札幌で四十肩・五十肩の鍼灸なら東洋中村はり灸院

東洋中村はり灸院

上がらない肩、眠れない夜を、札幌の鍼灸で根本から。

四十肩・五十肩の痛みは、肩だけの問題ではありません。

整形外科でレントゲンを撮っても「異常なし」。湿布と痛み止めをもらって帰り、薬が切れればまた痛む。「加齢だから」「そのうち良くなる」と言われたまま、半年、一年と過ぎていく——四十肩・五十肩ほど、西洋医学が手を出しにくい症状はありません。

東洋医学は、この痛みをまったく別の角度から捉えます。骨に異常が出ないのは当然で、痛みの正体は気血の滞りだからです。そして滞りには、冷やすのではなく温めることが必要になります。湿布・アイシングという「冷やす処置」を続けても痛みが引かないのは、対処の方向がそもそも逆を向いているからかもしれません。

このページでは、四十肩・五十肩を東洋医学がどう捉え、どのタイプに分かれ、どのツボを使うのかを、隠さずご説明します。長くなりますが、いま痛みの中にいる方に、読む価値のある内容にしたつもりです。

四十肩・五十肩への鍼灸施術|脈診で全身の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

こんなお悩みはありませんか

  • 腕を上げようとすると激痛が走り、着替えや洗髪がつらい
  • 夜になると痛みが増して、何度も目が覚めてしまう
  • 痛む側を下にして寝られない。仰向けでも肩が浮いて落ち着かない
  • 後ろに手が回らず、エプロンの紐やブラジャーの留め具に手が届かない
  • 整形外科でレントゲンやMRIを撮っても「異常なし」と言われた
  • 湿布や痛み止めを使っても、薬が切れるとまた痛みが戻る
  • 「加齢です」「いつか自然に良くなります」と言われたまま、もう半年以上経っている
  • 整骨院で肩を揉んでもらうと、その場は楽だが数日で元に戻る

ひとつでも当てはまるなら、いま行っている対処が、痛みの発生源に届いていない可能性があります。ここから先は、なぜ届かないのか、どこに届かせるべきなのかを順にご説明します。

四十肩・五十肩への鍼灸施術|腹診でお腹の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

四十肩・五十肩とはどんな症状か

四十肩・五十肩の正式な名称は「肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)」です。40〜50代に多くみられることからこの呼び名がつきましたが、その年代だけに起こるものではなく、最近では20代・30代で発症する方も珍しくありません。「加齢のせい」だけでは説明のつかない症状です。

特徴は、肩関節の痛みと可動域の制限です。腕を上げる、外に開く、後ろに回す——この三つの動作が極端にしづらくなります。多くの場合、左右どちらか片側だけに起こります。着替え、洗髪、洗濯物を干す、髪を結ぶ、背中のファスナーを上げる。何気なくできていた動作が、ひとつずつ奪われていきます。

経過はふつう、鋭い痛みが出る急性期、鈍く深い痛みと固さが残る慢性期、動きが戻ってくる回復期の三段階をたどります。ただしこの間、無理に動かしたり、冷やし続けたりといった誤った対処を重ねると、痛みの期間が長引き、動きの制限が残ってしまうことがあります。時間が解決するのを待つあいだに、何をしているかが分かれ目になります。

その痛みは「炎症」ですか、「滞り」ですか

ここが最も大切なところです。ご自分で確かめられる目安があります。

  • 日中、体を動かしているときは比較的軽い
  • 入浴して温まると、痛みがやわらぐ
  • 夜、布団に入ってじっとしていると痛みが強まる
  • 冷えると痛みが増す

これらに当てはまるなら、それは炎症の熱による痛みではなく、流れが滞って生じている痛みです。本当に炎症が主体であれば、入浴で温めた後はむしろ悪化するはずだからです。昼は動くから気血が巡って軽く、夜は動かないから滞って痛む——四十肩・五十肩の夜間痛の正体は、この滞りにあります(夜の痛みそのものについては肩の夜間痛のページでも詳しく解説しています)。そして滞りに必要なのは、冷やすことではなく、通すこと・温めることです。

