札幌で椎間板ヘルニアの鍼灸
腰の痛みやしびれを、札幌の鍼灸で根本から見つめ直してみませんか。
薬を飲んでも、湿布を貼っても、また繰り返してしまう——そんなつらさを抱えていませんか。
改善しない本当の理由は「巡りの悪さ」にあります。東洋医学はその根本にアプローチします。

こんなお悩みはありませんか
- 腰から足にかけて痛みやしびれが走る
- 長時間座っていると腰やお尻が重だるくなる
- 立ち上がるとき、くしゃみのたびに激痛が走る
- 歩いていると足がしびれてきて、休まないと進めない
- 整形外科でヘルニアと言われたが、薬や湿布で改善しない
- 「手術を考えてみては」と言われたが、踏み切れずにいる
一つでも当てはまるなら、ぜひこのページを最後までお読みください。

椎間板ヘルニアとはどんな状態か
背骨の椎骨と椎骨の間にある「椎間板」は、衝撃を吸収するクッションの役割を担っています。椎間板は外側の線維輪とゼリー状の髄核という二重構造になっていて、何らかの原因で線維輪が破れると、内側の髄核が飛び出します。これが椎間板ヘルニアです。
飛び出した髄核が周囲の神経を圧迫することで、腰・お尻・太もも・ふくらはぎといった部位に痛みやしびれが生じます。症状は20〜40代の比較的若い世代に多く、重症化すると足に力が入りにくくなったり、排尿障害が出ることもあります。

なぜ、薬や湿布では繰り返してしまうのか
整形外科ではレントゲンやMRIの画像をもとに、痛み止め・湿布・神経の薬・ブロック注射・牽引・リハビリといった方法が選ばれます。症状が強ければ手術を勧められることもあるでしょう。
画像と症状は、8割が一致しない
ここでひとつ、知っておいていただきたい事実があります。日本整形外科学会自身が、患者さんの自覚症状と検査画像が一致しないケースは約8割にのぼると発表しています。画像でヘルニアが確認できるのにまったく痛まない方、逆に画像では何も見つからないのに歩けないほど痛む方——どちらも珍しくありません。
理由ははっきりしています。レントゲンもMRIも「静止画」だからです。人は寝ているあいだでさえ動き、呼吸のたびに筋肉も神経も反応しています。動いている体の状態を、止まった一枚の画像から読み取ることには、どうしても限界があるのです。
痛みの信号を止めても、痛みを生んだ体は変わらない
ですから、飛び出した髄核だけを痛みの原因と決めつけて対処すると、どこかで行き詰まります。薬とブロック注射は痛みの信号を一時的に遮断するもので、痛みを生んだ体の状態そのものは何ひとつ変わりません。薬が切れれば、元に戻ります。
マッサージや整体も同じです。緊張した筋肉を一時的にゆるめてはくれますが、腰の筋肉を張らせている大元——肝の乱れ、腎の弱り、胃腸の力不足——が残っている限り、数時間から数日で同じ緊張が戻ってきます。「その日は楽なのに、また元通り」を繰り返してしまうのは、このためです。

東洋医学から見た椎間板ヘルニアの本当の原因
東洋医学では、椎間板ヘルニアの痛みやしびれを「椎間板が飛び出たから」という構造の問題だけでは捉えません。症状が出ている大元を、体の「働き」の低下として見ていきます。
東洋医学に「不通則痛(ふつうそくつう)」という言葉があります。「通らなければ、すなわち痛む」という意味です。私たちの体を巡る気・血・水の流れが滞ったところに、痛みは現れます。
「気」はエネルギーや生命力そのものです。どこかが痛むとき、無意識にその場所へ手を当てるのは、手が最も気の集まりやすい部位だからといわれています。「血」は全身に栄養を届ける血液の巡りのこと。そして「水」は体液全体の循環を指します。この三つがきちんと流れているとき、体は本来の力を発揮できます。
では、椎間板ヘルニアの場合、その滞りは何が生んでいるのか。東洋医学が見ているのは、次の三つです。
- 腎の弱り——骨と椎間板を潤す力が落ち、椎間板の水分が減って組織がもろくなる
- 肝の乱れ——腰を支える筋が持続的に緊張し、椎間板の一点に圧力がかかり続ける
- 脾(胃腸)の弱り——体を支える力が落ちて前かがみになり、椎間板の後方が押され続ける
いずれも、レントゲンにもMRIにも映らない「働き」の問題です。ここが変わらないまま痛みだけを抑えても、繰り返すのは当然なのです。逆に言えば、ここを整えていけば、画像に写ったヘルニアがそのままでも、痛みやしびれが楽になっていく道があります。東洋医学が「腰だけを見ない」のは、このためです。

