札幌でぎっくり腰の鍼灸なら東洋中村はり灸院

東洋中村はり灸院

札幌のぎっくり腰に鍼灸という選択肢

札幌で鍼灸によるぎっくり腰の根本改善を目指す方へ。

突然動けなくなるほどの腰の激痛——ぎっくり腰は、その衝撃的な痛みから欧米では「魔女の一撃」とも呼ばれています。けれども、ご来院された方のお話を伺うと、そのほとんどが「いつも通りの生活をしていただけ」とおっしゃいます。靴下を履こうとした、うがいをした、朝起きたら動けなくなっていた。

重い物を持ったわけでもないのに、これほど痛む。そこにこそ、繰り返しの理由があります。東洋医学では腰を「壊れた部品」とは見ません。気血の巡りが滞り、体全体の機能が落ちたとき、そのしわ寄せが最も出やすい場所として腰が悲鳴を上げていると考えます。だから、腰だけを見ている限り、何度でも同じ季節に同じことが起こるのです。

このページでは、東洋医学から見たぎっくり腰の4つのタイプ、用いるツボ、そして札幌という土地が腰に何をしているのかまで、できるだけ具体的にお伝えします。

ぎっくり腰への鍼灸施術|脈診で全身の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

こんなお悩みはありませんか

  • 靴下を履こうとしただけで、腰に激痛が走った
  • くしゃみや咳のたびに腰が怖くて、思い切り出せない
  • 病院でレントゲンを撮っても「異常なし」と言われた
  • 湿布と痛み止めで乗り切ってきたが、また繰り返している
  • 毎年決まった時期になると、決まってぎっくり腰になる
  • 雪かきや凍結路面で踏ん張った後に、腰の重さが抜けない
  • 冷やすべきか温めるべきか、調べても情報がバラバラでわからない
  • 仕事も家事もできず、横になるのさえつらい

このページは、そういった悩みを抱えながら「なぜ繰り返すのか、根本から何とかしたい」と思っている方に向けて書きました。

ぎっくり腰への鍼灸施術|腹診でお腹の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

病院・湿布・マッサージでは繰り返す理由

ぎっくり腰は、西洋医学では「腰椎捻挫」「筋挫傷」「軟部組織の損傷」と表現されます。けれども、靴下を履く・うがいをするといった動作のどこにも、組織を損傷させるほどの外力はありません。バットで殴られたわけでも、車に跳ねられたわけでもないのです。損傷していないものを「損傷」として扱えば、対処は必ずズレます。ここに、繰り返しの根っこがあります。

画像に「異常なし」と出るのは当然のこと

整形外科ではレントゲンやMRIの検査を受けることになりますが、多くの場合、画像には異常が見つかりません。腰痛全体のおよそ85%は原因を特定できない「非特異的腰痛」とされ、ぎっくり腰の大半がここに入ります。原因が特定できない以上、できることは湿布・痛み止め・注射・安静といった、今の痛みを抑えるための対症療法に限られます。

西洋医学は構造の医学です。骨・筋肉・神経・椎間板という「部品」の世界で成り立っており、気温差や湿度の変化、低気圧といった外部環境と体との関係を扱う理論を、そもそも持っていません。原因を見ていないのですから、痛みが引いた後にまた同じことが起こるのは、当たり前の帰結なのです。

マッサージや整体も、発想は同じ

痛む腰をもみほぐす——つまり痛む場所を中心に手を加えるという点で、これは東洋医学ではなく西洋医学の発想(対症療法)に属します。筋肉が一時的にゆるんでも、その筋肉をこわばらせている体の内側の状態は、何ひとつ動いていません。しかも急性期に痛む腰を強く揉めば、かえって悪化させてしまうこともあります。

そして多くの方がつまずく「冷やす」という選択

インターネット上の情報の多くは「痛み=炎症だから冷やす」という西洋医学の前提で書かれています。しかし、日常動作の延長で起きたぎっくり腰は、ぶつけたことによる炎症とは性質が違います。この点は判断を誤りやすいところなので、後の項目であらためて詳しくお伝えします。

ぎっくり腰への鍼灸施術|手足のツボに鍼をしているようす|札幌 東洋中村はり灸院

東洋医学から見たぎっくり腰の原因

「重いものを持ったから」「変な姿勢をとったから」——よく耳にしますが、東洋医学ではこれらはあくまできっかけに過ぎないと考えます。朝起きてうがいをした瞬間、顔を洗おうと前かがみになった瞬間。ぎっくり腰は、そんな日常の延長線上で起きています。きっかけがそれほど小さいということは、体の側がすでに崩れる寸前だったということです。