四十肩・五十肩への鍼灸施術|手足のツボに鍼をしているようす|札幌 東洋中村はり灸院

なぜ湿布・薬・マッサージで繰り返すのか

「いわゆる五十肩」——原因がわかっていない、という意味

整形外科の教科書にも、この症状は「いわゆる五十肩」と書かれています。「いわゆる」とつくのは、原因がわかっていないという意味です。骨に異常が出ないため画像には映らず、レントゲンやMRIで「異常なし」と言われ、湿布・痛み止め・注射という対症療法に落ち着きます。薬が切れれば痛みが戻るのは、痛みの発生源に届いていないからです。

湿布と消炎鎮痛剤は「冷やす」処置である

それ以上に見落とされているのが、この点です。湿布も消炎鎮痛剤も、炎症を抑える=熱をとる、つまり冷やす方向の処置です。ところが東洋医学が捉える四十肩・五十肩の痛みは、炎症の熱ではなく、気血の流れが滞って生じる痛みです。滞りには温めることが必要なのに、冷やす処置を続ければ流れはさらに止まる。西洋医学と東洋医学で、対処が真逆になるのです。

1か月以上も痛みが引かない、湿布を貼っても貼っても変わらない——そういう方は、痛みの捉え方そのものがずれている可能性を疑ってみてください。

湿布を貼ったままにしていると、薬効が切れたあとも患部が覆われて温まった状態が続きます。湿布で楽に感じる場面の多くは、消炎鎮痛の作用ではなく、この温まりによるものと考えられます。それなら、初めから温めたほうが理にかなっています。

揉んでほぐす、が効かない理由

マッサージや整骨院で肩を揉むアプローチも、その場は楽になっても長続きしません。理由は二つあります。

ひとつは、刺激を与えすぎた筋肉は、ペンだこと同じで、身を守るためにかえって硬くなっていくからです。強く揉むほど、手応えのある硬さがかえって増していきます。

もうひとつは、こちらのほうが本質的です。肺の機能低下、肝の疏泄(そせつ)の乱れといった全身の背景が、そのまま残るからです。肩は結果として痛んでいるだけで、原因は肩にありません。原因が肩になければ、肩をどれだけ触っても、繰り返すのは当たり前のことなのです。

四十肩・五十肩は、西洋医学が最も不得意とする症状のひとつだと言われます。「原因不明」とされているものの原因を、全身のつながりから探すこと。それが東洋医学の得意分野です。

四十肩・五十肩への鍼灸施術|髪の毛ほどの細さの鍼を用いた施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

東洋医学から見た四十肩・五十肩の原因

不通則痛(ふつうそくつう)——通らざれば、即ち痛む

東洋医学には「不通則痛」という大原則があります。「通りが悪いと、即ち痛む」。この「通り」とは、全身を巡る気・血・水のことです。

「気」は生命のエネルギー、「血」は全身に栄養を届ける血液、「水」は血液以外の体液で、水分代謝や体を潤す働きに関わります。この三つが滞りなく巡っている状態が健康であり、どこかで流れが止まれば、その場所に痛みとして現れます。四十肩・五十肩は、肩の周囲を通る経絡(気血の通り道)で流れが止まっている状態だと、東洋医学は捉えます。

ではなぜ、そこで止まるのか。肩を使いすぎたから、では説明が足りません。同じように肩を使っている人でも、痛む人と痛まない人がいるからです。分かれ目は、全身のどこかにある土台の弱りにあります。東洋医学が注目するのは、次の二つの臓の働きです。

肺——体表を守る力が落ちている

東洋医学の「肺」は、呼吸だけを担当する臓ではありません。全身の気を主り、皮膚や体表を守る働きを持っています。四十肩・五十肩の方に共通してみられる背景として、この肺の機能低下があります。肺の力が落ちると体表の防衛が弱まり、外からの寒さや湿気の影響を受けやすくなって、肩関節の周囲に滞りが生じやすくなります。肩が痛む方が、鼻炎・肌の乾燥・咳といった一見バラバラな不調を同時に抱えていることが多いのは、どれも肺が担当している場所だからです。

肝——血を巡らせる力が乱れている

「肝」には、血を全身に行き渡らせ、気の流れをスムーズに保つ疏泄(そせつ)という働きがあります。ストレスや緊張、疲労の蓄積でこの疏泄が滞ると、肩周囲を含む全身の血の巡りが落ちます。肩から肩甲骨にかけて感じる「しこりのような硬い張り」は、この疏泄作用の低下によって生じるものです。眼精疲労や眠りの浅さを併せ持つ方は、肝の関与を疑います。