東洋医学から見た椎間板ヘルニアの4タイプ
同じ「椎間板ヘルニア」でも、痛み方は人によってまるで違います。反ると痛む方、前かがみで痛む方、朝いちばんが痛い方、座り続けると重だるくなる方。東洋医学はこの違いを、体のどの働きが崩れているかのサインとして読み取ります。
ご自身がどれに近いか、当てはまる項目を数えながら読んでみてください。複数のタイプが重なっている方も少なくありません。
1. 腎タイプ — 冷えると痛む・後ろに反ると痛む
- 後ろに反ると痛む。立ちっぱなしがつらく、しゃがむ・前かがみになると楽になる
- 寒い日・冷えた日に痛みが強まる。腰やお尻から下がスースーと冷える
- 筋肉というより「骨の奥」が痛む、重だるいという感じがする
- お尻から太もも・ふくらはぎへ痛みやしびれが伸びる(坐骨神経痛のような出方)
- 加齢・慢性的な疲労・睡眠不足が続いている。心配ごとを抱え込みやすい
なぜそうなるのか。東洋医学の「腎」は骨を司り、寒さを最も苦手とする臓腑です。腎の力が落ちると骨や椎間板を潤す力が衰え、椎間板の水分が減って組織がもろくなります。さらに、腎と表裏の関係にある膀胱の経絡は、背中から腰・お尻・脚の裏側を流れています。腎が弱ると、まさに椎間板ヘルニアで痛む経路に沿って、痛みやしびれが出るのです。坐骨神経痛のような症状の多くは、このタイプです。
どう整えるか。膝裏の委中と腰の腎兪を軸に、腎の力を補っていきます。腎兪はお灸で温めることで力を発揮します。冷えの強い方には温める施術を重ね、腰そのものよりも手足のツボから気血を巡らせて、腰を流れる経絡全体の滞りをほどいていきます。
2. 肝タイプ — 前かがみで痛む・動き始めが痛い
- 前にかがむと痛む(靴下を履く・洗顔・うがいの姿勢がつらい)
- 座った状態から立ち上がる「動き始め」がいちばん痛い
- 腰や背中の筋肉が張って硬い。ぎっくり腰を繰り返した経験がある
- 強いストレスや緊張が続いた後に悪化した。眼精疲労を伴う
- 生理の前後に腰の痛みが強まる。春先に不調が出やすい
なぜそうなるのか。「肝」は筋肉を司り、ストレスに最も弱い臓腑です。肝の巡りが乱れると筋が突っ張り、腰を支える筋肉が持続的に緊張します。この状態では椎間板にかかる圧力が一点に集中し続けるため、ヘルニアがあってもなくても強い痛みが出ます。「思い当たる原因がないのに急に腰を痛めた」という方の多くは、この肝の乱れが背景にあります。
どう整えるか。急性期は外丘、慢性化していれば陽陵泉を用いて肝を整え、筋の過緊張をゆるめます。肝は感情の影響を強く受けるため、ストレスの受け皿になっている全身の巡りも同時に整えていきます。
3. 肺タイプ — 朝がいちばんつらい
- 朝、起きた瞬間がいちばん痛い。動き出して時間が経つと気にならなくなる
- 腰痛だけでなく、肩こりや便秘も一緒に抱えている
- 気持ちが落ち込みやすい、気力が続かない
- 呼吸が浅い。風邪をひきやすい、皮膚が乾きやすい
- 湿度の高い時期や季節の変わり目に不調が出る
なぜそうなるのか。「肺」は全身に気を巡らせる臓腑です。肺の力が落ちると気の推進力が弱まり、夜のあいだ動かずにいた体で気血が滞ったまま朝を迎えることになります。そのため「朝いちばんが痛く、動くと楽になる」という、特徴的な出方をします。
どう整えるか。腕の孔最と、腰の中央にある腰陽関を用いて肺を元気にしながら、腰の巡りを立て直していきます。孔最はぎっくり腰にも用いる、腕にある腰のツボです。
4. 脾タイプ — 座り続けると重だるい・姿勢が保てない
- 長く座っていると腰が重だるくなり、背中が丸まってしまう
- もともと胃腸が弱い。食後に眠くなる、お腹が張る
- 体が重い、むくみやすい。湿気の多い日や雨の前に悪化する
- 冷たい飲み物をよく摂る。お腹を触ると冷たい
なぜそうなるのか。「脾」——胃腸の働き——が弱ると体を支える力が落ち、前かがみの姿勢が習慣になります。この姿勢は、椎間板の後方に持続的な圧力をかけ続けます。また東洋医学では、湿気の多い環境や体内に溜まった余分な水(湿)が経絡の流れを妨げ、腰の重だるい痛みを生むと考えます。腰だけに施術してもその場しのぎに終わり、逆に胃腸の力が戻ると自然に腰が伸びて痛みから解放されていくのは、このためです。
どう整えるか。胃腸の働きを高めるツボを用いて体を支える力を立て直しながら、余分な湿を捌く経絡を整えていきます。腰に鍼を打たずに腰が楽になることも、珍しくありません。

