肺とは、気を取り込み体を守る働き
風邪をひきやすい、肌が乾燥する、なんとなく気持ちがふさぐ——五臓の「肺」の乱れは、こんなサインで現れます。
肺は、呼吸によって外の気を取り込み、体表を守るバリアの役割も担っているとされています。西洋医学の肺の働きに加えて、皮膚や免疫にあたる「防御」の働きも含む、体の外側との境界線を守る臓です。
ここでは、肺がどんな働きを担っているのか、乱れるとどんなサインが出るのか、当院での整え方をご紹介します。

肺は「気を取り込み体を守る働き」
肺は、呼吸によって外の気を取り込み、それを全身に散布する働きを持つとされています。あわせて、皮膚や鼻・のどといった呼吸器のバリア機能もつかさどっており、外からの寒さや邪気の侵入を防ぐ「防御」の最前線でもあります。
五行では「金」に属し、季節では秋と対応しています。悲しみ・憂いの感情と結びついており、気持ちがふさぎがちなときは、肺への負担も大きくなりやすいとされています。

肺が乱れると出やすいサイン
- 風邪をひきやすい
- 鼻水・鼻づまりが出やすい
- 咳や痰が出やすい
- 肌が乾燥しやすい、かゆみが出やすい
- 汗をかきやすい、またはかきにくい
- 声に力がなく、息切れしやすい
- 気持ちがふさぎがち、憂うつになりやすい
- 秋に体調を崩しやすい

肺と、ほかの臓とのつながり
五臓は、それぞれが単独で働いているわけではありません。互いに養い合い、行きすぎを抑え合ってバランスを保っています。肺に関わるつながりは、主に次の4つです。
肺を養うもの・肺が養うもの
脾(土)が肺を養います。胃腸が弱ると、肺に送る気が足りなくなります。疲れやすい方が風邪をひきやすいのは、この流れで説明されます。
肺は腎(水)を養います。呼吸が浅い状態が続くと、腎の蓄えも目減りしていきます。
肺が抑えるもの・肺を抑えるもの
肺は肝(木)を抑えています。肺の力が落ちると、肝の高ぶりを抑えきれなくなることがあります。
心(火)は肺を抑えます。心に熱がこもると肺が乾き、空咳や肌の乾燥として現れます。
表裏をなす腑
肺と表裏をなす腑は大腸です。鼻・皮膚の不調と便秘が同時に出やすいのは、この結びつきによります。
一見かけ離れた場所に症状が出るのは、このつながりがあるためです。当院では、症状の出ている場所だけでなく、どの臓が起点になっているかを脈やお腹から確かめていきます。

鍼灸で肺を整えるということ
当院の経絡治療では、脈やお腹の状態から肺の働きが弱っているかを見立てたうえで、肺の経絡上のツボや、気を補うツボを用います。風邪をひきやすい、肌が乾燥する、気持ちがふさぎがちといったご相談でも、肺の状態を確認することが多くあります。
日々の過ごし方としては、深い呼吸を意識すること、乾燥対策をすること、悲しみや憂いを溜め込みすぎないことが、肺を助ける基本になります。適度に体を動かして呼吸を深めることも助けになります。
風邪のひきやすさや肌の乾燥、気持ちの落ち込みが気になる方は、お気軽にご相談ください。

風邪をひきやすい、肌の乾燥が気になる方は、まずご相談ください
肺の状態は、脈やお腹を確認するとより分かりやすくなります。東洋中村はり灸院は、国家資格を持つ鍼灸師が東洋医学一筋で施術を行う、札幌の鍼灸専門院です。お気軽にご相談ください。
初回はカウンセリングに時間をかけ、お体の状態をしっかり把握したうえで施術を行います。LINEからいつでもご相談・ご予約いただけます。

関連する症状・記事
初めての方へ
不安なことや現在の状態について、まずはお気軽にご相談ください。
院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長。鍼灸師・医薬品登録販売者(国家資格)。
脈・腹などから全身の状態を見立てる伝統的な手法を軸に、その方に合ったはり・お灸を組み立てています。大切にしているのは、コリや痛みを引き算のように取り除くのではなく、足りない力を補って立て直すという視点です。肩こり・腰痛はもちろん、生理痛や自律神経の乱れ、原因がはっきりしない慢性的な不調まで、体質そのものから整えることを目指してはり治療を行っています。