東洋医学は「肩だけが悪い」とは考えません。肺の機能低下・肝の疏泄の乱れ・そして気血の滞りという全身の状態が、たまたま肩という場所に痛みとして噴き出している。そう捉えます。肩は結果であって、原因ではない。これが、肩だけをケアしても根本的な改善につながりにくい理由です。

四十肩・五十肩への鍼灸施術|経絡治療による鍼灸施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

あなたはどのタイプか——東洋医学の3分類

同じ「四十肩・五十肩」でも、背景にある弱りは人によって違います。東洋医学は、そこを分けて考えます。当てはまる項目を追いながら、ご自分がどれに近いか確かめてみてください。

肺の弱りタイプ|鼻や肌の不調をあわせ持つ

  • 鼻炎・花粉症・後鼻漏など、鼻の不調をあわせ持っている
  • 肌が乾燥しやすい、皮膚が弱い
  • 風邪をひきやすい、咳が出やすい、喘息気味と言われたことがある
  • 手汗をかきやすい、汗のかき方が偏っている
  • 呼吸が浅く、疲れやすい

肩とは無関係に見える鼻・肌・呼吸に、同時に不調が出ているのが目印です。上の項目に三つ以上当てはまるなら、このタイプを疑います。

アプローチ:肺の経絡を補うことを軸に組み立てます。大椎・孔最へのお灸を中心に、体表を守る力を立て直しながら、肩まわりの巡りを促すツボを合わせます。肩そのものより先に、呼吸や皮膚の状態が変わってくることが多いタイプです。

冷えて滞るタイプ|夜に痛み、温めると楽になる

  • 夜になると痛みが強まり、何度も目が覚める
  • 温めると楽になる。入浴後に痛みが軽くなる
  • 冷えると痛みが増す。手足が冷たい
  • 痛む側を下にして寝られない(圧迫すると痛む)
  • 肩から肩甲骨にかけて、しこりのような硬い張りがある

不通則痛そのものの状態です。温めると楽になるかどうかが見分け方で、楽になるなら炎症ではなく滞りの痛みです。冷やす対処(湿布・アイシング)は、方向が逆になります。

アプローチ:冷やさず温める方向で、全身の巡りを立て直します。患部を強く揉まず、遠くのツボから気血を通し、肩を温めていきます。痛みの強い急性期であっても患部への強い刺激は避け、全身の経絡を整える本治法を中心に組み立てます。

肝の疏泄が乱れたタイプ|ストレスと緊張が続いている

  • 仕事や家庭の緊張・ストレスが長く続いている
  • イライラしやすい、眠りが浅い
  • 眼精疲労・目のかすみがある
  • 生理前に肩や頭が重くなる
  • 肩甲骨まわりにコリコリしたしこりを感じる

肩の痛みと同時に、イライラ・眠りの浅さ・眼精疲労といった「気が滞ったサイン」が並ぶのが目印です。緊張の強い時期に痛みが増すなら、このタイプを疑います。

アプローチ:肝の経絡・ツボ(太衝など)を用いて疏泄を助け、気の巡りを整えます。肩だけでなく、眼精疲労・眠りの浅さ・生理前の重さが同時に軽くなっていくのが、このタイプの経過です。

タイプは一つとは限りません。肺の弱りに冷えが重なる、肝の乱れに冷えが重なる——複数が絡み合っているほうが、むしろ普通です。ここでの自己判別はあくまで目安として、初回のカウンセリングで、脈やお腹の状態も含めて確認したうえで、いまのお体をどこから立て直すべきかをお伝えします。

四十肩・五十肩への鍼灸施術|お灸による施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

四十肩・五十肩に用いる代表的なツボ

当院が四十肩・五十肩に用いる経穴(ツボ)のうち、代表的なものをご紹介します。どれを使うかはタイプと脈の状態によって変わりますが、「なぜそこなのか」を知っていただくと、東洋医学が体をどう見ているかが伝わるはずです。ご自宅でのセルフケアに使えるものも添えました。強く押す必要はありません。痛む肩そのものは触らず、優しく、温める方向で。

大椎(だいつい)

