喉を潤す黒豆の煮汁の作り方、声をいたわる東洋医学の知恵
空気が乾燥する季節や喋り疲れた日、喉がイガイガする、声がかすれる——そんなときに東洋医学で古くから重宝されてきたのが黒豆の煮汁です。
黒豆は、東洋医学で腎を養うとされる黒い食材のひとつ。その煮汁には体に潤いを与える働きがあるとされ、声を使うお仕事の方にも親しまれてきました。ご家庭にある材料だけで、簡単に作ることができます。
喉のかすれや乾燥は、うがいや水分補給だけではなかなか落ち着かないことがあります。ここでは、東洋医学が喉の不調をどう捉えるか、黒豆の煮汁がなぜ喉に良いとされるのか、そして具体的な作り方・飲み方までを順を追ってご紹介します。

喉のかすれ・乾燥は、なぜ起こるのか
東洋医学では、喉や声は五臓の「肺」と深く結びついていると考えます。肺は呼吸を担うだけでなく、喉・鼻・皮膚に潤いを行き渡らせる役割を持つとされ、乾燥(燥邪)の影響をもっとも受けやすい臓のひとつとされています。
空気が乾燥する季節、エアコンの効いた部屋で過ごす時間、話しすぎ、風邪のひきはじめ——こうしたことが重なると肺の潤いが不足し、喉がイガイガする、声がかすれる、咳が出やすくなるといった状態につながりやすいと考えられています。
声がかすれるときに東洋医学でみる2つの側面
- もともと備わっている体を守る力(免疫力)が弱まり、乾燥や外気の影響をそのまま受けてしまっている
- その結果として、体に必要な潤いや巡りのバランスが崩れてしまっている
この2つを補っていくことが、喉の状態を整えるうえで大切になります。あわせて、五行では黒色は「腎」に対応する色とされ、黒い食材は腎の働きを補うと考えられてきました。黒豆もこうした黒い食材のひとつで、古くから喉に潤いを与える食材として親しまれています。

黒豆の煮汁が喉に良いとされる理由
黒豆の煮汁は、喉の乾燥やしわがれ声のケアとして古くから親しまれてきた飲み物です。歌や話すことを仕事にしている方々の間でも昔から愛用されており、日々の喉のケアの定番のひとつとして受け継がれてきました。
黒豆の煮汁に期待される働き
- こもった熱をやわらげる
- 乾燥した喉や体に潤いを補う
- せき込みを落ち着かせる助けになる
- 体の巡りを整え、疲れをやわらげる
- 老化のもとになる酸化を防ぐ働きがあるとされる
- 余分な水分の排出を助けるとされる
喉の痛みやしわがれ声があるときは、喉の粘膜がカラカラに乾いている状態と考えられます。黒豆の煮汁で体にこもった熱をやわらげ、潤いを補うことで、喉の違和感がやわらぐ助けになるとされています。

黒豆の煮汁の作り方・飲み方
材料も作り方もシンプルで、ご家庭にある道具だけで作ることができます。
材料
- 黒豆 1/4カップ
- 水 800ml
- 天然の塩 少々(味付け用)
作り方
- 鍋に水を張り、黒豆を加える
- 火にかけ、水の量がおよそ半分になるまでじっくりと煮詰める
- 煮詰まった煮汁を湯のみに移し、天然の塩をひとつまみ加えて味を調える
塩加減はお好みで構いませんが、精製された塩よりもミネラルを含んだ天然の塩を選ぶと、まろやかな味わいに仕上がります。
飲む量の目安
ふだんのケアとして取り入れるなら150mlを1日1杯、喉の乾燥や声のかすれを強く感じる時期には150mlを1日2〜3杯ほどを目安に飲んでみてください。声を多く使う方は、日々の習慣として続けてみるのもひとつの方法です。
黒豆の煮汁のようなセルフケアで整えられる部分がある一方、喉のかすれや不調が繰り返される背景には、肺や腎の働きそのものの弱りが関わっていることも少なくありません。当院の経絡治療では、脈やお腹の状態を確認しながら今どの臓腑の働きが弱っているかを見立て、関係するツボに鍼やお灸で刺激を加えていきます。声のかすれや喉の不調が続いている方は、お気軽にご相談ください。

喉の不調や声のかすれが続く方は、まずご相談ください
喉や声の状態は、脈やお腹から実際に確認するとより分かりやすくなります。東洋中村はり灸院は、国家資格を持つ鍼灸師が東洋医学一筋で施術を行う、札幌の鍼灸専門院です。喉の乾燥・声のかすれ・繰り返す喉の不調など、些細なことでもお気軽にご相談ください。
初回はカウンセリングに時間をかけ、お体の状態をしっかり把握したうえで施術を行います。LINEからいつでもご相談・ご予約いただけます。

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不安なことや現在の状態について、まずはお気軽にご相談ください。

院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
脈・腹などから全身の状態を見立てる伝統的な手法を軸に、その方に合ったはり・お灸を組み立てています。コリや痛みを引き算のように取り除くのではなく、足りない力を補って立て直すという視点を大切に、肩こり・腰痛から原因がはっきりしない慢性的な不調まで、体質そのものから整えることを目指してはり治療を行っています。