椎間板ヘルニアに用いる代表的なツボ
当院が腰の症状に用いる代表的なツボをご紹介します。「腰のツボが膝の裏や腕にある」と聞くと不思議に思われるかもしれません。ですが、東洋医学は体全体を一つのつながりとして捉えます。腰と手足は経絡でつながっているため、腰から離れた場所への刺激が、確かに腰へ届くのです。
委中(いちゅう)
位置:膝の裏側、膝を曲げたときにできる横じわのちょうど真ん中。左右対称にあります。
「腰背は委中に求む」と古くから言い伝えられてきた、腰の症状の代表的なツボです。腰と委中は膀胱の経絡でつながっているため、膝裏への刺激が腰に届きます。腎タイプ(冷えると痛む・反ると痛む)の椎間板ヘルニアには欠かせません。ご自宅で試すなら、うつ伏せになり、ご家族に親指をまっすぐ立てて垂直に、心地よい強さで押してもらうとよいでしょう。
腎兪(じんゆ)
位置:ウエストのいちばんくびれたあたりの高さで、背骨から左右に指2本分外側。
腎の力を直接支えるツボです。腎は骨と椎間板を潤す働きを担い、寒さに弱いため、腎兪はお灸で温めることで力を発揮します。冷えると腰が痛む、後ろに反ると痛む、という方に用います。市販の熱くなりすぎないお灸で、痛みを感じたときにセルフケアとして温めるのもおすすめです。
陽陵泉(ようりょうせん)
位置:膝の外側、膝下の骨(腓骨)の出っぱりのすぐ下のくぼみ。
筋肉に対して高い働きを示すツボで、肝タイプ(前かがみで痛む・動き始めが痛い・筋が張る)の慢性化した腰の痛みに用います。腰を支える筋の過緊張をゆるめ、お尻から脚の外側に走る痛みにも対応します。
孔最(こうさい)
位置:肘を軽く曲げてできる横じわの、親指側にある固い腱から、指3本分(三寸)下がったところ。腕の内側です。
腕にある腰のツボです。肺の経絡に属し、「朝いちばんが痛い」肺タイプの腰痛や、急に来た腰の痛みに用います。左右の腕とも、少し痛いと感じる程度に押してみてください。
腰陽関(こしようかん)
位置:腰の中央。骨盤のいちばん高いところを左右で結んだ線と、背骨が交わる点。ちょうどベルトの高さのあたりです。
腰の症状に対して非常に有効な、腰の中心にあるツボです。指圧よりもお灸のほうが力を発揮します。お灸は皮膚だけでなく筋肉の深部まで温め、血管を広げて巡りを良くするため、冷えのこもった腰にはとくに向いています。札幌の冬、腰が冷えて固まってしまう方のセルフケアにも適しています。
セルフケアで押すときは、強く揉んだり、痛みをこらえて長時間押し続けたりしないでください。腰の症状が強く出ているときは、無理に押さずに温めるだけにとどめます。どのツボを、どの深さで、どう組み合わせるか——それはお一人おひとりの体の状態によって変わります。ここでご紹介したのはあくまで代表的なもので、実際の施術ではカウンセリングで確認したうえで組み立てていきます。