位置:首を前に曲げると、首と背中の境目にボコッと出っ張る骨(第7頸椎)があります。その骨とすぐ下の骨との間、指1本分ほどのくぼみ。

四十肩・五十肩に、まず挙がるツボです。肺の機能を高め、首・肩まわりの巡りを促します。冷えが背中から入り込むのを防ぐ場所でもあります。自宅ではお灸が向いており、市販のお灸のほか、中温のドライヤーの風を当てて温めるだけでも近い温感が得られます。強い指圧はしないでください。

孔最(こうさい)

位置:肘を軽く曲げるとできる横じわを触ると、親指側に硬い腱があります。そこから指5本分(五寸)ほど手首側に下がった、前腕の親指側。

肺経のツボです。四十肩・五十肩の背景にある肺の機能低下に対し、大椎とセットで用いる代表的な経穴です。肩から遠く離れた腕にありながら肩の巡りに働く——経絡でつながっているからこそ成り立つ、東洋医学のツボの本領がよく現れる一穴です。

合谷(ごうこく)

位置:手の甲側、親指の骨と人差し指の骨が合流する谷間。真ん中ではなく、人差し指の骨のライン上・きわを押すと響きます。

合谷が属する手の陽明大腸経は、腕から肩・首へと通っています。反対の親指で優しく押しながら首をゆっくり動かすと、肩まわりが動かしやすくなることがあります。ただし痛む肩は無理に動かさず、動く範囲にとどめてください。

楽枕(らくちん)

位置:手の甲側、薬指と小指の間。指の骨の間を薬指側・小指側に押してみて、いちばん痛みを感じるところ。

肩や首のこわばりに用いるツボで、寝違えにも使われます。左肩なら左手、右肩なら右手を刺激します。手にあるツボなので、肩の痛みが強くて患部に触れられない時期でもセルフケアしやすいのが利点です。

太衝(たいしょう)

位置:足の甲側、親指と人差し指の骨の間を足首方向へなぞっていき、指が止まるくぼみ。

肝の働きを助ける代表的なツボです。ストレスや緊張で肝の疏泄が滞り、肩にしこりのような張りが出ているタイプに用います。お灸でじんわり温めるのが向いており、強く押し込む必要はありません。

四十肩・五十肩への鍼灸施術|全身のバランスを整える鍼灸施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

札幌の冬と四十肩・五十肩

一日に何度もくぐる、大きな寒暖差

札幌の冬は長く、外は氷点下、屋内は暖房で20度以上。私たちは一日に何度も、この大きな寒暖差をくぐります。体表を守る力——東洋医学でいう肺の働き——が落ちていると、この寒暖差に体がついていけず、肩まわりの気血が一気に滞りやすくなります。季節の変わり目に肩の痛みが急に悪化した、という経過は、決して珍しいものではありません。

雪かきという、札幌ならではの動作

重い雪をすくって、ねじって、放る。肩関節にこれほど負担のかかる動作を、寒さで筋肉がこわばった状態のまま、朝から繰り返す。凍結路面で滑らないよう、肩に力を入れて歩く時間も長くなります。冬のあいだ、札幌の肩は休まる時間がありません。もともと滞りを抱えていた肩に、これが引き金として重なります。

冷えれば滞り、滞れば痛む

そして冷えです。不通則痛——冷えて流れが滞れば痛む。冷えると痛みが増し、温めると楽になる方は、まさにこの状態にあります。冬の札幌で夜間痛が強まるのは、偶然ではありません。

だからこそ当院は、患部を冷やさず、温める方向でお体を整えます。湿布を貼り続けて札幌の冬を越そうとするのは、とくに分の悪い選択です。この土地では、温めることの意味が、他の地域より一段重くなります。

四十肩・五十肩への鍼灸施術|院内・施術ベッドのようす|札幌 東洋中村はり灸院

当院の鍼灸アプローチ

東洋中村はり灸院は、東洋医学専門の鍼灸院です。行っているのは経絡治療——気・血・水の通り道である経絡と、そこにあるツボ(経穴)に鍼とお灸で働きかけ、全身の巡りを整えるはり治療です。整体やマッサージは行っていません。肩を揉んでほぐすことはしません。

