未病とは、病気になる前の
サインを見逃さないこと
検査では「異常なし」。でも、なんとなく調子が悪い——その状態こそ、東洋医学が向き合う「未病」です。
未病とは、病気ではないけれど健康ともいえない、その中間の状態を指す言葉です。だるさ、冷え、眠りの浅さといった小さなサインを放っておかず、早いうちに整えていく——それが、東洋医学が大切にしてきた考え方です。
「病院に行くほどではないけれど、なんとなくつらい」——そう感じている方は少なくありません。ここでは、未病とはどういう考え方なのか、そのサインの見つけ方、当院での向き合い方をご紹介します。
未病とは「病気と健康のあいだ」
「未病を治す」という言葉は、中国最古の医学書のひとつにも登場するとされる、古くからある考え方です。病気になってから対処するのではなく、病気になる前の段階で体を整えておく——という意味が込められています。
西洋医学の多くは、検査で異常が見つかって初めて「病気」として扱われます。しかし、検査に異常が出るずっと前から、体は少しずつ変化のサインを出しています。だるさ、冷え、眠りの浅さ、食欲のムラ——こうした「なんとなくの不調」は、検査結果には現れにくいものです。
東洋医学では、この「病気ではないが健康でもない」グレーゾーンの状態も未病としてとらえ、放置せずに整えていくことを大切にしています。健康寿命(元気に生活できる期間)と平均寿命のあいだには、10年以上の差があるといわれています。この差を埋める鍵になるのが、未病への向き合い方だと考えられています。
未病のサインに気づく
未病のサインは、決して特別なものではありません。日常のなかで「まあこんなものか」と見過ごされがちな、次のような感覚がその代表です。
- 寝ても寝ても疲れが取れない
- 朝、体が重くて起きるのがつらい
- 手足が冷えやすい
- 食欲にムラがある、胃もたれしやすい
- なんとなく気分が沈みがち、やる気が出ない
- 肩や首のこりが慢性的に続いている
- 季節の変わり目に必ず体調を崩す
これらは一つひとつを見れば些細なことに思えますが、東洋医学では、体からの「そろそろ整えてください」というサインだと考えます。特に冷えは、気血の巡りが落ちているサインとして重視されるものの一つです。体が冷えて緊張した状態が続くと、巡りがさらに滞り、不調を感じやすい状態が続いてしまいます。
未病のうちに整えるということ
「検査で異常なし」と言われても、つらさが消えるわけではありません。むしろ、未病の段階では検査に頼らず、脈・お腹・体全体の状態を確認しながら、今どこの働きが弱っているのかを見立てていくことが力を発揮します。これが、当院が経絡治療を専門にしている理由のひとつです。
症状が重くなってからの改善を目指すのではなく、症状が出にくい体質そのものへ整えていく——これは、コリや痛みをその場で取り除くのではなく、足りない力を補って立て直すという、当院が大切にしている施術方針とも重なります。
未病のうちに整える習慣として、日々の養生(食事・睡眠・入浴などの過ごし方)も欠かせません。季節ごとの養生については「養生のこよみ」で具体的にご紹介していますので、あわせてご覧ください。
「病院に行くほどではないけれど、なんとなくつらい」——そう感じたときこそ、ご相談いただきたいタイミングです。
「病院に行くほどでは」という不調も、ご相談ください
未病は、検査に頼らず脈やお腹の状態を確認できる東洋医学の鍼灸が力になれる領域です。東洋中村はり灸院は、国家資格を持つ鍼灸師が東洋医学一筋で施術を行う、札幌の鍼灸専門院です。些細に思える不調でもお気軽にご相談ください。
初回はカウンセリングに時間をかけ、お体の状態をしっかり把握したうえで施術を行います。LINEからいつでもご相談・ご予約いただけます。
初めての方へ
不安なことや現在の状態について、まずはお気軽にご相談ください。
院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
脈・腹などから全身の状態を見立てる伝統的な手法を軸に、その方に合ったはり・お灸を組み立てています。コリや痛みを引き算のように取り除くのではなく、足りない力を補って立て直すという視点を大切に、肩こり・腰痛から原因がはっきりしない慢性的な不調まで、体質そのものから整えることを目指してはり治療を行っています。