札幌の冬と、椎間板ヘルニア
札幌で腰の症状を抱える方にとって、冬は最も注意すべき季節です。これは気分の問題ではなく、東洋医学の理屈にきちんと沿った話です。
寒さは「腎」を消耗させる
骨と椎間板を司る「腎」は、五臓の中でとりわけ寒さを苦手とします。腎が冷えで弱ると腰を流れる経絡の気血が滞り、「冷えると痛む」「寒い日に腰が固まる」という、腎タイプに典型的な出方をします。11月から3月まで半年近く冷えにさらされる札幌では、この腎の消耗が年々積み重なっていきます。
雪かきは、椎間板にとって最悪の動き
そこに雪かきが重なります。前かがみで重い雪をすくい、体をひねって放る——この動作は、腰を前に曲げながらひねるという、椎間板にとって最も負担の大きい動きです。しかも早朝、体がまだ温まっていない時間帯に、寒気の中で行われます。筋が冷えて縮んだまま急に力を出すため、肝タイプの筋の緊張が一気に高まり、ぎっくり腰やヘルニアの症状悪化の引き金になります。屋根の雪下ろしや、玄関前の重い湿雪の処理はとくに要注意です。
凍結路面の「踏ん張り」が、腰を休ませない
ツルツル路面も見過ごせません。滑らないように、私たちは無意識のうちに腰とお尻に力を入れて踏ん張り続けています。ひと冬を通じてこの緊張が続けば、腰は休まる暇がありません。
加えて東洋医学では、腰の症状が「季節の変わり目」に集中して現れると考えます。札幌の11月(初雪の前後)と3〜4月(雪解け)は、気温と湿度が大きく振れる時期です。この時期に決まって腰の不調を繰り返している方は、体が季節の変化についていけていないサインと考えてよいでしょう。
「腰は冷やす」という常識は、東洋医学の見方とは異なります。冷えによる血行の停滞が痛みの背景にある場合、冷やすことはむしろ滞りを強めます。札幌の冬は、腰を温めることを基本にしてください。腰陽関や腎兪をお灸で温める、湯船にしっかり浸かる——これだけでも冬の腰は変わってきます。