まず、お体の状態を確認します

施術に先立ち、東洋医学独自のカウンセリング法である四診法(ししんほう)で、お体の状態を確認します。顔色や肌つやを見る「望診」、声の調子や呼吸の様子を確かめる「聞診」、症状の経過やこれまでの対処、睡眠・冷え・鼻や肌の状態までお話を伺う「問診」、そして脈やお腹に触れる「切診」。この四つを組み合わせて、肩の痛みの背景にどの臓の弱りがあるのかを読み解きます。

とくに重視しているのが脈診です。脈の強さ・速さ・深さから五臓のバランスを読み取り、どの経絡が滞っているかを確かめたうえで、その日に使うツボを選びます。同じ四十肩・五十肩でも、選ぶツボは人によって変わります。肺の弱りが主役なのか、冷えなのか、肝の乱れなのか。そこが違えば、打つ手も変わって当然だからです。

肩は、最後に触る場所

四十肩・五十肩では、肺の機能を高める大椎・孔最、肝の疏泄を助ける太衝、肩まわりの経絡の通りを促す経穴などを組み合わせ、全身を整える本治法を軸に、症状のある場所へ働きかける標治法を添えるかたちで組み立てます。

痛みの強い急性期であっても、患部への強い刺激は行いません。痛む肩を無理に動かしたり、揉みほぐしたりはしない。遠くのツボから巡りを通し、肩へ気血が届くようにしていきます。肩に触れられないほど痛む方には、刺さない鍼で対応します。

鍼とお灸について

使用する鍼は髪の毛ほどの細さで、感じるのは「じんわり」とした鈍い感覚です。すべて滅菌済みの使い捨て(ディスポーザブル)を使用しています。お灸もやけどのような熱さではなく、じわっと温まる心地よさです。「痛そう」「熱そう」というイメージで踏み出せずにいる方こそ、一度体験していただきたいと思っています。

四十肩・五十肩への鍼灸施術|鍼灸施術を受けているようす|札幌 東洋中村はり灸院

改善の目安と通院ペース

症状の程度や経過によって個人差はありますが、当院では週1回の通院を基本とし、6〜8回(約2か月)で改善の手応えを感じ始め、3〜4か月の継続で体質から変わってくるのが一般的な目安です。

四十肩・五十肩の場合、夜間痛と、腕の上がる角度は比較的早い段階から変化が表れやすい部分です。夜に目が覚める回数、髪を洗うときの腕の上げやすさ——そうした日常の動作が、経過を測る目印になります。

一方で、長年の冷えや疲労の蓄積を背景に慢性化した症状は、体質そのものを立て直す必要があるため、焦らず続けることが大切です。病院では「1年以上かかる」と説明されることもありますが、それは自然に落ち着くのを待つ場合の話です。滞りを通し、土台を立て直していけば、経過は変わってきます。

痛みが落ち着いた後も、体質の維持と再発予防のために、2週間に1度のペースでの通院をご案内しています。四十肩・五十肩は、反対側の肩に起こることもある症状です。痛みが引いたときこそ、体の土台を整えておく好機です。

