんな方こそ、東洋医学の鍼灸が力になれる可能性があります。
札幌・東洋中村はり灸院では、伝統的な経絡治療と丁寧なカウンセリングで、眼精疲労の体質そのものを変えていくことを目指しています。まずはお気軽にご相談ください。LINEからいつでもご予約・お問い合わせいただけます。
初めての方も大歓迎です。「どんな症状か相談したい」だけでもお気軽にどうぞ。

初めての方へ
不安なことや現在の状態について、まずはお気軽にご相談ください。

院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、腰痛、肩こりをはじめ、坐骨神経痛・生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など、原因不明・治療法が限られる慢性疾患を中心にはり治療を行っています。
