かくれ脱水とは、気づかないうちに進む体の水分不足
「喉が渇いていないから大丈夫」——そう思っていても、体の水分は静かに失われていることがあります。東洋医学では、この状態を「水(すい)」の不足として捉えます。
脱水というと真夏の症状というイメージがありますが、実際には季節を問わず起こります。皮膚のカサつきやだるさ、口のねばつきなど、軽い不調として現れるため、自分では気づきにくいのが「かくれ脱水」の特徴です。
「かくれ脱水」という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、実際にどんな仕組みで起こるのか、東洋医学ではどう考えるのかを知っている方は少ないかもしれません。ここでは、かくれ脱水が起こる原因と、東洋医学の「水」の視点からできる整え方をご紹介します。

かくれ脱水が起こる3つの原因
脱水というと真夏の炎天下でのイメージが強いかもしれませんが、実際には気温の低い時期にも起こります。涼しさから水分補給への意識が薄れがちな季節こそ、本人も気づかないまま体の水分が不足していく「かくれ脱水」に注意が必要です。
かくれ脱水を招く3つの原因
- 乾燥 空気が乾いた環境では、肌の表面からじわじわと水分が奪われていく
- カフェインの摂りすぎ コーヒーやお茶に含まれる利尿の作用で、トイレが近くなり体内の水分が減っていく
- 水分補給不足 暑さを感じにくい分、のどの渇きにも気づきにくく、飲む回数そのものが減ってしまう
東洋医学では、体を巡る水分を「水(すい)」と呼び、気・血とあわせて体を支える3要素のひとつと考えます。水は、体を潤し、関節をなめらかに保ち、余分な熱を冷ます働きを担っています。この水が不足すると、体のあちこちに乾いたようなサインが現れてきます。

見逃しやすいサインと、東洋医学の「水」の視点
かくれ脱水は、通常の脱水症状に比べて軽度であることが多く、自分では気づきにくいという特徴があります。以下のようなサインに心当たりがある方は、体の水分が不足しているサインかもしれません。
- 身体がだるく感じる
- ふらつきを感じる
- 口の中がねばつく
- 皮膚がカサつく
特に、汗をかきやすい方、冷暖房の効いた室内で過ごす時間が長い方、カフェインを含む飲み物をよく飲む方は、季節を問わずかくれ脱水のサインが出やすい傾向にあります。

水分の巡りを整える養生と、鍼灸でできること
かくれ脱水を防ぐには、水分補給の仕方を少し見直すことから始められます。一気にたくさん飲むのではなく、喉が渇く前からこまめに水分を摂ることを意識してみてください。あわせて、室内の湿度を保つこと、汗をかきすぎない服装や室温を心がけることも、体の水分を守るうえで役立ちます。
自宅でできること
- こまめな水分補給を習慣にする
- カフェインの摂りすぎを控える
- 加湿器を使う、洗濯物を室内に干すなどして部屋の乾燥を防ぐ
体の水分を巡らせる力を担っているのは、腎や脾など複数の臓腑のはたらきです。当院の経絡治療では、脈やお腹の状態から水の巡りやそれを支える臓腑の状態を確認し、関連するツボに鍼やお灸で働きかけていきます。喉の渇きやすさ、肌の乾燥、体のだるさが続いている方は、一人で抱え込まずにお気軽にご相談ください。

体の水分バランスも、まずご相談ください
「水」の巡りは、脈やお腹の状態から確認するとより分かりやすくなります。東洋中村はり灸院は、国家資格を持つ鍼灸師が東洋医学一筋で施術を行う、札幌の鍼灸専門院です。だるさ・乾燥・ほてりなど、些細なことでもお気軽にご相談ください。
初回はカウンセリングに時間をかけ、お体の状態をしっかり把握したうえで施術を行います。LINEからいつでもご相談・ご予約いただけます。

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院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
脈・腹などから全身の状態を見立てる伝統的な手法を軸に、その方に合ったはり・お灸を組み立てています。コリや痛みを引き算のように取り除くのではなく、足りない力を補って立て直すという視点を大切に、肩こり・腰痛から原因がはっきりしない慢性的な不調まで、体質そのものから整えることを目指してはり治療を行っています。