四十肩・五十肩への鍼灸施術|脈診で全身の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

よくあるご質問

Q. 整形外科で「異常なし」「加齢です」と言われました。鍼灸で変わりますか?
むしろ、そういう方にこそ東洋医学の鍼灸が向いています。四十肩・五十肩は骨に異常が出ないため、画像には何も映りません。東洋医学は、画像に映らない気・血・水の滞りや臓腑のバランスの乱れを手がかりに、体全体を確認して施術を組み立てます。最近は20代で発症する方もいて、加齢だけでは説明がつきません。
Q. 痛みが強い急性期でも、はり治療を受けて大丈夫ですか?
大丈夫です。急性期は患部への強い刺激を避け、全身の経絡を整える本治法を中心に進めます。痛む肩を無理に動かしたり、揉みほぐしたりはしません。お体の状態を確認しながら、遠くのツボから巡りを通していきます。
Q. 湿布を貼っていると楽なのですが、続けてよいですか?
湿布は消炎鎮痛、つまり冷やす作用のものです。四十肩・五十肩の痛みの多くは滞りによるものなので、冷やす方向は流れをさらに止めてしまいます。また、湿布を貼りっぱなしにすると、薬効が切れたあとも患部が覆われて温まった状態が続きます。湿布で楽に感じる場面の多くは、消炎鎮痛の作用ではなく、この温まりによるものと考えられます。それなら初めから温めたほうが理にかなっています。
Q. 夜、痛みで目が覚めます。自宅でできることはありますか?
二つあります。ひとつは温めること。貼るタイプのカイロで肩を温めるのが手軽です(低温やけどにはご注意ください)。もうひとつは寝る向きです。痛む側を下にすると圧迫されて流れが止まり、痛みが強まります。痛む側を上にして休んでください。冷やす・強く揉む・無理に動かす、この三つは避けてください。
Q. 四十肩・五十肩と肩こりは何が違うのですか?
肩こりは主に筋肉の疲労と緊張による症状で、四十肩・五十肩は肩関節そのものの問題です。腕を上げる・外に開く・後ろに回すといった可動域の制限が出るのが特徴で、多くは片側だけに起こります。ただし肩こりの方は四十肩・五十肩に移行しやすい傾向があり、背景にある気血の滞りは共通しています。
Q. どのくらい通えばよいですか?病院では1年以上かかると言われました。
週1回の通院を基本とし、6〜8回(約2か月)で改善の手応えを感じ始め、3〜4か月の継続で体質から変わってくるのが一般的な目安です。夜間痛や腕の上がる角度は、比較的早い段階から変化が表れやすい部分です。落ち着いた後は、体質の維持のために2週間に1度のペースでの通院をご案内しています。
Q. はりは痛くありませんか。お灸は熱くありませんか。
使用する鍼は髪の毛ほどの細さで、感じるのは「じんわり」とした鈍い感覚です。すべて滅菌済みの使い捨て(ディスポーザブル)を使用しています。お灸もやけどのような熱さではなく、じわっと温まる心地よさです。刺さない鍼も行っていますので、鍼が初めての方、痛みが強くて肩に触れられない方も安心してご相談ください。
Q. 整形外科のリハビリや薬と並行しても大丈夫ですか?
併用していただけます。服薬中の方が鍼灸を並行して受けることも可能ですので、お薬については担当の医師にご確認ください。当院では、いま受けている処置の内容もお伺いしたうえで、冷やす方向・温める方向のどちらが今のお体に合っているかをご説明します。
四十肩・五十肩への鍼灸施術|腹診でお腹の状態を確認しているようす|札幌 東洋中村はり灸院

「加齢だから」で、終わらせないでください

腕が上がらない、夜中に何度も目が覚める。それを「歳のせい」と片づけられ、湿布を貼りながら耐えるしかない——そんな状態が続いてはいませんか。けれど加齢は原因ではなく、体の土台が弱った結果として現れた姿です。原因がわかれば、手当てのしようがあります。

札幌・東洋中村はり灸院は、東洋医学専門の鍼灸院です。肩を揉むのではなく、肺・肝のどこが弱っているか、また気血の巡りがどこで滞っているかを確かめ、冷やさず温める方向で、お一人おひとりの体を立て直していきます。

まずはお気軽にLINEからご相談ください。いまの痛みのこと、通院ペースのこと、初めての鍼灸への不安など、どんなことでもお答えします。

東洋中村はり灸院(札幌)のご案内

住所
〒005-0004 北海道札幌市南区澄川四条3丁目2-7 Betula澄川
アクセス
地下鉄南北線「澄川駅」より徒歩4分(地図
受付時間
10:00〜20:00/定休日 水曜
料金
初回 5,500円(四診+鍼灸施術)/2回目以降 5,000円(料金の詳細
ご予約
完全予約制。LINEより24時間受付
四十肩・五十肩への鍼灸施術|手足のツボに鍼をしているようす|札幌 東洋中村はり灸院
四十肩・五十肩への鍼灸施術|髪の毛ほどの細さの鍼を用いた施術のようす|札幌 東洋中村はり灸院

院長プロフィール

東洋中村はり灸院 院長 中村麻人

中村 麻人(なかむら あさと)

札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。

脈・腹などから全身の状態を見立てる伝統的な手法を軸に、その方に合ったはり・お灸を組み立てています。大切にしているのは、コリや痛みを引き算のように取り除くのではなく、足りない力を補って立て直すという視点です。肩こり・腰痛はもちろん、生理痛や自律神経の乱れ、原因がはっきりしない慢性的な不調まで、体質そのものから整えることを目指してはり治療を行っています。

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