不通即痛——通らざれば即ち痛む

では、なぜ普通の動作でそこまでの激痛が出るのか。東洋医学には「不通即痛(ふつうそくつう)」という根本原理があります。気血(エネルギーと栄養を運ぶ流れ)が滞れば、そこに痛みが生まれる。逆に言えば、痛みがあるということは、そこで流れが止まっているということです。ぎっくり腰の激痛は、腰という一点で気血の流れが完全に堰き止められた状態だと捉えます。

気血を止めるものは、体の外からやってくる

その流れを止める原因として東洋医学が特に重視するのが、季節の変わり目・気温差・低気圧、そして女性の場合はホルモン周期です。環境が大きく動くとき、体を守るバリア機能が落ち、外の変化が「邪(じゃ)」として体内に入り込んで経絡(気血の通り道)の働きを鈍らせます。そこへ日常の何気ない動作が引き金として重なる。だから「原因らしい原因がない」のに、あれほど痛むのです。

鼻・のど・皮膚といった「空気に触れる場所」は、東洋医学ではすべて肺の担当領域です。ここが弱い方は、外気の変化をまともに受けます。ぎっくり腰を繰り返す方に、風邪をひきやすい・咳が長引く・皮膚がかゆくなるといった呼吸器や体表の不調が重なりやすいのは、そのためです。

腰は「腎の府」——支える力そのものの目減り

もうひとつ、東洋医学では腰を「腎の府(じんのふ)」と呼びます。腎は生命力・元気を蓄える臓であり、腰はその出先です。加齢・過労・睡眠不足・慢性的なストレスで腎の働きが目減りすると、腰は支える力を失い、わずかな動作でも崩れます。急性のぎっくり腰に見えて、その下地は何年もかけて出来上がっているのです。

繰り返すぎっくり腰とは、体が同じサインを何度も出し続けている状態にほかなりません。腰そのものを責めるのではなく、入り込んだ邪を抜き、弱った五臓六腑を立て直すこと——それが痛みの出口になります。

ぎっくり腰になりやすい方に共通しがちなサイン
風邪をひきやすい・咳が長引く・鼻の症状がある・アトピーや皮膚のかゆみ・手足の冷え・眠りが浅い・疲れが抜けない・生理不順——これらは呼吸器系や体表のバリア機能、そして腎の働きが落ちているサインです。ひとつでも思い当たる方は、腰だけの問題として片づけないほうがよいと考えています。

ぎっくり腰への鍼灸施術|髪の毛ほどの細さの鍼を用いた施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

東洋医学から見たぎっくり腰の4タイプ

同じ「ぎっくり腰」でも、その背景にあるものは方によって違います。東洋医学では体全体の状態からタイプを見分け、それぞれ違うアプローチをとります。ご自分がどれに当てはまりそうか、当てはまる項目を数えながら読んでみてください。複数のタイプが重なっている方も少なくありません。

1. 外邪侵襲タイプ(季節の変わり目・呼吸器の弱り)

  • 重い物を持ったわけでもなく、いつも通りの動作(靴下を履く・顔を洗う・くしゃみ)で急に痛くなった
  • 風邪をひきやすい、ひくと咳が長引く。鼻の症状やアトピー・皮膚のかゆみがある
  • 季節の変わり目や気温が急に動いた時期、低気圧・雨の前に体調を崩しやすい
  • 毎年ほぼ決まった時期(春先や秋口)にぎっくり腰になる
  • 手足の末端が冷える、眠りが浅い、生理不順がある

なぜそうなるのか。腰そのものが壊れたのではなく、外部環境の変化が「邪」として体内に入り込み、経絡の働きを鈍らせた結果と考えます。肺が守っている体表のバリア機能が落ちたところに、日常の何気ない動作が引き金として重なる。風邪・咳・皮膚の症状が並走しやすいのは、そのためです。

どうアプローチするか。まず体に入り込んだ邪を外へ抜き(瀉法/しゃほう——余分なものを追い出す施術)、そのうえで弱った五臓六腑、とくに肺の働きを底上げしていきます。肺の経絡にある孔最(こうさい)が要になるツボです。痛む場所ではなく、邪の入り口を締め直すのが本筋になります。

