かくれ冷え性とは、自覚のないまま体の内側が冷えている状態
手足はいつも通り温かいのに、お腹に触れるとひんやりしている。のぼせやほてりを感じることがある。それは、自分では気づきにくい「かくれ冷え性」のサインかもしれません。
かくれ冷え性とは、手先や足先の冷えといった分かりやすい自覚症状がないまま、内臓や体の深部が冷えてしまっている状態を指します。体に触れると温かく感じるため気づきにくく、放っておくと内臓の働きが低下し、様々な不調につながりやすいとされています。
「冷え性ではないと思っていたのに、実は体の内側が冷えていた」——そんな方は少なくありません。よくある冷え性とは違い、自覚がないまま進んでしまうのが、かくれ冷え性のやっかいなところです。ここでは、かくれ冷え性とはどのような状態か、チェックすべきサインと原因、そして鍼灸でどう整えていくのかをご紹介します。

かくれ冷え性とは、自覚のない内臓の冷え
一般的な「冷え性」は、手足の先が冷たくなり、自分でもはっきりと自覚できるのが特徴です。一方でかくれ冷え性は、手足など体の表面には冷えを感じにくく、体に触れても温かいのに、お腹や内臓、体の深部だけが冷えてしまっている状態を指します。
自分では「冷え性ではない」と思い込んでいる方ほど、実はこのかくれ冷え性が進んでいることが少なくありません。
東洋医学から見た「冷え」の仕組み
東洋医学では、体を内側から温める働きを「温煦(おんく)」と呼び、これは気の主な働きのひとつと考えます(詳しくは「気とは」でもご紹介しています)。この温める力が弱まったり、体を巡って熱を届けるはずの血が不足していたりすると、体の深部まで熱が行き渡らず、内臓が冷えやすくなります。手足の表面だけを見ていては気づきにくいのは、こうした理由によるものです。

かくれ冷え性が起こりやすい背景
手足に冷たさを感じなくても、お腹に触れるとひんやりする、顔だけがのぼせたりほてったりしやすい、胃腸の調子を崩しやすい——こうした点に心当たりがあれば、内臓の冷えが静かに進んでいるサインかもしれません。より詳しいセルフチェックの項目は「冷え性」のページでもご紹介していますので、あわせてご覧ください。
あわせて意識しておきたいのが平熱です。35度台まで下がると体を守るはたらきそのものが落ちやすくなるといわれており、日頃から36度台を保てているかを気にかけておくとよいでしょう。
背景にある生活習慣
気の温める力や、栄養を運ぶ血の不足に加え、次のような毎日の過ごし方が重なると、かくれ冷え性は進みやすくなります。
- キンキンに冷えた飲み物や食べ物をよく口にする
- 湯船よりもシャワーで済ませることが多い
- 座っている時間が長く、体を動かす機会が少ない
- 甘いお菓子や清涼飲料水を習慣的に口にする

鍼灸で内側から巡りを整えるということ
かくれ冷え性を整えるうえでは、体全体のバランスを見ながら、部分ではなく根本からアプローチすることを大切にしています。冷えている部分だけを温めるのではなく、気・血・水の巡り全体を底上げすることで、体そのものが熱をつくり出し、届けられる状態を目指します。
当院の経絡治療では、脈やお腹の状態から気や血の不足・巡りの状態を確認し、関係する経絡やツボに髪の毛ほどの細さの鍼や、じんわりとしたお灸で刺激を加えていきます。特にお灸は体を内側からじんわりと温める力があり、かくれ冷え性のケアとの相性が良いとされています。
ご自宅でできること
日々の過ごし方も、内側の冷えを見直すうえで大切な支えになります。
- シャワーだけで済ませる日を減らし、ぬるめのお湯にゆっくり肩まで浸かる
- 甘いものを選ぶときは、白砂糖よりも黒糖やてんさい糖を使ったものを選んでみる
- 座りっぱなしの時間が長い日は、こまめに立ち上がって軽く体を動かす
筋肉を動かすこと自体が、体の中で熱をつくり出す一番の近道です。特別な運動でなくても、日々のちょっとした選択の積み重ねが、体の内側の冷えを見直す力になっていきます。体を温める食べ物については「体を温める食べ物」でも詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
手足は温かいのにどこか調子が優れない、お腹が冷たいと感じる方は、一人で抱え込まずにお気軽にご相談ください。

体の内側の冷えが気になる方は、まずご相談ください
かくれ冷え性の状態は、脈やお腹から実際に確認するとより分かりやすくなります。東洋中村はり灸院は、国家資格を持つ鍼灸師が東洋医学一筋で施術を行う、札幌の鍼灸専門院です。お腹の冷え・胃腸の弱さ・のぼせなど、些細なことでもお気軽にご相談ください。
初回はカウンセリングに時間をかけ、お体の状態をしっかり把握したうえで施術を行います。LINEからいつでもご相談・ご予約いただけます。

初めての方へ
不安なことや現在の状態について、まずはお気軽にご相談ください。

院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
脈・腹などから全身の状態を見立てる伝統的な手法を軸に、その方に合ったはり・お灸を組み立てています。コリや痛みを引き算のように取り除くのではなく、足りない力を補って立て直すという視点を大切に、肩こり・腰痛から原因がはっきりしない慢性的な不調まで、体質そのものから整えることを目指してはり治療を行っています。
