梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)とは、体を温める東洋医学の一杯
冷えが気になる、疲れが抜けない——そんなときに東洋医学の食養生として親しまれてきたのが、梅醤番茶です。
三年番茶に梅干しと醤油、お好みでしょうがを加えるだけのシンプルな飲み物ですが、血の巡りを助け、体を内側から温める働きがあるとされ、冷え性や疲労を感じやすい方に長く親しまれてきました。
梅醤番茶は、ご家庭でも手軽に作れる東洋医学の知恵のひとつです。ここでは、梅醤番茶がどのような飲み物か、基本の材料と作り方、そして日々の養生に取り入れる際に知っておきたいことを、順を追ってご紹介します。

梅醤番茶とは、体を温める東洋医学の一杯
梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)とは、三年番茶に梅干しと醤油を加えて作る、体を温める飲み物です。お好みでしょうが汁を加えることも多く、古くから家庭の養生として親しまれてきました。
三年番茶とは
三年番茶とは、その名の通り三年ほど陽の光を浴びて育った茶葉を、じっくりと火入れして仕上げたお茶です。カフェインが少なく、体を冷やしにくいことから、体を温める働きを持つお茶として知られています。梅醤番茶は、この三年番茶をベースに作るのが基本です。
こんなときにオススメ
梅醤番茶は、次のような状態が気になるときによく用いられてきました。
- 体が冷えやすい
- 疲れが抜けにくい
- 胃腸が弱りやすい、食欲が落ちている
- 血の巡りが気になる
- 風邪の引き始めで寒気がある
- お腹が冷えて下痢や軟便が続きやすい
梅干しに含まれるクエン酸やしょうがの温める働きに加え、醤油の塩気が体を内側から温め、血の巡りを助けてくれると考えられています。作り方も手軽なため、体調が気になるときの一杯として取り入れやすい食養生です。

梅醤番茶の材料と作り方
梅醤番茶は、特別な道具がなくてもご家庭にあるもので作れる飲み物です。基本の材料と作り方をご紹介します。
基本の材料(1杯分)
- 梅干し 中1個
- 醤油 小さじ1と1/2
- しょうが汁 2〜3滴
- 三年番茶 200ml
作り方
まず湯のみに梅干しを入れ、箸で果肉をよく潰しておきます。そこへ醤油としょうが汁を加え、下準備は完了です。しょうが汁は、しょうがを皮ごとすりおろし、ガーゼなどで軽く絞れば数滴分がすぐに取れます。
次に三年番茶を沸かします。水1リットルに対して茶葉大さじ2杯が目安で、鍋に入れて弱火でじっくり煮出します。軽めの風味がお好みなら2〜3分、香ばしさを引き出したい場合は10分ほど時間をかけてください。煮出したての熱いお茶を、先ほどの湯のみに注いでよく混ぜれば完成です。
できたての熱いうちに飲むのが基本で、冷めると温める働きが感じにくくなります。

梅醤番茶を養生に取り入れるときに
冷えや疲れを感じやすい季節の変わり目に、朝の一杯として取り入れる方もいます。特別な機会でなくても、普段の食養生として続けやすい点も梅醤番茶の良さです。
気持ちの浮き沈みが気になるときにも
東洋医学では、気分が落ち込みやすい状態は、血や気といった体を支えるエネルギーの不足や、体の冷えと関わりが深いと考えられています。体を温め、血の巡りを助けることは、気持ちの浮き沈みを穏やかに保つための土台づくりにつながるとされています。ただし、気分の落ち込みが強く続く場合は、梅醤番茶だけに頼らず、鍼灸師にお話を伺いながら整えていくことをおすすめします。
取り入れる際の注意点
- 胃潰瘍などで内臓からの出血がある場合は避ける
- 塩分の摂り過ぎで血圧が上がりやすい方は量を控えめにする
- 体を冷やす食べ物や飲み物(白砂糖・冷たい飲料など)のとりすぎは、梅醤番茶の働きを弱めてしまうため合わせて見直す
- 持病のある方、体調に不安のある方は自己判断で続けず、事前にご相談いただく
梅醤番茶は体に優しい飲み物ですが、体質やそのときどきの体調によって合う・合わないがあります。ご自身の体質が気になる方は、脈やお腹の状態を確認しながらお話を伺うことで、より合った養生法が見つかります。冷えや疲れやすさが気になる方は、お気軽にご相談ください。

体を温める養生と合わせて、根本から整えませんか
梅醤番茶は毎日の養生として取り入れやすい一杯ですが、冷えや疲れが根強く続く場合は、体質そのものを見直すことも大切です。東洋中村はり灸院は、国家資格を持つ鍼灸師が東洋医学一筋で施術を行う、札幌の鍼灸専門院です。冷え性・疲れやすさ・胃腸の弱りなど、些細なことでもお気軽にご相談ください。
初回はカウンセリングに時間をかけ、お体の状態をしっかり把握したうえで施術を行います。LINEからいつでもご相談・ご予約いただけます。

初めての方へ
不安なことや現在の状態について、まずはお気軽にご相談ください。

院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
脈・腹などから全身の状態を見立てる伝統的な手法を軸に、その方に合ったはり・お灸を組み立てています。コリや痛みを引き算のように取り除くのではなく、足りない力を補って立て直すという視点を大切に、肩こり・腰痛から原因がはっきりしない慢性的な不調まで、体質そのものから整えることを目指してはり治療を行っています。