2. 腎虚タイプ(腰は腎の府)

  • 以前から慢性的な腰の重だるさがあり、その延長でぎっくり腰になった
  • 疲れやすい、朝から体が重い、慢性的な睡眠不足がある
  • 長時間のデスクワークや立ち仕事で腰に負担が続いている
  • 年に1〜2回など、決まった頻度で繰り返している
  • 足腰に力が入りにくい、下半身が冷える、夜間にトイレで起きる

なぜそうなるのか。腎が弱ると、骨や椎間板を潤す力も落ちます。腰は「いつ崩れてもおかしくない状態」のまま日々を過ごしていることになり、慢性的な重だるさはその予告です。ぎっくり腰は、その最後の一押しにすぎません。

どうアプローチするか。腎の経絡のツボを使い、その方が本来持っている生命力そのものを補います。腎兪(じんゆ)・志室(ししつ)といった腎に関わるツボの反応を確かめながら鍼を施し、足元のツボから腎を補っていきます。痛みを取ることより、腎を立て直すことが再発を止める道になります。

3. 肝鬱・ストレスタイプ(怒りが筋を固める)

  • ここのところ怒り・イライラ・我慢を抱え込んでいた時期に発症した
  • 足がつりやすい、まぶたや顔がピクピクする、爪が割れやすい
  • 眼精疲労が強い、目が乾く、こめかみが張る
  • 生理前に腰が重くなる、生理痛や不正出血がある
  • 肩や背中が板のように張っていて、深呼吸が浅い

なぜそうなるのか。東洋医学は感情と臓を結びつけて考えます(五志)。怒り・ストレスは肝に属し、肝は「筋」を司ります。怒りをため込むと肝の気が滞り、その支配下にある筋がこわばる。足がつる、腰が急にロックする——これらは同じ根から出ています。緊張の続いた末に、朝うがいをした瞬間に腰が固まる、というのはこの流れです。画像に映るはずもない原因ですが、体は正直に反応しています。

どうアプローチするか。筋を司る肝の気の巡りを開くことを主眼に置きます。筋の症状によく用いる陽陵泉(ようりょうせん)を軸に、肝の経絡を整えていきます。あわせて、力を抜ける時間をどう作るかも一緒に考えます。ストレスを取り除けとは申しませんが、体が緊張しっぱなしのままでは、腰は何度でも同じことを繰り返します。

4. 冷え・気血停滞タイプ(隠れ冷え)

  • お風呂に入ると腰が楽になる。冷えると痛みが強くなる
  • お腹を触ると冷たい。平熱が35度台
  • 入浴はシャワーだけで済ませることが多い
  • 冷たい飲み物をよく飲む。胃腸が弱い
  • 痛む場所に熱感や腫れ・赤みがない(触っても他の場所と温度差がない)

なぜそうなるのか。不通即痛——通らざれば即ち痛む。冷えは気血の流れを直接止めます。やっかいなのは、手足の冷えを自覚していない「隠れ冷え性」の方です。体の表面は温かいのに内臓が冷えており、ご本人は冷えを問題だと思っていない。この取り違えが、冷やすか温めるかの判断を逆方向へ走らせます。

どうアプローチするか。温めて巡らせるのが基本方針です。お灸を組み合わせ、滞った気血を動かしていきます。ご自分が冷やすべきか温めるべきかの見分け方は、のちほど詳しくお伝えします。

ぎっくり腰への鍼灸施術|経絡治療による鍼灸施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

札幌という土地と、ぎっくり腰

札幌は、ぎっくり腰の東洋医学的な条件がそろってしまう土地です。東洋医学がぎっくり腰の原因として最も重視するのは「季節の変わり目の気温差・湿度変化」ですが、札幌ほどこの変化が大きく、しかも長く続く場所はそう多くありません。

冬の屋内外、20度以上の落差

暖房の効いた室内は20度前後、一歩外へ出ればマイナス。この落差を、私たちは1日に何度も往復しています。体表は寒さで一気に締まり、屋内に入れば緩む。これを繰り返すうち、体表を守る機能は静かに消耗していきます。もともと肺の弱い方ほど、この消耗をまともに受けます。冬に空咳が続く方が多いのは、暖房による乾燥が拍車をかけているためです。