当院の鍼灸アプローチ
東洋中村はり灸院では、東洋医学の伝統的な手法「四診法(ししんほう)」と「経絡治療(けいらくちりょう)」を中心にはり治療を行っています。
四診法とは、望診(視覚で体の状態を確認する)・聞診(声や呼吸の状態を聴く)・問診(丁寧な問いかけでお悩みを伺う)・切診(脈やお腹に触れて体の内側の状態を把握する)の四つを組み合わせたカウンセリングです。レントゲンやMRIには映らない「体の働き」の乱れ——腎が弱っているのか、肝が乱れているのか、胃腸の力が落ちているのか——を、ここで見極めます。前のセクションでご紹介した4つのタイプのどれに当たるかを判断するのが、この四診法です。
経絡治療は、体中に張り巡らされた「経絡(けいらく)」という気血の通り道に沿って鍼灸で刺激を与え、滞りをほどいていく施術です。腰に直接鍼を打つこともありますが、それだけではありません。委中・陽陵泉・孔最といった手足のツボを使い、腰を流れる経絡全体の巡りを立て直していきます。腰から離れた場所への施術で腰が楽になるのは、そのためです。
使用する鍼は髪の毛ほどの細さで、皮膚の表面に軽く触れる程度の刺激です。すべて滅菌済みの使い捨て(ディスポーザブル)ですので、衛生面のご心配もいりません。お灸は不純物を取り除いた良質なもぐさを手びねりしたもので、じんわりとした温かさが伝わる程度にとどめます。痛さや熱さへの心配は、ほとんど必要ありません。
症状が強く出ている時期には、皮膚に接触させるだけの「刺さない鍼」を用いることもあります。触れられるだけでもつらい急性期の腰にも、対応できるということです。
当院は開院当初から鍼灸一筋です。マッサージや整体を組み合わせた「その場の気持ちよさ」ではなく、体の根本から変えることを目的とした東洋医学専門の施術を行っています。

改善の目安と通院ペース
週1回の通院を基本とし、6〜8回(約2か月)で改善の手応えを感じ始め、3〜4か月の継続で体質から変わってくるのが一般的な目安です。
鍼灸は痛みを一時的に抑える薬とは違い、巡りを立て直しながら体本来の機能を取り戻していくアプローチです。血液中の赤血球が入れ替わる約4か月をひとつの区切りとして、焦らず積み重ねることで、再発しにくい体を目指していきます。症状の程度や体の状態によって個人差はありますので、施術前のカウンセリングで丁寧にお伝えします。

手術を検討されている方へ
まず、はっきりお伝えしておきます。足に力が入らない、歩行が難しい、排尿に障害が出ている——こうした症状がある場合は、迷わず医療機関の指示に従ってください。鍼灸をお勧めするのは、そうではない場合です。
そのうえで、「もう手術しかないかもしれない」と感じている方にこそ、一度鍼灸をお試しいただきたいと思っています。理由は二つあります。
一つは、痛みやしびれの多くが構造の問題だけでは説明できないこと。自覚症状と画像が一致しないケースが約8割にのぼるという事実が、それを物語っています。体の巡りを整えることで楽になる方は、決して少なくありません。
もう一つは、順番の問題です。手術で体にメスを入れると、生命力・自然治癒力が大きく低下します。そうなると、術後に鍼灸を受けても反応が出にくくなってしまう。手術は、いつでも受けられます。けれど「手術の前に鍼灸を試す」という選択は、今しかできません。当院が「できれば手術の前に一度」とお伝えし続けているのは、そのためです。
そしてもう一点。一度飛び出した椎間板を元の形に戻すことは難しく、術後10年で約半数が再発するといわれています。椎間板が飛び出すに至った体の状態——腎の弱り、筋の緊張、巡りの乱れ——は、手術では手つかずのまま残るからです。
すでに手術を受けられた方も、もちろん受けていただけます。術後は体力が落ちていますので、その分ゆっくりと、お体の様子を確かめながら進めていきます。

