生姜の効能とは、東洋医学が考える「体を温める食材」
手足の冷え、風邪のひきはじめ——生姜は、東洋医学において古くから体を温める食材として重宝されてきました。
生姜には、体の巡りを促し、内側から温めるさまざまな働きがあるとされています。生のまま使うか、火を通してじっくり使うかによって、その働き方が変わるのも生姜の特徴です。
「風邪のひきはじめには生姜湯を」——そんな知恵は、多くのご家庭で語り継がれてきました。東洋医学でも、生姜は体を温め巡りを促す食材として、古くから食養生に取り入れられています。ここでは、生姜が体を温めるとされる理由と、ご自宅で手軽に作れるジンジャードリンクの作り方をご紹介します。

生姜が「体を温める食材」とされる理由
東洋医学、なかでも薬膳の考え方では、食材にはそれぞれ体を温める、あるいは冷ます性質があるとされています。これを「五性(ごせい)」といい、温める性質の強い順に熱・温・平・涼・寒の5つに分類します。
生姜はこのうち「温」に分類される食材の代表格です。さらに、生姜のように体の巡りを良くしながら温める性質を「辛温(しんおん)」と呼び、風邪のひきはじめなど、体の表面に不調が出ているときの食養生によく用いられてきました。
生姜が担うとされる働き
- 体を温める 冷えた手足や、寒気を感じる体を内側から温める
- 巡りを促す 血や気の巡りを助け、体表のめぐりを良くする
- 発汗を助ける 体表に滞った寒さを、汗とともに追い出す
- 胃の働きを支える 消化を助け、食欲が落ちているときの支えになる

生と加熱で変わる、生姜の性質
同じ生姜でも、生のまま使うか、火を通してじっくり加熱・乾燥させるかによって、体への働き方が変わるとされています。これは東洋医学の食養生において、古くから知られてきた知恵です。
生の生姜——体表を温め、巡らせる
すりおろしたばかりの生の生姜は、香りが強く、体の表面を温めて発汗を促す働きに優れているとされます。風邪のひきはじめで寒気がする、体がゾクゾクするといった、比較的浅い段階の不調に向いている使い方です。
加熱・乾燥させた生姜——体の中心を温める
生姜をじっくり加熱したり乾燥させたりすると、香りは穏やかになる一方、体の中心・お腹の奥からじんわりと温める働きが強くなるといわれています。手足の冷えが慢性的に続いている方や、胃腸が冷えて働きが落ちている方には、こちらの使い方が向いているとされています。
普段の食事に生姜を取り入れる際も、体表の巡りを良くしたいときはすりおろしをそのまま、体の芯から温めたいときは煮込み料理やスープにじっくり加えるなど、目的に合わせて使い分けるとよいでしょう。

自宅で作れる「ジンジャードリンク」の作り方
生姜の働きを手軽に取り入れる方法として、ご家庭で作れる「ジンジャードリンク」をご紹介します。特別な道具や材料は不要で、火にかけるだけの簡単なレシピです。
材料(1杯分)
- 生姜のすりおろし 3g
- シナモンパウダー 3g
- 水 180ml
作り方
- 小鍋に材料をすべて合わせ、混ぜながら中火にかけます
- ふつふつと沸いてきたら火を止め、蓋をして5分ほどそのまま置き、香りを引き出します
- 湯気が立っている熱いうちに、カップに注いでいただきます
体がゾクゾクする、寒気がするといったときは、飲んだあとに湯船で体を温めると、より発汗を促しやすくなります。汗をかいたあとは、しっかり拭き取ってから、湯冷めしないよう温かくしてお休みください。
ジンジャードリンクは、あくまで日々のセルフケアのひとつです。冷えや巡りの滞りが長く続いている場合は、食養生だけでなく、経絡治療で気血の巡りそのものを立て直していくことも一つの方法です。ご自身の体質やお悩みについて、お気軽にお話をお聞かせください。

冷えやお腹の不調があれば、まずご相談ください
生姜は体を温める食材として日々のセルフケアに役立ちますが、冷えや胃腸の弱りが慢性的に続いている場合は、体質そのものを見直すことも大切です。東洋中村はり灸院は、国家資格を持つ鍼灸師が東洋医学一筋で施術を行う、札幌の鍼灸専門院です。冷え・胃腸の不調・疲れやすさなど、些細なことでもお気軽にご相談ください。
初回はカウンセリングに時間をかけ、お体の状態をしっかり把握したうえで施術を行います。LINEからいつでもご相談・ご予約いただけます。

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院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
脈・腹などから全身の状態を見立てる伝統的な手法を軸に、その方に合ったはり・お灸を組み立てています。コリや痛みを引き算のように取り除くのではなく、足りない力を補って立て直すという視点を大切に、肩こり・腰痛から原因がはっきりしない慢性的な不調まで、体質そのものから整えることを目指してはり治療を行っています。