雪かきという、腰にとって最悪の組み合わせ

前かがみで、ひねりながら、重い雪を持ち上げる。しかも、寒さで筋肉が縮こまり、気血の巡りが最も鈍っている状態で行います。腰にとってこれほど不利な条件はありません。凍結路面で滑るまいと足腰に力を入れ続けること、転びかけて瞬間的に踏ん張ること——これらも負担として腰に残っていきます。冬のあいだ、札幌の腰は休む間がないのです。

そして雪解けの春先

3月から4月にかけて、気温は上下に大きく揺れ、湿度も一気に動きます。ここでぎっくり腰が増えるのは、東洋医学の理屈からすればごく自然なことです。冬のあいだ冷えと雪かきで消耗しきった体が、季節の変わり目という最大の変化にさらされる。「毎年、雪が解ける頃に腰をやってしまう」という方が札幌に多いのは、偶然ではありません。

冬の長さそのものが、冷えを内側へ入れる

外出が減り、動く量が落ち、日照時間も短くなる。体を動かさなければ熱は生まれず、冷えは内側へ入り込みます。手足の冷えを自覚していないのにお腹が冷たい「隠れ冷え性」の方が、札幌には少なくありません。冷えは気血の巡りを止め、不通即痛——痛みの土台をつくります。

つまり札幌にお住まいの方にとって、ぎっくり腰は「たまたま運悪く起きた事故」ではなく、この土地の気候と生活が体に積み重ねてきたものが、あるとき腰という一点から噴き出したものだと考えられます。だからこそ、痛みが引いた後、次の季節の変わり目が来る前に体を整えておくことに意味があるのです。

ぎっくり腰への鍼灸施術|お灸による施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

「冷やす」より「温める」が正解なことが多い理由

インターネットで検索すると「ぎっくり腰はまず冷やす」という情報をよく見かけます。これは「痛みの原因は炎症だから、冷やして炎症を抑える」という西洋医学の前提に立った説明です。

しかし、バットで殴られたわけでも、転倒して打ちつけたわけでもない——日常の動作の延長で生じたぎっくり腰は、そもそもケガによる炎症とは性質が異なります。不通即痛の考え方からすれば、冷やすことは気血の巡りをさらに止め、逆効果になりかねません。痛む腰は熱を持っているように感じられますが、その奥では冷えが流れを止めている——これが、ぎっくり腰でとても多いかたちです。

判断の目安は「温度差」

見分けるための目安は、痛む部分と痛くない部分の温度差です。ご自分の手のひらで、痛む腰と、その少し離れた背中や太ももを順に触ってみてください。

  • 明らかな熱感・発赤・腫れがある → 打撲などケガによる炎症の可能性。冷却も選択肢になります
  • 触っても他の場所と温度差がない → 温めるほうが気血の巡りを助けます
  • お風呂に入ると腰が楽になる → 温めるタイプです。冷やすと痛みが強まりやすくなります

ネット上の「冷やす」という情報が間違いというわけではありません。ただ、それは打撲や外傷を前提にした話であって、すべての方に当てはまるわけではない、ということです。判断に迷われたら、自己流で対処する前にお尋ねください。冷感タイプの湿布も、温めたほうが楽になるタイプの方には巡りを妨げることがあります。

ぎっくり腰への鍼灸施術|全身のバランスを整える鍼灸施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

ぎっくり腰に用いる代表的なツボ

ぎっくり腰で用いるツボの多くは、腰から遠く離れた場所にあります。不思議に思われるかもしれませんが、経絡でつながっているからこそ、離れた一点から腰に届くのです。実際にどのツボを使うかは、その方のタイプと反応を確かめながら組み立てます。ここでは代表的なものをご紹介します。

孔最(こうさい)/腕の内側

位置:手のひら側の前腕。肘の内側のシワと手首のシワを結んだ線上で、肘のシワから手首方向へ指幅3〜4本ほど下がったあたり。押すと響くような圧痛があります。左右にあります。

なぜここか:肺の経絡にあるツボで、急性の症状に用いる要穴です。肺は鼻・皮膚・のどなど「空気に触れる場所」すべてを担当します。ここが弱い方は季節の変わり目や気温差にそのまま揺さぶられ、邪が入り込みやすくなります。孔最を使うことで、外の変化に対する体表の守りが立て直されます。ぎっくり腰で腰から遠い腕のツボを使うのは、痛みの入り口がそこにあるからです。

