白湯を飲む習慣、体を温める東洋医学の知恵
冷たい飲み物やカフェインの代わりに、朝の一杯を白湯に変える——それだけで、体の内側から巡りが整いやすくなります。
白湯は特別な材料も道具もいらず、今日からすぐに始められる食養生のひとつです。ここでは、白湯が体を温めるとされる理由と、正しい作り方・飲み方をご紹介します。
「朝起きたら白湯を一杯」——聞いたことはあっても、実際にどのような効果があるのか、正しい作り方まではご存じない方も多いのではないでしょうか。東洋医学では、体を温め巡りを促す食養生のひとつとして、白湯を古くから取り入れてきました。ここでは、白湯が体によいとされる理由、飲むとよいとされること、そして正しい作り方と飲むタイミングについて、順を追ってご紹介します。

白湯が「体を温める」とされる東洋医学的な理由
東洋医学では、体が冷えている状態を「陽気の不足」などと捉え、消化・吸収を担う脾胃(ひい)の働きが落ちると、体全体を温める力も弱まりやすくなると考えます。冷たい飲み物や生野菜・果物を摂り過ぎたり、冷房で体表から冷やされたりする状態が続くと、内臓まで冷えが及びやすくなるのです。
おへそとみぞおちの間あたりにそっと手のひらを当ててみて、胸のあたりより冷たく感じたり、食後に眠気や腹部の張りが出やすい場合は、内臓まで冷えが及んでいるサインの一つと考えられています。白湯は、体温に近い温度でありながら胃腸に負担をかけずに水分と熱を届けられるため、脾胃をやさしく温め、消化・吸収の働きを支える飲み物として古くから重宝されてきました。インドの伝統医学アーユルヴェーダでも、白湯は体を整える基本の養生のひとつとして位置づけられています。
冷えを溜め込みやすい生活習慣
- 冷たい飲み物・食べ物を頻繁に摂る
- 南国産のフルーツを日常的に食べる
- カフェインの摂取量が多い
- 冷房の効いた部屋で過ごす時間が長い
- 運動不足で血の巡りが滞りやすい
これらの習慣がすべて悪いというわけではありませんが、積み重なることで内臓の冷えにつながりやすくなります。すべてをやめる必要はなく、白湯を日課に取り入れることで、冷えを溜め込みにくい体づくりを目指せます。

白湯を飲むとよいとされること
白湯を飲むと胃腸が温まり、消化・吸収の働きが助けられると考えられています。内臓の温度が上がることで血の巡りが促され、体全体の代謝を支える土台につながるとされています。特に朝は一晩の間に体温が下がりやすく、内臓がもっとも冷えている時間帯でもあるため、白湯で体の内側から温めることが理にかなっています。
こんな方におすすめです
- 手足が冷えやすい
- 朝起きても体がだるい
- 胃もたれや食欲不振がある
- 便通が滞りがち
- 汗をかきにくく、巡りが悪いと感じる
- 風邪をひきやすい
こうしたお悩みがある方は、朝晩の一杯から白湯を取り入れてみることで、冷えを溜め込みにくい体づくりの一助になります。

正しい白湯の作り方と飲むタイミング
白湯は、ただお湯を冷ましただけでは効果が半減してしまいます。正しい手順で作ることで、口当たりがまろやかになり、体にも取り入れやすくなります。
白湯の作り方
- やかんに水を入れて沸騰させる
- 沸騰後、弱火で10〜15分ほど沸かし続ける(水道水の塩素が飛び、口当たりがまろやかになります)
- 火を止めて、人肌よりやや熱い50℃前後まで冷ます
- マグカップに注ぎ、時間をかけて少しずつ飲む
飲むとよいタイミング
特におすすめなのは、起床後と毎食の食前です。起床後の一杯で、一日を温かい状態からスタートできます。食前に飲むことで、胃腸が温まった状態で消化を始められるのも利点です。一気に飲まず、少しずつ時間をかけて飲むことも、体への負担を減らすポイントです。
まずは起床後の一杯から、ゆっくり習慣にしていってみてください。

冷えや不調が気になる方は、まずご相談ください
白湯のような日々の養生は、体質に合わせて取り入れることでより効果的になります。東洋中村はり灸院は、国家資格を持つ鍼灸師が東洋医学一筋で施術を行う、札幌の鍼灸専門院です。冷えやすさ・胃腸の不調・疲れやすさなど、些細なことでもお気軽にご相談ください。
初回はカウンセリングに時間をかけ、お体の状態をしっかり把握したうえで施術を行います。LINEからいつでもご相談・ご予約いただけます。

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院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
脈・腹などから全身の状態を見立てる伝統的な手法を軸に、その方に合ったはり・お灸を組み立てています。コリや痛みを引き算のように取り除くのではなく、足りない力を補って立て直すという視点を大切に、肩こり・腰痛から原因がはっきりしない慢性的な不調まで、体質そのものから整えることを目指してはり治療を行っています。
