気滞(きたい)とは?気の巡りが滞るとどうなる|東洋中村はり灸院

札幌 東洋医学専門・日本伝統鍼灸院

気滞(きたい)とは、気が巡らず滞ってしまう状態のこと

イライラする、ため息が増える、胸や喉につかえた感じがある——それは、気の量ではなく「巡り」が滞っている「気滞」のサインかもしれません。

気滞とは、生命活動を支える「気」の量そのものは足りているのに、体の中でうまく巡らずに滞ってしまっている状態を指します。気が不足する「気虚」とはまた違ったタイプの乱れで、ストレスや考えすぎ、季節の変わり目に強く出やすいとされています。

「なんだかイライラする」「ため息ばかりつく」「喉や胸が詰まった感じがする」——こうした感覚は、気持ちの問題として見過ごされがちですが、東洋医学では気の巡りの乱れとして捉えます。ここでは、気滞とはどのような状態か、どんなサインや原因があるのか、そして鍼灸でどう整えていくのかを順を追ってご紹介します。

気滞とは|脈診で全身の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

気滞とは、気が巡らずに滞ってしまった状態

東洋医学では、気には「推動(すいどう)」——血や水を全身に巡らせ、体を動かす働きがあると考えます(詳しくは「気とは」でもご紹介しています)。この推動作用がうまく働かず、気が体のどこかで詰まってしまう状態を「気滞」と呼びます。

川の水量そのものは十分にあるのに、途中の川幅が急に狭くなっている場所があると、そこで水がせき止められ、上流側に水位が上がって溢れそうになる——気滞はそんなイメージに近い状態です。水(気)の量が減っているのではなく、流れる道のどこかが狭くなっているために、その手前に圧がかかってしまうのです。気滞もこれと同じで、気の量が不足しているわけではなく、巡りの通り道が滞ることで、体のあちこちに圧迫感やつかえ感が生まれるのです。

気虚とは違うタイプの乱れ

気そのものが足りずに疲れやだるさが出る「気虚」に対して、気滞は気の量は保たれたまま巡りだけが悪くなっている状態です。そのため、疲労感よりも「イライラ」「つかえ感」「気分の浮き沈み」といった、精神面や自律神経に関わる不調として現れやすいのが特徴です。実際には気虚と気滞の両方が重なっている方も少なくありません。

気滞は特に、季節の変わり目のように気温や日照時間が大きく変化する時期に強く出やすいとされています。環境の変化に体がついていけず、気の巡りが乱れやすくなるためです。

気滞とは|腹診でお腹の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

気滞のサインと、起こりやすい原因

気滞は、詰まる場所によって現れ方が変わりますが、代表的なサインには次のようなものがあります。思い当たる項目が多いほど、気の巡りが滞っている可能性があります。

気滞でよくみられるサイン

  • イライラしやすく、怒りっぽくなる
  • 理由もなく不安感や憂うつさがある
  • やる気が出ない、気分が晴れない
  • ため息が増える
  • 喉や胸につかえた感じがある
  • お腹が張る、おならやゲップが増える
  • 頭が重く、帽子をかぶっているような感覚がある
  • 朝起きにくく、調子が出るまで時間がかかる
  • 気分の浮き沈みが大きい

気が滞ってしまう主な原因

気滞の背景には、次のような要因が重なっていることが多いです。

  • ストレスや考えすぎ
  • 心身の疲労の蓄積
  • 運動不足(在宅時間が長い、通勤や外出の機会が減った 等)
  • 食生活の乱れによる消化への負担
  • 季節の変わり目の環境変化
ポイント 気滞は「気持ちの問題」として片付けられがちですが、東洋医学では体の巡りの状態として捉えます。イライラやため息が増えたと感じたら、気が滞っているサインとして受け止め、早めに巡りを整えることが、こじらせないコツです。
気滞とは|手足のツボに鍼をしているようす|札幌 東洋中村はり灸院

鍼灸で気を巡らせるということ

気滞の背景には、五臓のなかでも特に「肝」と「肺」の働きの乱れが関わっていると考えます。肝には、気を全身にスムーズに巡らせる「疏泄(そせつ)」というはたらきがあり、この機能が乱れることを東洋医学では「肝気鬱結(かんきうっけつ)」と呼びます。一方の肺は、呼吸を通じて気を全身に配る働きを担っており、この働きが弱ると気の巡りそのものが滞りやすくなります。ストレスや考えすぎが続くと肝の疏泄が、呼吸が浅くなると肺の働きがそれぞれうまく働かなくなり、気滞として現れやすくなるのです。

当院の経絡治療では、脈やお腹の状態から肝・肺をはじめとする五臓のどこに負担がかかっているかを確認し、関係する経絡やツボに髪の毛ほどの細さの鍼や、じんわりとしたお灸で刺激を加えていきます。気滞の場合は、気を補うというよりも「巡らせる」ことを主眼に置き、詰まった通り道を少しずつ開いていくように施術を組み立てるのが特徴です。

ご自宅でできること

気の巡りを整えるうえでは、日々の過ごし方も大きな支えになります。深くゆっくりとした呼吸を意識する、湯船に浸かって体をほぐす、軽い運動で体を動かす時間をつくる——どれも地味に思えますが、滞った気を動かす助けになります。季節の変わり目の過ごし方については「養生のこよみ」でも詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。

季節の変わり目にご注意を 気滞は秋口をはじめとした季節の変わり目に強く出やすい傾向があります。イライラやため息、胸のつかえ感が続くようなら、我慢せず気の巡りを見直すタイミングと考えてみてください。

気分の浮き沈みやイライラ、胸や喉のつかえ感が続いている方は、一人で抱え込まずにお気軽にご相談ください。

気滞とは|髪の毛ほどの細さの鍼を用いた施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

気の巡りが気になる方は、まずご相談ください

気滞の状態は、脈やお腹から実際に確認するとより分かりやすくなります。東洋中村はり灸院は、国家資格を持つ鍼灸師が東洋医学一筋で施術を行う、札幌の鍼灸専門院です。イライラ・ため息・喉や胸のつかえ感など、些細なことでもお気軽にご相談ください。

初回はカウンセリングに時間をかけ、お体の状態をしっかり把握したうえで施術を行います。LINEからいつでもご相談・ご予約いただけます。

東洋中村はり灸院(札幌)のご案内

住所
〒005-0004 北海道札幌市南区澄川四条3丁目2-7 Betula澄川
アクセス
地下鉄南北線「澄川駅」より徒歩4分(地図
受付時間
10:00〜20:00/定休日 水曜
料金
初回 5,500円(四診+鍼灸施術)/2回目以降 5,000円(料金の詳細
ご予約
完全予約制。LINEより24時間受付
気滞とは|経絡治療による鍼灸施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院
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院長プロフィール

東洋中村はり灸院 院長 中村麻人

中村 麻人(なかむら あさと)

札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。

脈・腹などから全身の状態を見立てる伝統的な手法を軸に、その方に合ったはり・お灸を組み立てています。コリや痛みを引き算のように取り除くのではなく、足りない力を補って立て直すという視点を大切に、肩こり・腰痛から原因がはっきりしない慢性的な不調まで、体質そのものから整えることを目指してはり治療を行っています。

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