委中(いちゅう)/膝の裏

位置:膝の裏側。膝を曲げたときにできる横ジワの、ちょうど真ん中。左右対称にあります。

なぜここか:腰の症状の特効穴とされ、東洋医学の鍼灸ではまず外さないツボです。膝の裏を走る膀胱経は腰から背中を通っており、腰と委中は経絡でつながっています。だから場所が離れていても腰に届く。ご自宅で押す場合は、うつ伏せになってご家族に垂直方向へ押してもらうのが確実です。指先だけで押すと指を痛めますので気をつけてください。

陽陵泉(ようりょうせん)/膝の外側

位置:膝の外側の少し下。腓骨小頭(ひこつしょうとう)という小さく出っ張った骨があり、そのすぐ下のくぼみです。左右にあります。

なぜここか:筋肉の症状に強いツボで、体の側面を走る経絡の要所です。腰の筋がロックしたように固まっているとき、また怒り・ストレスで肝の気が滞り筋がこわばっているときに、ここを使って緩めていきます。腰の外側からお尻にかけて突っ張る方にもよく用います。

腰陽関(こしようかん)/腰の中央

位置:腰の背骨の真ん中の線上。左右の腰骨(骨盤の上縁)のいちばん高いところを結んだ線と、背骨が交わるあたりのくぼみです。

なぜここか:背中の正中を走る督脈のツボで、腰に陽の気を通す働きがあります。腰が冷えて重く、動かすと固まったように痛む方に用います。ただし急性期にご自分で強く押すのは避けてください。ご自宅では押すのではなく、湯たんぽやカイロで衣服越しにじんわり温めるだけで十分です。

腎兪(じんゆ)/ウエストの高さ

位置:ウエストのいちばんくびれた高さで、背骨の中心から左右に指幅2本分ほど外側。左右一対です。

なぜここか:腎の気が集まるツボで、繰り返すぎっくり腰の下地にある腎の弱りに対して要となります。志室(ししつ)とあわせて反応を確かめながら使います。腰は「腎の府」——ここを補うことは、痛みを取ることではなく、痛みが起きない腰をつくることにつながります。腰陽関と同じく、急性期はここも押さず、温めるだけにしてください。

ご自宅でツボを使うときの注意
急性期に痛む腰を強く押す・揉むことは、悪化につながるため避けてください。腰のツボ(腰陽関・腎兪)は「押す」のではなく「温める」だけに留めます。ツボ押しをされるなら、膝裏の委中を優しく押す程度で十分です。強く押せば効くというものではありません。どこを、どの程度使ってよいかは状態によって変わりますので、カウンセリングの際に個別にお伝えしています。

ぎっくり腰への鍼灸施術|院内・施術ベッドのようす|札幌 東洋中村はり灸院

当院の鍼灸アプローチ

東洋中村はり灸院では、東洋医学の伝統的な鍼灸専門施術である「経絡治療(けいらくちりょう)」を行っています。マッサージや電気の機器・整体は一切行わず、鍼灸一筋でお客様の不調に向き合います。鍼灸専門院は全国でもわずか約2%とされており、経絡治療を行える施術者はさらに限られます。

四診法によるカウンセリング

初回は、東洋医学の伝統的なカウンセリング法「四診法(ししんほう)」でお体の状態を確認します。顔色・声・脈・お腹など、五感をすべて使って全体の状態を把握し、ぎっくり腰の背景にある根本の原因を探ります。腰の痛みだけでなく、睡眠・冷え・呼吸器・消化器の状態、生理の状態、最近の気持ちの動きまで含めてお話を伺うのは、そこにタイプを見分ける手がかりがあるからです。

タイプに応じて、打つ場所を変える

ぎっくり腰の原因は腰そのものではなく、経絡全体の気血の滞りにあります。外邪が入り込んでいる方にはまず邪を外へ抜き(瀉法/しゃほう——余分なものを追い出す施術)、肺の孔最(こうさい)から体表の守りを立て直す。腎の弱りが下地にある方には腎の経絡から生命力を補う。筋がロックしている方には陽陵泉(ようりょうせん)で筋を緩める。冷えが巡りを止めている方にはお灸を組み合わせて温める。同じぎっくり腰でも、使うツボはこれだけ変わります。腰に一本も鍼を打たずに痛みがゆるむことが珍しくないのは、原因が腰の外にあるからです。

