季節の変わり目に負けない体づくりのツボ
季節の変わり目になると、なんとなく体がだるい、頭が重い、風邪をひきやすい——そんな変化を感じたことはありませんか。
気温や気圧が数日のうちに大きく揺れ動く時期は、体を守る力がその変化についていけず、些細な揺らぎにも敏感になりやすいと考えられています。東洋医学では、この「体を守る力」を衛気(えき)と呼び、気の巡りとあわせて整えることを大切にしてきました。
合谷・風池・大椎——聞いたことがある方も多いかもしれませんが、これらは季節の変わり目に限らず、一年を通して使える代表的なツボです。ここでは、季節の変わり目に不調が出やすい理由と、ご自宅でも取り入れやすいツボの使い方、そして鍼灸でどのように整えていくのかを順を追ってご紹介します。

季節の変わり目に不調が出やすいのはなぜか
東洋医学では、気には体を温めたり巡らせたりする働きのほかに、外からの寒さや邪気の侵入を防ぐ「防御」の働きがあるとされています。この防御の働きを担う気を、とくに衛気(えき)と呼びます。衛気は皮膚のすぐ下をめぐり、体の表面を守るバリアのような役割を果たしていると考えられています。
気温や気圧が安定している時期は、この衛気も比較的落ち着いて働いてくれます。ところが季節の変わり目のように、朝晩の寒暖差が大きい、気圧が数日で大きく上下するといった時期は、衛気がその変化に追いつけず、バリアが薄くなったような状態になりやすいのです。西洋医学でいう自律神経の調整が追いつかない状態と、感覚としては近いものがあります。
衛気が乱れると出やすいサイン
- ちょっとした肌寒さを強く感じる
- 風邪をひきやすい、こじらせやすい
- 朝起きるのがつらい、体がだるい
- 頭が重い、めまいがする
- 気分が沈みがち、やる気が出ない

通年で使える代表的なツボ
ここでご紹介するツボは、特定の季節に限らず、一年を通して衛気を助けてくれると考えられている代表的なものです。ご自宅では、指の腹で優しく押す、カイロやドライヤーの温風でじんわり温める、といった方法で取り入れてみてください。熱すぎる、強すぎると感じたらすぐにやめ、肌に直接当てすぎないようご注意ください。
合谷(ごうこく)
手の甲側、親指と人差し指の骨が交わる少し手前のくぼみにあります。喉の奥に違和感がある、なんとなくヒリつくといったときに押さえると和らぎやすいとされるツボです。全身の気を巡らせる働きもあるため、体調を崩しかけているときの「はじめの一手」として使いやすいツボです。
風池(ふうち)
後頭部、髪の生え際で、首の太い筋肉の外側にあるくぼみです。名前に「風」とつくとおり、外からの風邪(ふうじゃ)が入り込みやすいとされる場所で、首すじがゾクッとする、頭が重いといったときに温めると和らぎやすいツボです。
大椎(だいつい)
首を軽く前に倒したときに、首の付け根で一番出っ張る骨のすぐ下にあるくぼみです。風池と同様に、外気の影響を受けやすい場所のひとつとされており、日頃から温めておくことで寒暖差への備えになると考えられています。
陽池(ようち)
手首の甲側、中央あたりのくぼみにあります。陽の気を補い、体の内側からじんわり温めてくれるとされるツボです。手足の先が冷たい方、体の芯から冷えを感じやすい方によく使われます。

鍼灸とセルフケアで衛気を整える
当院の経絡治療では、脈やお腹の状態から、今どのくらい衛気が働いているか、どの臓腑の力が不足しているかを確認したうえで、髪の毛ほどの細さの鍼や、じんわりとしたお灸で関係するツボを整えていきます。衛気は肺の力によって支えられている部分が大きいため、風邪をひきやすい方や、季節の変わり目に決まって調子を崩す方は、肺の状態とあわせて確認することが多くあります。
ご自宅でできること
衛気を養ううえでは、日々の積み重ねも欠かせません。深い呼吸を意識する、湯船にゆっくり浸かって体を内側から温める、睡眠と食事の時間をなるべく規則正しくする——どれも地味に思えますが、衛気を保つ土台になってくれます。先ほどご紹介したツボを、気づいたときに軽く温める習慣も、あわせて取り入れてみてください。季節ごとの養生については「養生のこよみ」でも詳しくご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
季節の変わり目になると決まって体調を崩してしまう、冷えや疲れやすさが続いている——そんな方は、一人で抱え込まずにお気軽にご相談ください。

季節の変わり目の不調が気になる方は、まずご相談ください
衛気や気の巡りの状態は、脈やお腹から実際に確認するとより分かりやすくなります。東洋中村はり灸院は、国家資格を持つ鍼灸師が東洋医学一筋で施術を行う、札幌の鍼灸専門院です。季節の変わり目に決まって体調を崩す、冷えや疲れやすさが続くなど、些細なことでもお気軽にご相談ください。
初回はカウンセリングに時間をかけ、お体の状態をしっかり把握したうえで施術を行います。LINEからいつでもご相談・ご予約いただけます。

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不安なことや現在の状態について、まずはお気軽にご相談ください。

院長プロフィール

中村 麻人(なかむら あさと)
札幌「東洋中村はり灸院」院長・鍼灸師。
脈・腹などから全身の状態を見立てる伝統的な手法を軸に、その方に合ったはり・お灸を組み立てています。コリや痛みを引き算のように取り除くのではなく、足りない力を補って立て直すという視点を大切に、肩こり・腰痛から原因がはっきりしない慢性的な不調まで、体質そのものから整えることを目指してはり治療を行っています。