よくあるご質問
Q. MRIでヘルニアと診断されています。それでも鍼灸で改善が見込めますか?
MRIでヘルニアが確認されていても、痛みやしびれの本当の原因が体の巡りの乱れにある場合、鍼灸で楽になる方は少なくありません。実際、患者さんの自覚症状と検査画像が一致しないケースは約8割にのぼると整形外科学会が発表しています。画像に写った所見と、いま痛んでいる理由は、必ずしも同じではないのです。まずはカウンセリングでお体全体の状態を確認させてください。
Q. 腰に直接鍼を刺すのですか?
必ずしも刺しません。経絡治療では、膝裏の委中、腕の孔最、膝の外側の陽陵泉など、腰から離れたツボを使って腰の症状にアプローチすることが多くあります。腰と手足は経絡でつながっているためです。極端に言えば、腰に一本も鍼を打たずに腰が楽になることもあります。お体の状態に応じて施術箇所を決めていきます。
Q. 手術を勧められています。鍼灸を試す時間はありますか?
歩行障害や排尿障害が出ている場合は、まず医療機関の指示に従ってください。そうでない場合は、手術の前に一度鍼灸をお試しいただくことを強くお勧めしています。理由は二つあります。一つは、痛みやしびれの多くが構造の問題だけでは説明できず、体の巡りを整えることで楽になる方が多いこと。もう一つは、手術で体にメスを入れると生命力・自然治癒力が大きく低下し、術後に鍼灸を受けても反応が出にくくなることです。順番が大切なのです。
Q. すでに手術を受けましたが、痛みやしびれが残っています。今からでも受けられますか?
もちろん受けていただけます。術後10年で約半数が再発するといわれるのは、椎間板が飛び出した根本の原因——腎の弱りや筋の緊張、体の巡りの乱れ——が手つかずのまま残っているからです。そこを整えていくことで、残った痛みやしびれが楽になっていく方はいらっしゃいます。ただし術後は体力が落ちているため、その分ゆっくりと、お体の様子を確かめながら進めていきます。
Q. コルセットはつけ続けてもよいですか?
MRIで髄核が飛び出して神経を圧迫していることがはっきり確認されていて、コルセットで楽になるのであれば、期間を気にせずつけておいてよいと思います。一方、ヘルニア以外の腰の不調でコルセットを長期間使うと、コルセットが体幹の筋肉の代わりを務めてしまい、本来の筋力が落ちていきます。外すと痛くてたまらない、という状態になりかねません。お体の状態に応じて判断しますので、ご相談ください。
Q. 冬になると腰の痛みが強くなります。腰は冷やすべきですか、温めるべきですか?
温めてください。西洋医学では「痛み=炎症」と捉えて冷やすことが勧められがちですが、東洋医学では、冷えによる血行の停滞こそが痛みを生んでいると考えます。骨を司る「腎」はとりわけ寒さに弱く、冷えると腰を流れる気血が滞ります。札幌の冬は、腰陽関や腎兪をお灸で温める、湯船に38〜40度で10分でも浸かる、といったことを習慣にしてください。ただし、ぶつけた直後など急性の炎症がはっきりしている場合は別です。
Q. 雪かきはしても大丈夫ですか?
前かがみでひねりながら重い雪を放る動作は、椎間板にとって最も負担の大きい動きです。症状が出ているあいだは、可能な範囲で人にお願いするか、除雪機・業者を使ってください。どうしても必要な場合は、体が温まってから、膝を曲げて腰を落とし、体ごと向きを変えて(ひねらずに)雪を運ぶこと。一度に長時間やらず、こまめに区切ることをお勧めします。
Q. 鍼は痛くないですか?初めてで不安です。
当院で使用する鍼は髪の毛ほどの細さで、皮膚にそっと触れる程度の刺激です。すべて滅菌済みの使い捨て(ディスポーザブル)ですので、衛生面もご安心ください。お灸も熱すぎず、じんわりとした温かさを感じる程度にとどめます。初回は丁寧にご説明しながら進めますので、安心してお越しください。

札幌で椎間板ヘルニアの鍼灸なら、まずはご相談ください
「薬を飲み続けるしかないのか」「手術しかないのか」——そう諦める前に、東洋医学という選択肢があります。東洋中村はり灸院では、体の巡りを根本から整える鍼灸施術で、腰やお尻・足のしびれや痛みにお悩みの方に寄り添ってきました。札幌にお住まいの方、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
「森を見て木を治す」東洋医学の視点で、腰痛、肩こりをはじめ、坐骨神経痛・生理痛・顔面神経麻痺・潰瘍性大腸炎・耳管開放症など、原因不明・治療法が限られる慢性疾患を中心にはり治療を行っています。