痛くない鍼・熱くないお灸

使用する鍼は髪の毛ほどの細さで、刺入も2〜3ミリ程度と浅いものです。鍼はすべて滅菌済みの使い捨て(ディスポーザブル)を使用しています。痛みに敏感な方や鍼が初めての方でも受けていただけます。刺さずに触れるだけの鍼を用いることもあります。お灸は国産のもぐさを一つひとつ手びねりしており、ふわりとした温かさでリラックスしていただけると好評です。

今まさに動けない方へ

急性期でうつ伏せがつらい場合は、横向きなど、その日にとれるいちばん楽な姿勢で施術します。無理な体勢をとっていただくことはありません。移動が難しいほどの痛みであれば、まずLINEでご相談ください。

ぎっくり腰への鍼灸施術|鍼灸施術を受けているようす|札幌 東洋中村はり灸院

改善の目安と通院ペース

急性のぎっくり腰は、早く鍼灸施術を受けるほど改善が早い傾向があります。発症直後からご来院いただけます。放置してぎっくり腰が慢性の腰痛へ移行してしまうこともありますので、動けるようであれば早めにお越しください。

痛みが強い急性期は、できれば2〜3日続けてご来院いただくことをお勧めしています。急性の症状は反応が出やすいためです。

ただし、痛みが引いたところで通院をやめてしまうと、ぎっくり腰になりやすい体質はそのまま残ります。繰り返しを止めるには、体質そのものを変えていく必要があります。週1回の通院を基本とし、6〜8回(約2か月)で改善の手応えを感じ始め、3〜4か月の継続で体質から変わってくるのが一般的な目安です。

季節の変わり目の前に、整えておく
症状が落ち着いた後も月1回程度のメンテナンスを続けることで、季節の変わり目にも体のバランスを保ちやすくなります。とくに札幌では、雪かきで消耗した体が雪解けの気温差にさらされる春先が山場です。「毎年この時期に腰をやる」という自覚がある方は、その時期が来る前に整えておくことをお勧めしています。

ぎっくり腰への鍼灸施術|脈診で全身の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

よくあるご質問

Q. ぎっくり腰になったばかりで、歩くのもつらいのですが来院できますか?

はい、発症直後でもご来院いただけます。むしろ急性の症状は、早く鍼灸施術を受けるほど改善が早い傾向があります。放置してぎっくり腰が慢性腰痛へ移行してしまうこともありますので、動けるようであれば早めにお越しください。うつ伏せがつらい場合は横向きなど、その日にとれる楽な姿勢で施術します。移動が難しいほどの痛みであれば、まずLINEでご相談ください。

Q. ぎっくり腰は冷やすのですか、温めるのですか?

判断の目安は「痛む場所と痛くない場所の温度差」です。明らかな熱感・発赤・腫れがある場合は打撲などケガの可能性があり冷却も選択肢になりますが、日常動作の延長で起きたぎっくり腰は、ケガによる炎症とは性質が違います。触っても温度差がない方、お風呂に入ると楽になる方は、温めるほうが気血の巡りを助けます。ネット上の「冷やす」という情報は西洋医学の前提で書かれたもので、すべての方に当てはまるわけではありません。迷われたら、その場でお尋ねください。

Q. 腰に鍼を刺すのですか? 痛そうで怖いのですが。

ぎっくり腰の原因は腰そのものではなく、経絡全体の気血の滞りにあります。そのため孔最(こうさい)・陽陵泉(ようりょうせん)・委中(いちゅう)など腰から離れたツボを使い、腰に一本も鍼を打たずに痛みがゆるむことも珍しくありません。使用する鍼は髪の毛ほどの細さで、刺入も2〜3ミリ程度と浅いものです。鍼はすべて滅菌済みの使い捨て(ディスポーザブル)を使用しています。痛みに敏感な方や鍼が初めての方でも受けていただけます。

Q. 病院では「異常なし」と言われました。それでも鍼灸で何かできますか?

そういう方こそ、東洋医学のアプローチが合っていることが多いのです。腰痛の約85%は画像検査で原因を特定できない「非特異的腰痛」とされています。画像に映るのは骨や椎間板といった構造だけで、気血の滞りや体全体のバランスの乱れ、冷えは映りません。当院では東洋医学の四診法(顔色・声・脈・お腹などを五感で確認する方法)でお体の状態を確認し、ご本人の生活や他の不調も含めてお話を伺いながら、背景にあるものを探っていきます。

Q. 湿布や痛み止め、コルセットを使っていますが、併用しても大丈夫ですか?

併用していただいて構いません。鍼灸施術がお薬の効きを妨げることはありません。ただ、湿布や痛み止めは痛みを一時的に抑えるものであって、なぜぎっくり腰になったかという根っこには触れていないものです。冷感タイプの湿布については、温めたほうが楽になるタイプの方だと巡りを妨げる場合もありますので、状態を伺ったうえで個別にお伝えします。お薬の中止・減量は自己判断せず、処方した医療機関にご相談ください。

Q. 何回くらいで楽になりますか? 繰り返す体質は変わりますか?

急性の痛みが強い時期は、できれば2〜3日続けてご来院いただくことをお勧めしています。急性症状は早く反応が出やすいためです。ただ、痛みが引いた時点で通院をやめてしまうと、ぎっくり腰になりやすい体質はそのまま残ります。繰り返しを止めるには体質そのものを変えていく必要があります。週1回の通院を基本とし、6〜8回(約2か月)で改善の手応えを感じ始め、3〜4か月の継続で体質から変わってくるのが一般的な目安です。

Q. 毎年、雪解けの時期になると決まってぎっくり腰になります。予防できますか?

季節の変わり目に決まって症状が出るというのは、東洋医学から見ればとても筋の通った話です。気温差や湿度の変化に体がついていけず、外からの「邪」を受けやすい状態になっているためです。札幌は冬の屋内外の寒暖差が大きく、雪かきや凍結路面での踏ん張りで腰が消耗したまま春の急変を迎えます。症状が落ち着いた後も月1回程度のメンテナンスを続け、変わり目が来る前に体を整えておくことで、その年ごとの揺れを受け流しやすくなります。

Q. 自宅でできることはありますか? ストレッチやマッサージはしてもよいですか?

急性期は無理に動かしたり、痛む腰を強く揉んだりするのは避けてください。かえって悪化させることがあります。お風呂に入ると楽になるタイプの方は、38〜40度のぬるめのお湯にゆっくり浸かってください。腰は押さずに、湯たんぽなどで衣服越しにじんわり温めるだけで十分です。ツボ押しをされるなら、膝裏の委中(いちゅう)を優しく押す程度に留めてください。何をどの程度やってよいかは状態によって変わりますので、カウンセリングの際に個別にお伝えします。

Q. ぎっくり腰以外の症状(冷え・不眠など)も一緒に相談できますか?

もちろんです。東洋医学では体全体を一つながりとして捉えるため、ぎっくり腰の施術と並行して他の不調にもアプローチします。追加料金もいただきません。むしろ冷え・眠りの浅さ・疲れやすさ・鼻や皮膚の症状は、ぎっくり腰の背景と地続きであることが多いので、遠慮なくお聞かせください。

ぎっくり腰への鍼灸施術|腹診でお腹の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

ぎっくり腰を繰り返さない体へ、札幌の鍼灸院でご相談ください

「また繰り返した」「病院に行っても湿布だけ」——そんなもどかしさを感じているなら、ぜひ一度、東洋医学の鍼灸を試してみてください。東洋中村はり灸院では、痛みの根っこにある気血の乱れを整え、ぎっくり腰が起きにくい体をつくることを目指しています。

初回はカウンセリングからていねいに行います。「鍼は初めて」「今まさにつらい」という方も、まずはLINEでお気軽にご相談ください。

東洋中村はり灸院(札幌)のご案内

住所
〒005-0004 北海道札幌市南区澄川四条3丁目2-7 Betula澄川
アクセス
地下鉄南北線「澄川駅」より徒歩4分(地図
受付時間
10:00〜20:00/定休日 水曜
料金
初回 5,500円(四診+鍼灸施術)/2回目以降 5,000円(料金の詳細
ご予約
完全予約制。LINEより24時間受付
ぎっくり腰への鍼灸施術|手足のツボに鍼をしているようす|札幌 東洋中村はり灸院
ぎっくり腰への鍼灸施術|髪の毛ほどの細さの鍼を用いた施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

院長プロフィール

東洋中村はり灸院 院長 中村麻人

中村 麻人(なかむら あさと)

札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。

「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、腰痛、肩こりをはじめ、坐骨神経痛・生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など、原因不明・治療法が限られる慢性疾患を中心にはり治療を行っています。

LINEで相談・予約する